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第12回

前回までのあらすじ

かつてゴラリオンで栄華を誇った魔法帝国、タッシロンを支配し、世界に大いなる災いをもたらしたというルーンロードが長い眠りから目覚めようとしているらしい。その復活を阻止するため、私達ルーンシーカーズは古の力が眠る地ルーンフォージへと向かった。
 

0. ゲート

Frozen Mawにとどめを刺し、レアを漁った私たちは一晩休んだ後、ルーンフォージへのゲートを探した。すると、太い一本の柱を中心に七本の柱がシードロンの形に配置されていることに私たちは気付いた。七本の柱には鍵穴がありザリヤサに聞いた通りに鍵を差し込み、二回回すと縦穴が出現した。縦穴は浅かったが、横穴があり私たちは慎重に進んだ。
 
特に危険はないまま私たちは広い円形の部屋へとたどり着いた。真中には泉、そして七本の道と七体の像があるこの場所がどうやらルーンフォージであるらしい。デミプレーンだと聞いていたのに歩いてたどり着いてしまったことに私は少し拍子抜けしてしまった。
 
気を取り直して部屋を見て回ると、泉が魔法の力を帯びていることと七体の像が七人のルーンロードを模しているらしいことが分かった。また、なぜか石像は皆ランサーなどの長物を持っていた。タッシロンでは長物が流行りだったのだろうか?
 

1. Ironcage of Lust

 

 1-1 平和的遭遇

とりあえず、私たちはサンドポイントの地下でも見たランサーを装備した石像の道に行くことにした。道には案内表示のようなものが付いており、タッシロン語が分かるケルダ曰く「Ironcage of Lust」と書いてあるらしい。
 
道の先は非常に広い部屋になっていて、壁際にはいくつかの檻、奥にはピンク色のテントのようなものが見えた。私たちが辺りを見回していると、奥のほうから四人の女性が飛んできた。顔立ちと着ている服の面積の少なさから妖艶な雰囲気を受ける女性たちだが、残念なことに頭には牛のような角、足には鋭い爪、そして背中にはどうしてそれで飛べるのかわからないほど小さな羽根が生えていた。
 
戦闘になると思い身構えた私たちに対して、意外なことに彼女たちは何事か話しかけてきた。しかし、言語の壁は厚く、何を言っているのか私にはよく分からなかった。言語に堪能なケルダに聞いてもこれはタッシロン語じゃないと(嘘を)言ったため私たちは困ってしまった。(この時、実はタッシロン語を最近習得したリリーにはケルダがうそを言ったことが分かったが、ケルダの真意が分からず別の意味で困っていた。)
すると、四人の女性たちも困ったらしく先程とは違う言語で盛んに語りかけてきた。そして、最終的にテレパシーを使ってきた。
 
コミュニケーションの結果分かったことにはルーンフォージとは元々シンが作った魔法の研究所で、設立当初はスクール間にも多少の協力はあったが、シン亡き後ルーンロード達が相争うようになってこの研究所も各スクールごとに争うようになったということらしい。
つまり、何か強力な武器があるのではなく研究開発した魔法があるということのようだ。
 
魔法と聞いてケルダが興味を示すと羽つきの女性の一人がキスしてくれたら魔法を教えてあげると言った。これを聞いてケルダはためらいなくキスした。二人のキスシーンを見てリリーは潔癖な聖職者らしく引いていた。残りの者はキスしても何も起きないか少し不安そうにしていたが、特に何も起きなかった。
 

 1-2 パビリオン

この部屋の主人がいるというので、私たちは女性たちに導かれて奥のパビリオンへと向かった。途中、檻の中をのぞくと生きたタッシロン人が閉じ込められているものがあった。自由の神デズナを信仰するリリーは閉じ込めるのはよくないと言っていたが、女性たちに弱者を守っていると言われ丸めこまれた。リリーよ、それでいいのか?
 
パビリオンの入り口には石巨人の門番が立っていて、私たちはとても緊張したが中へ入ることができた。パビリオンは赤や青や紫といった布でできており、中はさながら娼館といったような感じだった。ピンクに上気した肌に入れ墨を入れた銀色の瞳が特徴的な女主人はパビリオンの奥でソファーに横たわっていた。
 
私たちが力を求めてやってきた旨を伝えると、彼女は研究成果だというものを見せてくれた。Lust(色欲)の名に恥じないそれら研究成果を見て、私たちはここに求めるものはないと理解し、ほかの部屋へ行くことにした。
去り際に女主人はルーンフォ−ジでは食事や睡眠がいらない代わりに divine spell が回復しないことを教えてくれた。
 

2. Vault of Greed

 

 2-1 トラップトラップ

次に、私たちはカーゾーグの石像が立つ道を進んだ。先程とは違いすぐに道は行き止まりになり、右手の壁に扉があった。ハワードが軽く扉を調べている後ろからケルダが扉に Knock の呪文をかけると中から巨大なピストンが出てきて二人を襲った。ハワードはひらりとこれをかわしたが、ケルダは避け損ね瀕死の重傷を負った。どうやらトラップドアだったらしい。
 
行き止まりの壁を調べると本物の扉が隠されていた。ほかの皆が離れて見守る中、ファロンが隠し扉をあけるとその先は霧に包まれた通路が続いていて、霧に触れたファロンは金魚になって何処かへテレポートしてしまった。
 
キリュウが持っていた Gust of Wind のスクロール*2で霧を撒き散らしながら何とか通路を進んだ私たちだったが、ご丁寧に通路は130ft.あり、残り10ft.のところで進めなくなってしまった。ゆっくりと考えている暇はなく、霧が再び辺りを包もうとしてきたため、私たちはそれぞれ思い思いの方法で霧を突破しようとした。
 
ケルダはイセリアル状態になって、リリーハワードは Dimension Door で跳び、キリュウはエアエレメンタルを召喚して霧を越えた。私はというと根性で体が金魚になってしまうことに耐えようとしたがあえなく失敗し、気が付くと水槽のようなところにいた。
 
一方、通路の先の部屋へと無事進んだキリュウケルダハワードリリーの四人は部屋にいたウォーターメフィットを瞬殺し、金魚になってしまったファロンと私を探してさらに奥へと進んでいた。
 
奥では数十匹の金魚が入った水槽のある部屋をいくつか発見し、動物の言葉が分かるキリュウが話すことで無事ファロンと私を見つけてくれた。途中、Vault of Greed の主らしい魔法使いと戦闘になったがケルダの Feeblemind が効いたため簡単に倒すことができた。
 

 2-2 Pool of Elemental Arcane

Vault of Greed をあらかた攻略した私たちだったが、入口の霧を再度突破するにはリソースが無くなっていたため、研究室および、その先にあった巨大な水槽の調査をしつつ二日程休んだ。ファロンと私の金魚状態もこの間にケルダに直してもらった。
 
調査の結果、巨大な水槽は Pool of Elemental Arcane といい、チャージのある魔法のアイテムをつけると強化、あるいは破壊されることが分かった。また、魔法使いは水槽に近づくと魔法を使う力が奪われることも分かった(能力値の下三つが4点 drain される)。
さらに Blood Money という血からお金を生み出す呪文も見つけた。
 

3. Hole of Wrath

 

 3-1 アイアンゴーレム

一部 divine spell が失われたまま、私たちは次の道を進んだ。三番目に選んだその道には Hole of Wrath と書いてあり、道の先は広い部屋で巨大な石像が立っていた。
案の定、石像は動き出し空中に浮かぶと私たちに向って炎や電気の矢を撃ってきたが、石像の正体をアイアンゴーレムと看破し、Fly & Invisibility のかかったファロンが接敵したので勝敗は決したかに見えた。
 
しかし、何故かアイアンゴーレムは透明化したファロンを捕捉し殴り掛かってきた。さすがにタイマンでは戦えず、ファロンは一時戦線を離脱したが、交代した私と復活したファロンで挟んで殴るとしばらくしてアイアンゴーレムは動かなくなった。
ファロンと私が一息ついて地面へと降り立つとそこには新しい敵がいた。
 

 3-2 24の瞳

少し時をさかのぼり、私とファロンが空中でアイアンゴーレムと戦っていたころ、特にやることのなかったケルダハワードはアイアンゴーレムの先に通路があることを発見し、そこへと向かっていた。通路の先には赤と青の光を放つ二つの魔法陣があった。
 
青が入口で赤が出口だと見てととったケルダは青い魔法陣を踏み、次の部屋へとテレポートした。そして、ケルダは六体のシンスポーンと六人のエルドリッチナイトと目があった。ケルダと追いかけて行ったハワードはあわてて元の部屋へと戻ってきたが、敵もテレポートして追いかけてきた。
 
アイアンゴーレムを倒した直後にケルダ達が戻ってきたため、バフがかかった状態で第二戦は開始されたが、追いかけてきたエルドリッチナイト達も Haste や Mirror Image でガンガンにバフっていて私やファロンは絶望した。
 
ここで活躍したのがキリュウリリーだった。キリュウの召喚した Huge Air Elemental が巨大な旋風に姿を変え、敵を中に捕まえると何故か Fireball を三発も準備していたリリーが Elemental ごと燃やし敵を片づけた。
 

 3-3 シェムハジオンデーモン

敵を一掃した私たちはスポーンやエルドリッチナイトの住居を漁り、最深部の八角形の部屋へと至った。その部屋の東側の壁がイリュージョンであることを見抜いて侵入すると、そこには九人のエルドリッチナイトとボスらしき女魔法使いがいた。
 
問答無用で戦闘に突入し、ボスが何か唱えると部屋の中心にあった魔法陣から超巨大なモンスターが現れた。ゴリラをベースに猫のような頭、蜘蛛のような八つの目、ブラックドラゴンの角、カマキリの腕、そして蠍の尻尾を持つそいつはシェムハジオンデーモンというらしい。リソースが少なかったが、とりあえず戦うことにした私たちだが、シェムハジオンデーモンの最初のフルアタックを食らったファロンが毒で大きく筋力を下げられたためあっさり撤退した。
 
Plane Shift のスクロールを使ってルーンフォージを脱出してリドルポートで休憩したのち、私たちは Hole of Wrath にリトライした。
またもシェムハジオンデーモンがまず立ち塞がったが、ケルダの Overwhelm が炸裂し、気絶したところをハワードがとどめを刺した。
割合簡単にシェムハジオンデーモンを倒せたことで、楽勝ムードが漂ったけれどボスの連発してきた Chain Lightning と3×9発も飛んでくる Magic Missile が地味にダメージをたたき出し、その後も厳しい戦いが続いた。しかし、最後にはファロンの一撃がボスを打倒した。
 
ファロンがボスを倒すとボスからファロンの体に Rune of Wrath が移った。( SCAP の煙眼に比べて)とても高性能な Rune に対してケルダ(の中の人)は怒りがおさまらず Break Enchantment してやると言っていた。私たちは三度リドルポートに戻った。
 
つづく。