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第15回

 第15回 「古の都シン・シャラストとゆかいな仲間達」

  • ルーン・シーカーズ
    • ケルダ:この記録の筆者。Etherealから一撃死技を放つ通り魔
    • リリー:仲間ごと範囲魔法で焼き払う僧侶
    • ハワード:相手の筋力をそぎ落とす軽戦士
    • ミリヒ:硬くて殴れて回復も出来る神官戦士的な…ドルイド
    • ピンクパンサー:ブリンクドッグで、ハワードのフランクな友
    • キリュウ:HealしたりHealのスクロールを書く…ドルイド
    • ファロン:ここに至っては臭いなどどうでもよくなってきた強戦士。気がつくと独りで戦っている。

前回までのあらすじ

邪悪な…というより、多分時代が違いすぎて価値観が異質なルーンロード、カーゾーグが復活しようとしている。カーゾーグにまつわる様々な事件に巻き込まれてきたルーン・シーカーズは、
「俺たちがやらねば誰がやる!…だれもやりませんよね、そうですよね」という正義とわずかな諦めの心でもってカーゾーグが待つ古の都、シン・シャラストへと向かうことになった。
で、いろいろあったけど、結局は神託に従ってシン・シャラストに入ることが出来ました。入って早々クラウドジャイアントに襲われたけど、無事撃退し、そのへんの建物で息が苦しくなりつつも休憩を取る一行でした。

ゆかいなジャイアンツ

シン・シャラストは山に囲まれた街である。しかし、山のふもとの平地にあるというわけではなく、それ自体も高山の上にあるのである。苦労して山を登ってきた我々は、さらなる高みがあることを知り、大自然の驚異に心打たれる…というよりも心が疲弊する。息も苦しいしね。
はやいところカーゾーグが立てこもる建物を見つけるべく、古の街を足早に進む我々。もちろん、音を消して透明になって、しかもメインストリートは避けていくというチキンぶりはいつもの通りである。
だが、結局この慎重な行動が命運を分けるのだ。
我々が遭遇したのは、ストーン・ジャイアントの群れ。鳥の群れを数える要領でざっと数えてみると、500以上はいるようだ。
戦うなどと考えるのも馬鹿らしい。指揮官らしい魔法使いもいないようなので、透明なままさっさと逃げ出す我々だった。

ゆかいな裸人

これから記すことは、全てキリュウの言であり、私自体は見ていないということをあらかじめ断っておく。
「ジャイアントを抜けてインヴィジも切れたんで、あたりを偵察しようと鷹になって飛んでいたんですわ。東のほうから煙が上がっているので、何だろうと思っていってみたんですね。そしたらそこに行く途中、雪の上になんか老人がいるんですな。東側は過去に土砂崩れが起きたようで、街が埋まっているんですが、その人はそこを掘っているわけです。しかし、街を掘り起こしている訳じゃあない。ダンゴムシを掘っているんですわ。そう、イメージ的には、釣りのえさを集めているような。ダンゴムシを掘って、それを近くにおいた入れ物に放り込んでいるんですな。それで、その人、裸なんですよ、雪の上なのに。巨人とかじゃないですよ?普通の…人みたいに見えたけど。裸ですけどね。それがダンゴムシを掘っていて…あーそれで、なんかこっちに気がついたみたいなんですわ。やっぱり山の上に鷹が飛んでいたら変でしたかね。それで、その裸人は、襲ってくるわけではなくて、だんだんと体の色が変わって、雪と同化して、それで見えなくなってしまったんですな。ライチョウ…というよりカメレオンですか。それで、なんだか怖くなって、戻ってきました」
私が考えるに、キリュウは酸素不足のところを飛行などという激しい運動を行い(空気も少ないので飛ぶのは大変)、酸欠に陥って何かを見間違えたかしたのではないだろうか。もちろん、シン・シャラストであれば何がいてもおかしくはないが、雪の上でダンゴムシを掘る裸体の老人の存在を正当化するより、酸欠や幻の魔法による説明のほうが健全だと思われる。
そういうわけで、我々はそちらの方向には行かないことで同意し、北の方に見える塔に向かって歩き出した。試しにシャドウ・ウォークを使ってみたところ、問題なく使えたため、影界に入って高速で移動する。
影界にはまとも?な空気があったため、闇色の景色の中で大きく深呼吸する我々だった。

ゆかいなラミア(大)

シャドウ・ウォークで塔の直前まで来たが、見えないバリアのようなものに突き当たってしまった。なぜか、ファロンだけは問題なく通れるようだ。
私が無理矢理通ろうとしたところ、すごいケガを負った上目まで見えなくなった。原理は分からないが。いろいろ試してみたところ、昔手に入れたシードロンのアミュレットを持っていれば通れるらしい。ルーンフォージで壊されたため、今手持ちのアミュレットは1つ。ピンクパンサーの分を含めてあと6個必要だ。
以前手に入れたときも像に何気なくかかっていたりしたし、街を漁れば見つかるのではないか。そう考え、再び街中へと戻り、まず目をつけたのが大きなラマシュトゥの神殿だった。
中にはラマシュトゥの像があり、リリーはそれを見るやいなや宗教的敵対心をむき出しにして細腕で壊しにかかった。うるさいので、とりあえずサイレンスをかける。一方その横では、賽銭を投げ入れて出産の無事を祈るハワードなんかもいた。アミュレットを探していると、入り口が開き、外から大き(Huge)な顔が覗き込んできた。そして、外に向かって「いたー」と叫ぶ。ジャイアントか?と思ってよく見ると、下半身は獣。いやな予感がする。
そしてそいつはファロンをペタっと触る。酸素が薄いこともあって判断力が鈍っていたファロンは、これで人事不省に陥ってしまった。判断力攻撃と言うことは、この化け物は巨大なラミアに違いない。
しかも驚くべきことに、後ろに控えているラミアおかわり×2はブレード・バリアを撃って来るではないか。高レベルクレリックアドバンストラミアが3体だと…?しかも1匹CR13だと…?
しかし、呪文の構成が微妙だったのと、狭いフィールドゆえこちらが有利だったため、それほど大きな被害を出さずに勝つことができた。
寺院の奥を探すと、目的のアミュレットが一つ見つかった。

ゆかいなデビル軍団

次に我々が向かったのはコロセウムらしき建物。
その真ん中に、二人佇むローブドマン。
「ご主人様はお出かけです」
…コロセウムの主人?ここは住居なのか。どちら様ですか、と聞かれたので、適当にカーゾーグとか言ってみると、違うだろ、と突っ込まれる。ゴーレムや幻影の類ではないらしい。
「主人を呼びしますのでお待ち下さい」
それはどうもご丁寧に、と返すやいなや全力で1min/Lvのバフをかけ始める我々。しかし敵も然る者、ご主人は空中高く現れ、我々の周りにひまわり状にボーンデビルを召喚した。そんなご主人様はカマキリのようなアイスデビルだ。
闘いが始まった瞬間、ボーンデビルのフィアにやられて私とキリュウは逃げ去った。さらに、アイスウォールでパーティが分断され、ボーンデビルの毒にやられてリリーが筋力0=ヘルプレスに。そしてローブドマンの正体はドレッドレイスだということが判明し、残されたメンバーは絶望する。ハワードリリーを持って逃げ、ミリヒも「がんばってね」とばかりにファロンにバフをいくつかかけ、ディメンジョンドアで離脱。ファロンは、「ここで時間を稼がねば、足の速いドレッドレイスやテレポートするデビルに追いつかれる。少なくとも、ドレッドレイスは始末しなければ…」と独り踏みとどまり、50%ミスに苦しみながらもレイス2体をやっつけた。
その後なんとか合流し、高山病でアビリティが減っている中でのアビリティダメージは無理、ボトルオブエアーを作ろう作戦が発案され、一度山を降りることになった。

インターミッション

リドルポートにやってきて思い出したのは、シン・シャラストへの道は満月の時にしか開かないということ。一度降りたら一ヶ月は入り直せない…。
まぁ、カーゾーグも待ってくれるに違いない、とみんな自分を納得させ、それぞれの一ヶ月を過ごした。
リリーはボトルオブエアーを2つ作っていた。
私はハワードとサンドポイントへ帰り、クインクとザリヤサに話を聞きに行った。このうちザリヤサのほうは、「ルーン・ジャイアントって言うモンスターがいて、破壊光線を撃ってくるから気をつけた方がいいよ」などとさらっと怖いことを教えてくれた。また、カーゾーグお気に入りの女というのがいて、こいつが持っているアララハイというなんだか頭の悪そうな名前の剣が、これまた非常に恐ろしいらしい。
もう一度シン・シャラストへ行く前に、アミュレット集めに関するディヴィネーションをしてみた。すると、

  • ドラゴンの指にはまったリング
  • 雪男のアミュレット
  • アイスデビルが持っている宝箱のリング
  • (あと2つ忘れました)

などの幻視が見えた。とりあえず、ロケートオブジェクトしながら探すという方針に。

ゆかいな雪男

とりあえず闘技場でリベンジ、と思って再び行くが、そこにはアイスデビルはいなかった。あたりを探すと、宝箱が見つかり、指輪が手に入った。
指輪をターゲットにロケートオブジェクトしていくが、見つからない。仕方がないので、適当に大きい建物に入ってみた。
まず入った7角形のタッシロンぽい塔の中には、何故かイエティが一人、がれきの山の上に鎮座していた。弱点だろうし、ちょっと削るか、という感じでリリーがファイヤーボール、キリュウがフレイムストライクを撃つと、なんだかやたらと痛がっている。しかも反撃は魔法。あれ、こいつ魔法使い?と思って私がフィーブルマインドを撃つと、これはマインドブランクで止められてしまった。しかしミリヒファロンが接敵して殴ると、魔法使い雪男は倒れ、ポリモルフが解けてただの魔法使いになった。hpの少ないウィザードだとダメージ呪文は辛いのだろうが…なんだか釈然としない私。
その他にも普通のイエティがいっぱいでてきて、こいつらはとても太かったが、リリーがどんどんファイヤーボールを撃って倒した。

ゆかいなドラゴンとアイスデビル

その後街を歩いていると、青ドラゴンが空を飛んでいるのが見えた。こちらには気がついたようだが、手は出してこなかった。
アリーナに行ってみたが、昔の競技に関する資料が見つかっただけでめぼしい物はなかった。
そして街を歩いていると、むこうからジャイアントが一人近づいてきた。問答無用で殴りかかろうとする我々を、まぁ待てと諭す巨人。
なんでも、彼と彼の一派の巨人達は、ルーン・ジャイアントが出すジャイアント操作のオーラで働かされているらしいが、現在はその影響から逃れており、逃げ出したいのだそうだ。しかし、逃げるとドラゴンが襲ってくるので、逃げるに逃げられないとのこと。そこで、逃げる間ドラゴンを食い止めてほしいということらしい。彼がしているシードロンの指輪に目を留めた我々は、それと引き替えにドラゴンを倒すことを約束する。
その日は必要な電気対策呪文がなかったので、とりあえず穴を掘って寝た。ボトルオブエアーのおかげで快適な睡眠だった。
翌日、念入りにバフってドラゴンの巣穴へ。洞窟を奥に進むと、ひねりもなくブルードラゴンがおり、寝たふりをしていた。
寝たふりをしようがしまいが、我々が取る行動に変わりはない。
しかし、後ろからアイスデビルも現れる。これには行動を変えざるを得なかった。デビルの行動は非常にチキンで、ボーンデビルを盾にしながらコーンオブコールドを連発するという物。後ろにも人をさかなければならないため、ドラゴンもなかなか落ちない。
しかし、ボーンデビルがいなくなった頃にはドラゴンもファロンに相当削られており、いつの間にか倒れた。そしてアイスデビルは一人白兵戦を仕掛けてきたのだが、この命中とダメージは驚異的で、もしコーンオブコールドではなく白兵戦を最初から仕掛けられていたら、かなり危ないところだった。
ドラゴンをはぎ、指輪を手に入れた。これでピンクパンサーの分以外はそろった。
ついでにドラゴンの宝も漁り、全部で7万gpほど手に入れたが、もはや金などにはたいした興味を示さない我々だった。冒険が始まったときの借金まみれの生活から一変した物ですな。