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EP4

  1.洗脳されていたからしょうがない


今日のEラーニング:洗脳下での法的責任について。洗脳されている場合には法的責任は無いというのが判例。ただ、それでも被害を受けた人は恨みに思うこともあるらしく、データスコージ事件で暴れたアンドロイドがリンチされるなどの問題も起きているらしい。

データフィリアのセリタさんに呼び出された。
「さっそくで申し訳ないが、一つ依頼をしたい。みんなデータスコージ事件のことを覚えていると思うが、この問題は世界全体でも大きな問題として捉えられており、捜査の優先度も高い。我々のリーダーのAIのガイダンスも、ネットワークを切って過ごしている。そのため、分割処理もできずに、Eラーニングなどのコンテンツもクオリティが低下している」

「アンドロイドはヴェルセス経由で操られていた。その線を追っていったところ、Syzygy(惑星直列の意)というハッカー集団がおり、データスコージに関わっているらしい。ヴェルセスにコンピューター専門チームを送って調査させたところ、消息不明になってしまった。彼等はコンピューターに頼りすぎているため、返り討ちにされた可能性がある。そこで、コンピューターに頼らないチームとして君たちに調査任務を依頼したい」
「この集団は、データスコージ事件に関わっているだけで、もっと大きな陰謀が背後にあると思う。この手がかりを掴んで欲しいというのが第一のミッションとなる」
「第2のミッションとして、この集団に私の学生時代の知り合いが参加しているらしいという情報がある。ケリスというのが彼女の名前で、卒業前に彼女は行方不明になってしまった」
セリタはネックレスを外すと、その黒い水晶からホログラムを出して見せた。そこには、セリタともう一人アンドロイドが写っている。
「彼女はルールをきっちり守るタイプの人だった。Starfinder協会には向かないだろうが、普通の会社では偉くなれるだろう。そんな彼女が突然行方不明になって、しかもハッカー集団に関係しているとは信じられないのだ。彼女を見つけ出して、真相を確かめて欲しい。」

「場所はキュバカラの南西、その小都市にあるSpliced Rig cybercafeがSyzygyのフロント企業だ。ヴェルセスは惑星の片側の面が常に太陽側を向いていて、片側は灼熱の砂漠、片側は暗黒の地となっている。キュバカラはその境界のベルト部分にある」

  2.不時着と遭難


スペースマンタ君に乗ってヴェルセスに向かう。ドリフトで6日間かけて辿り着いた。マンタ君にヴェルセスについて聞くと、「重力が1Gなので危ない」とのこと。マンタ君は1G下では自重で潰れてしまうのだろう。

シャトルでキュバカラに降りようとすると、宇宙港からメッセージが入った「これからポートをご案内します。着陸番号ははははは…」と、管制のメッセージがバグる。同時に、シャトルが制御を失い、墜落を始めた。
あわててエマージェンシーボタンを押して耐ショック防御(エアバッグとか)を展開する。大気圏に突入すると、シャトルは轟音と金切り音を立て始める。パラシュートでスピードを軽減するが、翼などは空中分解し、ついにシャトルは地面に激突した。
幸いなことに、全員怪我をしたが、生きてはいる。シャトルはスクラップになっており、マンタ君のドローンも反応は無いようだ。どうも通信が出来なくなっているらしい。
アレクシスが辺りを調べてみると、1週間くらい歩けば、都市に着きそうだ。そして、サバイバルキットに入っていた食料は丁度1週間分だった。
しかし扉を開けると、外は極寒の地(Extream cold)だった。絶望しそうになったが、エアバッグなどを使ってインテグラが防寒着とソリを作り、キャリバーがみんなに声をかけて一時HPを生やしながら雪の中を行軍することにした。夜はかまくらを作って休みながら歩みを勧める。

4日目、高さ50ftの高さの氷でできた絶壁がそびえていた。アレクシスのムーンライトブリッジで30ftまで上がり、キャリバーがテレポートしてロープを垂らし、登ることができた。ソリはここで捨てた。

6日目、通信がつながるようになった。ただ、想定される都市の規模に対して、通信が少ないように見える。今障害が起きているというよりも、長らくこういった状態にあるような印象だ。マンタ君との通信も復旧した。マンタ君の視点からは、急にシャトルと通信が切れた、というふうに見えたらしい。マンタ君はコンピュータに詳しいわけでは無いので、あまりよく分からないとのこと。

7日目、突然目の前の雪原から、芋虫のような体から手が生えた奇怪な生き物とその二匹の子(Bloodbrother)が現れた。大きな芋虫がエスジールをグラップルする。そして、肋骨のような外骨格でエスジールを包み込み、熱を吸収しはじめた(Conダメージ)。そしてそのままお持ち帰りしようとしたが、ジグのScorching Ray Arrowが急所に当たって倒れた。子のBloodbrotherも(Smallの)インテグラを持っていこうとするが、他の仲間が倒されると逃げ去った。その後、山を越えると雪も少なくなってきて、だんだん明るくなってきて、ついに町が見えた。

  3.ゲームに必要なのはマンチ力と指先の器用さ


町は若干寂れているようだった。町中のデジタルサインはどれもブルースクリーンだったり、消えていたりする。そして、サインの上には板が打ち付けられてメッセージが書かれており、どうも通信機能が壊れているところが多いために原始的な手段に回帰しているようだ。
ひとまず宿に入って人心地つき、翌朝ネットで件のカフェの場所を調べてとりあえず突入してみることにした。鉄の看板で営業中と掲げてあった。中に入ると暖かく、何かのスパイスの香りがする。壁際にはコンピュータが並んでおり、どうもネットカフェみたいな場所のようだ。

キャリバーは店員を無視してずんずん奥に行き、家捜しを始めた。奥に居た調理店員が止めようとするが、キャリバーはちょいちょいテレポートしたりするので止められない。
やばい雰囲気を感じ取った店の客が出てい中、ピンクのツインテールのベルセス人が一人残ってPC画面に向かって悪態をついている。アレクシスが話しかけると、彼女はRozony “Roselle” Elineと名乗った。
「今、3x3のマッチゲームでベルセス大会のトーナメントをやっているんだが、フレが参加できなくて困ってんだよ。時間あるなら手伝ってくれないか?」ラニとジグが興味を持って参加することになった。ジグは、アイテムの組み合わせでマンチなキャラビルドができることに気がついた。二人がルールを読んでいるとき、インテグラはロゾニーのPCの付箋の一枚に「Syzygy」と書いてあるのに気がついた。インテグラがそのことを指摘すると、ロゾニーは見られたくないものを見られたかのように、「人のメモを読むのは失礼だよ」と言って付箋を回収した。

キャリバーは結局怪しいものを見つけられず、警察を呼ばれたので逃げ出した。アレクシスは店員に話をしてみると、この南西都市で数年前からネットワークの不定期な断絶が起き始め、不便なので人口がどんどん減っているらしい。そうこうしている内に警察がやってきた。

一方ラニとジグはゲームをプレイしている。ラニは工学知識で、ジグは指先技の経験を活かした連打を活用してなんとかゲームに付いていくが、ロゾニーはかなり強く、2.5人分の働きをして、なんと準決勝まで勝ち進むことができた(例年ロゾニーは優勝していたらしい)。気をよくしたロゾニーにSyzygyについてさらに聞いてみると、Syzygyに会いたいと思っている人は多くいると思うが、特別に教えてあげると言われた。ここから3hくらい北に行ったところにある廃工場を根城にしているらしく、そこに行けば、おそらく関係者に会える可能性が高い。

マンタ君に運転してもらって、車で廃工場まで向かう。近くに高さ20ftのフェンスが張ってあるところがあり、そこに銃器を構えた野戦ハッカー風の男が一人いた。止まれと言われたが、無視してキャリバーがテレポート奇襲すると戦闘になった。フェンスの上の方に榴弾砲が設置されており、そこからグレネードが打ち出されて大爆発が起きる。これによって、インテグラとラニが倒れた。アティオスが柵を壊し、他の倒れていないメンバーも中に入るとそれ以上グレネードは飛んで来なかった。男を倒しラニとインテグラを調べてみると、インテグラは息絶えていた。しょうが無いのでインテグラを車に残し、奥の工場に進む。なお、男のデータパッドには、7本首のドラゴンの紋章が書いてあった(自壊機能でデータは取得できずじまい)。

工場の中には、フードを被ったアンドロイドと、カードロボットがいる。アンドロイドにスターファインダー協会だと伝えるが、それはナンダ?と聞かれてしまう。どうもいろいろと記憶を失っているようだ。ケリスなのか?と聞くと、何かを思い出したかのように頭を抱えて呻き始めた。この機に確保するべく、ガーディアンロボットを排除する。
戦闘が終わった後にケリスらしき人物にペンダントの画像を見せるが、ケリスは思い出せないらしい。ただ、ここでSyzygyと名乗る集団の手伝いを何かしていたらしいということを思い出した。家捜しをして、データパッドや、貴重品などを回収して帰った(ここにも、7本首ドラゴンの紋章が記されているものがいくつかあった)。

この貴重品を売り払って、あとはカンパでインテグラをRaise Deadした。
前回もらってきた周囲の情報を取得する謎の石を使って調べてみたところ、南西の町の8カ所程度に、この石を元にして作ったと思われる謎のデバイスが見つかった。いろいろいじってみると(脳筋)なんだか動かなくなり、電波障害も回復した。このことを警察に伝えると、後でのことになるが、ヴェルセス政府から報奨金が出た。

マンタ君でアブサロムステーションに帰還する。ドリフト中に巨大な隕石状のものがマンタの脇に現れ、通信してきた。
「仲間が死んだって聞いたんだけど、誤情報だったか。死んだらまた来るので頑張ってね」
どうやらインテグラの仲間らしいが…宇宙は謎だらけである。

帰って報告すると、謎の人物はどうやらケリスだったらしい。また、回収してきたデータパッドから以下のようなことが分かった。

・Syzygyは他の組織から命じられてやっていたらしい。
・Starfinder協会の誰がData Scourge事件の調査に関わっていたかがばれているような様子。
・先に調査に向かったコンピュータに強い人達は宇宙船が墜落して死亡したらしい(サバイバル中にアーマーの環境プロテクションを切ったらしい。)。
・捜査の手が届いたところで、Syzygyは拠点を放棄して逃げたとのこと。