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20171021

Court of Governorによって新市長を選任し、Ravounelの各所と協力関係を結び、ニダルへの備えも整えたSilver Ravenはいよいよシェリアックスの使節とOakrib Innにて会合を行おうとしていた。

 Negotiation

シェリアックス側はネレザ以下書記官や護衛など計5名。Ravounel側はレクサスを含むSilver Raven7名とTelepathic Bondでつながったジリアという構成で会合は行われた。
互いの挨拶が終わると、ネレザからRavounelの独立の可否は今回の議題ではないとまず最初に宣言がされた。独立についてはシェリアックスも認めざるを得ないという事らしい。というわけでこの会合では独立したRavounelとシェリアックスの間の経済や軍事等の新しい関係の構築が主な議題となった。具体的には次の6点。

  1. 貿易協定
  2. 国境管理
  3. 文化財返還
  4. 軍事同盟
  5. 非交戦状態
  6. バージライについて

Day1

初日は貿易協定について話し合われた。シェリアックスはRavounelの塩、銀、花崗岩そしてサーモンの安定した流通と価格を求めてきた。
一方でRavounelはシェリアックス以外にも販路を広げたい、価格は適宜変動するべきという立場をとった。
この交渉はシェリアックス側に軍配が上がった(交渉はBluff, Diplomacy, Intimidateの三すくみによる補正とPush Point Ruleで行われた)。

さらにその夜、シェリアックス側の見習い交渉官アスティニアがネレザには内密にと言ってSilver Ravenに接触してきた。エゴリアンの一勢力の代理だと言う彼女が求めてきたのは賄賂による議題3, 4の譲歩だった。何の魅力も感じられないその提案を拒否するとアスティニアはそそくさと帰って行ったが、どうやらこれはネレザによる交渉を有利に進めるための裏工作の様だった。交渉相手の強かさに驚きつつSilver RavenはTeleportでKintargoに帰るのだった。

Day2

翌日は国境管理と文化財の返還について話し合った。国境についてはMenador KeepをSilver Ravenが破壊したことを向こうも知っていて、修復はこちら持ち管理はこれまで通りシェリアックスと主張してきた。しかし、この議題ではJacobが見事な弁舌で相手を丸め込み、結局修復費用もシェリアックスが一部支払い管理は基本Ravounel側で行うことで話が付いた。

文化財の返還はSilver Ravenに取ってはそれほど重要な議題では無かった。もちろん交渉は行ったが、文化財のリストに危険なMagic Item等が含まれていない事を確認するとシェリアックス側の求めに応じることにした。

この日もTeleportでKintargoに帰ると不思議な報告が上がってきた。何でも街で怪奇現象が起きているらしい。Siriusが調べに行くとバージライやノックスの巨大な生首に追い掛け回される羽目になった。これはHauntsで単純に殴って解決と言う訳には行かないためとりあえず人々を遠ざけ、対処は後日という事になった。

Day3

最終日は主に軍事が議題だった。シェリアックス側は緊密で強い軍事同盟を求めてきたが、好戦的なシェリアックスのせいでRavounelの兵力が浪費されるのを避けたいSilver Ravenは力を入れてこの交渉に臨んだ。その甲斐あってシェリアックスの戦争にRavounelが協力する場合には多くの制限を設ける事が出来た。

二つ目の非交戦状態についてもシェリアックスとは関係の良くないアンドーラン等と良好な関係を築きたいというジリアの意向を汲んで粘り強く交渉した結果、Ravounelがシェリアックスの戦争相手国と交易等を行う場合の制限は大変に緩いものとなった。

最期のバージライ・スルーンについては互いの意見に相違が無く、シェリアックスはバージライに関与しないという事で即座に話が纏まった。

交渉がすべて終わると迅速に書類が整えられ、時を置かずして代表者の調印も行われ、概ねSilver Ravenの望んだ形の新しい二国間関係が始まったのだった。

 Bones of Hell

Bone Tower

交渉の後回しにしていたHauntsの対応をするためにとりあえずリエルに占ってもらうと、書類をよく読めという謎のアドバイスを貰った。
隅々まで目を通したつもりだがまだ隠し要素があるのかとKintargo Contractをもう一度読んでみるといつの間にか以前は無かった書き込みが為されていた。それはバージライの居場所についてでHellの第八層、CainaのBones of Hellという場所に立つBone Towerだと書かれていた。その塔の頂上に幽閉されているらしい。
Hauntsを解決するためのアドバイスがこれということは、Kintargoに起きている怪奇現象はバージライのGenius Loci化が進みつつあるという事なのだろうか。
何にせよバージライの魂を滅ぼせば全てが終わる。Silver Ravenは準備を済ませるとHellへと向かった。

底の見えない穴にあるプラットフォーム上に立つ骨で出来た塔、それがBone Towerだった。その入り口にはPit Fiendが待ち受けていた。
メフィストフェレスの使いであるらしいそのPit FiendはSilver Ravenに対して主人の喜びを伝え、守るべきルールを語って聞かせた。
そのルールとはCainaの他の場所に行かない事、塔内部に囚われている魂を解放しない事、塔内部のテストをクリアする事の3つ。

メフィストフェレスにとってSilver Ravenとバージライの戦いは余興なのだろう。見世物になる気分は良くないが、今更引き返す筈も無く覚悟を決めたSilver Ravenは巨大なあばら骨で出来た道、Rib Wayを通って塔へと入って行った。

Vision

Bone Towerは内部の各部屋がヘルファイアで出来たテレポーターで繋がったダンジョンだった。各部屋には3つ程度のヘルファイアが設置されていてその構造にSilver Ravenはげんなりした。また、ヘルファイアテレポーターは通る度にVisionを見せてきた。このVisionもやがてSilver Ravenを苦しめることに成った。

最初のVisionは泣いている女の子と猫の手足を切断する男の子という内容だった。テレポートした先は礼拝堂のような場所になっており、そこでは囚われた魂を拷問するLevalochがいた。一応話をしてみたがLevalochは死者しか先へ通さないというので殴り殺した。

次のVisionは書架の本の並びに腹を立てて使用人を折檻する少年だった。どうやらバージライの記憶を見せられている様だ。
進んだ先はLibraryでApostate Devilの司書が壊れたゲートを直そうとしていた。今度は話が出来たので素通りした。

その後もDevilを殴り、Ghaeleを救い、腐った植物の汁が溜まった部屋を抜け、Song of Silveを奏でる竪琴に対しCountersongを歌うことを強いられていたVisionの女の子に何処となく似たネレイドを助け、Silver Ravenは進んだ。

この間もVisionは続いていた。しかし、Inquisitorに成りMilani信者をいじめたり、高級そうな酒場で酒とクスリを楽しんだりと順調(?)そうだったものが突然、友人たちに囲まれていじめられ、妹の入浴を覗こうとして母親に叱責され、親類が結婚して行く中で一人残され荒れるといったおかしなものへと変わっていった。こんなものを見せられて一体どうすればいいのかSilver Ravenはただただ困惑していた。

そしてついに底の見えないピットに架かる橋の先にひと際大きいヘルファイアテレポーターを発見した。その前にはドレッドレイスとなってまでSilver Ravenに立ち塞がるノックスの姿があった。今度こそ完全にノックスを滅ぼし、Silver Ravenは最後のテレポーターに突入した。

Barzillai Thrune

Bone Towerの頂上に鎖で繋がれたバージライの姿はBone Devilの様だった。企みを散々邪魔されてきたバージライは大変お怒りだったが、反対にSilver Ravenは見せつけられたVisionのせいで冷めきっていた。

最終戦闘は時間で言えば短いものだった(3round)。Silver Raven側が広めの空間にバラバラになってテレポートアウトして始まった上に相手はお供のHorned Devil*2や続々と湧いてくるHound of Old Kintargoと数が多かったため、バージライに狙いを絞った短期決戦を仕掛けるしか無かったのだ。
戦闘開始直後にCordiaのダガーがバージライを半殺しにしたが、バージライもお返しとばかりにMythic Summon MonsterからPit Fiendを呼び出しCordiaをスタンさせる。
犬に絡まれながらもJacobが決死の特攻で竪琴を奏で、Cordiaを治すが行動順の関係でCordiaは再度スタンさせられてしまう。しかもバージライは二回行動で自分にHeal。
他の面子もそれぞれ敵と対峙していて決定打を打つ事が出来ない。

良くない流れが変わったのは予期せぬ援軍の登場からだった。先ほど助けたネレイドが現れ、妹似の顔でバージライを煽るとただでさえ怒っていたバージライは血管が切れるほど顔を上気させた(4d6 Dmg & ST -4)。ここが最後の好機と見たJacobはBoots of Dancingを起動、バージライを死の舞踏へと誘った。これが決まりACが低下したところをSirius、解放仮面、Kakortokが総攻撃するとバージライは倒れた。

 Ending

倒れたバージライにSoul Anchorから取った心臓を嵌めるとその体から大きなヘルファイアが立ち昇った。その中から現れたのは何とメフィストフェレスだった。
メフィストフェレスは灰になったバージライを掬い上げるともう一方の手に持っていた契約書へと押し付ける様にした。そしてその契約書を懐にしまうとSilver Ravenの方を向き、これでバージライとの間に結ばれた契約は終わったと言った。さらに、今回の一件でスルーン家の威光にも傷がついてそれは主人であるアスモデウスのまさに望んだ通りの結果だとも。続けてSilver Ravenに対する賛辞の言葉を述べたメフィストフェレスはしかし、急に興味を失ったのかもう用は無いのでとっとと帰れと言い放った。

次の瞬間、気が付くとSilver RavenはMaterial Planeに帰還していた。KIntargoに戻り、全てが終わったとジリア市長に伝えると彼女は感謝し、この記念にお祭りを開催することになった。

長らく困難が続き多くの血が流されたKintargoだったが、漸く訪れた平和に人々は祭りを楽しんだ。そしてそんな街や人を祝福するように通りのあちこちではバラが咲き乱れるのだった。