Session4 Sea Wyvern's Wake part2
ストーリー
1.外洋へ
Isles of Axuxalを出てしばらくの間は、UrollがIsle of Dreadではティラノサウルスやケツアルコアトルに食べられるだろうという話をしていた他は、平和な後悔が続いた。
途中Peal Currentという危険な海流に遭遇したりもしたが、Syldinaが海流の事を知っていたのと、Vinkの腕に任せて事なきを得た。死神は死神でもVinkはPlutoとは違うらしい。
2.忍び寄る影��
そんなある日の夜、AileeはいつものようにSyldinaが寝たのを見計らって机に向かい、写譜をしていた。そこへ突然バハウが現れ襲いかかってくる。バハウはSneak Attackをしてきたが、相手はSneakの効かない体のAilee。奇襲は失敗し、仲間や乗員の中でも腕の立つ者は皆武器を手に取ってAileeとSyldinaの部屋へと押し寄せた。
狭い部屋に押し寄せる人の波。一気に上がった人口密度の為に移動も容易ではなく、AileeやAmellaはかなりのダメージを受けてしまうが、壁を壊して現れたGluttonと、Cold Ironの矢を持ったCedricがCoverを受けながらも着実にダメージを与えて行き、バハウを倒す事が出来た。
Syldinaは眠ったふりをして布団の中からバハウにSpellを撃っていたが、Spell Resistanceを抜けなかったり当たらなかったりしたので気が付かれなかった。
何故こんな所にバハウが…と皆は訝しんだが、下手に回復させるとGreater Teleportで逃げられる恐れがあった為、真相は闇の中へと葬り去られた。
3.セントエルモの火
再び平穏な航海に戻り、数日経ったある天気の悪い日、Plutoが看板を歩いていると船の上空にセントエルモの火が見えた。セントエルモの火とは、船乗りには良く知られた超常現象らしい。しかしUrollは冷静に、あれはStorm Elementalだと言う。
PlutoがUrollに反論していると、その隙にStorm Elementalは体から火花を出して帆に火をつけてしまった。慌ててPlutoは帆を下ろし、そこに居合わせたLeichenが犬に命令して火を消させる。
Storm Elementalは船に興味が失せたのか去って行き、後には燻ぶる帆の上で転がり続けるパトラッシュの姿が残った。
4.呪いの幽霊船
一行は最後の寄港地、Rujaに到着した。ここを出れば次に見えるのは、もうIsle of Dreadだ。Rujaは断崖絶壁で囲まれた島なので上陸する事もなく、一行はすぐに出発した。
Rujaを発ってしばらくして、Aileeが海を眺めていると、少し離れた所にオルマンのガレー船が見えた。Aileeには音は聞こえないものの、船の上でコンガを叩いている人影が見える。
ガレー船はUターンすると、まっすぐSea Wyvernに向かって突っ込んできた。船首の金色の骸骨がどんどん近付いてくる。しかし船はぶつかる事なく、Sea Wyvernと重なるようにして通り過ぎていった。どうやらIllusionだったらしい。けれども丁度その時看板にいたAilee、Cedric、Gluttonは背筋に寒気を覚え、全Saveに-1という呪いを受けてしまった。
Aileeはこんな私でも呪いにはかかるんだと、ちょっと嬉しそうにしていたが、結局他の二人と一緒にLeichenにRemove Curseをかけてもらっていた。
5.オクトピン来襲？
3ばかりの出目にも負けず、無事Remove Curseも終ったある日の夜、一行は嵐に巻き込まれた。嵐はなんとかVinkの腕前で乗り切ったが、翌朝になってみると近くにいた筈のBlue Nixieの姿が見えない。はぐれてしまったのだろうか……。
Blue Nixieの安否を心配しながらも、Isle of Dreadに向かって航海を続けていると夜、水上に妙な人影があった。人影は水上をSea Wyvernへと全速力で走ってくる。人影の顎からは、触手のような妙な髭のようなものが生えていた。
まあぶっちゃけマインドフレイヤーなのだが、（Pluto以外の）PC達がそれを知る筈もなく、Mind-Effectの効かないAileeとPluto以外は皆Stunさせられてしまう。Plutoは何故かマインドフレアではStunしないようだったが、何やら事情があるらしく、自分が撃ってると気取られないようにこそこそとEntangling Ectoplasmを使ったり、Stunしたふりをしたりしていた。
残ったAileeは奮わない出目に苦しみながらも戦っていたが、AoOでTripされ、フードが外れそうになってしまう。なんとか月光には晒されずに済んだが、危うく体の事がパーティにばれる所で、憤ったAileeは必死にフードを押さえながらレイピアをCriticalさせ、早目に起き上がって順調に矢を当てていたCedric、同じくStunしなかったパトラッシュと共にマインドフレイヤーを倒した。
ちなみにSyldinaは戦闘に参加する事なく寝ていたのだが、その起きて来た後の台詞は、「あんたら静かにしなさいよ」というものだった。
Plutoは、「Psychic Rogueに戦闘力を求めるな」と独り言を言っていた。
6.Journey's End
翌朝目が覚めると、辺りは一面濃い緑色の海藻で覆われていた。Plutoの聞く所によると、Journey's Endと呼ばれる生きた島が丁度こんな様子らしい。嵐に紛れて船に近付き、船を食ってしまうんだそうな。
Cedricは海藻の地面にHeavy Flailを叩きつけるが、Flailが欠ける程の硬さでとても切っては抜けられそうにない。困った一行は、少し離れた所に見える古ぼけた難破船へと向かってみる事にした。
予想通り難破船には人はおらず、船体には大きな穴が開いていたが、その向こうの机には日誌のようなものが置いてあった。しかし取りに渡ろうとすると、机が傾いて日誌は穴に落ちてしまう。咄嗟にAileeが日誌にFeather Fallをかけ、Gluttonが穴に飛び込んでつかむが、穴の周りに生えていた植物が動きだし、Grappleされてしまった。GluttonはRageしてGrappleから抜け出しLarge植物を叩き斬る。
手に入れた日誌によると、ここから抜け出すには"Mother"を倒さなくてはならないらしい。一行はそのまま島の中心部へと向かった。
幾つもの船が点在しているのを横目に見ながら島の中心と思われる、より緑の濃い方向へと向かっていくと、いっそう濃い緑に覆われた一隻の船があった。サンダラー号という名前がかろうじて読み取れる。
船の中はびっしりと海藻で覆われていて人はいなかったが、船長室のダブルドアを開けるとそこには海藻ゾンビがたむろしていた。またもGluttonがGrappleされてしまい、DR持ちの相手になかなかダメージが出せず、ついには犬が倒れてしまう。血も流さず、ただ物体のように転がるパトラッシュ。Syldinaには自然でない事が一目瞭然……の筈だったが、Syldinaは戦闘に参加せず、一足先に階下に降りてお宝を漁っていた。
海藻ゾンビを倒して皆が駆け付けると、そこにはタワーシールドを体の周りに回転させているSyldinaの姿があった。
もう時間も遅いという事で一行は船長室の海藻を掃い、休息を取った。しかし夜の内にまた海藻は伸びていて、Plutoなどは病気になってしまう。また、夜中Ailee以外の皆には「Outsider…Outsider……」というおどろおどろしい声が聞こえてきていた。
病気の何人かと、タワーシールドを回転させたままのSyldina（Remove Curseの目が低くて呪いが解けなかった）を連れたまま一行が階下の昨日は行かなかった場所に行くと、そこには大穴が開いていて、昨晩と同じ「Outsider…」という声（Telepathy）がそこから聞こえていた。覗き込むと穴の深さは80ft位あり、Huge海藻ゾンビ"Mother of All"が触手をうねらせている。Flyがないと厳しい距離だが、Syldinaはタワーシールドの50％Miss Chanceのせいで呪文が出せず、Feather Fallで飛び降りる事となる。
MotherはFree ActionでWhirlwind Attack、硬い上にDR持ちという奴だったが、呪文を諦めたSyldinaがアースエレメンタルのジェムを穴の中に投げ入れたので、GluttonとAileeとFeather Fallで穴の底に辿り着く前に結構なダメージを負わせる事が出来た。けれどもその総攻撃を一心に受けたGluttonは、妙な呪文で飛んで降りてきたLeichenが辿り着く前に倒れてしまう。Combat ExpertiseとFight DifensivelyでしのぐがAileeではダメージが出ないし、Cedricはここでもやはり順調に矢を当てるが、上にも海藻ゾンビが現れ、Plutoが厳しい状況に追い込まれる。Aileeも倒れ、すわ全滅かと思ったが、冷静沈着な戦士Cedricは諦めてはいなかった。上の海藻ゾンビではなく、Motherに狙いを定めるとExpを削って青く光る矢を打ち込む。矢はMotherの体を貫き、その巨体は声なき声をあげて崩れ落ちる。一行の勝利だった。
だがMotherが崩れ落ちると共に、穴から水が流れ込み、サンダラー号は沈み始めた。Leichenは慌ててGluttonを回復させると上へと飛び、Gluttonは水に沈みゆくAileeの体を抱えて泳ぐ。Leichenに回復されるまでAileeは息をしていなかったが、なんとか皆無事で脱出する事が出来た。
Sea Wyvernに戻るとこちらも海に出れるようになっていて、一行はJourney's Endから漕ぎ出した。
7.疫病と反乱
Journey's Endを後にしたSea Wyvernの船内では、謎の病気が蔓延していた。どうも一行がサンダラー号でかかったのと同じものらしく、熱帯、船、と来れば疫病と続くのが当然のように猛威をふるい、乗員たちのCONを下げ続けた。
一行はLeichenを先頭にHealer's kitを持って皆の看病に当たり、乗員名簿の上から病気を治していったが、AvenerはAileeの「これは病気ではなくSyldinaがいつまで経っても“デレ”にならない事に対する恋患いだ」との主張で、リストの一番最後に回された。皆はあまり信じていなかったが、またも一人信じたSydinaは、Avenerの所に“ツン”しに行った。
感染源の特定とTlakiaからのScroll支援で、なんとか疫病を撲滅させ、パトラッシュも再び元気に動き回るようになった二日後、船内で反乱が起こった。反乱勢はこともあろうにまだ子供のSanzaを人質に取ると、度重なる謎の襲撃や疫病を理由に、船を戻す事を要求して来た。
卑怯な反乱勢のやり口に、AileeはSanzaではなく自分を人質にするよう名乗り出る。パーティーの他の面々を見て一番まともだと判断したのか、それともかよわいと思われたのかは定かではないが、反乱勢はSanzaを解放してAileeを縄で縛り、その首筋に短剣を押し当てると再び要求を声高に叫んだ。しかし、これが反乱勢の終わりだった。
何といっても人質はこれ以上死ぬ事のないAileeで、しかも手先はパーティー一器用と来ている。膠着状態にしびれを切らしたSyldinaがSpellを反乱勢に打ち込み、憤った反乱勢はAileeの首をかき切ろうとしたが、こっそり縄から抜け出していたAileeはそれをさっとよけ、人質が自由の身とあっては一行に敵う筈もなく、またたく間に反乱勢は制圧されかけて投降した。
8.Sea Wyvern's Overturn
それから更に二日が経った夜明け頃、船の舳先の向こうにぽつりと、島が見えた。あれこそがIsle of Dread。長い航海は終わりに差し掛かっていた。しかしそんな日にも関わらず雲行きは怪しく、昼からは嵐になった。一行は甲板で働いて(？)いたのだが、そんな中Vinkより運に恵まれなかったPlutoが海に投げ出されてしまう。幸いSyldinaに助けられ大事には至らなかったが、Plutoの死神パワーの強さを示す出来事だった。
夕方近くになっても嵐は収まらず、突然ドンと大きな音がしたかというと船は停まった。どうやら座礁したらしく、衝撃で船から落ちたCedricがFeater Fallでサンゴ礁に降り立って見ると、船腹に大きな穴が開いている。Cedricはその穴から船に戻ろうとした。しかしそこへ海中から大ウナギ(Coral Masherという"Animal"。First EditionのMMに乗っているらしい)が顔を出し、Cedricを攻撃してくる。いくらサンゴ礁の上とはいえ足元は水に包まれている上に、持っているのはDaggerだけときてはCedricに立ち向かう術はない。Flyで飛んできたGluttonが大ウナギと応戦している隙にCedricは船へと戻ると、愛用の弓を引っつかんだ。
一方Gluttonは船の上の仲間たちからの援護を受け、大雨の中ウナギと相対していた。雨の向こうにIsle of Dreadの大地が霞んで見える。それを認識した途端、Gluttonの中に何か黒い物が湧き上がってきた。自分自身をも塗りつぶしてしまうような怒りの感情。Gluttonが激怒を込めてGreataxeを振り下ろすと、大ウナギもまた、全身の力を込めて船に体当たりを仕掛けてきた。ゆっくりと、横なぎに倒れるSea Wyvern。看板にいたパーティの面々は全員水中に投げ出され、大ウナギを倒したGluttonも力尽きたように海面へと落下した。
Syldinaは必死でPlutoの元へ泳ぎ、その体を捕まえて岸へと運ぼうとするが、いかなMerfolkと言えども荒れ狂う海には逆らえない。一行は暗い海を、荒波にもまれながら流されて行った。
9.Isle of Dread
Aileeは目を開いた。嵐は去ったようで、目の前には青い熱帯の空が広がっている。強く抱きしめていたBackpackから片腕を解くと起き上がり、辺りを見回す。打ち上げられたのは白い砂浜で、近くにはLeichenとAvenerが倒れていた。他の皆の姿は見当たらない。Leichenはすぐに目を覚まして起き上がった。Congaも無事だし、Avenerは唸ってはいるがこちらも命に別条はない。これから大丈夫かなと口にしてはみたが、自分はこんな体だしLeichenはClericだ。それよりも他の仲間の方が……。
AileeはLeichenは相談した結果、砂浜のすぐ側の森に入り、仲間たちを探す事にした。Avenerはそのまま砂浜に寝かせておく。森に入ってしばらく歩いていると、少し離れた所からPlutoの悲鳴が聞こえてきた。何かに襲われているのだろうか。Aileeは悲鳴の聞こえる方へ駆け出した。
Plutoは誰かに体を揺すられているのを感じた。起きて、と呼ぶ声も聞こえるような気がする。誰だろうか…。果たしてPlutoが目を覚ますと、その目の前にはSyldinaの顔があった。思わず「ぎゃあー！」と悲鳴をあげてしまう。そこはマングローブの林で、Syldinaの他にCedricとTevyというキャビンボーイの少年が流れ着いていた。SyldinaはCedlicを尻尾で叩いて起こした後、Tevyにも抱きつき、悲鳴を上げさせていた。
とりあえず四人は島の内側へと行ってみる事にした。しかしマングローブの林を抜けて森の中の小道に出た所で、ティラノサウルスがやって来るのに出くわしてしまう。足に傷を負っているようだったが、とてもハングリーそうなティラノサウルスだった。Plutoは向かってくるティラノサウルスに再び悲鳴を上げた。
それでもPlutoは、一目散に逃げ出すような事はしなかった。後ろのSyldinaを先に逃がすためにReady。しかしSyldinaは先に逃げるどころか、自ら一歩前に出るとDaggerを抜き、「さあPluto、逃げるのよ」と言ってティラノサウルスに立ち向った。どうしようもないSyldinaを置いて離脱か、それとも代わりに自分が前に出るか。悩んだ末Plutoが取ったのは、Syldinaを突き飛ばして二人で森に転がり込む、という行動だった。一旦目の前から引くと、残ったCedricを標的にしているティラノサウルスにCrystal Shardを打ち込む。そう。今戦えるのはCedricと自分しかいないのだから、逃げ出す訳にはいかないのだ。
巨大な敵に対し、こちらは遠距離攻撃勢が二人。状況は絶望的だったが、そこへCongaの音が聞こえてくる。Plutoの悲鳴を聞いて駆けつけてきたAileeだった。さらにはどことなく様子がおかしいが、Gluttonもやってきてティラノサウルスを取り囲む。押し倒されたと勘違いして、「ついにこの時が来たのね」と目をつむって待っていたSyldinaが、PlutoにCharmをかけるというアクシデントはあったものの、Cedricが森の中の遮蔽を利用して結構なダメージを与えていた事もあり、Gluttonの斧、AileeのレイピアでLeichenが森の中に隠れている間にティラノサウルスは倒された。
だがティラノサウルスは倒れたのに、Gluttonはまだ血走った眼のままGreataxeを握りしめている。Aileeが「Gluttonの様子がおかしい」と言ったが、警告は間に合わず、大丈夫？と近付いてきたSyldinaにその狂乱の斧は振り下ろされた。皆の祈りも余所に、運悪くGreataxeはCriticalし、Maximize3倍ダメージでSyldinaは真っ二つにされる――所だった（CPでしのいだ）。LeichenがCalm Emotionsを打つがGluttonのFrenzyは収まらず、斧は次なる標的をCedricとして振り下ろされた――。が、みなまで行かぬ内にGluttonは正気に戻り、斧は止まった。
危機を乗り越え、一行は同じく漂流していたVinkたちと合流した。Sea Wyvernは、と聞くと、ない、との返答が返ってきたが、幸い食料は山のように打ち上げられているのが見つかり、サンダーストライク号（Avenerの乗馬）は鞍も二つ見つかった事で食用にされずに済んだ。どうやらここはIsle of Dread本当の北西の端らしい。
皆が漂着物を拾い上げている間、Leichenはパトラッシュの名を呼び探していた。するとその声に答えるかのように、水中から犬がガバッと姿を現した。しかし奇妙な事に、その毛はまるで濡れていないように見える。Leichenはパトラッシュによく普通の犬がするように、体を震わせて水滴を飛ばすよう命じ、やっとパトラッシュは濡れて見えるようになった。
こうして荷物はかなり失ったものの無事再開出来た一行は、Far Shoreを目指して南下する事にしたのだった。
名台詞
「あんたら静かにしなさいよ」 - マインドフレイヤーを倒した後で起きて来たSyldina
「これが死神対決ってやつか」 - Glutton
「私はSwim Speed 40ft.以下の男に興味はないわ」 - Syldina。Avenerに