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第七回「Tides of Dreads part2」

Session7 Tides of Dreads part2



 ストーリー


1.Temple of Jaguar


一行はファナトンの案内でかつてラカスタ達が住んでいたというTemple of Jaguarに到着した。
ジャングルの中に大きなジグラットがあり、その周りにラカスタの集落跡らしき建物が残っている。しかし、人影らしきものは見えず、建物の荒れようから見ても長いこと人が住んでないのは明らかだ。やはりラカスタは滅んでしまったのだろうか。
一応捜索してみたがやはり誰もおらず、ただ猫のような骨と戦いで壊れたと思われる変った武器があたりに散らばっているだけだった。(Lichenは嬉々として骨を拾い、Plutoにも手伝わせていた。)
その内に、Arenaは蜘蛛形態になってジグラットの壁を登り、上に何かないか1人で調べに行ってしまった。そんな便利な物のない他の連中は仕方なくジグラットの中を捜索することにする。

ジグラットの中は広くなっており、中央にジャガーの彫像が飾られた台座があった。いかにも怪しい。皆がついそっちに注目した隙に、天井に潜んでいたガルガンチュア・コンストリクター・スネークが襲ってきた。激怒狂乱Gluttonでも勝ち目のないGrappleや大ダメージの噛みつき攻撃に苦しめられ、Aileeも倒れてしまうが、Cedricの攻撃がうまく急所に当たり、どうにか撃退に成功することが出来た。
戦闘終了後、天井の穴からArenaが顔を出し、「何騒いでるの?上には怪しいものはないわよ」と暢気に言い放った。なんとなくデジャヴを感じる一行だった。
 
ジグラットの中を捜索したが、ここにも人の気配はない。とりあえずいかにも怪しい中央の台座を調べてみようということでPlutoが近付くと、突然その姿が地面に吸い込まれた。実は台座はIllusionで、実際には大きな縦穴が開いていたのだ。
Plutoは落下ダメージでひどい目にあったが、下には水がたまっていたので、命は助かった。怪我の功名と言おうか、Pluto救出作業中に縦穴の壁に横穴があるのが発見されたので、一行はその中を捜索することにした。
 
横穴の先はそれほど広くなく、玄室らしき場所で行きどまりになっていた。ラカスタが様々なモンスターと戦っている壁画の描かれた中に、芦のシートで覆われた竹の台座が置かれている。一行が部屋に入るとどこからともなく声が聞こえてくる。どうも一行は聖なる場所に入り込んでしまったらしく、たいそうご立腹の様子で、すぐに立ち去るように勧告してきた。
ラカスタ達がどうなったか聞いてみると、どうも滅びてしまったらしいとのこと。それではラカスタ製の武器を持ち帰るなど無理な話だ。がっかりして立ち去ろうとする一行だったが、そこで待ったがかかった。
声が言うには「お前たちラカスタの骨を持っているな。死者を愚弄するとは不届き千万。その骨はここに置いていけ」とのこと。まことに持って当然至極なお言葉なのだが、Leichenはどうしても骨が欲しかった。とりあえず話をそらすべく「人にゴチャゴチャ言う前に姿ぐらい現せや、コラ」といちゃもんをつけてみる。
これには声の主もブチ切れ、「貴様たちのような墓荒らしは滅びるがよい」と言って、いきなりFireballをぶっ放してきた。Invisiが切れて現れた姿は翼をもった蛇。秩序と善を守護するコアトルであった。しかし、アホばっかりの一行に正体がわかったものはおらず、Plutoのエンタングルで地面に落とされ皆にぼこぼこにされて終ってしまった。コアトルは虫の息で「お前らに呪いを…」と怨念を吐くが、どこまでも主人の命令に忠実なパトラッシュがとどめをさす。かくてラカスタの守り神は一行に殺害された。

その後、台座を調べると、ラカスタが作ったと思わしき武器がたくさん見つかった。約3分の1は例のExotic Weaponだったため役に立ちそうになかったが、MasterworkなShort SpearやLongbowもあったので、何とか目的は達成できそうだ。
一緒に見つかった魔法の弓はCedricが、魔法の爪はLeichenがラカスタスケルトン用にありがたく頂き、その他武器のみならず、照明用のEverburning竹まで全部かっぱらいで一行は遺跡を後にした。
 

2.Syldina復活

現在位置を確認すると、一行はかなり北上してきており、Arenaが言っていたSyldinaを生き返らせることができる(かもしれない)遺跡の近くまで来ているらしい。なら折角だから遺跡に行ってみようということに。Arenaの案内で山を登って行き、3日ほどかけてそれらしき遺跡に到着した。
遺跡は見事な立方体の石造りで、出入口らしきものが見当たらない。周囲や上を調べてみたが、天井に小さな穴が開いているだけだった。しかし、Aileeが近付くとどうなっているのか分からないが、突然壁に出入り口が出現した。おっかなびっくり中に入ってみる一行。
中はOlmanの神の神殿のようだった。壁にはAileeがつけているSymbolと同じ模様が描かれている。それでAileeに反応したのかもしれない。部屋の中央には祭壇があり、一人の男の死体が横たわっていた。身なりから察するにここに住んでいた神官のようだ。幸いにして死体は動いたりしなかったので、部屋の中を捜索すると色々と書物が見つかる。読んでみたところ、復活の儀式のやり方が判明した。儀式にはこの辺りに住んでいる特別な蛇の鱗と神への捧げ物が必要らしい。儀式そのものはLeichenでも出来そうとのことだった。
 
とりあえず儀式に必要な鱗を手に入れるために蛇狩りに出かけることにする。書物によれば、その蛇は年とともに大きく、強く、凶暴になっていくので、大きいのに遭遇したら逃げろとのことだった。
しばらく探していると、それらしき蛇を発見。その体は炎に包まれており、明らかに普通の蛇と異なる。大きさは……と見るとLargeだ。この大きさは大丈夫なのだろうかとしばし悩むも、他にいないので意を決して殴りかかる一行。幸いにしてそこまで強くはなくそのまま倒せそうだったが、蛇はCedricをGrappleして穴の奥に逃げ込んでしまった。
穴は別れ道になっていて、蛇はその細い方へと逃げていく。一行は追いかけるが、 Plutoが穴の入口に縦にWallを張ったせいでGluttonがなかなか入れずまごついている内に、その内に反対側の太い方からHugeの母親がやって来てしまった。
これはやばいと、PlutoがWallを張って押しとどめている間に、慌てて一行はまだ小さい方の蛇を倒し、その死体をひっつかむと脱兎のごとく逃げ出した。
 
なにはともあれ無事に鱗は手に入ったので、さっそく復活の儀式を始める一行。蛇からはぎ取った鱗と、偶然にもちょうど5000gp分の価値がある捧げ物を捧げ、祭壇にSyldinaの死体―骨しか残ってないが―を並べて儀式を行うLeichen。しかし何も起きない。
Leichenの勘だと儀式のやり方には問題はなく、おそらく捧げ物が足りないのだろうとのこと。あー、そう言えばSyldinaもうこんな状態だし、死んでから日数経っちゃってるからRaise Deadじゃ生き返らないんだよなー、とメタな感想を抱きつつ、5000gpぴったり捧げ物を追加する。
今度は儀式もうまく行き、ようやくSyldinaは復活することが出来たのだった。

3.Sea Wyvern's Return

ここまで順調に進んできたおかげで、まだ割と時間があり、位置的にもSea Wyvern号が座礁した海岸に近いところにまで来ていたので、一行はSea Wyvern号の捜索をしてみることにした。再び山の中を進み、途中で故郷に帰るというArenaと別れを惜しんだりしつつ、3日ほどかけて遭難したときに流れ着いた海岸に辿り着く。
すると一行に声をかけてくる人影が。なんとSea Wyvern号で一緒だったRangerのSkaldだった。何でもSkaldと他二名(大工のWolportとコックのCloisler)はこの海岸に流れ着いたものの、非戦闘員二人を抱えて危険なIsle of Dreadを縦断するのはSkald1人では無理だったので、ここで隠れ住んでいたとのこと。そう言えば、他の生存者の捜索とかしなかったなーなどと汗をかきつつも、とにかく無事を喜んでみせる一行だった。
 
Skaldの話だと幸運にも近くの海岸にSea Wyvern号が漂着しているらしい、しかし不幸なことにモンスターが住み着いており近づけないとのこと。まあ、モンスターがいるなら倒せばいいんだ、とばかりに早速海岸に向かう一行。
すると確かに懐かしのSea Wyvern号が海岸に流れ着いている。だが船腹に大きな穴が開いており、修復が必要なようだ。とりあえずモンスターの姿も見えないので近づいてみる。
早速Syldinaが海に飛び込んで近づこうとするが、今までの経験から言うとこれは死にパターン。良く海面を眺めてみると、案の定大きな黒い影が。影の正体はエラスモサウルスで、噛みつかれたSyldinaはいつものように逃げ出す。
続いてエラスモサウルスの飼い主が出現。軟体動物系で顔から触手が生えているあたり、一見するとマインドフレイヤっぽく見えたせいか、Plutoがビクビクしていたが、実はその正体はコプルーだった。
コプルーは例によってDominate Personとかの能力を持っていたのだが、パーティーを見渡すと(DMが)うんざりした顔をして、Cedricにかけた。
このコプルーとペットのエラスモサウルスは水中というフィールドを活かして、Spring Attackで嫌らしい攻撃をしてきたが、皆でReadyしてエラスモサウスは倒し、水中に逃げ込んだコプルーにはRecknessつきFlenzy Gluttonを投入して押し切った。
 
コプルーを倒して中を調べてみると、その部屋に作りかけのPeriapt of Wisdam+4があったので頂いた。また船倉に積んであったFarshore用の資材も無事だったので、大工のWolportを先頭に皆で力を合わせて船腹の穴を修復し、わずか四日でSea Wyvernは元の姿を取り戻した。皆で乗り込んでFarshoreに向かうことにする。
新船長は当然Plutoだ。まあ、死神Plutoの名が気にならなかったと言えば嘘になるが、ほかに適任者はいないのでどうしようもない。幸いにも今回は死神の呪いは発動しなかったらしく、特に何事もなくFarshoreに辿り着くことができた。生存者も次々出てくるし、死神の呪いも大したことないな。つまらん。

4.Farshoreの日々

1か月ぶりにFarshoreに帰ってみると、町の補強作業は順調に進んでいるようだった。Sea Wyvern号に積まれている資材があれば、さらに作業もはかどるだろう。
原住民の戦士達も集まってくれているようだったが、どうも雰囲気が悪い。これは一行が旅立ってすぐに行われた選挙で、市長に当選したManthalayが、原住民を見下す態度を取っているせいだった。これに憤慨した(はずだと考えた)AileeはManthalayに抗議するが取り合ってもらえない。
更にFarshore防衛の指揮官がAvnerと知った一行は、Laviniaに不利な情報を漏らしただけで何のフォローも選挙活動もしなかったことを激しく悔いたが、後の祭りだった。
気を取り直した一行は、予想外に早く任務が片付いてしまったために出来た時間を利用して思い思いに過ごした。
 
Aileeは義勇兵募集キャンペーンでキャンペーンガールをやり、10人程度の志願者を集めた。この村には若い女性が少ないのか、Ailee目当ての男は多いようだった。
 
Cedricは村の見回りをしてなぜか食糧庫に出没していたイセリアル・フィルチャーを退治した。なぜこんなものがいるのかは誰にもわからなかった。その後、義勇兵の訓練教官になろうとしたが、Cedricは大変人気がなく、村人は皆、Jade RavensのTolinに教わっていた。
 
Leichenはやはり洞穴暮らしが性に合うらしく、許可をもらって廃坑に自分の巣を作っていた。工夫達の人気を取るべく、ただで怪我を治したりしていたら、段々人気が出て来て、幾人かの信者まで獲得していた。このままいけばLeichenFarshoreの影の支配者になる日も遠くないかもしれない。
その後、コアトルをぶっ殺してGetして来た骨を使ってラカスタ・スケルトンを作り、例の魔法の爪をつけてご満悦だった。
 
Gluttonは武器屋に何やらアドバイスしていたが、どうも理解してもらえなかったようだった。また、教会の人にもうすぐ悪魔がここに襲い来ることが予想されますと言われたのだが、うっかりしていて皆に話すのを忘れていた。

Syldinaは監視員にCharmをかけて海に飛び込ませるなどして遊んでいて、ちょい悪人魚として人気になっていた。

Plutoは、AileeがOlmanの本で知ったMind Flayerの事を皆に話している時、何故か過剰に反応してしまい、Aileeに顔色をうかがわれそうになった(Sense Motive Checkで1を振った)が、振り直して事なきを得た。



5.Crimson Fleet来襲!

そうこうするうちにあっという間に月日は過ぎ、Plutoが明日は攻め込むのに都合のいい日だといった翌日、ついにCrimson Fleetが来襲してきた。
村中に響き渡る警鐘を聞きながら、担当地区に駆けつける一行。一行の担当地区は、もっとも激戦が予想される港正面である。既に5隻の海賊船が横づけし、海賊たちが暴れ回っていた。
しかし、この海賊たちは数こそ多いものの、所詮は下っ端。この長かった日のほんの始まりに過ぎない。特に苦労することもなく片づけていく一行。
その様子を見たのか、海賊たちは増援を送り込んできた。海賊船から人型人造兵器フレッシュゴーレムが投下される。その数4。フレッシュゴーレム達は一行を無視して村の中心部に向かって突撃を始める。建物にぶち当たると迂回せずに破壊しようとし始めたので、これはマズイと、こちらも人型狂乱兵器Gluttonを差し向ける。一行は残りの海賊たちに対処するものとフレッシュゴーレムを破壊するものに分かれて二正面作戦を展開するのだった。

フレッシュゴーレムを三匹倒した後に現れたのは蛇人間ユアンティの一団だった。その一人はどうやら魔法使いのようで、「よくも私の可愛いフレッシュゴーレムを」とLightning Boltを打って来る。まだフレッシュゴーレムを片付け終わっていない一行としては連中に突撃されると困る。こういう時に役に立つのがPlutoだ。Energy Wallで壁を構築し、ユアンティ達を分断する。今のうちとばかりに急いで残りの海賊とゴーレムを片づける一行。
一方、Syldinaはやることがないからと、海中へ飛び込んだ。すると驚いたことに水中に一隻の船が停泊している。これが噂の水上を通らない船だろうか。観察してみると、どうやらその船はマーフォークの宿敵、サハギンの船らしかった。俄然闘志を燃やして暴言を吐きつつ攻撃を開始するSyldina。しかしWizard1人では勝てるはずもなく、反撃でダメージを受けて慌てて逃げ出すのだった。
 
地上ではようやく海賊たちを撃破し、ユアンティ達と戦端が開かれようとしていた。そこに逃げてくるSyldina。それを追いかけて怒ったサハギンの戦士達が上陸してくる。思わぬ増援に緊張が走るが、放っておくとせっかく生き返ったSyldinaが活け造りにされてしまう。AileeLeichenの作ったラカスタ・スケルトンが壁を作り、どうにかSyldinaを逃がすことに成功するが、敵はなかなか手ごわく、スケルトンはやられてしまった。
一方、折角逃がしてもらったSyldinaだったが、更に後退しようとFlyをかけて飛び上がったため、ユアンティ・ソーサラーにLightning Boltで撃墜され、フラフラと海に墜落していった。
 
海に墜落したSyldinaだったが、まだかろうじて意識はあった。しかし、これ以上傷を受ければ、今度こそ本当に死んでしまうだろう。地上が安全になるまで海中でやり過ごすことに決めたSyldinaだったが、その時、停泊している水中船が目に入った。どうもサハギン達は出払っており、今は無人のように見える。
さっき大人しくしていることに決めたばかりにもかかわらず、Syldinaは湧き上がる好奇心を押さえることができなかった。
 
大丈夫、何もいないわよ。あいつらが留守にしている間に船を乗っ取ってやったら痛快じゃない?扉もあけっぱなしで不用心ったらないわ。これだから低能なサハギンは……。とりあえず落書きしてやろうかしら。ん?今何か動いたような……
 
 Syldinaは帰ってこなかった。


そのころ地上では、Enlarge Fireballを村に打ち込むユアンティ・ソーサラーを片付けるべく、Gluttonが突っ込み、Aileeもお供に突っ込んでいた。ソーサラーは慌ててMirror Imageを展開するが、ImageごとあえなくGlutton無双に巻き込まれ死亡する。お供もAileeたちと、救援にやってきたAreanaによって倒され、勝敗は決した。
海賊たちは船に乗って逃げようとするが、Gluttonがそれを阻止しようと船をばらし始める。一人の海賊にその刺青を見て、「レンズ。レンズじゃないか」と声をかけられるが、何故かこみあげてきた怒りのままに一刀両断にする。それを見た周りの海賊たちは次々に「おまえレンズの兄貴じゃないならなんでその刺青してるんだ!」とGluttonにかかっていったが、Gluttonは斧の一振りで返り討ちにすると、そのまま船をばらして沈めた。
 

5.ダンシングデーモンと脳味噌食い

一行は一息ついて回復をしていた。戦火を縫って駆けつけたTlakiaからPotionやScrollの補給も受けるが、流石に疲労は隠しきれない。他の地区はどうなっているかとみてみると、Jade Ravensの担当地区などは持ちこたえているが、民兵しかいない地区などはかなり突破されており、村の中から戦闘の音が聞こえてくる。
特に中央広場方面では大きな騒ぎが起こっているらしい。これは放っておくわけにもいくまいとおっとり刀で駆けつける一行。一行が目にしたのは衝撃的な光景だった。
なんと、中央広場の上空で3匹のヴロックが楽しくダンシングタイムだ。これが普通の踊りなら拍手の一つもしてやればいいのだが、ヴロックの破滅の踊りは、踊り終えると広範囲に死と破壊をまき散らす迷惑極まりないものだ。そんなものを村の中心で踊り続けられた日には、どれほど損害が出るか想像したくもない。

とにかく一体でも倒せば踊りが完成することはないはず、と猛攻撃を加える一行。GluttonとAreanaにFlyの援護をもらったAileeがChargeし、Cedricの矢が一匹の目を貫いて失明させる。Plutoもホーリースピアーをふるい、一体を撃墜した。
だが一行の猛攻撃にヴロックたちもただ耐えているだけではすまない。目の見えなくなったヴロックがPlutoを襲い、死の一歩手前まで追い込まれる。AileeがCureしてなんとか一命は取り留めるが、またフルアタックを受け、Plutoはほうほうのていで起き上がって逃げようとした。が、建物の影にいた上司と目が合ってしまい、もっと働けと言わんばかりにVigorをかけられる。
その間にも戦闘は進み、AreanaからSonic Weaponの援護などもあって、無事ヴロックたちを倒すことが出来た。
 

だが、ほっと一息つく間もなく、次なる試練が一行に襲いかかる。これまで様子を伺っていたPlutoの上司=マインドフレイヤーが、頃や良しとみて奇襲をかけてきたのだ。
実はPlutoはマインドフレイヤーの手で危険な寄生生物を植え付けられており、テレパシー指令一つで頭が吹っ飛ぶ人間爆弾状態だったのだ。これまでも脅迫されて一行の情報を流したりと、裏切り行為を強要されてきたPluto。しかし、今回の指令はこれまでのような消極的な物とは違う。仲間を裏切り、Cedricを攫うのを手伝えというものだったのだ。
自分の命と仲間達との絆の板挟みになり、煩悶するPlutoだった。その目前にはPlutoを守ろうとマインドフレイヤーとの間に立った、無防備なCedricの背中が見える。その急所に短剣を突き立てることは、Plutoにはどうしてもできなかった。PLが面白がってわざとフランク位置に移動したのは内緒だ
そんなこんなでモタモタしているPlutoに業を煮やしたのか、マインドフレイヤーはオクトピンを呼び出す。そのオクトピンはクチャクチャと見覚えのある尻尾を噛みながら現れる。そう、Syldinaにトドメを刺したのはこの怪物だったのだ。まあ、プレイヤーは知ってたんだけど、一応、驚きと怒りのRPをしておく一行だった。
 
戦闘自体は、最初のラウンドのマインドブラストがいまいち不発だったこともあって、PL側有利に展開する。マインドフレイヤーはローグだったらしく、InvisiからのSneakを狙ってきたが、相手がAileeではそもそも無理な話で、それならばとGluttonを狙うも(Uncanny Dodgeがあるので)やっぱりSneakできず、DMが嘆くことしきりだった。
痺れを切らして肉声でPlutoに裏切りを促すも、それで逆にふんぎりがついたPlutoは、死を覚悟してマインドフレイヤを攻撃し、ついにマインドフレイヤーを倒したのだった。
マインドフレイヤさえ倒してしまえば、オクトピンも多勢に無勢。一体ではどうしようもなく、袋叩きにあって昇天した。

6.Vanthusの最期

これで、村を襲ってきた連中はあらかた片付いたらしく、一行にLaviniaが合流する。海賊たちは既に敗走を始めているが、港にVanthusらしき人物が現れたらしい。姉としてせめて自らの手で決着をつけると言うLaviniaに従い、疲れた体に鞭打って港に向かう一行。既にリソースは尽きかけているが、Vanthusとの決着をつけたいのは一行も同様である。
港に行くと、確かにVanthusが。しかし、その肌は青黒く変色し、背には立派な翼。どうみても人間やめてます。空中からLaviniaと一行を嘲笑するVanthus。なかなかいい悪役っぷりを見せつける。
 
最後のリソースをかけてなけなしの強化を行い、突撃を開始する一行。しかし、機先を制すかのようにババウデーモン達が突如出現する。連中は突撃していったGluttonは賢明にも避け、一見か弱そうに見えるAileeとLaviniaに襲い掛かった。
かつてHoly Angerを壊滅に追い込んだ恐るべきSneak祭りが開始されるかと思われたが、幸運にもフランクされたのがAileeだったので、いつもの如く効かなかった。とは言え、腐ってもデーモン。素の攻撃力だけでも侮ることはできない。ガリガリとAileeのHPを削ってゆく。更にはVanthusにSuggestionnをかけられたGluttonがどこかに行ってしまう。
しかし、CedricPlutoの援護や、思った以上に剣士としての腕前を上げていたLaviniaの活躍もあり、撃退することが出来た。
こうなっては多勢に無勢。ハーフ・フィーンド化してパワーアップを果たしたVanthusも全員を相手にしては勝ち目はない。Vanthusは苦し紛れに、かつてKraken's Coveで大惨事を引き起こした黒真珠を取り出すと割ろうとしたが、これはLaviniaがCriticalでスタンさせて阻止し、Flenzyして戻ってきたGlutton、LaviniaやCedricのCritical連発もあってVanthusは見る見る間に削られていく。何かLaviniaが主人公みたいだ。
 
もう決着はついたと考えたのか、Plutoがヴロックの血の残るスピアーの先でおそるおそる黒真珠とつつくと、真珠にひびが入り、なにやら緑色の煙が立ち上りだした。それを見てVanthusは「わっはっは、これでお前たちも終わりだ」などと捨て台詞をはいたが、最後はAileeの怒りの二回Criticalでとどめをさされ、最後を遂げた。

しかし黒真珠のひびはだんだんと広がり、いかにも体に悪そうな緑色の煙がもうもうと噴き出してくる。何とかしようと、靴をかぶせたり、袋に入れようとするが、そんな手段でどうにかなるわけもなく、煙を止めることはできない。Leichenなどは早々に諦め、煙の届かない位置まで避難してしまっている。
一行がオロオロしているうちに、ついに黒真珠は砕け、爆発的に煙を吐き出した。これはもうFortセーブで20を振るしかない、とダイスを握りしめた一行だったが、その時異変が。
 
Aileeのコンガが輝きだし、頭の中に不思議なメロディーが浮かんできたのだ。導かれるままにコンガを叩くと、魔法のメロディーは音の壁となって煙を遮った。
これにより、セーブに多大なボーナスを得た一行は、幸い1を振った奴もおらず例のねじれた生物になることを避けることができたのだった。
しかし、防御は完全と言うわけにはいかず、村人達の何人かは変異してしまった。彼らは涙ながらに殲滅された。

7.戦いの後

こうして、第一次Farshore攻防戦は終わった。多大な犠牲は出たものの、Crimson Fleetを追い払うことに成功したのだ。
もちろん、払った代償は少なくない。村の人口は半減し、Sea Wyvern号で一緒だった者たちも、何人かは帰らぬ人となった。もちろんSyldinaの犠牲も忘れるわけには行かない。
とは言え、生き残った者たちには、犠牲になった者たちの分まで生きる義務がある。Farshore復興に向けて、早くも槌音が響くのだった。
しかし、悪い知らせばかりでもない。マインドフレイヤに脅迫されていたことを涙ながらに告白したPlutoは、Aileeの手によって寄生虫を除去され、ようやく自由の身になることができたのだった。事情を知った今、彼を責めるものは誰一人としていなかった。
Plutoは知る限りの範囲でマインドフレイヤの目的などを話したが、結局よく分からなかった。

 名台詞

「人にゴチャゴチャいう前に姿ぐらい見せろ」 (Leichen)
ラカスタの墓所を守っていたコアトルに向かって。盗人猛々しいにもほどがあるが、他のPCはアホなので気にしていない。

「肉が付いているやつを可愛いというなんて、センスの悪いやつだ」 (Leichen)
「よくも私の可愛いフレッシュゴーレムを」と言ったユアンティ・ソーサラーに対して。


「死体のくせに」 (たなとすさん)
サハギンの槍兵たちを次々と切って行ったAileeに言われた、「貴様女のくせに…」に対しての突っ込み。

「デイビーのバーカ」 (Pluto)
マインドフレイヤの支配から解き放たれたのを確認するため。ちなみにデイビーは上司のマインドフレイヤの名前。テレパシーで監視されているのに小声である意味はあるのだろうか?