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第十二回

ハリガンを討て

 前回までのあらすじ

 
空目島沖で行われた艦隊戦に奇跡の勝利を収めたカミカゼ海賊団はこの機にかねてからの因縁に決着をつけるためハリガンの砦に潜入した。しかし、隠し通路から突入した一行は巨大イソギンチャクに襲われ、砦内部の敵と大混乱の戦闘を繰り広げた結果リソースの大部分を消費しつくしてしまった。
 

 因縁の対決

ハリガンを取り逃さないため、乏しい戦力ながら先へ進んだ一行はすぐに次の部隊と遭遇した。今度はテングの軽戦士が率いる部隊だった。カコダイモンの中にいたネリネが速攻でテングの身体を乗っ取ったので、戦闘は簡単に終わると思われた。
しかし、残された敵の一部が逃走し増援を呼んだ上に好奇心に駆られたホブノブが手近の扉を開け階段を上って行ってしまった。さらに、敵を追い砦の外壁の上に出た一行の前に因縁の相手がついにその姿を現した。
ハリガンはジャングル風術者とエリニュス*4と何故かホブノブを引き連れていた。実は一人別行動をしていたホブノブはジャングル風の格好をしたウィッチと遭遇し、ドミネイトされていたのだった。
 
リソースが非常に厳しいので最優先目標のハリガンに攻撃を集中したい一行だったが、ハリガンにはホブノブがInvisi Gr.およびFlyをかけており、前衛には見る事ができなかった。そこで一行はまずエリニュス*4を倒そうとした。Unholy Blight*4のダメージは到底看過できるようなものではなく、正直なところ可能な限り速く数を減らさないとやっていられなかった。
ところが、相変わらずカミカゼ海賊団の後衛は何故かSRとの相性が悪くほとんどダメージを与えられない。その後バハンガがInvisi Purgeを唱えた事で見えるようになったハリガンに対し、他の面子ほど因縁のないはずのヴァンリートが珍しくクリティカルを連発したり、ネリネが情け容赦ないFeeblemindでウィッチを無力化したり、エリニュスを二匹ほど沈めたりしたがそこまでだった。
 
結局カミカゼとヴァンリートは死亡しバハンガも気絶、フレアはカミカゼの死体をもって撤退した。残るネリネはテングの振りをし、孤立していたホブノブは隠れて仲間の救出を図る事となった。
交渉は苦手だがブラフは得意なカミカゼ海賊団の面々はどうにかハリガンとその部下をだまくらかしハリガンの砦を這う這うの体で脱出、Singing Stromに帰還したのだった(婆inテング以外)。
 

 決着

翌日呪文が回復したら体勢を立て直し、再度アタックしようとカミカゼ海賊団は考えていたが、疲労困憊した一行をハリガンが逃すはずもなかった。
夜陰に紛れエリニュス*2に抱えられてSS号にやってきたハリガンとネリネ婆inテング。一方、カミカゼ海賊団カミカゼこそRaise Deadの巻物で復活させていたがヴァンリートは依然として死亡状態。ほかの皆もhpはある程度回復していたが呪文がなく戦力はほとんど残っていなかった。
そこで一行はサンダラをはじめとするSS号の船員たちを総動員することにした。また、ホブノブはネレイド先生を頼り巨大ウォーターエレメンタルを召喚してもらった。
 
戦闘が始まるとUnholy Blightの連打で船員たちが薙ぎ払われたが、エリニュスの一匹は先の戦闘の傷が癒えていなかったらしくどうにか落とすことができた。もう一匹の方も三度体を失った婆が体を乗っ取り、残るはハリガンのみとなった。そのあともハリガンはかなり粘り強く戦ったが、一行は数の暴力で押し切りやがて戦いは終わった。
こうしてカミカゼらを海賊業に就かせることになった宿命の相手ハリガンはついに倒れたのだった。
 

 シェリアックス

エリニュスを連れていたことからも分かる通り、ハリガンはシェリアックスと通じていた。どうやら過去にシェリアックスに捕まった際スパイになることで死を免れたらしい。しかもハリガンの持っていた計画書によればシェリアックスの艦隊は如何なる方法によってなのかは不明だが、消えることのない巨大な嵐、Eye of Abendegoを突破し枷の地を間もなく襲撃するというのだ。
 
翌日、一行は二手に分かれカミカゼホブノブ、婆はハリガンの砦を漁り財宝(婆は新しい体も)などの処理を行い、その間残るフレア、バハンガそしてヴァンリート(死体)がクエントに跳び得られた情報をテッサに報告することにした。
テッサと話した結果、海賊会議の開催の必要性を感じたバハンガらはそのままポートペリルへ移動、手続きをとった。カミカゼらもSS号でポートペリルへと急ぎ、数日後会議は開催された。
 
会議の内容は端的に言って芳しくなかった。海賊王ケルダックは危機感が無くシェリアックスの大規模作戦そのものに懐疑的でカミカゼ海賊団の提案したシェリアックス艦隊に対して協力して立ち向かう旨の提案は採決すら行われなかった。あまつさえケルダックは不用意に艦隊を動かすことを禁じるとまで言い放つ始末だった。
 
それでもシェリアックスの侵攻を指をくわえて見ていることは出来ないカミカゼ海賊団は多少なりとも親交のある海賊団に協力を求めることにした。
バハンガはドルイドのMaster of Galesに話をしに行った。計画によれば彼が支配する北のTempest Cayがまず最初にシェリアックスの艦隊と接触することになるはずであり、そのことを危惧した彼は共に戦うことを約束してくれた。
ホブノブは同じハーフリングでシェリアックスの解放奴隷であるJolis Rafflesに協力を求めた。シェリアックスの船を襲って奴隷を解放していると噂される彼ならば快く協力してくれるかと思いきやことはそううまくは行かなかった。やはり単なる善人ではなかったJolis相手に交渉は難航したが、ホブノブはうまいこと金銭による協力にこぎつけることに成功した。
他には以前からシェリアックスを警戒していたテッサとアロナックスが艦隊を動かしてくれた。
 
ハリガンとの戦いのために集めた戦力に加えこれだけの艦隊を集めることができたが、一行は不安を拭い去ることができなかった。
相手はゴラリオン最大の国家シェリアックス、その艦隊の規模は如何程なのか?デヴィルの数は?
限られた時間の中、できる限りの準備を整えたカミカゼ海賊団はシェリアックス艦隊を迎え撃つため北へ針路をとった。
 
つづく。