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第9回

正気であるうちにこの手紙を書いておこうと思います。勿論私はいつだって正気ですし、今の自分がおかしくなっているとも思いませんが、周りの様子を見ているといつどうなることやら…。このPTはもう駄目です。終りです。こんな状態で探索を続けて国に帰ることなんて出来るんでしょうか…。ああ、どうか神様ナクアだけはお守りを。


 キールがモンスターハンターになった経緯

数日前から私達は、ここの未探索の部分の探索を続けていました。ジッグラッドに巣食っていたボガードを排除し、水没した東屋にいた緑色に光る瓶の中のヘズロウを解放し…。これに関しては責任はハザルにあると言っていいでしょう。
どうもこのヘズロウは101の質問に答える条件で瓶の中に捕らえられていたらしいのですが、イルマリのした「あなたは何ですか?」という質問と、ハザルの「質問には正確に答えてくれるか?」という問で丁度101だったのです!
全くもう、サーペントのことやここが滅亡した理由など、もっと聞けることはあったでしょうに、なんて勿体のない。おかげでブラスフェミィを受けて全滅の危機だったじゃないですか。まあ例のハザルのインチキフィールドがあったから助かったのかもしれませんが。

その後湖にいた3つ目のボガード達の蛙の神を退治しました。蛙といっても、トイ・ストーリーに出てくる3つ目達の巨大なののようでしたけど。あれ…この知識はなんでしょう…。
そういえばキールがおかしくなったのはこの辺りからでした。ヴォルフラムの電撃で動きが遅くなった所を殴り殺した蛙の神を、食べるとか言い出したのです。確かに普通の蛙の肉は鶏肉のようで美味しいかもしれませんが、それ自然じゃなくて異形ですから!!
それからもキールは倒したものが食べられるかどうかばかり気にして…。毒電波でも受けたかと思っていましたが、破滅の予兆はどうやらここからあったようです。

その帰り道、Feeble Mindされたエルフの女性を助けました。また、その夜には女性に呪文をかけたと思しきサーペントフォークのガストがガストの群れを率いて襲ってきましたが、そこまで気に求めませんでした。しかし今思うと直接的原因はここになるのでしょうね。



 Pathfinder Society以外の全ての勢力のキャンプを壊滅させるに至った経緯

翌朝エルフの女性にヒールをかけると、彼女はジャリバーというパスファインダー・クロニクラーで、地下にあるサーペントフォークの街を探していたら捕まったのだと事情を話してくれました。更には師匠がそこに囚われているので助けて欲しいと依頼をされましたが、まだ少し探索をしたいという意見があったのと、ナクアが魔法DRを抜けないままなんて可哀想だったので、3日程空けてから出発することになりました。

で私がアミュレットを作っている間に皆はサーペントフォーク達の使っている地下への入り口を捜索・探索していたようです。また他の探検チームに夜襲に行くからと、バフも頼まれました。夜襲は成功したようですが、おかげで他のチームも私達のキャンプを襲うようになって泥沼化して…。結局他のチームのトップを直接叩いて壊滅させる羽目になりました。





 ハザルが夢見がちになってヴォルフラムとメディアタが他人を信じられなくなってイルマリシンシアが二重人格になった経緯

晴れてアミュレットを作り終って私も地下への入り口のあるダンジョンの探索に参加した所、部屋の鏡絵になっている魔法のポータルを見つけました。しかしその絵の周りには6つの穴とルーンがあって、そこに何かをはめないと起動しないようでした。
他にもダンジョンには黒い粉が壁にびっしりと張り付いた秘密の部屋があって―ああ、あの時はまさかこんなことになるとは…―アズラント語で書かれた「今日も世界は破滅へと近付いている」から毎日始まる実験日誌がありました。どうも壁の黒い粉はミッドナイトスポアという胞子で、その研究をしていたらしいです。

ここからハザルとヴォルフラムの様子がおかしくなりました。ハザルは戦闘中だというにも関わらず、「ああ…全ては夢のようだ…。これぞデズナ様の夢派の教え」みたいなことを呟いていましたし、ヴォルフラムキールイルマリを巻き込んでファイアーボールを打つようになりました。
そしてその後、胞子の研究をしていたらしき神官のゴーストと遭遇しその叫びを聞いてから…皆おかしくなってしまいました。キールがジバウリングマウザーはミンチにしてとか言い出すのは蛙の神を倒してからですが、ヴォルフラム同様にメディアタも極端によそよそしくなり、イルマリは普段と全く違う性格になったように見え、もう、私までおかしくなりそうでした。



とりあえず食べることに関して意外はまともそうなキールと相談して皆にレストレーションをかけて回ることにしようと決めましたが、ハザル、メディアタ、ヴォルフラムの明らかに目つきの怪しくなった三人は三人でなにやらこそこそと謀っているようですし、イルマリも頼りにならないし、ナクアは…私の可愛いナクアはいつも通りですが、ああ、もし私までこのまま倒れてしまったらどうしよう…。今の状態のキールだとナクアまで食べるとか言い出しかねないし…。
ええ、まあもうこうなったら、実力行使をして抵抗出来ない状態にしてからレストレーションをかけて回るしかありません。どうかこの手紙が私の最後の言葉とならないことを。