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EP11

  Eラーニング

「地域貢献は重要」。当然のことだね。記憶はおぼろげだけどゴラリオンにいた頃にも同じ概念はあった。
SF協会はアングラ活動も多いが、それが認められてるのもカタギがちゃんとしてるから。

  祝祭がはじまる

仕事を頼みたいと、Exo-Guardians部門のIxthiaさんに呼び出される。他の部門の不真面目連中とは違い、Ixthiaさんはいつだって真面目だ。
「明後日からAbsalomでお祭りがあるので、SF協会の一員として参加し、地域貢献してほしい」とのこと。
もちろん我々にお声がかかるのには理由もあって、お祭りのメインスポンサーがくだんのThreax社であり、何かしらの騒動が予見されるためだ。
ちなみにこのお祭り、パクトワールドの3つのお祭りが融合したチャンポンのようだ。

  • First Choice: Diaspora由来、贈り物をしあう
  • Reunion: Akiton由来、食事をみんなでシェア
  • Young Bird Day: Pre-Gapから伝わるとされるお祭り、演台に乗って見せ物やアピール

各団体ごとに山車を用意し、それが移動式出店スペースになる。アピールタイムには中央ステージに山車ごと移動するようだ。
SF協会も「困りごと対応します!」的な山車を出すので、9時から21時(+撤収作業3時間)山車についていてほしいそうだ。長いね!
ちなみに他部門のCelitaさんやFitchさんは祭りに興味がないっぽい。
 
請け負うと、お祭り実行委員のCamelliaさん(Flowering Raxilite)が説明に来る。いわく、

  • 祭りなので喧嘩等も多いが常識的な範囲の騒動は実行委員の側が対応する、それを超える揉め事への対処は頼みたい
  • 基本は山車は定位置に置くが、時間が来たら目立つ位置に移動してパフォーマンスを行う形
  • Threax Eventerが魔法のホログラム等でサポートしてくれる
  • 今回の目玉として20時に銀河的アイドルMiyuさんのパフォーマンスがある。Veskariumのプロニス解放戦線の歌姫だ
  • その直前の19時台にSF協会の山車の出番があるので、コミュ力のあるひと演説お願いね

宇宙的お祭りということでAlexiceはかなりやる気だ。
事前準備としてまずはIntegraの自動書記(Divination)、警備で何を注意すべきか?と問うと「真の攻撃対象はだれか考えよ」という返答。
続くCommuneは定義不明確という答えが多く、あまり参考にならず。

  午前の部

そしてお祭り当日。SF協会ブースは中央ステージから100ft.ほど離れた好位置に出展。
他のブースを見てみると、中央に山車を移動してアピールするところもあれば、出店みたいに動かないところもある。
参加客にはコスプレ客が多い。とくに赤いサンタ風衣装が目立つ。とはいえまだ朝早く人影はまばらだ。
 
9時。
Vareiaは出歩きつつ、Seek Thoughtで「スリを試みようとする」やつを探そうとすると、さっそく怪しい4人組が見つかるので尾行してみる。
連中は通行人にわざとぶつかって食事のソースをぶっかけ、気を取られているスキにデータ端末のスリをやっていたようだ。
現行犯逮捕だ!と声を掛けるVareia、逃げようとする犯人の足元に10ft.のCreate Pitを行使して足止めする。
とくにどこかの組織の所属の悪党というわけでもなさそう。正規の警備兵がやってきてお礼をしてくれた。
 
10時。ガイコツの意匠が目立つ山車が現れる。Eox労働党だ。
「アンデッド労働者の権利を守れー!」「(6時間減らして)18時間勤務にしろー!」
観客にも「あいつらのせいで俺達の仕事が…」と毒づく人も。
 
10時半。Veskarium外交部の山車が現れる。地域アピール的な普通の山車だ。
 
11時。
Vareia・Zig・Aesgirが出歩くと、雪の惑星回(EP4)で出会ったゲーマー・ロゾニーに遭遇。ゲーム試遊ブースを出しているようだ。
知己といえるZigに、彼女は7本首のドラゴンの意匠が彫られたメダルを見せつけてくる。
「いまThreaxが腕のいいゲーマーを集めてるみたい。ゲーム大会を開くらしいよ。君たちも誘われた? やるときは誘っていい?」
そのゲームは珍しくアナログゲーム寄りらしく、ロゾニーも得意なほうではないらしい。
メダルは参加証らしい。Vareiaが調べると非常に強いマジックアイテムだが、Schoolはわからない(多分記載がない)。
そのことと、7本首が最近あやしい組織のシンボルであることを伝え、気をつけるよう促し、ロゾニーも自分で裏をとることにした。
電話でCelitaにこのメダルについて伝えると、電話先の音に祭りの騒音が混じっている。VareiaがPerceptionを通すと、ちょうどゲームブースに変装したCelitaさんの姿を認める。Vareiaは見て見ぬふりをした。

11時、時を同じくして。
ブース待機班のところにひとりの男Kinnikがやってくる。
「なんでも解決してくれるんだって?相談ごとがあるんだけど」
近々長期出張に出てしまうベストフレンドに激励のプレゼントを買いたいが、悩んでるらしい。
候補もない、うちらも流行りに疎いで、スッパリした答えを与えることはできなかった。
「Absalom Stationの模型かぁ…いいかも…ちょっと考えとくね」

  お昼の部

12時。動物をたくさん引き連れた山車が現れる。
料理人風の衣装をまとったKasathaのAloraが、ヤギっぽい大型獣(Arabuk)の解体ショーを始めた。Akitonの伝統芸らしい。
だが山車の帰り道、生き残ったArabuk2頭が突然暴れ始めた。このままでは観客に被害が出てしまう!
どの程度痛めつけていいかAloraに聞くと、あとで解体する予定なので殺すのは構わないが、消し炭(炎でHP-10以下)にするのは勘弁とのこと。
初手でIntegraが氷の壁を3重に張って囲う。真上に陣取ったAtiothにヤギは角を切り離して投擲してくるが、KACなので当たらず。
氷の壁を破ったArabukが突出したIntegraに痛手を与えるも、Ranniの必殺Resilient Sphereに封じられた。
各個撃破で解体完了。
Aloraいわく本来こんな暴れる獣ではないとのこと。なにか外的要因があるかと探ってみるが、単に賢くて命の危険を感じただけだったようだ。
 
13時。昼食後の時間帯ということで、売られる食事もスイーツ系が増えてくる。
 
14時。出し物も文化系のものが増えてくる。
アブサロムステーション模型クラブがやってくる。巨大な模型そのものが山車になっている。
ホログラム技術を用いて、模型からスラスター炎が出たりテレキネシスで宇宙船バトルを演じたり。
とくに問題は起こらず終わる。Fitchさんの影がないかと目を凝らしてみたが見当たらなかった。

次の山車は銀色の装甲服を来たかっこいい人達の人形。
アンリミテッド解放戦線(もとアンデッド解放戦線)を名乗り、悪のアンデッドやドラゴンを排斥せよと主張する。
アンデッド嫌いな観客は賛同の意思をみせるが、アンデッド容認派やアンデッドそのものは居合わせておらず騒動にはならない。
 
15時。プロニス観光協会(EP6)の出番。
ここでサプライズで歌姫Miyuさんが登場し、観客はどよめき立ち、ステージにつめかけ始める。
警備員の制止が間に合わないと見たVareiaがWall of Forceを張り、ステージ崩壊は防ぐ。
1曲披露したのちプロニスのアピールをして帰っていった。
 
16時。
Miyuさんとは違うプロニス人がSFブースにやってくる。
「いまプロニス観光協会でMiyuさんのグッズを売ってるんですけど、引換券の偽物が大量に出回ってるらしい。同じグッズに1枚しか発行してないのに4枚くらい出てきたり。真贋判定を手伝って欲しい」
チケットを持ってきた人にSeek Thoughtをすると4人中2人は明確に偽物と認識しており、お帰りいただく。
残り2枚についてIntegraがAppraise30(Take10)で判定すると偽物をみわけるが、ネット上(フリマアプリ)できちんと買ったと主張する。
とりあえず真贋判定は達成したのでお礼とともに退場。
 
17時。Aloraさんが先程のヤギを料理したものを持ってきてくれる。
美味しそうだなと思いつつIntegraは珪素生物なので人間用の食事は食べられないのであった。
食べてると、ステージに深宇宙探査学会の山車が現れる。
Drift航行で行けるより更に先の宇宙空間の調査や探検、そういったところから来たものの調査の重要性を説き、予算が欲しいと主張する。
宇宙に興味津々のAlexiceが1000crほど寄付する。

  夜の部

18時。
突然、モニターにスペースマンタ君とアビッドドリーマーの映像が現れ、宇宙船あるあるネタの漫才を始める。
一部の人にはウケてるが他はポカンとしている……当然原始人である我々にもその漫才は難解なもので。
「いいねとチャンネル登録よろしくね!」
Alexiceは知り合いのよしみでいいねだけ押しておいた。マンタ君はVtuberもやってるようで、たまにうちらも映ってるかもしれないね。
 
19時、我々の登壇。
Vareia、Integra、Alexiceがが中央ステージにのぼり、SF協会のアピールをしようとする……が、その途端、ステージ周囲が真っ暗なホログラフで覆い尽くされる。
Integraが一足先に覆いの中から脱出するも、そこをホロの中から何者かに殴られ、カメラドローンからの砲撃も受けて即死してしまう。
Vareiaは使い魔を巨大タコに変化させ、Integraを殺した者のいた位置を8回殴るが、手応えがインコっぽい(Malfunctioned Holograph)。
駆け寄った待機勢もさらに矩形の暗闇のホログラフに包まれてしまい、見通せなかったZigが一時無力化される。
しかしAtiothや使い魔Barasaが攻撃回数にものをいわせてダメージを重ね、Ranniのマジックミサイルも有効打となりインコは破壊。
Resillient Sphereに封じられていたドローンはインヴィジしていたZigからの全力スニークアタックで破壊された。
ステージを覆っていたホログラフは舞台装置、Malfunctioned Holographを発生させていたのはドローンのようだ。
周囲に事情聴取すると、ホログラフ担当主任がいなくなっていることがわかる。Threaxからの紹介で来たようだが直接所属かどうかはわからない。

それはそれとして20時が近づき、Miyuさんのコンサート目当ての客が集まってくる。
続けるか否かの決断を迫られる。Camelliaさんの判断により1時間遅れだが決行することになった。
敵はお祭りをめちゃくちゃにしたいというよりSF協会の面目を潰したい意図であると判断し、PC達はMiyuさんのステージには強く干渉せず遠くにいることに。
Ixthiaに連絡すると増援を送るとのことで、PC達はブースからも離れひとけの少ない場所でTiny Hutに隠れて様子を見る。
 
21時。
心配とはうらはらにMiyuさんのステージは滞りなく進行。Mystery of Myrrium、プロニスの古い伝説をもとにした新曲を披露した。
あとでバックヤードにMiyuにインタビューしにいく。Vareiaは歌にある「8つの河」と7首ドラゴンの関連性を疑って、伝説について質問しにいったのだ。
河はたしかにドラゴンの比喩だったようだが、8首が7首になった経緯等は知られておらず、まだ関連性は確定しない。
プロニスのアーティファクトが奪われたことを話すとMiyuは驚く。Myrriumはそのアーティファクトの置かれていた遺跡のことだからだ。
 
ともあれ、騒動はあったけれどお祭りは無事(Integraの犠牲を除いて)終了し、報酬をいただいた。
これまでの冒険と比べればかなり少額だったけれど……。