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第一八回「Enemies of My Enemy part3」

Session18 Enemies of My Enemy part3

 0 あらすじ

Hethradiahの企む恐るべきSavage Tide計画を阻止すべく、PC達のMissionは続いていた。残るは二つ、aspect of Obox-obの捕獲、およびHethradiahのクローンであるBagromarを唆すことである。
 
Ailee & Arenaは何か他に用事があるようで、上記二つのMissionはCedric, Leichen, Lens, Pluto & Raspelという著しくバランスの悪い(元から良くないという説もある)五人で行うことになった。
 

 1 Aspect of Obox-ob

1-1Tuerny's Iron Flask

まず、PC達は比較的簡単そうなaspect of Obox-obから着手することにした。aspect of Obox-obがImprisonmentされている場所はIggwilvが知っており、その場所へplane shiftするためのfocusもaspectを解放するためのfreedomのscrollもすでに用意されていた。
 
いざ行こうと思ったPC達はふと思い立ってIggwilvにMalcanthetから譲り受けたTuerny's Iron Flaskの使用方法を質問した。 するとIggwilvはフラスコを繁々と眺めた後、まず中のものを出す必要があると言って、フラスコを開けた。
中からは各種デーモンがぞろぞろと出てきてPC達は一瞬慌てたが、Iggwilvがいらないなら引き取ると言ったため、全てドナドナされていった。
フラスコは強力なアイテムで普通のデーモンなら複数体入るが、アスペクトの場合は一体しか入らないということらしい。使用する前にフラスコの使用方法を尋ねてよかったと皆心の底から思った。
 
さてそれでは気を取り直して今度こそ行こう、と思ったPC達はまたもはたと気付いた。Freedomのscrollを読める奴がいないということに。この問題はIggwilvが弟子のペプラーを貸してくれることで解決した。ペプラーはなぜ私がそんな危険な目に逢わなければならないのかという非難の眼差しをPC達に向けたが、空気の読めない一行はこれをスルーした。
 

1-2 Blood Shallows

Obox-obのaspectが囚われている場所はBlood Shallowsと言った。その名の通り血のように赤い海と僅かな浅瀬からなっており、その浅瀬の辺りに囚われているようだ。近づいてみると何やら軍隊のキャンプのようなものが張られており、かなりの数のデーモンがいるようだった。
 
Bluffをかましつつ、見張りのBabauに何のキャンプか尋ねてみるとデモゴーゴン配下の第二十三軍のキャンプらしい。何故こんなところにと思いつつもいったん離れたPC達はPlutoのremote vewingで偵察することにした。例によって頭が二つある偉そうなデーモンが居たようだがPlutoの説明ではそれ以上はよくわからなかった。とりあえず倉庫らしき場所が人気(デーモン気?)が無さそうだったので、そこへdimension doorで飛びfreedomを唱えてみることにした。
 
倉庫に着いたところで、一匹のバールグラに見つかり仲間を呼ばれそうになったが、声を上げる前にCedricの矢が突き刺さり事無きを得た。
そして、ペプラーがfreedomのscrollを唱えると地面からaspect of Obox-obが現れた。その狂気の波動に耐えつつ、Raspelがフラスコを構えコマンドワードを唱えるとアスペクトはフラスコの中に吸い込まれていった。
 

 2 Clone of Hethradiah

2-1 手土産

無事Obox-obのaspectをゲットした一行は最後に残されたmissionを果たすべく、abyssの第一階層Pazuniaへと向かった。HethradiahのCloneであるBagromarはそこに自身の率いる軍勢のキャンプを張り、Blood Warを闘っているらしい。キャンプは渦状にテントが張られており中心にBagromarのテントがあるようだ。幸いにしてこのキャンプには傭兵として非デーモン種族も多数おり、潜入そのものは難しくないようだ。
 
しかし、Bagromarと直接交渉するには手土産があった方がいいんじゃないかというCedricの提案を受けて、Raspelがgateを唱えてpit fiendをcallした。現れたpit fiendを瞬殺し、手に入れた首を手土産にキャンプへと趣いた一行は門番に傭兵として雇って欲しい旨を伝えた。すると少し待たされた後、一匹のBalorが現れた。
 
そのBalorはリンゴスラッグといい、傭兵の採用担当らしい。彼の案内の下キャンプ内に入った一行は中ほどにある一つのテントに通された。リンゴスラッグはそのテントで一行の腕試しをしてやろうと思っていたらしいが、手土産のpit fiendの首を二度見すると青い顔をしてどこかにテレポートしてしまった。取り残された一行は仕方がないのでキャンプの中心に向かった。
 

2-2 Bagromar

キャンプの中心に向かいつつ、一行は目的の確認を行った。しかし、そもそもBagromarがDemogorgonの二つの意識AameulとHethradiahのどちらのクローンであるかさえ皆うろ覚えだった(Clone of AameulがTetradarian、Clone of HethradiahがBagromarだが、ヘトラディアとテトラダリアンの名前が似ているため非常に分かりにくい。JAROに……)。そんなこんなで多少頭が混乱しつつ真ん中のテントについた一行は、交渉の方針を固めること無くテントへと入って行った。
 
中には前足が触手になった巨大な狒狒がいた。まさにDemogorgonの半身という姿をしたBagromarは同じくテントの中にいて騒がしく喚くリンゴスラッグをうるさそうに尻尾で叩き潰すと一行に誰何の声を投げかけた。Raspelが傭兵として雇って欲しいことおよび、耳寄りな情報があることを伝えると、Bagromarは目を細めて(gaze off)こちらに向き直った。
 
端的に言うと交渉は失敗した。確たる方針も無く、BluffやDiplomacyのskillの高い者もわずかにRaspelのみという状況であり、この結果は止む無しというところであった。さらに悪いことにはあまり漏らしたくない情報をいくつか話してしまっていた。一行はこれ以上の交渉は無理と判断して、Bagromarの口を塞ぐことにした。交渉時よりも滑らかな口調で敵対する意思を伝えるとBagromarは目をかっと見開いた(gaze on)。
 
BagromarはDemogorgonのcloneとしての能力を遺憾なく発揮し、凝視と腐食の触手、さらに負のエネルギーを纏った尻尾による強力な攻撃を繰り出してきた。これに対してPC達はdeth wardによって尻尾の負のエネルギーを防ぎ、触手によるcon dmgはhealで治して戦った。PC達はBagromarに逃走されることが一番恐ろしくdimensional lockで阻止を図るが、SRに阻まれうまくいかない。残すはPlutoの持つギスの魔剣のみだがBagromarはACがとても高くCedricLensでさえも攻撃を当てるのが難しく、Plutoでは絶望的だった。結局、敵の増援が現れBagromarには逃げられてしまった。PC達も一旦撤退して、即座にmiracleから逃走したBagromarの所にテレポートするという奇跡を願い追撃した。

2-3 追撃

Bagromar側も追撃を待ち構えており、第二戦は多数のGlabrezu, Marilith, Nalfeshneeを交えた激戦となった。依然としてBagromarの高いACに苦労したが、Plutoがギスの魔剣での攻撃に成功(CPを使って無理やり当てた)すると、段々と形勢はPC側に傾いていった。そして、ついにLensがBagromarに止めをさすと、その他のデーモンたちはモラルブレイクして逃げ去った。
 
残されたBagromarの死体を前にしてPC達はしばし悩んだ。Bagromarが倒されたことが知れ渡れば遠からず、true resurrectionされてしまうだろう。そうなるとPC達の苦労は台無しであり、何としても簡単には蘇生できないようにしなければならない。Leichenは毎日準備しているanimate deadでBagromarをskelton化してしまおうと考えたが、うまくいかなかった(skelton templateにはHD制限がありBagromarはこれを超えていた)。
 
そこでPC達はWells of Darknessへと飛んだ。BagromarをShami Amoureの代わりとしてAhazu the Seazerに封印してもらおうと考えたのである。しかし、Ahazuは首を縦に振らなかった。どうやらBagromarでも代わりとしてはまだ弱いらしい。PC達は尚もShami Amoureの代わりでなくてもいいから封印してほしいと頼んだがあっさりと断られた。
 
ここで未だundead化をあきらめられないLeichenは(1CPを消費してslotを回復させて)miracleを唱えるとOrcusに願った。Bagromarをskeltonにして下さいと。Orcusはこの願いを聞くと大変愉快そうに笑い、そして叶えた。これにより世にも稀なBagromar, the Clone of Hethradiahのskeltonが誕生した。Orcus謹製のBagromar skeltonは生前のintおよびchaを保持しており、skillやfeat、触手まで備えた最高傑作であった。その(Demogorgonに対して特に)ひどく冒涜的な姿を目にしてLeichenは感動に打ち震えた。True resurrection対策に一応の解決をみた一行はIggwilvの元へと戻った。
 

 3 Conference on Sea Wyvern

3-1 決戦前夜

Bagromarを唆してTetradarianと戦わせる策が失敗したことをIggwilvに告げると、彼女は結果はそう悪くないと言って次の段階の説明を始めた。即ち、これまでPC達が助力を求めた各勢力の代表たちを招いての会議である。会議の開催場所を何所にするかと問われたPC達はStyx川に浮かべたSea Wyvernの上で行うことに決めた。船上会議まではしばらく時間があり、それぞれ思い思いに過ごした。
 
Leichenは会議の招待状を自ら携えOrcusの下に向かった。そして、招待状とともにBagromar skeltonをOrcusに献上した。Leichenは見返りとして25000gp & Lesser, Wand of Orcusをもらった。
 
Plutoは自分の育ての親のおじさんに会いに行った。そして、これから世界の危機に立ち向かってくるので、もし自分が帰ってこれなかったら気を付けてと告げた。すると、おじさんはお前の言うことが本当なら帰ってこないときは世界が滅びてるから気をつけても仕方がないと冷静な返答をしていた。
また、Plutoは本当の両親にも会いに行った。幽体離脱して会いに行ったため、父親は驚いて攻撃してきたがPlutoには通じず、逆にPlutoのinflict painを喰らった。母親とも同じような感動(?)の対面をした。
 
Cedricは会議までの時間も修行していた。Rockpiercer家の過去の達人の成した真偽も怪しい偉業(矢で岩を貫くなど)を実践し、岩を砕いていた。また、感動(?)の対面を終えたPlutoからremort vewingしたFar Shoreが人気のないゴーストタウンになっていたことを聞き、俺この戦いが終わったら○○するんだといういやなフラグの立て合いをしていた。
LensもこのPlutoCedricの会話に混ざり、この戦いが終わったらプレイナー海賊になると言っていた。
 
RaspelPluto達の会話を冷ややかに見つつ、自らの中に生まれた仲間への暖かい感情に驚き、そして少し困惑していた。
 

3-2 船上会議

会議当日、続々と各勢力の代表者がSea Wyvernへと集まってきた。Charonは何故かLotus Dragonの首領Rowynの亡霊を代理人として送ってきた。Gwynharwyfは豪気にも御自ら現れ、Iggwilvはastral projectionでの参加、Listyは全ての爪に真紅のルビーが埋まった手だけがやってきた。MalcanthetはRaspelを通して会議に参加すると言い、OrcusはQuasitに肉を啄まれ続けている謎のアンデッドが代理だった。
こうして曲者だらけの船上会議は開催された。司会進行はSea Wyvernの船長Lensが務めた。
 
会議で話されたことは以下の通り。
 
・Charonは5000のMarraenolothの軍勢で海から攻め込む。
・Gwynharwyfは自らがTourbillon Gale Hostという50000の軍団をそして、Celesteが Starry Nightという
 同じく50000の軍団を率いて参戦。
・Iggwilvは各勢力をThe Gaping Mawに送り込むためのgateの開放と連絡役を務める。
・Listyはかつての仲間とともにDemogorgonの宮殿Abysmに潜入し撹乱等を行う。
・Malcanthetは兵力としての直接的関与はせず、絡め手を以て参加。
・Orcusは第5, 9, 13軍(各25000)及び、自ら率いる第1軍の総計10万のデーモンで首都 Lemoriaxを攻
 撃。また、Orcus自身はDemogorgonと直接対決する予定。
・PC達はBeach Battle Pointに設置される一番小さいgateを担当し、戦況を見極めつつ Wat Dagonへ
 行きMaster Pearlを破壊する。
 
会議が終わると、GwynharwyfがPC達に近づいてきて7本のpotionを授けてくれた。以前Lensがお清めを行った泉の水らしく飲むと一晩寝たかのように回復できるらしい。ただし、定命の者が飲んだ場合は副作用があるとのこと。また、PC達が率いる軍勢としてGhaele*1とBralani*9からなる一団を貸し与えてくれた。
 

 4 Invasion to The Gaping Maw

4-1 Beach Battle Point

決戦の日、PC達がgateを抜けるとそこには多数のデーモンたちが待ち構えていた。Beach Battle Point以外の場所でも侵攻が開始され、首都Lemoriaxとその周辺では無数のデーモンやエラドリンなどが激戦を繰り広げていた。Force Missile BallistaやAcidlauncherの弾が飛び交い、地雷の爆発する戦場をデーモンを薙ぎ払いつつPC達は進み、敵の塹壕へと侵入した。塹壕の中には一匹のMarilithがおり、これと戦闘を開始すると即座にもう一匹のMarilithと見知った顔の男が現れた。
 
男の名はCaptain Wyther、かつてLensに呪いをかけてhalf-ogreの姿に変えた張本人であり、Crimson Fleetの本拠地で倒したはずの男である。狂気に侵された様子のWytherはそれでもLensに気づくと近づき、そして本性を現した。肩からもう一つの頭を生やし、脇から二本の触手が生えたWytherは攻撃回数もさることながら、異常にタフであった。CedricLensRaspelまでもが倒される事態となってようやくPC達は気付いた。何かがおかしいと。これはまるでかつてのGlutton……、そう思ったPC達は壁を張ってWytherから離れて少し様子を見ることにした。すると、案の定壁を突き破って現れたWytherはやがて動かなくなり、そして爆発した。体の中にshadow pearlが仕込まれていたらしく、またもSavage Tideが起きたのである。しかし、Far Shoreにいたころよりはるかに強くなった一行はこれに耐え、Beach Battle Pointを制圧できたことに安堵のため息をついた。
 
そして、一行が次なる目的地へと行こうと思ったところへ驚愕の一報がもたらされた。

続く。