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第8回(王国1)

 これが南ブレヴォイ探検隊だ!!死のストールンランド大冒険!!


ハイダンヴュ
ブレヴォイとの国境線にアグレッシブに挑戦するテストラシアの王様。
サルビア
信仰と思い人との間で心揺れる乙女。実はACが低い。
エステル
エルフの錬金術師。近隣の狼達に一目置かれている。
ダリ―
山歩きが得意な動物、魔獣ハンター。
ハマヌー
ゴラムの神官戦士。鎧の棘は空を飛んで自動で敵に襲い掛かる。
ヴェテンスカップ
南ブレヴォイ探検隊の頭脳担当。攻撃呪文は苦手。


Pharast(三月)下旬、サイクロプスリッチとの死闘の傷を癒しつつ、テストラで起きた火災の後処理などを終えた南ブレヴォイ探検隊は再び旅の空の下にいた。
今回の旅の目的は北部にある平野部の視察及び行方不明になったブレヴォイの貴族の捜索である。
そして、その旅の途中で一行はニヴァクタの渡しに立ち寄った。

ニヴァクタの渡しは小さな村だが、一行にとって重要な村であった。それはこの村が国王ハイダンビュの故郷であり、彼の息子ハイダンボが今尚住んでいるためである。
僅かな期間に大きく出世したハイダンビュに対してどこか戸惑いを隠せない村人達。
ハイダンビュは彼らに気さくに話しかけたが、息子ハイダンボとは認識に差があるようだった。

父親の行いを他人に迷惑をかけていると断じるハイダンボ。単なる親子の問題とも言えないので、南ブレヴォイ探検隊の他の面々も説得を試みるがうまくいかず、彼に思いを寄せるシルヴィアは逆に説得されそうになる始末であった。

結局互いの溝を埋め切ることは出来なかった。しかし、ハイダンヴュは今や一国の王、あまり長居する訳にもいかず、後ろ髪惹かれる思いで一行は村を後にした。

その後、ヴァンホールドへ向かう途中の道の崖下で貴族の死体を発見、丁重に弔い遺品を持ち帰った。
テストラが興り治安は格段に良くなったはずだが、今でもやはりストールンランドの旅は危険であり、南ブレヴォイ探検隊の為すべき事はまだ多い。

 天を覆う黒き影!!タロンズピークの頂に巨大大怪鳥ルフは実在した!!


Gozran(四月)からDesnus(五月)にかけて、南ブレヴォイ探検隊はヴァンホールドの南に聳える山々へ探索に向かった。
ことの発端はかつて見逃した盗賊サンドが再び一行の前に現れた事だった。

サンドはどうやら才能があったらしく、交易所で腕を磨いてテストラの宮廷料理人になっていた。
そんな彼曰く、この辺りにはルフが生息しており、その卵が欲しいとの事。なんでも来月の主婦感謝祭で開催されるオムレツ大会でルフの卵を使ったオムレツを作りたいらしい。
彼の出世にはあまり興味のない南ブレヴォイ探検隊の面々だったが、ルフには興味深々であり、山登りをすることになったのである。

ルフが住むというタロンズピークという山からは河が流れ出ており、山裾には沼地が広がっていた。
一行が山を目指しこの沼地の中ほどまで進むと突然、奇怪な泥人間達が襲い掛かって来た。
泥人間達は南ブレヴォイ探検隊をぐるりと取り囲むと、泥の塊を投げつけてきた。この泥の塊は当たっても痛くはないが、体に張り付いて動きを阻害し、やがては泥人形にしてしまうというものだった。
足場の悪い沼地で不意を突かれたため最初は苦戦したが、ハイダンヴュが穿窟翼を振るう度に泥人間は数を減らしていった。結局、損害は軽微だった。かつて泥人形にされてしまったらしいとても古いタルダン人の死体を発見した後、一行はいよいよ登山を開始した。

ルフは一般に峻険な崖に巣を作る。一行の前に立ち塞がったのは実に高さ250ft.の断崖であった。
サルビアのアースエレメンタルの偵察によってこの上に巣がある事は確認済みであり、一行は崖を前に相談を始めた。運の良いことに親鳥は今巣にはいないようである。しかし、卵の運搬に手間取っていれば戻ってきてしまうだろう。そこで、エステルヴェテンスカップの二人だけで巣に突入することにした。
崖をフライで飛び越え、卵を持ち上げてディメンジョンドアで崖下へ。わずかな時間で卵の回収に成功した一行は、卵を落とさないように慎重にそれでいて素早く下山していった。

無事に山を下りた一行だったが安堵したのも束の間、突然辺りが暗くなった。見上げればそこに太陽を遮って頭上を通り過ぎる巨大な鳥の姿があった。広げた翼の幅が80ft.にもなろうというその姿は間違いなくルフであった。
辺りは平原で人間が一人入れるほどの大きさの卵を持ってルフから逃げるのは無理な相談であり、一行は悠然と飛ぶ大怪鳥を迎え撃つため、武器を構えた。

ルフの戦い方は頭上を掠め飛びながら強力な鉤爪で掴み、掴んだ相手を上空へとさらって行くと言う物である。
はるか上空まで運び去られてしまえば、獲物に待っているのは空中で放り出されて地上に血の花を咲かせる哀れな末路だけである。
とはいえ、上空を移動しながら攻撃してくるルフに対しては一行を攻撃すべく地上近くまで降りてきたところを迎撃する他なく、勇敢なハマヌーがその身を囮にルフを誘いだした。そして、幾度かの交錯の果てに南ブレヴォイ探検隊は無事ルフを撃退したのだった。

テストラへ持ち帰ったルフの卵は主婦感謝祭で開かれたオムレツ大会でサンドが調理し、祭りを見に来た人々に振舞われた。その強烈なインパクトから祭りは大いに盛り上がった。オムレツ大会はもちろんサンドが優勝した。

 狼達の宴!!夜空にかかる虹の謎!!


Sarenith(六月)、ブレヴォイとの協議に則りヴァンホールドを併合したテストラシアは着実にその国土を広げていた。それに伴って南ブレヴォイ探検隊はヴァンホールド周辺に巣食っていたエターキャップを退治するなど忙しい日々を送っていた。

そんなある日の夜、エステルがAlchemical Allocationを何度も出来ないかなどと二重の意味で汚い研究をしていると戸を叩く音がした。研究に集中したいエステルがこれを無視していると今度はカリッカリッと戸に爪を立てるような音がしてきた。いい加減気になってエステルが戸を開けると、そこにはWorgがいた。そのWorgが言うには今夜は近隣の狼達が集まる特別な夜であり、東南北の風の称号を持つエステルを迎えに来たのだそうだ。

不思議な導きに従ってエステルがテストラの西の森に行くと森の一角の開けた場所に多数のwolf, worg, winter wolfが集まっていた。エステルが宴に合流すると時置かずして広場に雨が降り、そして夜空に虹がかかった。どうやらこの虹と降り出した雨を目当てに狼たちは集まっているらしい。幻想的な光景に目を奪われつつ、錬金術師としての性分故にエステルは雨のサンプルをしっかりと採取していた。
帰宅後、サンプルを調べて見るとこの雨には成長を促進させる効果があることが分かった。つまり、この雨を周期的に浴びることで狼たちは大きく成長しているのだ。

なお、エステルは彼らにいずれ戦うであろう西風について尋ねてみたが、あまり詳しい話は聞けずただ大きいということしか分からなかった。いったいHowl of the West Windの称号を持つのは何者なのであろうか?

 恐怖!螺旋巨石に棲む竜翼の人頭獅子!ノーメンケンタウロスの墓所に降る毒針の雨!!


Erastus(七月)、南ブレヴォイ探検隊はヴァンホールド併合がなったことを伝えるために再びノーメンケンタウロスを訪ねた。その途中でノーメンケンタウロスが神聖視しているらしいリノームの化石を見つけたり、以前退治したスプリガンをテストラに迎えたりしたが、他には特に危険もなくノーメンケンタウロスの集落へとたどり着いた。

族長との会談も非常にうまくいき、テストラシアがノーメンケンタウロスの集落及びその周辺に領土を獲得しないことやノーメンケンタウロスの若者をテストラで開かれる武闘大会に招くことが決まった。

ノーメンケンタウロスとの友好関係を深めた後、一行は北へ進路をとった。ノーメンケンタウロスの集落からレストヴまでは平野が広がっており、一行がそのちょうど中間辺りまで来たときその場所を発見した。
螺旋状の巨石が立ち並ぶそこはノーメンケンタウロスの墓所のようだった。そして、そこには先客がいた。

巨石の上にいたのは人の頭に竜の羽と獅子の体を持った魔獣、マンティコアだった。成体が三体と子供が二体の群れで問答無用で一行に向けて尻尾の棘を放ってきた。降り注ぐ棘の雨にやられてヴェテンスカップが気絶し、サルビアも棘だらけになったがハマヌーのチャネルによってすぐに戦線復帰し、後は順調に押し切ることが出来た。

ヴァンホールドへ帰還した後、街へと出かけようとしたハイダンヴュは砦の門のところにエルフの美女がいることを発見した。予ねてから御后を求めていたハイダンヴュは早速美女に話しかけてみることに。ところが、この女性どうやらテストラ宮廷メンバーの関係者らしい。孫がお世話になっているとか何とか。砦に案内するとこの美女はヴェテンスカップの祖母メティシエであることが分かった。美女が子持ちどころか孫持ちであることにそろそろ中年の領域に足を突っ込みかけているハイダンヴュはエルフと人間の種族の違いを強く感じた。

メティシエは南ブレヴォイの一帯においてシャドウプレーンとの境界が薄くなっていることを危惧して一行に伝えに来たらしい。そういえばサイクロプスリッチの持っていたメモにもシャドウプレーンとの境界についてマイナーアーティファクトがどうのと書かれていた。
妖精達のファーストプレーンからの移住の件も鑑みるにこの辺りはそういう土地なのかも知れない。
しかし、人為的な線も捨て切れない。南ブレヴォイで何が起きようとしているのだろうか?

 超巨大竜の足跡に幻の銀色うなぎを追え!!


Arodus(八月)、ヴァンホールドにヴァンとハイダンヴュのモニュメントを建てるなどした後、南ブレヴォイ探検隊はシルバーイールを求めて南のシルバーステップという湖に探索に向かった。

この大きな湖はドラゴンの足跡に水がたまって出来たといわれているが、ヴェテンスカップは鼻で笑っていた。シルバーイールは湖の西部に生息しているようだったが、なぜかこの魚はドルイドの作り出すグッドベリーが好物らしく、そんなもの持っているはずの無い一行には釣り上げることは出来なかった。

日数的に余裕があったので一行は湖岸で一泊し、翌日も釣りに勤しんだ。鎧を着た男達が釣り糸をたらして魚と戦う姿は微笑ましいものがあった。たまにはこんな冒険があってもいいのかもしれない。最終戦績は野外の専門家ダリーが数匹、他は皆坊主であった。
帰り際に巨大蝿捕り草と野良サイクロプスに襲われたが撃退した。

一行は来月行われる武闘大会のためにテストラへと帰還した。

続く