トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ PDF RSS ログイン

第一回「There is no honor」

Session1 There is no honor

 ストーリー

1.出会い

Savege Tideの物語はJeklea湾の南に位置する港町、Sasserineの夕べから幕を開ける。仕事を終えた船乗りや物売り達が酒と騒ぎを求めて酒場へと繰り出す時間だ。
ここはAure Districtと呼ばれる港の中心部。西には交易港、東には捕鯨船の溜まり場があり、最も人の出入りが激しい地区だ。昼間ほどの活気はないものの、酒場での騒ぎや女郎宿の呼び込み声で通りは賑やかだ。

そんな中、一人の大男が角材を肩に担いで歩いてくる。身長3mはありそうなその巨漢に、人々はあわてて道を譲っている。彼の名はGlutton。周囲の人からは、Fatty Gluttonと呼ばれるHalf Ogreである。Gluttonが道を歩いていると、どこからか不思議な太鼓の音が聞こえてきた。軽快なリズムで、今まで聞いたことのないような音色だ。その音を聞いていると、なんだか心が落ち着いてきて、頭がはっきりしてくる。気になったGluttonは、音が聞こえてくる静かなたたずまいの酒場のドアをくぐった…。

CedricはHighwind Voyageの用心棒をしている。この酒場は普段あまり気性の荒い客がくることもなく、Cedricはたいていウェイターの仕事をするはめになっている。今日も自分の弓の腕が試されることはないだろう、そう思った矢先、扉が開いて巨大な男が一人入ってきた。とっさに身構えるが、どうやら相手は道場破りに来たわけではなさそうだ。男がイスにどっかりと腰を下ろすと、ぎしぎしとイスがきしむ。万一の事態に備え、Cedricは男の近くへとさりげなく移動した。男は、店のバンドマンの演奏に聴き入っているようだ。

頭の中でコンガのリズムが木霊する。コンガを叩いているとき、Aileeはあまり他のことを考えないようにしている。ドアが開き、何か巨大な生き物が入ってきたことには気がついたが、演奏中にはそのようなことは取るに足らないことだ。1セッション終わってそいつを見ると、やたらとでかい。演奏中静かだったその男は、演奏が終わると大きな拍手をして、酒ーと騒ぎ始めた。近くにはCedricが控えているから、何か問題が起こることもないだろう…。

Leichenの目はそのHalf Ogreの巨大な肩胛骨に吸い寄せられていた。実に、実にいい体(ホネ)をしている…!どうやってお近づきになろうかと思案していると、酒場のドアが開いて、小さなHalflingの女が一人入ってきて、マスターの方に向かっていく。Halflingには興味はない。が、しかし、今日はやけに客の多い日だな。Leichenがそう思っていると、扉がまた開いた。

Plutoは夜のAzure Districtを歩いていた。彼の乗っていた船は沈み、生き残ったのはPlutoだけだった。新しい船をもとめて今日も一日歩いたが、「死神Pluto」の噂を聞いてか、どの船も雇ってくれそうにない。
Plutoの目の前を、Halflingの女がちょこちょことかけていった。何気なくそちらの方に目をやったPlutoは、その後ろを3人の人相の悪いHalf Orcがつけているのに気がつく。気が立っていたPlutoは、一悶着を求めて3人組のあとをつけ、Highwind Voyageという名の酒場の前にたどり着いた。

こいつらは赤い糸候補外、Charm候補。酒場に入ってきた三人のHalf Orcを見て、Syldinaはそう思った。しかし、こんなやつらをCharmして、何か意味があるかしら…。
Half Orcは嫌がるHalflingに、しつこく「ちょっとついてこい」と誘っている。Charm Personすればいいのに、とSyldinaは思うのであった。

こうして、6人の少し変な若者達がHighwind Voyageに集まり、Savege Tideという恐るべき企みに関わることになったのだった。もっとも、彼らのうちの誰一人として、これが大いなる勲しの始まりだということを知る由は無かった。



しつこくHalflingを誘い、ついに手までかけようとしたのを見て、Hiwind Voyageのマスター、Elbinが声をかける。しかし、Half Orc達は下品に笑うばかりで取り合おうとしない。Cedricはマスターと目線を交わし、ならずものどもを放り出すことにする。剣呑な雰囲気に客達はじりじりと壁際に寄っていき、AileeもRapierの柄に手をかけた。
周りの様子に気がついたHalf Orcの一人が、「何だ、やる気か?かまうことはねぇ、やっちまえ!」と叫び、戦いの火蓋が切って落とされた。

CedricがHalf OrcのShortswordに急所をつかれてふらふらになった以外にはこれといって問題もなく、悪漢は退治された。Leichenは回復するという口実で、Gluttonのすばらしい肉体をぺたぺた触っていた。
そしてSyldinaは、憂さを晴らすつもりでHalf Orcを殴りに来たのに逆に殴られて気絶しているPlutoに王子様の面影を感じる。もしかしたら、これが目的の人かもしれない。そう思って、人魚モードのままはってPlutoのところに行き、血止めをしたりしていた。
悪漢の懐を漁っていると、一通の手紙が見つかった。

「Vanderboren家の召使い、Koraを始末しろ。なに、この街ではチビの溺死体が海に一つ浮かんでいたところで、気にとめるやつなどいやしない。成功の暁には、貴君等の「蓮」への参加を検討しよう。 ―V」


Vanderboren家というのは、近頃両親が船の火災で死亡し、その若い娘に家督が移った中流貴族だ。その娘、Lavinia VanderborenとAileeは学校で会ったことがある。
一方Halflingは自分がKoraだと言い、助けてもらったことにお礼を言った。その後おそわれるとまずいと言うことで、CedricAilee(だっけ?)がついて家まで送り届けた。

2.Lavniaからの招待

翌日、各々が普段通りの生活をしていると、昨日助けたHalflingがちょこちょことやってきて、手紙を渡してきた。

「はじめまして、私はLavnia Vanderborenと申します。皆様におかれましてはお元気でご活躍のことと存じます。

さて、本日お手紙いたしましたのは、先日当家の召使いを助けていただいたことにお礼を申し上げるためです。心から感謝いたします。お礼の意味を兼ねて、皆様を私の夕食会にお招きしたいと思っています。夕食会はFestival通りのBlue Skink横町にある私の屋敷で明日の晩、開かれます。そこで、皆様のユニークな技術におあつらえ向きのお仕事をご紹介できると私は考えています。この手紙の運び手に皆様のお返事をお伝え下さい。

それでは、皆様にすぐお会いできることを心待ちにしております。

Lavinia Vanderboren」


手紙には、以上のことが書かれていた。皆、目的は様々だがLaviniaの招待に応じることにした。
翌日、Vanderboren家に向かうと、応接室に通された。そこには先客がいた。どうやら、冒険者のようだ。4人組の彼らはAilee達を検分するように見ると、「まぁ、おまえ達ならLaviniaの力になってやれるかもしれないな。幸運を祈るぜ」と言って、去っていった。
しばらくするとLaviniaが現れて、晩餐が始まった。

自己紹介するPC達。しかし、Glutton(密かに教会でしつけられていた)が最もお行儀がよかったのにLaviniaは少し驚いていた。
ピスタチオのアイスクリームで食事が締めくくられると、Laviniaはこう切り出してきた。

「私が両親からこのVanderboren家を受け継いだのはご存じでしょうが、私が受け継いだのは家だけではく、多額の借金も同時に受け継ぐことになってしまいました。この借金を返すために、Castle Teraknianの地下にある我が家の宝物庫へ行かなければならないのですが、ここに入るためのSignet Ringが私の父の船、Blue Nixieに隠されています。ところが困ったことに、HarbormasterはBlue Nixieの停泊料を要求し、私がそれを支払ったのにもかかわらず、受け取っていないと主張するのです。
「停泊料を払った相手はSoller Vark、港のごろつきです。彼とその手下達はBlue Nixieに乗り込んで、そこで何かをやっているようなのです。残念ながら、今のHarbermasterは耄碌しており、その部下達が何をやっているかを把握できていません。Soller Varkから停泊料と船を取り返すためには、彼の『言語』を語れる人が必要なのです」

Soller Varkが船で何をしているのか突き止め、可能なら船と停泊料を取り返すというのが仕事で、報酬は一人100gpだという。お金も名誉も欲しいPC達は即座にうなずき、Aileeは学校の友人を助けるということでその依頼を受けることにした。

3.Blue Nixie

翌日、朝港に集合したPC達は、Blue Nixieが港から50ftほどの沖に停泊しているということを知る。しかも、眠そうにしているものの見張りもいる。
 とりあえずすぐ乗り込むのは避け、港で情報収集をすることに。どうやら、Soller Varkという男はこのあたりではごろつきとして名が通っているようで、Harbor Masterとはあまり関係が無いらしい。しかし、現状Harbor Masterの権力はほぼ地に墜ちており、その自称部下やらごろつきやらが港を支配していると言うことらしい。なお、Plutoは、別件で独自の情報調査に行ってしまった。
 忍び込むための作戦をいろいろ考えたが、結局、SyldinaがCharm Personで水夫を誘惑した隙をついて乗り込もうということになった。
 夜、再び集まったPC達は、漁師に金を握らせてボートをゲットし、船に近づく。Syldinaは先行し、水夫にCharmをかけた。
 水夫は、海面に、溺れている魅力的な女性を発見する。すこし楽しそうに「助けてー」などと言っている彼女を見た瞬間、どうしても助けてあげたくなった水夫は海に飛び込んだ。しかし、近寄ると、「私に追いつけるかしら?」と言って女は逃げる。「待ってくれー、美しい人!」溺れてたんじゃなかったのか、そう思いつつも後を追う…が、いっこうに追いつけそうにない。なんであんなに速いんだ…。
 こうして、Syldinaが水夫と遊んでいる間に船にこっそり近づこうとしたPC達だったが、他にも水夫はたくさんいたためあっさり見つかってしまった。Crossbowを撃ち始める計7人のごろつき達。しかし、誰も倒せないままボートは船に近づき、そこからなにやら大きな生き物が登ってきた。Gluttonを見て悲鳴を上げるごろつきども。
 そこへ、「なんだ、うるせぇぞ!」と怒鳴りながら敵の大将Soller Varkがやってきた。

甲板にいるデカブツを見ても彼はあわてる風はない。Rapierを抜き、「オラオラオラ」と言いながらGluttonの方へ突進してきた。しかし、無防備に歩いてきたVarkを迎え撃って、GluttonのGreataxeが振り下ろされた!その一撃はVarkを脳天から竹割りにし、すさまじい音を立てて甲板に突き刺さる。醜く切り裂かれた大将の姿を見て、雑魚どもはモラルブレイク、船上での戦いは終わったかに見えた。Syldinaも水夫との水遊びを切り上げて、船に登ってきた。
 ところが船倉から、「ギャー」という悲鳴と、ぱちぱちと何かがはぜるような音、そして煙のにおいが登ってきた。CedricAileeがあわてて下に向かうと、そこには大量の檻があり、猿やなにかよく分からない生き物の死体が散らばっている。部屋の隅にある樽に火がついており、どうやらごろつきの一人が動物密輸の証拠隠滅のために火をつけたらしい。しかしそのごろつきは、今まさに最期の時を迎えていた。
 巨大な、まるで蜘蛛のような生き物がその死体を口で引き裂き、ぽいと捨てた。そして、Cedricにねらいを定めて、突進してきた。

 Syldinaが見るに、これはRagodessaという虫で、恐ろしく縄張り意識が強いらしい。Cedricはそのトゲだらけの足につかまれ、大きな口でがぶりとやられてしまった。これでCedricは気絶、向かっていったAileeも同じ運命を辿る。しかし、ドアが狭くて下に行けなかったGluttonが、船倉へと物を運び込む穴から飛び降りてきた。GluttonもRagodessaに掴まれてしまうが、気力を振り絞って立ち上がったCedricと共に、結局そのまま殴り殺した。
 なおここは、PaizoのSavege Tide掲示板「Savage Tide Obituaries」スレッドにおいて、多くのPCが死亡したと報告されているポイントでもある。
 ごろつきどもを使役して火を消し、他の奴らが来るとまずいということで船に見張りを立て、何人かがLaviniaのところへ報告しに行った。無事夜は明け、Laviniaと一緒に船の中を探すと、紋章付き指輪と謎のメッセージが書かれた紙が見つかった。

「キメラは日の出を睨む

サイクロプスは日没を睨む

メデューサは日の出を睨む

アンバーハルクは日没を睨む

バシリスクは日の出を睨む」

何のことだがよく分からないが、とりあえずPC達は寝ることにした。夕方、またLaviniaのところへ行かなくてはならないらしい。

4.Castle Teraknian

 夕方、Laviniaのところへ行くと、LaviniaはPC達をVanderboren家のトラブルシューターとして継続的に雇いたいと申し出た。給料は月に100gp。Aileeは微妙な顔をしていたが、他の面子は喜んでうなずき、Laviniaは早速最初の仕事を申しつけた。それは、金庫があるCastle Teraknianに一緒に行って欲しいというものだった。
 Castle Teraknianの管理人はLaviniaと指輪を見ると、すぐに地下へと案内してくれた。言われたとおりに進むと、八芒星の掲げられた扉がある。Aileeには分かったが、これはどうやらSeekersという秘密組織のマークらしい。Laviniaは知らなかったようだが、Vanderboren家はSeekersに所属していたようだ。
 中にはいると、鋼鉄の蛇のような生き物に襲われる。こいつは大変堅くて倒せなかったが、Laviniaが指輪を掲げるとおとなしくなった。
 さらに奥へ進むと、壁にローパー、レッドドラゴン、アボレス、エティン、スペクテータービホルダーキン、グレイレンダー、モンストラススパイダーが画かれた部屋にたどり着いた。それらの生き物の目はルビーで光っており、目玉の数は1−7になっている。また、中心に回転する柱があって、どうやらこれを回すことで鍵がはずれるらしい。これは、この前の謎のメッセージの通りにやればいいのだろうということは分かったものの、メッセージのモンスターをほとんどみんな知らなかった。そこで、一度町に帰って図書館で調べてからまた来ることになった。結局、6-1-2-4-2と回すことで鍵は開いた。
 各モンスターの壁画が下の方へスライドし、5つの小部屋が現れた。ところが、そのうち4つはすでに荒らされているようで、宝箱の中身は空っぽだ。最期の一つはまだ無事で、3000gp程度の現金と、何枚もの貸した金の証書だった。この金をすべて回収すれば、Lavinia家に問題は無くなるだろう。また、宝箱の中にはSylvanで書かれた旅行記が見つかった。旅行記には島の地図や、そこに住んでいるらしいエキゾチックな恐竜のスケッチが描かれていた。Laviniaによれば、これは母の手書きのものだという。

5.Vanthusを追って

 Laviniaに次に頼まれた仕事は、彼女のいなくなった弟、Vanthusを見つけ出すという物だった。彼等は幼少の頃は仲良く遊んだ物だが、Elixer of Loveにまつわるややこしい事件に巻き込まれ、その直後、両親は二人を引き離すことに決めた。Laviniaは学校へやられ、Vanthusはおじさんのプランテーションの手伝いに行かされた。Laviniaは学校生活を有意義に過ごして帰ってきたが、Vanthusは帰ってきたとき、別人になっていた。彼は今は、悪い仲間とつるんでいるらしい。Laviniaは、今ならまだVanthusを改心させることができると考えており、PC達に見つけてきてほしいと言うことらしい。密かにこのことを調べていたPlutoによれば、どうやらCastle Teraknianの金庫に忍び込んだはVanthusらしい。また、彼はBrissa Santosという自称芸術家と一緒にAzure Districtに住んでいるという噂があるようだ。
 PC達は自分に関連のある地区でそれぞれ情報収集をすることにした。しかし、Chaの低い皆はいまいちよい結果を出せない。結局、一番怪しいAzure Districtを全員で調査してみることになった。
 Azure Districtで情報収集していると、SyldinaはAbyssalで、「見つけた!」という声を聞いた。そしてその直後、Aileeは何かに鋭く刺された。すると、Aileeの側に浮かんでいる小さな悪魔のような生き物が現れた。Quasitだ。しかし、AileeのDexに被害を与えただけで、Quasitはぼこぼこと殴り殺されてしまった。
 その夜、Highwindのマスターが声をかけてきた。なんでも、Aileeが昨日Vanthusのことを聞いてきたため、彼なりに調べてくれたのだそうだ。どうやら、Vanthusの居場所を知っているという男がいるらしく、彼は酒場に夜来てくれるらしい。皆で待っていると、すこしおどおどしたHalf Elfの男、Roskがやってきた。Vanthusは彼に「人には言いにくい」仕事を持ちかけてきたが、彼はそれを断った。その過程で、VanthusがParrot IslandというSasserineの湾港内にあるオウムがいっぱいの島に住んでいることが分かった。そこは昔、密輸に使われていたらしく、Vanthusはそこでまた密輸を始めようとしているらしい。Plutoがお金を握らせ、翌日そこまで案内してもらうことになった。

6.Parrot Isalndの下

 ボートに乗ってついたのはオウムがたくさんいる小さな島。浜にはカートを引きずったような跡が残っている。その跡をたどっていくと、密林の中の空き地にでた。Roskは秘密の扉を指し、この地下にVanthusがいると言う。扉を開けると、地下へ30ftほど穴が垂直にあいている。彼とはここで別れ、穴の中に入ることにした。Leichenは岩陰で犬(?)にひもをくくりつけ、下におろしていた。降りた底は、真っ暗でじめじめした洞窟だった。狭いので先に進もうとすると、上の方から「ギャッ」という悲鳴が聞こえる。その直後、Gluttonの頭にドサッと何かが落ちてきた。見てみると、Roskである。彼の背中には刺し傷があり、落下の衝撃で完全に死亡したようだ。穴の上を見上げると、Vanderboren家の肖像画でみたような髭を生やした長髪の、若い男の顔が目に入った。


「おまえらか、我が姉上の周りをうろちょろしてるごろつきってのは。これはそれに対する罰だ、Penkusの亡霊とよろしくやってな!」

男、Vanthus Vanderborenは憎らしげにそれだけ言い放つと、上げ戸を閉めた。そして、その上に岩を転がすようなごろごろという音が聞こえる…。
 上げ戸を解放する手段はなさそうだと判断した一行は、とりあえずその地下洞窟を探検することにした。通路を抜けて広い部屋につくと、部屋の真ん中に一人のぼろを着た男がうずくまっている。Gluttonが声をかけるが、反応しない。ところが部屋に入ろうとすると、そいつは突然立ち上がった。そして、柱の陰から他にも何人か似たようなのがやってくる。Leichenに見立てによれば、こいつらはRevnous Zombie、飢餓と人食によって死亡したものたちがなるUndeadだ。なぜかImproved Grabをもつ恐るべきUndeadだったが、Leichenの犬(?)とGluttonにぼこぼこ殴られて、結構時間はかかったものの倒されてしまった。その先を探検していくと結局行き止まりだったが、Plutoが宝箱を一つ見つけた。空けると、中にはなにかの武器と割れた車輪の中心に髑髏という意匠の金のAmuletが入っていた。古代の象形文字でなにかが彫られているが、読めない。Amuletを手に取ったPlutoはそのすばらしい細工をみて思わず首につけてみたくなったが、少しいやな予感がしてとりあえず思いとどまった(その直後にSyldinaが手を出したが、やはり思いとどまった)。
 引き返し、別の方向にある扉を抜けると、そこもまた広い部屋だった。先ほど見たRevenous Zombieと、Skeltonが一体いる。

戦いが起こると、しかし、そのSkeltonはただのSkeltonではないことがわかった。なんとClericの魔法を使ってきたのだ。今度は戦いが長引き、前に出たCedricはHeavy Flailで快調に敵を殴っていたが、うっかり自分を思いっきり殴ってしまい、気絶してしまった。その場を埋めるようにAileeが前に出たが、Zombieに噛みつかれてHP0に。そこに、AC18、DR10/Silverを持つSkelton, Huecuvaがやってきて、ぺたりとタッチ。ところがこれは、ただのタッチではなくて、Death DomainのDeath Touchだった。1d6>0。Aileeは、セーブも無しに即死してしまった。
 その後Glutton、犬?、Plutoの頑張りでHuecuvaは退治されたが、Aileeは冷たくなって地面に横たわっている。LeichenCedricGluttonのケガを治している間、SyldinaPlutoAileeの死体を前に途方にくれていた。その時、Plutoの腰袋が金色に光を発する。先ほど見つけたAmuletが光っているようだ。PlutoSyldinaと目を交わした。

(かけてみようか?)
(そうしましょうよ)

そして、怪しげな髑髏のAmuletがAileeの首にかけられた。

 Aileeは目を覚ました。そう、あのSkeltonの手が伸びてきて、触られて、背筋がこれ以上ないというくらいゾッとしたのを覚えている。私はどうなってしまったのだろうか。そう思って起き上がる。なんだか、カラダが軽い。奇妙な違和感がある。目の前に驚いた顔のSyldinaPlutoが見える。…もしかして、コンガを落としていないだろうか。違和感があるのはそのせいではないだろうか。…そんなことはなかった。小さくなったコンガセットが鞄の中に収まっているを確認する。そして試しに、一回ポンとたたいてみる。
…音がしない。もう一度叩く。おかしい。音がしない…ような気がする。いや、確かに洞窟の中にコンガの音が反響している。だが、何かが違う。いつもの音ではない。このコンガを叩いたときには、もっと、こう…。その気持ちをうまく表現できないということに、Aileeは愕然とする。いや、したような気がする。そこで、首にAmuletがかかっていることに初めて気がついた。Amuletはほのかに輝いているが、暖かさは全く感じられない。それだけではない、寒さも暖かさも、何もかもが、無い。さっきは読めなかったAmuletの象形文字が、Aileeにその意味を明らかにする。
『痛みもなければ、喜びもなし』

LeichenAileeが立ち上がったのを見て驚く。ClericのDeath touchを受けたものは、通常の蘇生の魔法では生き返らないはずだ。Aileeの姿を見ていたLeichenは、奇妙な違和感を感じる。目の前のお供の犬を見てみる。…似ている。傷ついたお供を回復するため、Negative Energyを引き出し、放射する。すると、Aileeの傷もまた、治る、あるいは修復されているのが見えた。恐怖を感じているように見えなくもない目で、AileeLeichenを見ている。こうして、Aileeは『演奏しても楽しくないUndeadバード』になってしまった。
 朧気ながら状況を理解したAileeは、Leichenのほうに近寄って、Undeadになってしまったということを口止めする。うんうんとうなずきながらも、どこか楽しそうなLeichenSyldinaPlutoは素直に生き返ったことを喜んでいるようだ。その二人の方を、Aileeはわずかながら恨みを込めた目線で見ている。DM大爆笑。
 その奥は海に浸食された洞窟で、Syldinaが泳いで偵察に行った。洞窟の底にはSasserineの海へとつながる海道も見つかったが、結構長い間息を止めなければならなさそうだ。また、扉もあって、Syldinaがそこをあけると中にはDwarfの死体があった。起き上がるといやだったので、リソースの少ない一行は一晩休むことにした(もちろん、Aileeは眠れなかった)。
 翌日、みんなで死体のところへ行ったが、死体は動かなかった。ドワーフはスタデッドレザーを着ており、肩のところに蓮に竜がまきついたような入れ墨をしている。男の手には、くしゃくしゃになった羊皮紙が握りしめられており、そこにはこのようなことが書かれていた。

この骨はかつてPenkusと呼ばれた男のもので、そう、もしあんたがこれを読んでいるなら、俺はあのImortality Challenged野郎にうつされたくそったれな病気のせいで、死んでいるってことだろうな!だがな、どんなに俺の体が病気で苦しもうとも、破滅を俺にもたらしたのはあの死人ではないと言うことを知るがいい。それをもたらしたのは俺がつい最近まで「友」と呼んでいた男なのさ!

 Vanthus Vanderboren!お前の名前は俺を苦々しさでいっぱいにしやがる、この弱虫裏切り野郎め!お前は、俺たちをここで死ぬままにほったらかしにしやがった。お前はこの「俺」を、置き去りにして殺したんだぞ!「蓮」に入れたのは誰のおかげだと思ってやがる。蓮の貴婦人に対するお前の企みは今となっては明らかだが、もはや俺にはどうすることもできん。貴様は間違いなく今も権力に向かってその歩みを進めているんだろうな。こそこそした臆病ヤドカリみたいに、あるいはまだ暖かい死体を貪る蛆虫のように俺の空席を這い回っているんだろうぜ。お前の名に永遠の呪いあれ!

 …この手紙を読んでいる奴へ。もし、あんたが幾ばくかの名誉や復讐をその魂に刻むものなら、Vanthusが死ななければならん奴だということは分かるだろ。やつは「蓮」の懐にいだかれて、剥製師ギルドの地下に潜んでいる。そこで奴を見つけ、殺してくれ。だが奴は死ぬ前に、Penkusこそがあんたを導き、Vanthusを殺させた張本人だと言うことを知らなければならん。

 そしてもし、幾つかの残酷な運命によって、これを読んでいるのがVanthus、お前なら、俺はHellで待っていると言うことを憶えておけよ。そこで、お前のための特別な「穴」を用意して待ってるぜ…


これは、Vanthusを改心させるのは難しいだろうと皆は判断した(特に、Aileeは自分をこんな状況に追い込んだVanthusを深く恨むようになった)。
 Plutoの超能力が、部屋に隠し扉があると告げる。隠し扉の先にはよく保存された宝箱があり、中にはたくさんの宝物と、Earth Elemental Gemが入っていた。
 結局、Syldinaに手を引かれたCedricが海道から外に出て、岩をどけることになった。それは何の問題もなくうまく行き、一行は久しぶりに日光をおがんだ。
Under Parrot Isalnd Map(66)

7.Lotus Dragon殲滅

 一度Laviniaのところへ報告に行き、Penkusの手紙を見せる。Laviniaはその手紙を見て少し落ち込んだが、やはり、可能ならVanthusを捕まえて法の下で裁きたいと言う。ただし、それがかなわぬ場合には、彼の死が速やかで慈悲深いことを祈る、とも言ってくれた。なお、PC達がいなかった間に、年老いたHarbor Masterが殺されたというニュースを教えてもらった。
 OKをもらったPC達は手紙にある剥製屋へ行ってみることに。剥製屋はBlack Dog Allayという広間に面したなかなかいかした建物で、中にはオウムからBlack Dragonまで様々な生き物の剥製が展示してある。Leichenが骨格標本の専門家だと伝え、仕事に興味があると伝えると、剥製屋のNemien RoblachはしばらくのあいだLeichenと楽しそうに技術的な話をした。

しかし、PC達が何も買わないと分かると、仕事があるからご機嫌よう、と言って奥に戻っていった。あまり怪しいところはないが、とりあえずCharmしてみようという話になり、AileeSyldinaで店に戻り、Aileeが気をそらしている隙にSyldinaがCharmするという作戦になった。作戦は大成功、Syldinaにベタ惚れになってしまったおじさんはSyldinaのうまい誘導の元秘密をべらべらしゃべる。
 一方その頃、店の前で所在なげに突っ立っていた男衆は、広場の真ん中にある井戸の陰からモーニングスターを持った男達がこっちをじっと見ているのに気がついた。気がつかれたモーニングスター男達は、突然ハンドクロスボウで射撃してきた。こうして、戦いが始まったが、Gluttonや犬(?)やCedrciにあっさりやられてしまった。
 店の中にいたAileeは表の戦闘音を聞き、Syldinaは平気だろうということで表に向かう。この時点ですでにLotus Dragon地下アジトへの道まで聞き出していたSyldinaは、

「もう用済みね」

と言って、銀のダガーで剥製屋を背後から刺した。剥製屋は大きな悲鳴を上げるが、死にはしなかった。なんとこいつは、3LvWizardだったのだ。剥製屋はInvisibilityを唱え、姿を消した。悲鳴を聞いて、AileeSyldinaの方へ引き返した。そこで見たのは、血塗られた銀のダガー持ち、油断無くを辺りを見回す半魚Syldinaだけだった。ただし、何もいないように見えないところから呪文を唱える声が聞こえる。そして、AileeはCharm Personの呪文を受ける。…なにも感じない。Charm Personを受けても何も感じないということにAileeは激しく絶望した(ような感じになった)。そして、そのことを実感させてくれた剥製屋への殺意(みたいなもの)がわき起こる。剥製屋はその後も、目の前の物理脅威であるAileeにcolor sprayやらray of enfeeblementやらを撃つが、どれもまったく効いた様子がない。怯える剥製屋。さらに憤るAilee。結局、AileeのRapierがクリティカルし、剥製屋のどを貫き通されて死んでしまった。
 店の中に入ってきた他のPC達が見たのは、ちょっとカラフルになって剥製屋の死体の側に音もなくたたずむAileeと、ちょっと困った顔をしたSyldinaだった。
 死体を適当に漁り、PC達は地下のじめじめした洞窟へと降りていった。洞窟は海の近くだからかじめじめしており、足下をわずかに水が流れている。やたら扉がたくさんある構造を先へと進むと、むこうから何人かがご飯を食べる音が聞こえてくる。犬(?)とGluttonを先頭にして、狭い道を突進することにした。盗賊達は頑張ったが、Mage Armorがかかった犬(!?)に当たる気配もなく、だんだんと数を減らす。他の場所から回り込もうとした者達もいたが、いち早く回り込んでいたAileeCedricによって倒されてしまった(もっとも、Cedricは再び自打球をやって気絶したが)。その間、やることが無くて暇なSyldinaは勝手に扉を開けて別の奥に行ってしまった。Gluttonが少しだけ追いかけたが、広いスペースに出たのでそこで追跡をやめてしまった。PlutoSyldinaを追うかどうしようか迷って結局何もしてなかった。しかし、Syldinaは特に何にも出会わなく、最期の盗賊は犬にかみ殺されてしまった。
 続けて探索していると、盗賊達が眠っている部屋を発見、Leichenがあっさり皆殺しにする。みんな「Vanthusの仲間は死んで当然」みたいな雰囲気だった。
 さらに進むと、Worgが一匹いた。「なんだ、侵入者か。死ね」と言ってAileeに一回噛みついたが、20ft.×20ft.の部屋が自分以外の生き物で半分以上埋まってしまったのを見て、

「うむ、おまえ達は通っていいぞ」

と言いながら思いっきりしっぽを振った。LeichenCedricはこの勇姿に心を打たれたようで、情報をしゃべれば逃げていいよと言った(さっきの眠っていた盗賊達とはえらい対応の違いだ)。Worgの話だと、この先には拷問係がいるらしい。
 拷問係の部屋にいくと、その男がベッドに寝転がって、なにやら自分に針灸しているが見えた。SyldinaがCharm PersonするとあっさりCharmされたが、第一声は、

「なんて美しい人だ。拷問させてください」

だった。他のPC達がげんなりする中、Syldinaは拷問させてあげるからいろいろしゃべりなさいと言って情報を聞き出す。ボスの話を聞き出した後、拷問係はSyldinaを壁に手錠で拘束しだした。なぜか抵抗しないSyldina。他の面子は、「これはこのまま二人だけの世界にしてあげたほうがいいのだろうか…」と悩む。しかし結局Leichenが、

「めんどくさくなってきた、やれ、パトラッシュ(犬(?)の名前)」

と言ったため、かわいそうなFighterなのにUnarmed Strikerな拷問係は瞬殺されてしまった。
 ボスの居場所を聞くのを忘れたため、さらに地下を放浪することに。歩いていると、地下なのに砂浜と海になっているところについた。そこには、Ixitxachitalがいたが、相手にするのも面倒なので、スルー。ついでに本シナリオデッドリー度No.1のRhagodessa×3の部屋もスルーして、Rotus Dragonのボス、Lady of Lotusが待つ部屋のほうに向かった。その途中、鎖に縛られて動けないRhagodessaをGluttonがリーチ外から殴ったり、Bagbear Zombieが犬(?)に負けたりしたが、他には何事もなく奥の奥にまで入り込めた。
 奥にあった部屋の一つに、作戦会議室のような雰囲気の部屋があった。その部屋にはSasserineの地図があり、City watchの砦や、Kellani家、Vanderboren家の家などに様々な色の旗が立っていた。後で分かったことだが、City Watchの砦やKellaniの家に立っていた旗は「支援者」という意味で、Vanderboren家に立っていた旗は「収入」を示す旗だった。部屋の黒板にはPC達の名前が書いてあり、その脇に、「Vanthus、何とかしろ!」と大きく殴り書きされていた。Leichenは自分の名前のつづりをこっそり変え、Syldinaは自分の名前を消しておいた。
 さらに奥に行くと、きつめの美人が一人と、黄色いトサカを生やした緑色の小さな恐竜がいた。美人の肩には蓮の入れ墨と竜の入れ墨が彫ってあり、まさにこいつこそLotus Dragonの首領、Lady of Lotusに違いない。

「私の名前はRowyn Kellani。ここ、Rotus Dragonを束ねる者だ。我々は最近組織の勢力をどんどん拡大し、ついに港の支配権をほぼすべて手に入れた。これからは、我らが港での取引の全てを牛耳ることになる。そこでだ。おまえ達はここまでやってきたということは、かなりの猛者なのだろう。Laviniaのような世間知らずの小娘に仕えるのはやめて、私に仕えないか。おまえ達の力とこのLotus Dragonの組織力があれば怖いものなど、何もない。給料はLaviniaの二倍、いや三倍だって払うぞ」

Syldinaはこれを聞いて心が揺らいだが、その時Gluttonが聞いた。

「おまえは小悪だべか?」
「私を小物だと言いたいのか?ふざけるな、私は巨悪だ」

Gluttonは前回Church of the Whiring Furyに帰ったとき、こう教えを受けた。

Glutton、あなたの大きな力は、小さな悪に対して使われるべきものではありません。本当に大きな悪のみを見つけ、たたきつぶす。それが私たちのやり方です。町のちんぴらなどにその力を無駄遣いするものではありませんよ」

どうやら、この女の人は大きな悪らしい。なら、遠慮する必要はない。
そこで、Gluttonは斧を振り上げ、Rowynも交渉をあきらめてRapierを引き抜いた。
「やれ、Gut Tagger」
Rowynがそう叫ぶと、恐竜も飛びかかってきた。
…が、かわいそうなBard混じりのRogue, Rowyn Kellaniは特になんということもなく一回もSneakすることなく死んでしまった。Gut Taggerは主人の死に怒って戦ったが、やっぱりあっさり殺されてしまった。戦闘中の唯一のアクシデントと言えば、Gluttonがあまりに強く斧を壁にたたきつけたため、刺さって抜けなくなってしまったことぐらいだった。
Rowynを倒した後、Reichenはこっそり恐竜-Crested Fell Drakeの息の根を止めた。後で材料に使おうと考えたからだ。また、Rowynは血止めされて、当局につき出された。Rowynの部屋を漁ると、Vanderboren家から持ち出されたと思われる金銭と、様々な手紙が見つかった。その中に、Vanthusからの手紙が数枚見つかった。それは、だいたい以下の通りである。

(Vanderboren家の両親が亡くなる二日前)

…俺の両親はふぬけになってしまったよ。彼等が何一つとして疑っていないことは明らかさ、我が繊細なる花の貴婦人。あなたが当てにしている基金は、ガードや港管理者、そして船員を「新しい積荷」に関して口止めするのに十分な額だろう。

やれやれ、彼等は樽を積み入れるのを手伝ってくれようとすらしたんだよ。鼻歌なんか歌いながらさ。もちろん、中に何が入っているかは言わなかった。もし、どれだけのアルケミストファイヤーが父上の新しいおもちゃに積み込まれたかを知ったら、彼等はなにか別の歌を歌ったであろうことは想像に難くないね。俺は火あそびが確実に起こるようにしばらくの間船を追いかけなければならない。だから、少なくとも半週間は会えないだろう。俺のためにあなたのベッドを暖めておいてくれよ!


(火事が起こってから三日後)

…信じられない!確かに、彼女が最年長の後継者だが、彼女は生活ということに関して何一つ知ってはいない!彼女は幼年期の後半部をThenalarでどうやってナプキンをたたむかだとか、ヴァイオリンを弾くだとか、そんなことばっかり習っていたんだ!彼女に財産の全てを譲るなんて、どれだけ俺の両親が狂っていたかが分かるというものだ。とにかく、彼女には生きていくために貴族の身分が必要だろう。Laviniaはそんなに悪い奴じゃない、本当さ。本音を言えば、俺は昔一緒にいた頃を懐かしがってすらいるよ。彼女は「蓮」に興味があるだろうか?そうかもしれない。そしてまぁ、二回目の「Vanderboren家の悲劇」はいくら何でもやりすぎだろう。今のところは。金庫の中のもので十分用に足るだろうし…


(PC達が出会う一日前)

今日はたまたま、Cauldronの方から来た半豚のごろつきどもに会ったよ。「蓮」に入りたいってんで、一つ愉快な仕事を言いつけてやった。今、Laviniaの身の回りの世話をしているのは、Koraというチビ女一人だ。長い間仕えてきたあいつが「たまたま」土左衛門になって水揚げされりゃぁ、お姉様は不安で不安でたまらなくなるだろう。そこをちょっとたたみかけてやりゃぁ、いちころって寸法だ!なんだい、妬いてくれるなよ蓮の貴婦人様。Vanderboren家の後ろ盾は、得にこそなれ絶対損にはならないさ。Vanderboren家の正当なる当主であるこのVanthusが誓おう。

もちろん、頭の悪い半豚どもは後で始末するさ。まぁ、何もしないでも自滅するかもしれないが、どちらにせよ損はないだろう。


(二日前)

俺のかわいいドラゴンちゃんや、俺が扉を閉める前のあいつらの顔をぜひ見せてやりたかったぜ!Laviniaはいったいぜんたいどこであんなアホ共を見つけて来たのだか…驚きだ。奴らはもうPenkusに会ったかな?ま、仲良くじわじわと死んでいくことを祈ろう。

ともかく、この手紙の目的だ。Brissaは別の部屋で、夜街を抜け出す準備を終えている。とにかく、素早く動かなければ。彼女が俺に教えてくれたことを憶えているかい?Kraken's Coveを密輸基地に使っている海賊のことさ。彼女がほらを吹いている訳じゃないということが明らかになった。一週間の内に、大変高価な積荷を積んだカーゴがそこへやってくるという情報を俺はつかんだのさ。俺はBrissaを連れて行って、やつらの仲間に加わる振りをする。警戒の手がゆるまったところで、俺の手下が船に火をつけるという寸法だ。お宝を水の中から「収穫」するのは愚かな海賊共がみんな死んでしまえば簡単なことだ。Laviniaが受け継いだせいで減った分を補ってなおあまりある収穫が期待できそうだよ。

しかし…人間を船の上で焼き殺すというのは今のところもっとも効率の良い稼ぎ方だな。もっと前にこのアイディアを思いついていればなぁ!



しかし、Vanthus本人の姿は影も形もなかったのであった…。

Lotus Dragon本部Map(72)

8.後日談

PC達が持って帰ってきた手紙やらなにやらを、LaviniaはDawn Councilに提出した。結果、Lotus Dragonが港の権利のほぼ全てを巧妙に背後から操作できるという段階にまで到達しているということが明るみに出、それに協力していた幾つかのCity Watchでは一斉に内部監査が行われた。
それから数日後、Laviniaを通じて、Dawn CouncilはPC達に正式な感謝を述べ、Sasserineへの奉仕の褒賞として、Spire of Sasserineという勲章をそれぞれに下賜した。最も、この事件は明るみに出るといろいろと問題があるため、多くの市民はその事実を知りはしない。それよりも、市民の関心は間近に迫ったWorm Fall Festivalに向いているようだ。


 MVP

Glutton:Soller VarkをAoOCritで一撃で殺した武勇のため。確かに、あいつは実は2Lv Warriorなので、苦戦したかもしれない。


 名台詞

「Inspire Courage!自分には効かないけど」UndeadになったあとAileeがBardic Musicを使って


 戦利品

  • Amulet of Cursed Life
  • Spellbook
    • 1st charm person, color spray, shield, silent image, alarm, disguise self, identyty, mage armor, ray of enfeeblement, unseen servant
    • 2nd arcane lock, magic mouth, see invisibility, hypnotic pattern, invisibility, minor image
  • collar of armor+2(as bracers of armor +2, slotは首)
  • Spire of SasserineSasserine内でのDiplomacyとGather Informationに+2の状況ボーナス