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第5回

=前回までのあらすじ=
怪しげな地図の連鎖を見つけたパーティは、最後の地図に書かれた宝の場所にたどりつくが…。

1.光と闇のアーティファクト

林の中を探すと、Illusionで隠された通路がみつかった。通路の奥には、コンティニュアルフレイムで照らされた書斎がある。あさると、
・魔法の杖
・金属の箱
が見つかった。金属のはこの中には、鳥の頭をもしたような、明らかな魔法の品が入っている。これを手にしたイルマリは、これが古の太陽の神のアーティファクトであり、SunburstやDaylightなどの効果が出せるものであることを知る。また、書斎にはぼろぼろの紙が一枚。

「この国、Welleranはもはや崩壊寸前だ。もはや、Aohlの善なる片割れであるこのMorrowfallもPathfinder Lodgeにあって安全とは限らない。そして、邪悪なる片割れのTotemrixが我々の手に無い以上、いくらIlnerikを南の塔に封印したからと言って、安心することはできない。ゆえに、私はこれを密かにこの地に隠し、知恵と好奇心をもった優秀な後世のPathfinderに託すことにした。
Totemrixを探してくれ。Totemrixは、Morrowfallと結合することで無力化し、また破壊できるようになる。Totemrixの呪いによってヴァンパイア化しているIlnerikを助けるためには、彼が隠したTotemrixを見つけ、破壊するしか無い。後世のPathfinderよ、どうかIlnerikのことを頼む。
AR4400 Coriana Sivanshin」

さて、これらを手にして地上に出た一行は、林の陰に隠れていた男達にとつぜん捕まれた。しかもその瞬間、体から力が抜ける。そして、少し離れたところでPC達を無表情に見つめるハーフエルフの男が一人。

「Morrowfall…こんな所に隠していたとはな、Coriana。初めまして、若きPathfinderの諸君。私はIlnerik Sivanshin。君たちの大先輩に当たるPathfinderだ。君たちには感謝している、おかげで、そのいまいましいMorrowfallを永久に放逐することができるのだから。」

そう言って笑った彼の口元には鋭い牙が。ヴァンパイアだ。で、部下ヴァンパイアにつかまれなかったイルマリはAohlをのSunburstを発動する。これによって部下共は全滅するが、なんとIlnerikには全く利いていない。彼は懐から黒いコウモリのような形をしたトーテムを取り出し「そう、その光だ、それさえ無ければ俺がおそれるものは何もない。だが若きPafhtinder達よ、君たちはそのトーテムの本当の使い方をまだ知らないようだ。そして、永遠に知ることはないだろう。Totemixよ、こやつら毎、太陽の神の化身を闇の世界へと放逐したまえ!」と叫んだ。そしてPC達は全員意識を失う。ただ一匹、ナクアを除いて。

そしてナクアは見た。暗い、影のような世界に飛ばされ、そして空には巨大な黒いコウモリが飛んでいる。コウモリが翼をはばたかせると、ものすごい風がおこる。風からPC達を守るように、気絶したイルマリの手のAohlから金の鳥が出てくるが、この闇の世界ではその力を存分にふるえないようだ。そして、ナクアは自分自身も風に飛ばされるのを感じ、意識を失った。

2.ここはどこ

シンシアが目を覚ますと、そこは生ぬるいジャングルの闇の中だった。時間は夜。どこかからかすかにドラムの音が聞こえてくるような気がする。ライトをともして当たりを歩き回っていると、同じ事をしているイルマリと合流。その後も次々と合流して、なんとか全員合流できたか、と思ったら、ヴォルフラムがいない…。そして、木の陰からぼろぼろの服を着たドレッドヘアーの男と、帽子をかぶった酔っぱらいの女が一人。彼等はここに漂流して、島を探検していたが、仲間が人食い人種に連れ去られたらしい。

一方その頃、目を覚ましたヴォルフラムは自分がしばられているのに気がついた。隣には同じように縛られたノームと女と男。ノームはやたら陽気に、自分たちが人食い人種の集落でつかまって、これから煮られるところだということを説明する。ヴォルフラムが最初の犠牲者に選ばれ、鍋に放り込まれるが、彼の火への抵抗力のおかげでまったく煮えない。人食いどもが驚いているところへ、仲間達が駆けつけてきた。
総勢22名のバーバリアン&ウィッチ&バーバリアンボスという(殺意あふれる)大軍団相手に、イルマリがCalm Emotionsをかけることでうまく立ち回って、なんとかこれを殲滅した。
しかし、戦闘のさなか、ヴォルフラムが落とし穴に落ちてしまう。集落の地下には、海につながる自然洞窟があるようだ。しかも、そこにはアンデッド。ついでとばかり、みんなで穴に飛び降りて探索する。洞窟をしばらく進むと、石造りのしっかりした構造物が残っていた。そしてそこには、グールの群れ。グールボスが話しかけてきたが、軽く無視して突進するクレイン。だが、ボスの攻撃で麻痺させられたあと、部下にとどめを刺されて死亡。それ以外には特に何事もなく、倒せた。
石造りの神殿は、どうやらSerpent Folkと呼ばれる蛇人間達の古い神殿のようだ。そこには、なにかの装置を使う儀式のやり方が書いてあった。また、その装置があると思われる場所の地図も。

さて、穴から出て行ってさっき助けた人達とあらためて話をする。彼等はAerys, Gelik, Ishirou, Jask, Sashaというらしい。全員同じ船に乗っており、難破してここにたどりついたということだ。そしてここ、Sumugler's Shivは、River Kingdomの遙か南に2500マイル、Inner Seaの文明の地のほぼ最南端、Mwangi Expenseに位置するEleder国近くの島らしい。
また、Ishirouはこの島で見つけたというRaise DeadのScrollを持っており、これでクレインは意識を取り戻した。

3.血の神殿

翌朝、早起きした誰かが、Ishirouが蛮族の村の大きな建物を調べているのに出会う。曰く、これは造りかけの灯台だとか。修理すれば、近くの航路を通る船を捕まえられるだろう。
そんなことを話していると、突然島の遠くの方で、曇ってもいないの落雷が起き、あたりの水が渦巻いた。落雷が落ちた場所は、昨日地図で示された場所に近いようだ。
灯台の修理を手伝わず、そっちに好奇心で向かう一行。そこには、思った通り壁画に描かれた装置が。しかし、装置の使い方がよく分からず、使い方にあった「純粋な金属」を求めてさまよう。しかし結局、ヴォルフラムの発案でキールの鉄兜を使って装置を起動した。

装置を起動すると、当たりの海面が下がり、海の下に隠されていた秘密の扉に入れるようになった。扉の中は、巨大な神殿ダンジョン。しかも、これは10000年前にさかのぼる前文明:アズランティの遺跡!アズランティの遺跡はあまり見つかっておらず、これは大発見だ。
あたりを探索してまわると、どうやらここはZuraというヴァンパイアの神の神殿だったらしいことが分かった。そして、このカルトはSavnth-Yhiという都市から放逐されてここにやってきたということも。

特に何とも会わないまま、ついにあからさまに怪しい部屋に行き当たる。その狭い部屋の真ん中には赤い粘性の高い液体のプールがある。鉄のにおい。あれは、血に違いない。意を決して前衛3人が部屋に踏み込むと、突然扉のところに鉄のプレートが落ちてきて、分断される。そして、壁の穴から現れのはジバリング・マウザー!Lv3PTに罠+マウザー+逃げるの禁止を当てるなんてさすがJacobs!ハザルがいないので回復力もとぼしく、ヴァンパイアのドレインと死亡のショックでMax HPが10点も減っていたクレインは、さらにCONにもダメージを受け、ついにぶっちらばってしまった。その後、イルマリキールがジバリング・マウザーにとどめを刺した。

どうしようもないので、とりあえず村まで帰る。死体にはGentle Reposeをかけ、代わりにAerysをスカウトしてもう一度神殿に向かう。血の池の部屋の向こうは血の小川が流れる大部屋。そこには、一匹の蛇人間と、スケルトン×4、そしてWingedチュパカブラがいた。蛇人間は、Aerysの船を座礁させてこの島までやってきたらしい。どうやってこの島から出るのか、と突っ込まれて、ちょっぴり考え込んでしまうお茶目なSerpent Folkの女の子CLericLv5。かみつめつめと攻撃する蛇人間スケルトンのダメージにちょっぴりピンチになるも、ハザルのチャネルでなんとか退散。必殺のドミネイトも利かなかった残ったボスは、クレリックの悲しさか決定打に欠け、押し負けてしまった。さて、彼女がやっていたはこの部屋の壁画などを調べ、Saventh-Yhiへの生き方を調べることだったらしい。Zuraのカルトは、自分たちを追放したSaventh-Yhiを恨んでおり、復讐に行った、と壁画にはあった。(後日分かったこと)

4.Elederへ

直った灯台で合図してやってきた船、Red Gullにのって、PC達はEleder国につくことができた。しばらく養生した後、ここはそこそこ大きな街なので、なんとかして帰ろうとその手段を各自探す。

ハザルはKITTに、「テレポートでは帰れない。Shadow Walkは丸二日歩けば帰れますが、ただでさえ危険なShadow Planeを、アーティファクトのコウモリがいるかもしれないのに行くのは無謀。Gr.テレポートがいいでしょう」と言われ、探し回るがそんな高価なScrollは売っていないのであった。そんな彼に、話しかける人が一人。
「君たちが島で見つけたの資料を盗んで解析させてもらった。あれは伝説の都市、Saventh-Yhiへ行く道がかかれたもの。そこで我々は、探検隊を出す。君たち、うちに入らないか?Gr.テレポートとレイズ・デッドのスクロールをあげよう。ちなみに、私たちはRed Mantisです」

同じ頃、同様の依頼がPathfinder Society, Aspis Consortium, Shackle Pirates, Government of Elederからも、それぞれ別のPCのところにきていた。島で遭難していた5人のNPCは、これら5つの組織にそれぞれ関係があり、そちら経由で情報は流れたらしい。全ての組織は出してきた条件はほぼ同じだが、目的や得意なことが少しずつ違うようだ。どこの組織について、探検に出発するべきか……。

つづく。