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第八回

レガッタとIsle of Empty Eyes


 出航前

Tessaの勧めで恒例のレガッタに参加することに決めたカミカゼ海賊団の面々。
既に勝った気でいる楽天的な一部のアホを尻目にフレアが集めてきた情報によると、レガッタは思っていたよりも平和的で他の出場者への攻撃は禁止されているらしい。
海賊らしくなんでもありかと思っていたので、ちょっと安心する一行であった。しかし、毎年戻ってこない船が多数という不吉極まりない情報も入り、結局安心できないと分かったのだった。
なお、全員が自分達の勝利に大金を賭けていたところを見ると、楽天的なのは全員かもしれない。
 
そうこうするうちに、カミカゼに召集状が届く。今回のレガッタについて審判長のマスターゲイルから説明があるとのこと。さっそく出かけるカミカゼ
マスターゲイルはパイレーツ・ロードの一人に数えられる高レベルドルイドで、いかにもドルイドっぽい格好をしていた。イメージを大事にしているのかもしれない。この人は昨年までのレガッタ優勝者で、大人気ないぐらい連覇していたらしい。まあ、この手の競技で高レベルドルイドに勝てるはずもないわな。誰かに説得されたのか、今年からは運営側に回ったようだ。
彼の説明によると、このレースは大自然との闘いが主なテーマで、選手同士が足を引っ張り合う暇などないとのこと。もし、そんな事をしている船を見つけた場合、大自然に代わってお仕置きしちゃうかもしれないという話だ。Tsunamiとか食らったら死んでしまうので、大人しくしておこうとカミカゼは思ったそうだ。
カミカゼの他にも20人ぐらいの参加者がいて、その中にはマスターハリガンもいた。彼はこのレガッタで優勝してパイレーツロード入りを狙っているらしく、かなり気合が入っているとのこと。ちょっと後ろ暗いところのあるカミカゼとしてはなんとも気まずい気分だった。
 
そんなこんなでレースに向けてあわただしく準備を進める中、ネリネばあさんが謎の失踪をとげた。SS号の後に曳航されてたハウスボートごといなくなってしまったのだが、他の船員達は捜索するどころか、むしろ清々したといわんばかりに全く気にせず準備に励んだのだった。
 

 レース初日

いよいよレースが開始された。まずはスタートで優位に立とうと全チームが一斉にダッシュをかける。当然我らがSinging Storm号も下級船員たちに発破をかけ、前回手に入れたGust of Windのワンドも投入して猛ダッシュをかける。その甲斐あってトップ集団にもぐりこむ事に成功した。
あと、なんか見覚えのあるボートハウスが何故か出走していたが、全員が目をそらして見なかったことにした。
 
そのまま突き進んでいくと第一の難関、位置を変える浅瀬が迫ってくる。ここは潮の流れなどでしょっちゅう浅瀬の位置が変わるという厄介な場所だ。いくつかの船がスピードダウンして慎重に進む中、Singing Strom号は一切スピードを緩めずそのまま突入。リスクとかはとりあえず考えない方針らしい。
案の定、いくつかの浅瀬に進路を阻まれるが、Control Warter の呪文で無理矢理船を持ち上げるなどして強引に突破。その甲斐あってトップ集団を維持する事ができた。しかし、かなりの呪文リソースをここで使ってしまう。後先考えない連中である。
 
しばし平穏な海原を進んでいったが、やがて船底を切り裂く珊瑚礁地帯が接近してきた。ここでも一切スピードを落とさないSinging Strom号。しかし、フレアが事前に航路を調べておいたのが効いたのか、ここも特に問題なく突破。依然としてトップ争いを続けている。
 
このあたりで夜になったので、一行は交代で休息を取ろうとしたが、折り悪く強い潮流地帯に差し掛かってしまった。このままでは潮流に流されコースを外れてしまう。そうなっては大変なタイムロスだ。下級船員だけではこれに対応できそうになかったので、幹部達は夜通し起きて対処を行った。その結果、多少流されて順位を落としたものの、十分逆転を狙える位置を保つ事ができた。翌日は朝からヴァンリートがLesser Restrationをかけまくって徹夜の疲れを誤魔化し、レースを続行したのだった。
 

 レース2日目

レース2日目である。まずはチェックポイントである双子岩を通過しなければならない。岩と岩の間は狭くはないとは言え、接触でもすれば事である。さすがのカミカゼ海賊団もここは無事に岩の間を通り抜けてからスピードを上げようという話になった。
しかし、世の中そうそう都合よくはいかないらしい。突然、見張りの絶叫があがった。見ると巨大な怪物が船に迫ってくる。ドラゴンタートルだ。ここを餌場にしているのだろう。あれの突撃を受ければSinging Strom号もひとたまりもない。一行の脳裏に真っ二つになって沈んでいたBrine Banshee号がよぎった。
嫌も応もなく下級船員に檄が飛ばされ、全速力で飛ばし始めるSinging Strom号。ドラゴンタートルの注意をそらすためのイリュージョンなども投入され、命からがら逃げ延びつつ、ちゃっかりチェックポイントを通過する事にも成功したのだった。
 
ほっとする間もなく、前方の海上に巨大な壁が出現した。いや、あれは壁ではない。壁と見まがう程に猛烈に降り続ける雨と暴風。本レースにおける最大の難所。the Shackles に名高き魔法の暴風域 "The Eye of Abendego"だ。出現以来いったい何隻の船を飲み込んできたか分からない魔の海域である。
しかし、すでに箍の外れてしまっていたカミカゼ海賊団は、一瞬のためらいすら見せず最高速力で嵐に突入した。是非はともかく命知らずなのは間違いない。
中に突入すると、ここはまだ外縁部であるにもかかわらず、恐るべき風と雨、そして波が襲ってきた。更には雷による帆の炎上、大波による浸水とアクシデントが続く。しかし、一行は普段からは考えられないほどの団結でこの嵐に立ち向かい、闇雲に前へ前へと突き進んだ。
 

 レース最終日

無我夢中の中、永遠にも続くかと思われた1日の後、いつしかSinging Storm号は嵐を抜け、晴れ渡った海を航海していた。
見渡す限り前方の海上には1隻の船影もない。トップ通過だ。後方を見ればハリガンの船が着いてきているが、それでもかなりの差がある。このままいけば優勝間違いないだろう。
 
だが、何たる不幸か、突然、ライトニング・エレメンタルが出現し、無差別攻撃を始めた。おそらく Eye of Abendego の影響で自然発生したものだろう。ハリガンの船を襲ってくれれば良かったのに。
こいつとの戦いに手間を取られていては、ハリガンに追いつかれてしまう。空中をふわふわと漂うエレメンタル相手にはカミカゼら近接アタッカーがあまり役に立たなかったが、フレアとホブノブが猛烈な勢いでSchorching Rayを連発して強引に押し切った。かなりリソースを使ったものの、この速攻が功を奏し、ハリガンに追いつかれる前に再びレースに戻ることができたのだった。
 
その後しばらくは同じ距離を保ったまま航海を続け、やがてゴールが見えてきた。他の船は影すら見えない。完全にカミカゼ海賊団とハリガン海賊団の一騎打ちだ。
しかし、両者の差はかなりあり、ハリガンに逆転の目は無いように見えた。だが、その時、ホブノブが何か目に見えないものが後方から接近してくる事に気がついた。インビジブル・ストーカーだ。このタイミングで襲ってくるとなると偶然ということはあるまい。ハリガンの差し金だ。最後の賭けということだろう。ハリガンにとって幸運な事に、ドルイドには See Invisibility が使えないので、マスターゲイルにはばれていないようだ。
とは言え、ここまで来て負けるつもりなど毛頭ない。操船を担当するバハンガはインビジブルストーカーの猛攻を完全に無視して操舵に集中。その間に他のメンバーがインビジブル・ストーカーに攻撃を加えた。攻撃に耐え切れずバハンガが倒れてしまったものの、カミカゼが素早く操舵を引き継いで事なきを得、インビジブルストーカーも無事殲滅したカミカゼ海賊団は、ハリガン達に大差をつけて優勝したのだった。
 
優勝したカミカゼ海賊団は盛大に表彰された。マスターゲイルが言うには、これでカミカゼ海賊団はパイレーツロードに加わる資格を得たらしい。ただ、まだ資格を得たというだけでそれを名実共に認められるために果たさねばならない事があるとの事だ。
現在誰も住んでいない Isle of Empty Eyes の所有権を与えるので、そこを3ヶ月以内に開拓して他のパイレーツロードを招いてパーティーを開けというのがミッションらしい。そのパーティーの出来によって認められるかどうか決まるらしい。もし、そこで失態を犯せばカミカゼ海賊団の名声は地に堕ち、他の海賊からは侮られ、二度と浮かび上がれないであろう。
正直、そんなハイセンスな人間は誰もいないカミカゼ海賊団にそんな事ができるのか、はなはだ疑問ではあるが、今更後に引くわけにはいかない。船長カミカゼは自信満々に引き受けたのだった。
その後、ハリガンがやってきて、素直に賞賛していった。ハリガンがどう思っているのかはっきりは分からないが、とりあえず表立って敵対する気はないらしい。
 

 Isle of Empty Eyes

さて、3ヵ月後のパーティー開催までとにかく時間が無い。脳筋ぞろいのカミカゼ海賊団はとりあえず現地に行ってみようということでさっそく島に向かったのだった。
特に何事も無く島に到着し、まずは回りから様子を伺ってみる。聞かされていた通り人の気配は無い。目立ったところとしては島の中央に塔のようなものが立っているのが見えた。何かの遺跡だろうか。
回りから観察するだけでは埒が明かないので、とりあえず大きく口をあけている湾に入ってみる。慎重に進んでいくと、突然巨大な蛸が現れ、触手を伸ばして襲い掛かってきた。
最初にフレアがつかまり、危うく海中に引きずり込まれそうになったが、かろうじてDimension Doorで逃げてくる。次にヴァンリートがつかまったが、海中に連れ去られる前にギリギリ倒す事ができたのだった。
 
たこ焼きパーティーの翌日、一行は島に上陸して探索を行うことにした。まずは海上から発見した砦に向かう。砦は案の定無人で、戦いで破壊された跡がそこかしこに残っていた。
探索を進めていくと、建物の一つで奇妙な化け物に遭遇した。半透明で馬のような頭の怪物だ。
この怪物は Confusion や Fear といった厄介な擬似呪文能力を使いこなす上に、繰り出される2回の打撃が非常にダメージが大きい。ACが非常に高いために戦士達の攻撃は命中せず、メインダメージ源であるフレアの呪文も SR のせいでまるで効かない。結局命からがら逃げ出す羽目になった。
しかし、こいつの攻撃は Negative Energy による攻撃であったため、ヴァンリートには一切被害を及ぼせない事が判明した。この辺りをつけば勝機はあるかもしれない。
 
結局、この馬面の怪物を倒すのは今後の課題として棚上げし、先に他の場所を探索することに。神殿らしき場所に行ってみると、そこはエイローデンの神殿らしかった。もっとも無学なカミカゼ海賊団にはそんな事は分からず、なんかよく分からない異教のシンボルということしかわからなかったが。
飾られていたシンボルは結構豪華で金になりそうだったので取り外そうとしていると、突然、奇妙な蜘蛛のような怪物が襲ってきた。しかも、攻撃してきたと思ったらふっと掻き消えてしまう。フェイズスパイダーだ!
エセリアル化されると手が出せないので慌てて逃げ出すと追いかけてくる。ただ、そうするとエセリアルに逃げ込む余力がなくなってしまうので、そこをフレアの Fireball などで焼き払って撃破。4体中3体までは倒したものの1体には逃げられてしまった。
 
その後、宝箱を発見して漁ったり、ジャイアント・クロウリング・ハンドを発見してこれも Fireball で焼き払ったりして探索を進める。
 
最も奥の建物に行くと、突然テレパシーが頭の中に響いてくる。よく分からないが、イモータル・ドリームストーンというものを探しているらしい。いきなりそんな事を言われても何のことか分からないので困惑していると、先ほどひどい目にあった馬面の怪物が2体出てきたので大急ぎで逃げ出した。それにしてもどうもお宝の気配がする名前ではないか。
 
その次に塔に入ろうとすると Alerm がかけられていたらしく、警報が鳴り響く。何が起こるのかと身構えたものの、突然フェイズスパイダーが現れて襲ってきたので警戒していても無意味だった。現れたフェイズスパイダーは2体。片方は普通のフェイズスパイダーだが、もう片方は特殊な訓練を積んでいるらしく強烈なスニークアタックを繰り出してきた。
普通のフェイズスパイダーは倒したものの、その強烈なダメージと耐久力ダメージ毒のダブルパンチでバハンガが死亡。
しかも、このフェイズスパイダーも非常にACが高くろくにダメージを与えられていなかった事もあって、カミカゼバハンガの死体を担いで逃げ出したのだった。
 

 再チャレンジ

一行はバハンガを生き返らせる為に一旦クエントに戻ることにした。そのついでに島について調査する事にした。
どうやら Isle of Empty Eyes はもともとサイクロプスに支配されていたらしい。おそらく例の砦はシェリアックスの入植者が建造したものでサイクロプスとの戦いで破壊されたのだろう。
その後、バイケンクーというイリュージョニストの海賊が島に渡って行方不明になったとか。
一方、イモータル・ドリームストーンについても調べてみたところ、ナイトハグの持つ魔法の宝石がドリームストーンと呼ばれているらしい。ナイトハグといえば、アビスに生息する強力なクリーチャーである。あのテレパシーはナイトハグのものだったのだろうか。
バイケンクーは夢の世界に大変関心を持っていたという話なので、その研究の過程で悪夢とかかわりの深いと言われるナイトハグと接触し、ドリームストーンを盗み出したりしたのかもしれない。
 
Isle of Empty Eyes の探索はしょっぱなから不幸な展開だが、この程度でパイレーツロードになる事をあきらめるわけには行かない。
どうやら鍵はイモータル・ドリームストーンと見て Divination をかけて聞いてみたところ、サイクロプスの調査を行うといいらしい。それを信じて再び島に向かうことにした。
川をさかのぼっていくとサイクロプスの遺跡を発見。とりあえず行ってみると何もかもサイズがでかい。さすが巨人の住処というところか。芸が細かい。
そんな事をしているとサイクロプスが2体出現。彼らは例によってイントルーダー!と叫ぶと襲い掛かってきた。
しかし、百戦錬磨の海賊相手に2対5ではいくら巨人といえど多勢に無勢。難なく撃破する。しかし、その物音を聞きつけたのか更に4体のサイクロプスが現れる。
ここでフレアの Fireball がいつものように猛威を振るい、次々と撃破しながら奥へ進んでいく。結局10体以上のサイクロプスを焼き殺したところで増援が途絶えたので、ちょうど Fireball も尽きたところだし一時撤退する事にした。残りのサイクロプスたちの殲滅と財宝の略奪は明日ということだ。