トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ PDF RSS ログイン

第四回

Goodには向かない職業

 カミカゼ海賊団

カミカゼ
海賊団のリーダーにして切り込み隊長も務めるモンク。頭が少し弱い様だが、時折そうとは思えない鋭い言動が見られる。
バハンガ
Shimye-Magallaを信仰する神官。お酒大好きな生臭坊主だが、船の操舵から海賊団の広報まで担っている。
ホブノブ
主要メンバーで唯一善属性のハーフリングローグ。密かに海賊団を少しでも良い方向へ導こうとしている。
ヴァンリート
たまに見方ごと敵をなぎ払うファラズマの神官。噛み付き癖もあり、仲間から恐れられている。
フレア
財務担当の女魔術師。サイクロプスの遺跡を探しているが簡単には見つからず、その鬱憤を海賊稼業で晴らしている。
ネリネ
ヤクの売人。通称クソ婆。普段は邪険にされがちだが、魔法の腕前は凄まじく戦闘で猛威を振るう。首にかかった賞金額(GMからのhate値?)が実は一番高い。

 

 ホブノブの野望

Singing Storm号(以下SS号)に乗って本格的に海賊として行動を開始したカミカゼ海賊団は一先ず、始まりの地ポートペリルを目指し北へ進路をとった。途中サハギンによる夜襲を受けそうになったが、嬉々として夜警に就いていたヴァンが気付き事無きを得た。
  
ポートペリルの町で一行は個々に様々な情報を求めた。成果はあまり芳しく無かったが、カミカゼは情報屋で数年前にリクルートされて海賊になった腕のいい職人、リアット・マークスが助けを呼ぶために作った機械の鳥がウガングコーブにあるらしいという情報をゲットした。
  
カミカゼの持ってきた情報も面白そうだったが、結局カミカゼ海賊団は沿岸の漁村を襲うことにした。先ずは簡単なお仕事からと言う訳である。
 
陸地沿いにSS号を進める一行はすぐに良さそうな村を見つけた。するとホブノブが偵察を提案した。一人で村の近くまで行って、規模や重要施設を見てくるというのである。まだ出合ってそう長くは無いが、ホブノブの腕前は皆の知るところであり提案は採用された。
  
村から離れた海岸に一人上陸し、双眼鏡で遠くから隠れて村を偵察すると言っていたホブノブだったが、しばらくの後彼は村の中を歩いていた。そして、道行く村人に尋ねた村長宅はどこですかと。どこからか現れたなぞのハーフリングに戸惑う村人だったが、村長宅ではさらに衝撃の事態が待っていた。
  
村長宅に通されたホブノブはなんと自分の所属する海賊がこの村を襲うから逃げろと村長に伝えたのだった。何故海賊がそんなことを教えてくれるのかと問う村長に要領を得ない返答をするホブノブ。結局捕らえられかける等したがホブノブは村に警告を与えてSS号へと何食わぬ顔で帰ってきた。
  
その後、ホブノブの情報を基に村に夜襲をかけたカミカゼ海賊団だったが、村はもぬけの殻で目ぼしいものは持ち去ったか燃やされていた。何故夜襲がばれたのか分からず疑問を口にする海賊団の面々に対してホブノブは堂々と何も知らないと答えるのだった。
どうやら主要メンバーで唯一のgood alignmentであるホブノブは海賊行為に抵抗があり、カミカゼ海賊団をなるべく悪い奴だけを襲うような海賊団にしようとしているらしい。
  

 漁夫の利

初仕事には失敗したもののカミカゼ海賊団はすぐに次の村を発見し、そして即座に襲い掛かった。今度はホブノブもどうしようもなく、抵抗する村の男たちを主に婆さんとフレアが魔法で蹂躙し、カミカゼ海賊団は村から人や物資を強奪した。
  
捕まえた村人を奴隷として売り払うため、奴隷商のいるブラッドコーブの街に向かったカミカゼ海賊団は途中でよその海賊が商戦を襲っている現場に遭遇した。
一行には二つの選択肢があった。一つはお互いに干渉せず通り過ぎる道、そしてもうひとつは海賊行為に気をとられている同業者に立ち去る振りをして襲い掛かる道。
やってしまえとけしかけるフィッシュガッツ、皆の視線が船長に集まり、カミカゼは決断した。
  
シェリアックスの商船ファーミッシュドメインを襲っていた海賊たちは大慌てだった。商船を護衛していたシェリアックス兵の抵抗が激しく、さらに通りかかった同業者が立ち去るかと思いきや漁夫の利を狙って襲い掛かってきたためだ。結局彼らはシェリアックス兵に破れ、戦闘の第二幕はカミカゼ海賊団対シェリアックス兵という構図になった。
 
海賊船にSS号を横付けし、部下たちを引き連れて戦場に乗り込んだカミカゼ海賊団は序盤シェリアックス兵の統率の取れた動きに苦しめられた。
しかし、カミカゼの両の拳が金属鎧をいとも簡単に引き裂き、遺跡探しが捗らず機嫌が悪いフレアの怒りの炎が敵兵を燃やし尽くすとやがて勝敗は決した。
  
この戦闘でカミカゼ海賊団は二隻の船とシェリアックスの人質、さらに新しい手下までゲットすることが出来た。
  

 ジャングルウィザード

ブラッドコーブはキャプテンハリガンと落ち合う予定だった街であり、近づくことを躊躇っていたが着いてみると特に心配はないようだった。
初の海賊業の結果分かったことは漁村襲撃は簡単だが実入りがとても少なく、商戦や同業者を襲うと大変だが見返りは大きいということだった。
 
懐が一気に暖まった一行は思い思いに行動していた。バハンガは部下たちを引きつれ酒場へ繰り出しカミカゼ海賊団の名を広め、カミカゼは船長らしく次のターゲットを求め情報を探した。
フレアは遺跡探しをあきらめず、ヴァンリートは呪いのマストヘッドの情報をゲットしていた。一方婆さんは商人達の組織アスピスコンソーシアムと接触し、この辺りでお薬を販売する許可を得て正式?なヤクの売人になった。
  
そして、ホブノブは野望のために力を求め、魔法使いに弟子入りしていた。ホブノブが見つけ出したのはCyclone the Jungle Wizard、一見するととてもウィザードには見えないエルフの女性だった。彼女はまるでドルイドのようで修行内容も変わっていたが、腕前は確かな様でありホブノブは妥協したようだった。
  

 シャックルズパイレーツ

初仕事以降カミカゼ海賊団はブラッドコーブ近海で海賊行為をしていた。シェリアックスの商戦を襲ったり、サルガバンの船を逃したり、サハギンにアンブッシュされたり。
 
そんなある日、カミカゼ海賊団は再び別の海賊が商戦を襲っている現場に遭遇した。漁夫の利は実入りが良いことを前回学習した一行は今回もチャンスかと思ったが、海賊旗を見ると件の船はデビルズパラー、ホブゴブリンの船長ゴータス・サバードの駆る海賊船でった。相手は大物ではないとは言えカミカゼ海賊団のような駆け出しでは無く、この枷の地を支配するシャックルズパイレーツの一員、(海賊の発行する)私略船免状を持つ由緒正しい?自由船長の一人であるようだ。
 
どうしたものかと逡巡しているとまたもフィッシュガッツが言った、ばれなければ問題ないと。この言葉に後押しされてカミカゼ海賊団はデビルズパラーに襲い掛かった。敵は確かにこちらより格上で手下達も強かった。何よりファルカタを振るう船長ゴータス・サバードが危険極まりなかった。
だが、ゴータスは戦士系で搦め手に弱く、婆さんの心術が決まったところにカミカゼが止めを刺し戦闘は終わった。
  
またも漁夫の利を得たカミカゼ海賊団だったが、今回は証拠や目撃者が残ると面倒なのでリクルートもせず人質もとらず皆殺しにして、獲れる物だけとり後は火を放って沈めてしまった。
目の前で行われる非道な行いにホブノブは改めてカミカゼ海賊団を良い方向へ導こうと思うのだった。
  
つづく。