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第15回(王国1)

 4714AR 2月

テストラシア・レボリューション

その日、テストラシアの重臣一同は全員が王城に集まっていた。
先月末に決定されたマス・ドリームフィーストを受け入れる事による影響と今後の方策について話し合うためである。
とは言っても、なにしろいまだかつて誰も経験した事のない事態である。いったい何が起きているのか把握しきれていないものも多い。
そんな中、議論の口火を切ったのは、不在がちの王に代わってこの国の内政を支えてきたヒルナリック女史であった。いつもどおりの激務に加えて、この降って沸いたような方針の大変換に憔悴気味ではあるが、その目はギラギラと強い光を発し、なにやら異様な迫力がある。
さて、激務を縫ってヒルナリックが考案してきた国策とは、一言で言えば、ゴラム神への信仰と強固な愛国心を持って思想統制された強力な軍事国家へと方針変換するというものであった。
これまで農業関係に従事していた大半の国民を徴兵制度で集め、自己鍛錬を美徳とするゴラム神への信仰を強制的に刷り込む事で勤労意欲を維持しつつ、他国の侵略を跳ね除ける事ができる圧倒的な武力を手に入れるというのがその骨子である。何しろ、飯を食わせなくてもいいのだから、他国では考えられないほど大量の軍勢を維持する事が可能なのだ。この利点を生かさない手は無い。練度が上がれば傭兵として各国に派遣し、外貨を得る事も考えられる。というのがヒルナリックの主張であった。
当然、この180度の方向転換とも言える意見はさまざまな反対をうけた。
その急先鋒はエラスティルの神官ジョッドであった。そもそもエラスティルの教えでは、額に汗して大地を耕し日々の糧を得るのが正しい生き方である。ドリームフィーストを受け入れ、夢の中での食事で国民を養おうという考え方自体が受け入れがたいものであるのだ。
しかも、現在テストラシアでエラスティル信仰が主流なのは、農地拡大を国策とし農林業が主要産業であったからに他ならない。この政策にのっとって軍事国家への変貌を推し進めればエラスティル神殿の影響力が低下するのは避けられないだろう。そもそもヒルナリックの改革案では思想統制の妨げになるであろうエラスティル信仰への弾圧まで含まれていた(なお、この方針はさすがに削除された)のだから、到底受け入れられるものではなかった。
しかし、結局のところヒルナリックが提案した方向をとる事で決定された。さすがに思想弾圧や他国への侵略といった過激な部分は削られたものの、ヴュがこだわるドリームフィーストによる飢餓の無い国を維持するには、ゴラム信仰を思想的中心とした軍事国家として他国を圧倒する軍事力を保持する以外に無いとの結論であった。
この決定はテストラシア政府とジョッドを頭とするエラスティル教団との間に決定的な溝を生んだ。その結果エラスティル教団はテストラシアを見限る事にし、教団幹部たちは次々とテストラシア国外へと退去していった。
ジョッドはことの始まりであるデズナ教の神官リリーを殺害し、世界を正常な状態に戻すと宣言し、エラスティル信者であるダリーを誘ったが、犯罪者でもない人間を殺害するというやり方に躊躇して国に残る事にしたダリーを罵倒して去っていった。
かくして、牧歌的な開拓村であったテストラシアは、ついに宗教軍事国家への道を歩みだしたのであった。
 

ハロウデック・オブ・メニーシングスの神秘

一方、ジョッドの去ったテストラシア宮廷では次の議題が話し合われていた。
それは、リリーの後継者の育成である。ジョッドのリリー暗殺が成功するかどうかは別として、万が一リリーの身に何かが起こり、マス・ドリームフィーストの儀式が止まってしまうようなことがあれば、食糧供給をそれひとつに頼り切ったテストラシアが破滅する事は火を見るよりも明らかである。
早急に儀式を実行可能なものを育成する必要があった。それも可能な限りたくさん。
しかし、リリーに尋ねてみたところ、この儀式を行うには信仰魔法の他に秘術魔法の知識も必要だということである。もちろんデズナ信徒でなければいけないのは言うまでも無い。そんな都合の良い人材は心当たりがないし、今から育成するにはあまりにも時間がかかりすぎる。何か強力な魔法の力を借りて、直接儀式を行う能力を身に着けるぐらいしか手段がなさそうであった。
そこで白羽の矢が立ったのがリンデリックが持つ強力なアーティファクト、ハロウデック・オブ・メニー・シングスであった。伝承からこのデッキの中にWishに相当する力を持つカードがあるであろう事は予測がついたし、このアーティファクト自体がデズナと深い関係のあるものである事から、何か都合の良い奇跡が起こるのではないかという淡い期待を持たせたからだ。
これまでは、デッキに含まれる災いを招くカードを引く事を恐れて躊躇していたが、今回に限って言えば国家存亡に関わる問題である。思い切ってカードを引いてみる事にしたのだった。
 
最初に引いたのは持ち主であるリンデリック。2枚ドローし「The Snake Bite」と「The Empty Throne」を引いたが表面的には何も起こらなかった。
 
次に引いたのは国王であるヴュその人であった。5枚ドローし「The Wanderer」「The Desert」「The Lier」「The Juggler」「The Uprising」を引いた。結果として筋力と魅力が上がったり、一生に1回、どこでも好きなところに飛べる能力を得たり、無能な親衛隊ができたりした。
 
次に引いたのは悪魔将軍サルビア。3枚ドローし「The Inquisiter」「The Vision」「The Crows」を引いた。結果として強力な予見の力を得る事ができたが、親しくしてきた妖精ベルリバッシュとティグ・ティッター・タットの身に不幸が起きた。
 
次に引いたのはヘタレ番長ダリー。同じく3枚ドローして「The Queen Mother」「The Big Sky」「The Marriage」を引いた。結果として無理やりついてくるフォーミアンのお供を得たり、謝意ターンの押しかけ女房がやってきたのを断ったら、その父親が怒って差し向けてきたアースエレメンタルに殴られて死に掛けたりした。
 
次に引いたのはテストラシアの頭脳ヴェテンスカップ。クレバーに2枚だけ引き「The Fiend」「The Paladin」を引いた。「The Fiend」はかつてリンデリックが引いたという呪われたカードで、強力な悪魔を敵にまわす事になるはずだったのだが、何の手違いがあったのか、ヴェテンスカップではなくヒルナリックが呪われる事になってしまった。
また、「The Paladin」の効果でHoly Avengerが授けられたが、魔法使いが授かってどうするのだろうと頭を悩ませる羽目になった。
 
その次に引いたのは鉄血司教ハマヌー。男らしく3枚ドローして「The Midwife」「The Snake Bite」「The Peacock」を引いた。結果として更なる信仰の力に目覚めたり、体の一部が突然変異を起こして硬くなったりした。
 
それまで絶対に引かないと言い切っていたエステルも雰囲気に流されたのか引く事にした。3枚ドローして「The Sickness」「The Brass Dwarf」「The Dance」を引いた。結果として不治の病にかかったものの、炎により傷つかなくなったり、イニシアチブが強化されたりした。
 
流れでヒルナリックも引くことに。思い切ったのか自棄になったのか5枚ドロー。「The Hidden Truth」「The Rakshasa」「The Eclipse」「The Beating」「The Lost」と立て続けに悪いカードを引き、ネガティブレベルがついたり、Wizardの力に限界を感じたり、常に隙だらけになったりした。
 
ここまで引いて望みのカードがなかったためリンデリックがもう一度引く事になった。本来このデッキは一生に一回しか引く事はできないのだが、数奇な運命によりデッキと結びついて生まれてきたリンデリックだけはいつでも望むだけデッキをドローすることができるのだ。
リンデリックは「The Rocksmith」「The Survivor」「The Forge」「The Carnival」「The Foreign Traveler」「The Winged Serpent」と引き当て、望みをかなえる効果を持っていた「The Winged Serpent」の力でフィーンドに敵視されるという自分の呪いを解いてもらって終了した。
 
結果としては、当初の目的であったリリー死亡時の保険を得るという目的は果たせず、リンデリックの呪いは解けたものの、同様の呪いをヒルナリックが受けてしまったため、テストラシアの人間から見るとあまり事態が改善されていないという結果になった。
しかし、これ以上カードを引く事は(リンデリック以外には)できないため、大きな災いが起こらなかっただけで良しとするしかなかった。
なお、カードの中にはすぐには効果が分からないものもいくつかあり、それらがどんな悪影響を及ぼしているかは今後の動向を観察するしかない。
…ただ会議終了後からなんだかヴュとリンデリックの言動に微妙に違和感があるような……
 

 4714AR 3月

とくになし。もともとヴュの武勇伝にあこがれる若者が多かったせいか、思った以上にゴラムの訓練所は人気のようだ。

 4714AR 4月

ハイダンヴュの結婚

さて、晴れて呪いが解けたリンデリックはようやくヴュの求婚を受け入れ、二人の結婚式が行われることになった。
だが、その直前に思わぬ訃報が舞い込む。リンデリックの父親であるロード・ナメスティが逝去したというのだ。リンデリックが嘆く事はもちろん、かねてより彼のテストラシア宮廷入りを希望してきたヴュも残念がる事頻りであった。
ただ、この不幸は思わぬ事態を招いた。ナメスティはフォートドレルブの所有者であるストルーン家からドレルブの代官として任命されていたのだが、法律上それが長女であるリンデリックに譲渡される事になるらしい。そしてリンデリックがヴュと結婚すれば、代官権を配偶者であるヴュに譲渡する事ができるらしい。こうして思わぬ運命の計らいにより、一度はあきらめたドレルブの併合がたなぼたで行われてしまったのだった。
それはさておきヴュとリンデリックの結婚式典は盛大に行われ、首都テストラでは一週間にわたって結婚の祝いが続けられた。各国からの代表も続々と詰め掛け、ケステンの後をついで警備隊長となったイングリッドと、街道警備を担当するダリーはかなり神経を使ったようだった。
かくして、長い間空白であった女王が決定され、関係各位はほっと胸をなでおろしたのだった。あとは一日も早く元気な世継ぎが誕生する事を祈るばかりだ。
 

ハウル・オブ・ウェストウィンドとの邂逅

結婚式典終了後、新婚旅行とお披露目をかねてフォート・ドレルブまでやってきたヴュはその足でドレルブ西方の探索に向かった。新婚なのに嫁さんほったらかして何をやっているのか。
例によって例のごとくいつものメンバーなのだが、外交官であるエステルはレストフへの使者として出向く用事があったため今回は不在であった。
いまやそこらの獣など一蹴できるだけの実力を兼ね備えるようになった一行は、特筆すべき障害にも出会わず順調に探索を続けていたが、ある日、とんでもない怪物が一行の前に姿を現した。巨大なウィンターウルフである。通常は大型サイズであるウィンターウルフが巨大サイズにまで巨大化するとはいったいどれほど年経た怪物なのであろうか。
緊張感も露に身構える一行を前に、巨大な雪狼は名乗った。自分は最後の風、ハウル・オブ・ウェストウィンドであると。彼は一行を見回すと風の称号の簒奪者エステルの姿が見えない事を確認し、自分はいつでも挑戦に応じるというと去っていった。
一行はあの怪物と戦わずにすんだ事に胸をなでおろしつつ、またエステルが嫌がるだろうなーと思ったのであった。
 

ウィンドチェイサー

今回の探索行では一つの目的があった。ドレルブの貴族、Jennavieve Kensen卿から依頼のあった野生馬の確保である。依頼を果たすという事もそうだが、騎兵部隊を編成したがっているヴュが良い馬の確保を望んだからだ。無論、軍事国家への転進を図る以上、軍事力が上がる要素は全て是となる。騎兵部隊の編成は国益となる。
努力の甲斐あって無事に野生馬の群れを発見。確かに見るからに精悍な馬達である。中でもボスと思しき黒馬は動物とは思えない威圧感をかもし出している。
さっそく彼らを手懐けようとレンジャーであるダリーが接近していくと、驚いた事に黒馬が話しかけてきた。
彼の名はウィンドチェイサー。何でもかつて強力なドルイドにアウェイクンをかけられて知性に目覚め、この地の馬たちを守る役目を与えられたのだという。
ダリーは何とか人間に飼われる事の利点を説いて協力関係を結べないか問いかけてみるが、相手はけんもほろろ。誇りを汚されたと去っていこうとした。
一行はなんとなく仕方ないなーという感じで見送ろうとしたが、ヴュはあきらめ切れなかったらしく、ファントムスティードの超スピードを活かして追いつくと、やがてウィンドチェイサーを従えて戻ってきた。どうやら説得に成功したらしい。実は、その説得方法はあまりヴュらしくない威圧的なもので、ウィンドチェイサーは説得されたというよりは観念したという感じであったのだが、他の人は近くにいなかったので知らない事である。
最終的に、この地にすむ馬のうち何頭かを人間に仕える為に差し出すかわりに、馬達の生活を保障するという契約が結ばれ、とりあえずKensen卿に提供する一頭を連れていく事になった。
 

ボガード村

その後東に引き返した一行はドレルブの東に広がる沼地の探索に乗り出した。いくつか沼地で問題が発生していたり、依頼があったりしたからである。
本来であれば足場の悪い沼地の探索には非常に時間がかかるものだが、水面を歩行する事のできるファントムスティードでの移動を基本とする一行にとっては平地も同然である。探索は順調に進んだ。
やがて一行の前に一つの村落が姿を現した。ただし住人は人間ではなくカエルのような姿をした亜人、ボガードだ。ヴェテンスカップの知識では、このボガードたちは沼地を通る船などを襲う沼賊だという。そう言えばはぐれボガードのガラムから神官王のセポコを殺してくれという依頼を受けていたが、さすがにいきなり襲撃というわけにはいかない。まずはボガードたちと話し合い、沼を行く人間を襲わないように話をつけようということになった。
村に近づいていくと見張りのボガードから誰何されたので、テストラシア王であることを宣言して村長に合わせてほしいというと、しばらく待たされて派手な飾りをつけたボガードが現れた。彼が神官王セポコであろう。一応、テストラシアに加わればドリームフィーストのおかげで食事の心配はしなくてよくなるし、何か困った事が起きてもテストラシアが支援できるよ、だから人を襲わないでね、と勧誘してみたが、疑われているようで聞く耳持たないようだ。
これは、交渉が長引くかなと思いきや、王様がなんと一騎打ちを提案。この村で一番強い奴と王様が一騎打ちして勝利したら従えと言い出す。
セポコは何か思惑があるのかこれを承諾。乱暴な手段だが、まあ、交渉がこじれると沼賊として討伐する展開になっていたと思うので、まだマシな結果なのかもしれない。
進み出た王様の前に立つのは当然セポコ、と思いきや、さっと合図をすると近くの沼から巨大なエラスモサウルスが現れた。この村で最強といったが、最強のボガードとは言ってないとせせら笑うセポコ。これは意表を突かれた。
しかし、セポコには大きな誤算があった。国王ヴュはリング・オブ・フリーダム・オブ・ムーブメントを身に着けていたのだ。この強力な魔法の指輪の加護により、ヴュを捕まえて水中に引きずり込むというエラスモサウルスの目論見は瓦解。単純な殴り合いではもはやエラスモサウルスはヴュの敵ではなかった。
一騎打ちに負けたセポコは観念して配下になる事を承諾。異文化交流を名目に首都テストラに連れて行くことになった。いずれはボガードにも政に参加してもらう心積もりだ。
 
その後も沼沢地の探索を続けたが、アグゾトルという女の声でなくねずみのような怪物やジャイアント・イールがいただけで、残念ながら依頼のあった沼ミイラや巨大ナメクジには遭遇しなかった。
 

 4714AR 5月

軍事国家への道

テストラシアの構造改革は思ったよりも順調に進んでいる。ゴラム神殿が訓練者を競わせるためにゲーム形式の訓練を積極的に取り込んでいるのが功を奏しているようだ。
しかし、昨年末におこったデーモンの集団との戦いでほとんど被害が出なかった事もあって、国民の間に戦いをゲームに近いものとして楽観的に捕らえる風潮が出始めているのがやや怖いところだ。
 

スピアトゥースの脅威

先月に続き、今月もドレルブ周辺を探索する。ヒルナリック曰く、ドリームフィーストの夢の中で話し合いができるようになったため、あまり首都にいる事の重要性が無くなったとの事だ。緊急事態でもない限り毎月探索しても大丈夫との事。
それを聞いてヴュが大人しくしているはずもなく、新婚のリンデリックをドレルブにおいて今月の探索に赴くのだった。
さて最初に向かったのはドレルブの西方に広がる平原。
平原を進んでいると彼方に信じがたいほど巨大なトラが現れた。しかもその牙は長大で口の外にまではみ出している。剣歯虎だ。あれが噂に聞くスピア・トゥースであろう。今は無きナメスティ卿から退治依頼の出ていた怪物だ。すばやく武器を構える一行。
スピア・トゥースは噂にたがわぬ怪物だった。最初の突撃で頑強なフルプレートで守られたヴュを血みどろにし、次いでダリーを咥えておもちゃのように振り回す。ヴュやサルビアが痛撃を加えるも、一向に堪えた様子が無い。とは言え多勢に無勢。最後にはその巨体を地に伏したのであった。確かにこんな怪物に襲われたら大抵の連中はひとたまりも無いわな。
 
その後はキメラ三兄弟を瞬殺してお宝をゲットしたり、黄金獣の異名を持つアウルムボレアックスという怪物を倒したりしながら進んでいくと、やがてドレルブ北西の丘陵地帯に洞窟を発見したのだった。
 

ファイブ ジャイアント モンクス

中に入ってみるとジャイアントが5人いて一心不乱に肉体の鍛錬をしている。話を聞くと彼らはジャイアントのモンクでここで修行をしているらしい。ここで再び王様が一騎打ちを所望。向こうも武闘家らしく強い相手との勝負は望むところということであっさり勝負が成立する。
勝負はスタニング・フィスト連打のセーブを通しきった王様がクリティカルで一刀両断。ジャイアントは哀れ真っ二つになったが、ハマヌーが素早くブレス・オブ・ライフをかけたため一命を取り留め、ジャイアントと一触即発になる事は避けられたのだった。
その後、ジャイアントにもテストラシア武術大会への参加を呼びかけ、ジャイアントたちは確かに自分達より強い人間もいるということを認めて参加を承諾した。しかし、どうも彼ら弱い人間は食料ぐらいに考えているっぽく、どんな騒ぎになるのか今から頭が痛い。ああ、相対的に見るとリザードフォークたちって付き合いやすい連中だったなぁ。
 
その後は水没した鉱山を発見して調査するもよく分からなかったりしたぐらいで大したことはなかった。
 

セポコ問題

探索を終えた一行がドレルブに帰ると困った事が起きていた。なんとドレルブに滞在してもらっていたセポコが住人を誘拐して生贄として殺害してしまったらしい。なぜそんな事をしたのか聞いても、しちゃいけないと言われなかったとまるで悪びれるそぶりが無い。異文化コミュニケーションの難しさを思い知らされる。とりあえず拘束して沙汰は追ってということにしたがどうしたものか。