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第十回

 パーティーの準備


Pirate Councilの一員として認められるためのパーティーの準備をするカミカゼ海賊団

Isle of Empty Eyesをあらかた探索して武勇伝をゲットし、必要な物資などもそれなりに買い込み、人も雇い、後は会場とする砦や港を整えるだけだと意気込んでいたところ、見知らぬ7人の女性に面会を申し込まれた。
彼女たちのリーダーはオーディッサと名乗り、カミカゼ海賊団で給仕として雇ってくれないかと申し入れてきた。彼女たちは先日まで他の港の酒場で働いていたが、オーナーの乱暴に堪えかねて逃げだしてある商船に匿ってもらっていたが、そこでも問題が起こりこの島でむりやり下ろされたそうだ。優秀なコックや芸人は雇ったが給仕がいない事に気がついた一行は彼女たちを迎え入れる事にした。

また同日、ジャングルウィザードが人間離れした容貌の裸の女性を連れてきた。彼女はNereidのセリナと名乗り、都会に憧れて人里に出てきたので置いて欲しい、との事。寛大なカミカゼ海賊団は彼女も受け入れた。

それから数週間かけて砦を建て直した。いつもは積極的にサボるバハンガが酒場の部分を直す時だけには呪文まで使って協力していたのが印象的だった。一部ではオーディッサ達の気を引くためだとか噂もされていたが、どう見ても自分が酒を飲むときに使いたいだけである。

砦が直る見込みが立った頃、Pirate Council宛に招待状を送る。Council以外にも個人宛で今までお世話になったテッサ、メリル、マスターゲイルズと、後はイヤミでハリガンにも招待状を送ってやる。
婆さんはパーティーの時に人目にふれる所で問題を起こすマズいので「ここでならいくら薬を作ってもいいけど絶対出てくるなよ」と言い含めてAlchemical Labと一緒に地下室に封印した(そしてそのまま忘れさられた)。

 伝説のディナーパーティー


パーティーも近くなり、ゲストを迎え入れる前にヴァンリートがDivinationを試みた。すると、「パーティーを成功させるためには"いつもの手順"を忘れるな」と言われた。なんのこっちゃ?
続々と港に船が集まる。個人宛で招待した人は全員(ハリガンは代理が来た)来て、Councilからは代表として3人やってきた。アディマーはBlood Moon号に乗る中年の男。セリスはCome What May号に乗る中年の女。ダリマーはWave Crest号にのるDruidで、ゲイルズとちょっと似ている。

砦の中を案内していると、アディマーから島の防備はどうなっているのかを質問される。同行していたフレアが砦の構造やバリスタなどの攻撃装備について詳細に答えると、アディマーは満足した様子で、「では、実際に敵が襲ってきた場合にはどうなるのか見せてくれ」と言ってBlood Moonに合図を送ると、デコイ船が降ろされる。そのままフレアが「それは、このようになります」と言って覚えたてのMaximize Fireballを打ち込むと、デコイはあっさりと沈んだ。アディマーは納得した様子。
そのままパーティー会場に案内すると、今度はセリスが「パーティーの前に飲み物や余興は出ないのかしら?」と聞いてくる。厨房に合図してオーディッサに取っておきのラム酒を振舞い、高い金で雇ってきたセンセイのテレキネル(Bard8)に余興を行ってもらう。それに満足したセリスは、「では、船長の腕を見せてもらいましょうか。私のレイピアを落とす事ができる?」と言い武器を構えた。Disarmしろという事らしい。カミカゼ会心の一撃で見事武器を奪うと、「見事なワザマエね」と言い、納得してもらえた。

余興も終わったところでパーティーが始まった。Master Entertainerと名乗るGnomeのコックがDragonの頭や胴体を前に「イリュージョン!!」と叫ぶと爆発と煙が起きてDragon料理に変化する。料理や酒を振舞いながらカミカゼ海賊団がこの島で見つけた遺跡や財宝についての武勇伝を語る。

そんなやや騒がしい雰囲気の中でディナーが進む中、バハンガが後ろからつんつん突っつかれた。振り向くとオーディッサが困った顔で「厨房でちょっと困った事ができたんですけど…」と言う。どうやら酒場の修理を気合を入れて手伝ったおかげでバハンガの好感度が上がっていたので相談に来たらしい。
バハンガが厨房に行ってみると、おびただしい数のネズミの群れが暴れまわっている。バハンガは「こんなもんフレアでも連れて来いよ」と思いながら、Flamestrikeで厨房ごと焼き払う。一部の食材は燃えてしまったが、大半は無事なようだ。不潔なネズミがかじったりしたせいで食中毒でも出ると困ると思ったバハンガは確認もせず適当にPurify Foodをかけ散らした。酔っ払った頭で、「そういえばうちには薬を盛りやがる婆あがいるから、自分で飯を食べる時にはいつもPurifyしてから食べてるなあ。いつもの手順ってこれか?」とか思いながら酒宴に戻っていった。

武勇伝を一通り語り終わった頃、メイスがShacklesの治める地域についての質問をしてきたが、誰も答える事ができなかった。点数がやや下がったようだ。

そうこうしていると、アディマーがかなり悪酔いしてきたようで、「姉ちゃん美人だな。うちに来ないか?」とか言いながらオーディッサにベタベタさわり始めて場の雰囲気が悪くなる。耐えかねたオーディッサが隙を見てバハンガに「店長、あのお客さんちょっと困るんですけど…」と言ってくる。店長に格上げ?である。バハンガは得意の口八丁で何とかアディマーの注意を引き付けてオーディッサから離す事に成功した。
バハンガホブノブが後でオーディッサに話を聞くと、「そういえば変な女の人から渡された高級酒を飲ませたらとたんに悪酔いしたんですよね」と言う。
これは封印していた婆あが出てきて薬を入れたに違いない、と確信した二人は辺りを探しにいく。婆あは見つからなかったが、ホブノブはセリナがうろうろしているのを見かけた。そういえばこの人も(人間から見れば)変な女だなあと思って話しかける。「ねえねえ、変なお酒を持った女を見なかった?」するとセリナは「それは私。すみませんが、実は邪魔して時間稼ぎをするように言われているんですよ」と言い、ホブノブをFascinateして溺れさせて花火のようなものを上げる。何かの合図だろうか?

セリナはそのまま立ち去り、ホブノブがなんとか肺の水を吐いて溺れずに済んだ頃、港の方から爆発音が聞こえた。全員に話すと大事だと思ったホブノブは、とりあえずカミカゼ海賊団の中では、比較すると信用度が一番マシだったフレアにあった事を話す。溺れかけたせいで瀕死のホブノブをヴァンリートに預けてフレアが港にFlyで急行すると、Blood Moon号の横腹に大穴が開いてどんどん浸水しているのが見える。とっさにFreezing Ballで穴の周りの水を凍らせて沈没を遅らせるが、どう見ても長くはもたないし、敵がいるのは間違いないので一度パーティー会場まで戻り、事情を知るヴァンリートとホブノブを連れてくる。
するとWave Crest号で爆発が起きて大穴が開くのと、それと同時にCome What May号に今まさに爆弾を仕掛けようとしているHalflingが見える。敵は汚いAlchemistで大変強かったが、なんとか三人で気絶させる事に成功し、装備を剥いでぐるぐる巻きにした。

しかしWave Crest号は今にも沈みそうだ。するとセリナが出てきて、「ごめんなさい、そいつにショールを取られて命令されていたの。それを返してもらえるなら、Control Waterでとりあえず船を沈ませない事はできるわ」と言ってきた。Nereidのショールは無くすと命に関わる大事なものらしい。そのような事情であれば仕方がないので、Halflingの持っていたショールをセリナに返した。船はとりあえずは大丈夫だが、Make Wholeか何かで修理しないといずれは沈むだろう。
ヴァンリートはMake Wholeは準備していなかったので、応援を探して再びパーティー会場に戻ると、さすがに異変に気がついたCouncilたちが何事かと聞いてきた。ごまかしきれるものでは無いので、「敵に襲われてあなたたちの船が沈みそうです」と正直に話す。そのまま全員で港に行き、船はメイスがMake Wholeで修理して沈まずに済んだ。

残されたのは気絶してぐるぐる巻きのHalflingだ。Councilたちは何も言わずにこちらを見ている。予期しない事態ではあるが、この対応も試験のうちというわけだろうか。
気絶しているHalflingを起こしてカミカゼが恫喝すると、べらべらとしゃべり始めた。曰く、ハリガンに雇われてカミカゼ海賊団がCouncilに認められるのを邪魔をしろという命令を受けていたらしい。そういえばいつの間にかハリガン(の部下)の船が港から消えている。
Halflingは装備ならあげるから許してくれと言うが、もちろん許すはずが無い。その場で竜骨くぐりの刑になり、ぼろぼろになって死んだ。それを見たCouncilはきちんと情報を引き出し、適切に処分したという事で納得の様子。

全てが終わった後、Councilたちからは今日のディナーパーティーは後から伝説と呼ばれるほど素晴らしいものだ、という評価を得られたようだ。カミカゼ海賊団はCouncilへの加入を認められた。

 円卓会議


3ヶ月ほど地道な海賊稼業を行った頃、Councilから手紙が届けられた。議会が開かれるので、その招待状のようだ。もちろん、みんなで行くことにする。

会場に着くと、円卓の周りに12個の椅子があり、それぞれに投票権がある人が座るようだ。また、それぞれの椅子の後ろには小さな円卓があり、投票権が無い人もここに座って意見を言う事はできるとの事なので、カミカゼが中央の椅子に、他のメンバーは相談役として外側の椅子に座る。
会議は各自から提案されるいくつかの議題について話し合い、それぞれに対して多数決で可否を決めるシステムだ。途中で料理と酒が出てくるので、後の方の議題は酔っ払ってグダグダになるのが定番らしい。12人全員が集まると、Lordであるケルダックが議会の開始を宣言した。

最初の議題はテッサからの提案で、カミカゼ海賊団に関するものだった。我々が集めた1/10税について、新入りはその何割かをCouncilに収めなければならないのだが、それは必要無いのでは無いかという議題だった。全体的に否定的だったが、バハンガ、フレア、カミカゼが皆を言いくるめ、説得し、恫喝すると8:4で可決された。

二個目の議題はセリスからで、Councilでメンバーの各海賊団に行っている補助の一部をハリケーンキング・ケルダックの銅像を作るために回そうというもの。セリスはキングのご機嫌を取りたいようだ。会場の雰囲気としては、提案としてはいまいちだが表立って反論するのも立場上どうだかなあという雰囲気。フレアが空気を読まずに意見すると、ケルダックにものすごい目で睨まれた。結局、10:2で可決された。

三個目はアディマーからで、アディマーの領地の近くにはIsle of Black Towerという島があり、Aiger's Kissという剣が眠っているという噂があるが、ここから出たものは20%の税金をアディマーに払わなければならないという物。もともと否定的な雰囲気だったが反論して、3:9で否決された。

四個目はハリガンの元部下であるロットグラムが同盟に背いているので賞金をかけようという議題。ケルダックは「そんなどうでもいい事をこの場にもってくるんじゃねえ!」とそんなもんはハリガンで勝手に処理しろ、という雰囲気。またハリガンへの嫌がらせのためにみんなで反論し、4:8で否決された。

最後はまたテッサからの、最近シェリアックスからの陰謀があるようなので、調査費を補助してくれという提案。ケルダックは「そんなあるか無いかも分からん事に金を使えるか」と反対の雰囲気。みんなで一生懸命弁護するが、ケルダックに恫喝されてカミカゼもビビリ気味。これはぜひ可決させたいので、今までにカミカゼ海賊団が上げてきた名声を使って雰囲気を変え、なんとか9:3で可決に持ち込んだ。

会議が終わった後、帰り際にケルダックが「新入りよ、あんまり生き急がねえ方がいいんじゃないか?」と言いながらボーンフィストの名の由来の手でカミカゼの肩をがっしりと握った。するとカミカゼは生命力が抜けたように感じる。これはEnergy Drain…。
おおむねの提案で満足の行く方向にできたので、みんなご機嫌でEmpty Eyesに帰った。

その数日後、カミカゼ海賊団の元に銀色のカラスが飛んできた。足に手紙を付けており、開けてみるとテッサからの手紙のようだ。文字が読めないカミカゼに代わってフレアが音読する。
内容を要約すると、ハリガンが船団を作ってカミカゼ海賊団に復讐しようとしているから気をつけろという警告と、スパイも水面下で動いていて近々戦争が起こるので準備をしておきたいが当面は水面下で活動したいからよろしく、という内容だった。
確かに、ハリガンや戦争の事を考えると、カミカゼ海賊団も戦闘に耐えられる船団を持つ必要があるだろう。しかし、そのためには名声も資金も足りていない。ちょうど先日の会議でいくつかの情報を仕入れていたので、まずはIsle of Black Towerのお宝をゲットするために航海に出る事にした。

 Isle of Black Tower


Isle of Black Towerは直径数マイルの小さな島だが、それなりに離れたところからでも島の中央に建つ黒い塔が見える。塔は高さ数百Feetだが直径は小さく、普通の建築基準からするとどうやって自重を支えているのか分からない不思議な建物である。
海岸に船を泊めて、徒歩で塔に向かう事にする。島はジャングルで見通しが悪く、なぜか動物の姿が一匹も見当たらない。代わりにたくさんの虫が繁殖していて、ホブノブとフレアは虫に刺されて病気にかかってしまった。これも普通なら数日経たないと症状が出ないはずだが、異様に進行が早くすぐに症状がひどくなる。
もうすぐ塔に到着しようかというところまで来た時、物陰に隠れていたものに襲われた。空を飛ぶそいつは球状の体からたくさんの触手を生やし、その先端にはそれぞれ牙の生えた口が付いている全く見たことが無い生物だった。応戦したものの、敵はある程度傷つくとどこかへと飛び去ってしまった。偵察か何かだったのだろうか?

じきに塔に到着し、調査に入った。塔は多孔質の石でできておりとても脆そうに見えるが、その実は異常なまでに堅い。塔が崩れないのはこの謎の材料でできているからのようだ。また、入り口や窓はどこにも見当たらない。多孔質なので気体なら入れるのではないかとバハンガがGaseous Formで中に入ろうと試みるが、多孔質とは言っても内部まではつながっていないようで入れなかった。
ホブノブが単身Flyで塔の天辺まで登り、一見何も無い屋上部分を丹念に調べると隠し扉が見つかった。どうやら内部への入り口はここしか無いようだ。魔法が使えない人は最初は壁を手足で上ろうとしたが、数百Feet上るのはしんどかったので諦めて全員Flyして屋上に辿り着いた。

扉を開けると、螺旋階段の通路が延々と続いている。壁には触手が這っているような彫り物やタコの目を魚人間が囲んでいる絵など、気持ち悪い装飾が施されている。
階段を100Feetほど降りると扉があった。部屋にはアルコーブがあり、先ほどと似たような気持ち悪い人型生物の彫像が手に人間の心臓のようなジャノメ石を持っている。ジャノメ石は取れそうだったのでホブノブが調べてみると、重さを感知するタイプの罠がかかっているようだ。手先の早業で素早く同程度の重さの物と取り替えようとするが、目測を誤ったらしく罠が発動し、壁の絵の目から謎の汁が飛んできてホブノブを襲う。かろうじて避けたが、肝心の石も取り損ねた。罠の仕組みは分かったので、ヴァンリートが壁の前にWall of Stoneでさらに壁を作り、安全にジャノメ石を取る事ができた。

次の部屋に入るとほぼ同様の作りだが、彫像が小さなウナギにたかられて食べられている裸の男になっている。胸の辺りにちょうどさっきのジャノメ石と同じぐらいの穴が空いていたので、石を入れてみると次の部屋への扉が開いた。

その次の部屋は一面黄色いカビで覆われていた。これはYellow Moldに違いない…。慎重に焼き払いながら部屋の中に入ろうとするが、ホブノブが床の壁が脆くなっている事に気がついたので、Overland FlightしていたフレアとSpider Climb出来るホブノブだけで部屋に入る。部屋の奥には先に続く下り階段があるものの、がれきで埋まっていて簡単には先に進めそうにない。カミカゼがFlyをもらってがれきを撤去しようとするが、作業は思ったより重労働で、Flyの効果が切れる頃になってもほとんど階段は見えなかった。せっかちなバハンガが痺れを切らしてFlyなしで部屋に入り、そのままそこでジャンプするが、床は崩れない。「大丈夫だからさっさとがれきをどかそうぜ!」同じくせっかちなカミカゼが「よーし、お前らさっさと手を動かせ!」と言いながら再度部屋に入ると、そこで重量オーバーだったようで突然床が崩れ、カミカゼもろとも下に落ちた。(バハンガはAir Walkしていたので落ちなかった)。どうなっているのか上からではよく見えないが、下からカミカゼの「フライングスパゲッティーだ!」という声だけが聞こえる。どうやら外にもいたモンスターに襲われているようだ。Flyなどを使って急いで応援に行き、なんとか2体とも撃退する事ができた。倒したうち一匹は外で逃げられたモンスターのようだった。落ちた先にあった扉を開けて先に進む。

次の部屋に入ると部屋の壁に水晶でできた町が海から浮上する絵が描かれている。また、部屋の中央には鎖で封印された縦穴があり、そのすぐ脇に黒いレザーアーマーを着た死体が転がっている。
ホブノブが死体を調べると装備品の他にメモがあり、「この先はAiger's Kissにより封じられている。封印を解いた者はRotting Curseにより死ぬであろう。」と書いてある。とは言う物の、Aiger's Kissを回収できなければ危険な塔を攻略してきた意味が無い。一行は、一度休憩して翌日に準備万端の状態で来ようという結論になりそうだったが、「えー。やっぱり明日には封印が解けちゃうかもなー」という天の声が聞こえた気がしたので、仕方なくかけられるだけの呪文をかけて縦穴を降りていく事にする。
縦穴の最下層にはForbidanceがかかっていたがそのまま突入すると、さほど広くない部屋の中に先ほど見たフライングスパゲッティをさらに凶悪にしたようなモンスターと、Aiger's Kissらしき剣が見える。触手モンスター(一行は誰も知らなかったが、クリポスという原始のDemonらしい)は見た目の通りReachが長く、狭い部屋の中で苦戦を強いられたが、主に縦穴の入り口からフレアが打ったFireballによってついに倒れた。封印されていたものを倒したからにはAiger's Kissを持って行ってもRotting Curseで死ぬ事は無いだろう。

再びジャングルを通って船まで帰ろうとするが、ジャングルを抜けた辺りで船の方を見ると様子がおかしい。いつもSinging Stormに掲げてあるはずのカミカゼ海賊団の旗の代わりに、見たことが無い旗が立っている。フレアの知識によると、あの旗はラクーダ・アイガー率いる海賊団の旗のようだ。名前から推測するに、今持って来たAiger's Kissの元の持ち主の子孫だという事か。

船に近づくと、カミカゼ海賊団の船員たちが捕まっていて、先頭に船長らしき若い男が立っている。彼が一行を見つけると、「その剣は私の母の物であり、従って私のものである。今すぐ返せ!」と主張する。とはいえ、剣は今はカミカゼ海賊団がゲットしたお宝であり、海賊のルールに従うならラクーダの物では無い。と説明するものの、いつまで経っても議論は平行線を辿るだけだったので、めんどくさくなってきたカミカゼがラクーダの近くに転がされていたマスターエンターテイナーに目配せすると、一見コックにしか見えなくてもバードの彼がHold Personをかける。一発でラクーダが固まると形勢は逆転し、ラクーダ海賊団は投降した。

縛ったラクーダは「だからボクはだめなんだ」とかぶつぶつ言っている。いろいろと調べてみると彼は決して腕は悪くなく、部下も一船団引き連れており、ハリガンや戦争の脅威が差し迫った状況としては利用価値がありそうだ。今度は一行が有利に交渉を進めて、Aiger's Kissをプレゼントする代わりに、ラクーダの船団がカミカゼ海賊団の指揮下に入る、という結論になった。