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ヴォルフラム

ヴォルフラム=カッタネイはPitaxの名門一家のお嬢様と、ハーフ・フィーンド・オークの間に生まれた異端児である。
ヴォルフラム自身は詳しい経緯を知らないが、ワイルドな魅力の美男子ハーフオークであったらしい父親にだまされ、母は駆け落ちしたらしい。しかし結局男に捨てられ、ヴォルフラムを生んだときに母は亡くなった。
鬼っ子とはいえ愛娘の忘れ形見を殺すこともできず、ヴォルフラムは一応カッタネイ家の子として育てられることになったが、屋敷ではなくて召使い達の家にこっそりと住まわされた。牙があるのに非常に魅力的な外見をして、さらに魔法の力も発現するようになったヴォルフラムは、一門の子供達からは奇異の目で見られながら育った。
成人したヴォルフラムは、Pitaxの町中に小さな家を与えられ、そこで暮らすようになった。生活費などの仕送りはあったので、それで細々と暮らしながら魔法の技を研究し、チャンスを待っていた。
そして今、アイロヴェティのお触れを、カッタネイ家の名前と関係のないところで己の名を挙げることができるチャンスと見込んだヴォルフラムは、引きこもりをやめて旅立つのだった。