トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ PDF RSS ログイン

20170923

キンターゴ市長再任


キンタルゴ契約に基づいてシェリアックス軍の派遣を止めるためには、Court of Governorによって決定された代表者による意思表示が必要である。シルバーレイヴンの面々はジリアを代表者にしてさっさと政治的な面倒毎から足を洗うべく、Governorの面々に根回しに行くのだった。

 Court of Governor

ソルスティーン家

まず、マダム・ダカーに事情を話して、所在の判らないソルスティーン家とメイハート家について覚えが無いかを聞いてみる。ソルスティーン家はElfの家らしく、一応知り合いレベルと言うことで場所を教えてもらった。一方メイハート家についてはよく知らないが、その息子はキンタルゴ城投獄されていたかもというので、シルバーレイヴンの配下を使って調査を行うことにした。
ソルスティーン家に出向くと、扉を開けた老齢のエルフの女性は、微妙にしかめ面をしながらも一行を招き入れてくれた。こちらの要件を説明すると、彼女は言った。
「私の孫二人は、シルバーレイヴンに参加しました。そして、一人はルビーマサカーで、もう一人はその後の戦いで命を落としました。私があなたたちのことを決して良くは思っていないことはおわかり頂けると思います」
「じゃあお二人を生き返らせましょうか。あのときに亡くなった方々は多く、その全ての方々を生き返らせることは出来ないので、そういった対応には色々と意見も出ましょうが…」
コーディアがそう言うとエルフは少し心を動かされたようで、こう言った。
「申し出はありがたいですが、私の孫達だけがそのような扱いを受けるというのは不公平なことでありましょう。わかりました、ジリア氏に投票するのは構いませんが、一つ確認しておきたいことがあります。シェリアックスの軍隊がラヴォネルに入ってこないという状況になったとき、ニーダルが攻めてきたらどうしますか?」
ニーダルは、ラヴォネルと国境を接するもう一つの国で、Umbral Courtという(多分もはや人では無い)Zon-kuthon信者の支配する地。アブロゲイル家とも同盟関係もあるため、確かにニーダルが攻めてくると言う可能性も考えられる。これは全く想定していなかった質問であったため適切な回答を返すことは出来ず、検討の上改めてお願いしに来ることになった。

ここで、5人で調べてもしょうが無いだろうということで、大人の世界にうんざりしてきたコーディアは本屋に帰り、シリウスはジリアにニーダル対策について聞きに行くことにした。残りの人達は、以前に接触しようとしたときにはバージライ派だったタネッセン家とデルロンジ家に交渉に向かった。

テラパッシロンの噂

シリウスがジリアの所に相談に行くと、そこにはレクサスもいた。ジリアは、それは確かに悩ましい問題だと認め、レクサスにも意見を聞いた。すると歴史に詳しいレクサスは、ニーダルとの国境にテラパッシロンという遺跡があることを教えてくれた。この遺跡には、数百年前まで黒い強力なドラゴンが住んでいて、ニーダルはそれを恐れてあまり境界侵犯をしてこなかったということらしい。
スピンテルがテレパシック・ボンドをかけていたため、このことはスピンテルにも即座に伝わった。スピンテルもその噂は知っていて、ドラゴンはイサノザ(Ithanothaur)という名前だと言うことを思い出した。そこでシリウスが最もらしく、「なるほど、イサノザか…」とつぶやくと、レクサスは(なんでこの酔っ払いが知ってるんだ…?)といったニュアンスの驚きの表情を浮かべるのだった。
同じ情報は本屋に引きこもっていたコーディアにも届き、コーディアは関連する本を探してみた。噂レベルの情報が書かれた本はいくつかあって、イサノザがテラパッシロンを留守にした際に、ニーダルの連中がそこを占拠したらしいという情報が得られた。イサノザのほうは、追い出された後メナドー山脈に新しい居を構えたとか。イサノザが留守を守るために仕掛けた罠があったそうだが、ニーダル勢にはいまいち効果が無かったらしいのだが…なんで巣を取り戻せないドラゴンが抑えになるのであろうか?

タネッセン家とデルロンジ家

タネッセン家は主に武器や鎧の商売を扱っている。ジェイコブ達が行くと、当主の前頭がはげ上がった金髪の男が話を聞いてくれた。
「バージライが失脚した今、ジリアに票を投じるのはやぶさかでは無い。ただし、君たちが義理と人情に訴えかけるのは結構なのだが、それでは私は家族に対して説明することが出来ない。何か具体的なメリットが無いことにはな。」
どうやらVyreとの独占的な取引等に興味があるようだが、ジェイコブ達が確約を与えることが出来るわけでも無いので、ひとまず持ち帰ることにした。
次にデルロンジ家に行って話をしてみると、ここでも「メリット」と言われる。あなたたちに何が出来るのか行って頂ければ、その中から選びます、とも。そこで、スピンテルが「Teleportであなたが行ったことがある所に行くとかFireballで何かを焼くとかならできます」という謎の提案をするも、完全にスルーされてしまった。良いものを思いつかないので、こちらも出直すことになった。

メイハート家

ジェイコブ達がアジトに帰ってくると、コーヴァ・フシが一人の男の首根っこを捕まえて持ってきた。
「メイハート見つけましたよ。なんか聞いたことがあると思ったら、うちのメンバーでした。ほら、挨拶しな。」
「ど、どうも…」
微妙に酔っ払ったその男は確かにメイハート家らしいが、彼の代でお取りつぶしになったらしい。なんでも、女性を取り合ってサリーニ家の跡取り息子と決闘をする羽目になったが、決闘場所に行ったらそこは血まみれで、いつの間にか跡取り息子を殺したことになってしまっていたとのこと。それでキンタルゴ城に留置となり、この前シルバーレイヴンが城破りをしたときにこれ幸いと逃げ出したとのことだった。
サリーニ家は彼をだしにして、メイハート家の没落をもくろんだのだろう。彼がCourt of Governorとして意見を言うためには、その名誉回復が必要なようだ。暗殺されたり余計なことを喋ったりするとやっかいなので、しばらくアジトに引きこもってもらうことにした。

説教する公園の占い師

翌朝、コーディアはメイハートの件を解決するためにリエルの占いに頼りに行った。
占い結果は、「死んだはずの人が死んでいないことを示すことが一番。そのための方法をあなたは持っている」というものだった。
なるほど、サリーニの死んだはずの息子は今も生きているという訳か。それならばオクタヴィオの人捜し能力でなんとかなるだろう。
代価を払うと、金回りが良いですね、と言われる。バージライの一味からかっぱいだものである、と伝えると、それはもともとキンタルゴ市民から奪われたものでは無いか?還元する必要があるのでは?と説教される。正しくあるべき場所に還元するのは難しいでしょう、とコーディアが反論すると、リエル自身は、割れた蹄の会のティーフリング食堂に寄付しているのだと言った。コーディアはなんだかムカムカとしながらも、それ以上は反論せずに少し多めに代金を支払うとその場を後にした。

貴族達への対応

シリウス、ジェイコブは貴族を攻略するため、我々の礼節作法の先生であるダカー夫人の所に再び参るのだった。
まず、デルロンジは自己中なので、タネッセンと違って適当な贈り物でもあげればそれで十分、と言われる。そこで、シリウスはデルロンジが扱っている馬を象った2000gp程度の贈り物を用意して持って行ったところ、デルロンジはあっさりジリアへの投票を承諾するのだった。
また、ダカーにニーダルについて聞くと、それは自営する以外に道は無いとのこと.その上で、いくつかの潜在的な味方について教えてくれた。サイプレスポイントのデズナ信者、ラヴォネル大森林のStrix、アシサジ村の水エルフなどであり、彼等と適切な関係を築けていれば、心強い味方になるだろうとのことだった。彼等については、事前に話を進めに行くことはできないので、ジリア就任の暁には交渉しに行くこととした。他にいい案も無いので、この味方の話とテラパッシロンの話を持ってソルスティーン家に説明に行くと、「あなたたちのその情熱は孫達のものに似ている。あのとき、私は彼等を応援してやれなかった…。代わりに、あなたたちを応援することにしますから、どうか死なないで」となぜか凄く気に入られてしまうのだった。
スピンテルはタネッセンとの話をどうつけるかをジリアに聞きに行く。ジリアは「Vyreとの通商の八割の独占」といったタネッセンの提案をフフンと鼻で笑い、Queen of Delightsと会合の場を設けてあげるだけで十分でしょう、と言うので、それで話を持って行くことにした。すると、タネッセンは、「QoDと会うことが出来れば我が家も安泰」と言ってジリアに票を入れてくれることを約束した。
ここで合流し、サリーニ家に向かう。召使いのハーフリングが出てくるが、オクタヴィオ占いで地下にいることが判っていたため、無視して隠し扉を探し当て、地下に行くと死んだはずのサリーニ家の跡取り息子がろうそくの火で本を読んでいるのを見つけた。
「メイハート家の名誉を回復させるため、力を貸して下さい」と男に話しかけていると、当主の女性がやってきて、何をしているの、などとわめき始めた。が、また面倒くさくなってきたコーディアがダガーで壁当てを始めると静かになり、シリウスが、「どうやらご子息も生きていたと言うことですし、メイハート家のほうにも悪いことは何も無かった、ということで水に流してはいかがか?」と諭されると、「勝手にすればいいじゃ無い!」と言い捨てて去って行った。
シルバーレイヴンは子息をアジトにお迎えし、メイハートに本人確認をした上で、当時あったことを説明する一筆を書かせた。これで、ジリアが市長になった暁には、正式な手続きでメイハート家の名誉を回復させることが出来るだろう。

Court of Governor会議

これで、Court of Governor全員に根回しは完了した。会議はメンバーと、10名以上の市民で行うと定められていたため、解放仮面を含むパーティ6人と、オクタヴィオ、ジリア、ダカー、レクサスで、邪魔が入らないクローズドな会議を行うことにした。
会議では、Governorの決定には全会一致、一致しない場合には一日おいて多数決という方式を用いることが定められ、その場でジリアをGovernorとすることが全会一致で決まった。
シリウス達は、ようやく肩の荷が下りた気分であった。

 市長就任セレモニー

市長に就任したジリアは、早速、キンタルゴ契約に基づいて軍隊を「寄こさないで欲しい」という旨の手紙をしたため、エゴリアンに送りつける。メッセンジャーには、タヤセが選ばれた。スピンテルがタヤセを送り届けると、シルバーレイヴンには次なる依頼が下りてきた。
2週間後に、ジリアの市長の就任セレモニーを行うらしい。この時に、ニーダルに抵抗するために関係各者と友好関係を結んでいることをアピールしておきたいらしく、Strix、サイプレスポイント、アシサジ、Vyreと話をつけて来て欲しいとのことだった。
早速主要メンバー達に話を下ろすと、まずアシサジにはシェンセンが里帰りするとのことだった。オクタヴィオもついていくらしい。そして、Vyreにはモリーメイアップルが行ってくれることになった。サイプレスポイントは、特別な交渉も必要無いだろうと言うことで、領主のアウラマクサに一緒に行ってもらって、直前にテレポートで輸送することにした。
残るStrixについては、カコルトクのWindWalkでひとっ飛びして直接交渉してみることにした。

Strixの森

Strix達が住むラヴォネル大森林は広大だが、カコルトクがCommune with Natureを使って速やかにその集落の場所を突き止め、向かう。
集落の入り口には、魔法の剣を二刀流に構えた強そうなStrixが立っていた。Strix語の判るジェイコブとコーディアが話しかけ、キンタルゴの使者としてやってきた、と説明するが、「?使者?使者って何だ???」と話が通じない。この人が族長ではあるようなのだが…。「友達になりに贈り物を持ってきました!」などと簡単に説明したら今度は、「キンタルゴが我々に隷属することを決めた」などと誤解されかけたため、これはきっと他にブレーンがいるに違いないと判断し、長老の所に案内してもらった。
長老はちゃんと話が通じる人で、こちらの言ったことは理解してもらえたが、Strixと人間は長い間戦ってきた敵同士ということで、簡単にハイそうですかという訳にはいかないらしい。友好関係を結ぶ一つ目の条件として、ラヴォネル大森林の木をあんまり切らないで欲しいという。なんでも、昔はもっと東の方まで森は広がっていたが、人間が切りまくったせいで大分木が減っているのだとか。…超危険なラヴォネルの原野で木を切る木こりもあまりいなかろうと思ったので、これはとりあえず合意しておくことにした。もう一つの条件は、今晩泊まって、宴会に参加し親交を深めることだった。これも問題無く合意する。こちらからも条件として、ニーダルと戦いになったら助けて欲しいと言うと、なんとなく了承してもらえた感じではあったが、族長は、「このHuman-baneの剣が効くだろうか…」などと悩んでいるのだった(族長は表紙に物騒な絵も描いてあるし、このデザイナーはこのエンカウンターをどういうものだと設計していたのか謎である)。
夜、うさぎやしかの肉料理を中心としたごちそうとFortDC20の強い酒で宴会が開かれた。シルバーレイヴンは余興を披露することになり、シリウスは手品、スピンテルは肉の味を変える手品、ロベリアはこの前鐘つきで覚えたパーカッションでそれぞれ評判を取った。コーディアとカコルトクはへなちょこダンスで場をしらけさせたが、そのあと本命のジェイコブが超絶ダンスを踊って大喝采を浴び、名誉Strix市民に認定されていた。
ツリーハウスで寝ることになったが、ジェイコブは奇妙な夢を見た。夢の中では美しい女性が、自分たちは邪悪なStrixと戦っている勢力で、助力して欲しいなどと言うことを言ってくる。翌朝、スピンテルに相談するとDreamの呪文だろうとのこと。Strixを信用しているシルバーレイヴンは長老の所に話に行くと、それはこの森に住んでいるストーム・ハグで、森に旅人が通る度にそんな夢を見させるのだという。Strix達もずいぶん食われたらしい。シルバーレイヴンは退治を提案し、ちょっといってお供のボーン・ゴーレムと3匹のハグをやっつけてきたため、Strix達は喜んだ。
その後、カコルトクがPlant Glowthで大木を生やしてみせると族長は大喜びし、ここを新しい住居にすると言っていた。こうして、Strixとすっかり仲良くなってキンタルゴに帰還したのだった。

プロフェッサー・マグナス事件

キンタルゴに戻ってきたコーディアは、前から気になっていたシェリン神殿が襲われた件について調査することにした。早速公園占い師のところに行くと、今回は良い結果が得られなかったようで、代わりにRedroofで奇妙な殺人事件が起きた、という情報を教えてくれる。
コーディアは早速Cloven Hoof Societyに行き、そこでリエルが前に言っていた無料スープキッチンを見つけるのだった。髪の毛がタコ触手のようになっているコックのガッタスがスープを振る舞ってくれ、有名人が来たということで食堂内のティーフリングにちやほやされるコーディアだったが、「そういえば、また無名だった頃、ティーフリングのちんぴらに気絶させられて身ぐるみ剥がれたことがあったなぁ。」と突然言って場の空気を凍らせた後、なぜかスープの代金として1000gpを置いて去って行った。
コーディアは割れた蹄の会長のストレアに会っていた。ストレアも殺人事件のことは知っていて、被害者は血を抜き取られるという猟奇的な殺されかたをしていたらしい。例の呪われたククリのことを話すと、今回の被害者はもっと鋭利な刃物が凶器だったとのこと。今は夜、出歩かないようにするくらいの対応策しか取れないので、できれば調べて欲しいと言われた。
早速コーディアはメンバーを集め、現地調査に。解放仮面が遺品のブレスレットをサイコメトリーすると、被害者は夜道に突然身体が動かなくなって倒れ、その後はずっと星が見えるのみ、というビジョンを得た。犯人は相当の手練れということだろう。
これはやはりテンプル・ヒル・スラッシャー関連だろうということで、改めてプロフェッサー・マグナスの研究室を調べることにする。アラバスター大学の学長に話を通して封印された研究室に行ってみると、その錠は酸のようなもので溶かされていた。慌てず騒がずバフをかけた一行(学長はその手際に引き気味だったが)が扉を開けると、その中には確かに最近の足跡がある。隠し扉の先には怪しく光るテレポートの魔法陣と壁には血文字で「Welcome Silver Ravens!」とある。
招待されたからには行くしか無いだろうということで、テレポートすると、ついたところは小さな部屋。そして即座に、ヤリのついた天井が落ちてきて一行はケガをする。しかも、血が止まらない特殊な薬品がついているらしく、Bleedダメージも受ける。
慌てて部屋から出て行くと、少し段差が下がった広めの空間があって、そこにいたデーモンロードShaxの神官らしい4人のティーフリングがUnholy Brightを唱えてくる。さらに、別の部屋から半透明の何かが出てきてスピンテルにFeeblemindをかけた。コーディアは神官一人を仕留めるが、その直後、Hide in plain sightしていたバスタードソードを持って黒い鎧を着たbabauに襲われ、Sneak Attackも含めてすさまじいダメージをたたき出される。StoneskinとZonicの犠牲でひとまず立っていたが、その後さらにUnholy Brightを食らってついに倒れた。
しかし、カコルトクがHealしたスピンテルが空間を遮るようにWall of Forceを貼ったために雑魚クレリック達はなすすべが無くなって逃げだし、babauもteleportで1アクション失った。インコは次々とWill STを要求するが、最近みんなWillが高いので効果が無く、逆に近接戦闘も強くなったカコルトクのHolyパンチでぼこすこ殴られる。解放仮面の幻想ブララニ回復で復活したコーディアはbabauの前に立ち、攻撃をパリーして逆に殴り返す。最後にはダガーがくっついてしまうが、babauはコーディアの前からは逃げ出したため、そこをカコルトクが殴ってとどめを刺した。さいごまでなんだか判らなかったインコもマジックミサイルなどで倒した。
その後、怪しげな出術台の上にのった死体を解放仮面が調べていたら、その心臓が体外に飛び出して死ぬ、という訳のわからないトラップなどもひっかかりつつ、あたりを色々と探索するとジャーナルが見つかった。あのbabauはやはりプロフェッサー・マグナスのようで、処刑された後アビスでbabauに転生したが、なぜか生前の記憶がある状態だったらしい。それで色々と苦労してようやくキンタルゴに戻ってきたところ、町は開放感に包まれてシルバーレイヴンなどという奴らが英雄視されているのが気にくわなかったので、誘い込むために猟奇殺人を計画した、ということのようだった。…サイコパスの考えることはよくわからなかった。
インプのドリーもそうだったが、地下にマハザラのソウルアンカーがある所為で、キンタルゴで死んだクリーチャーは生前の記憶を持って行ってしまうこともあるのであろう。ちなみに、シェリン神殿を襲ったのはノーゴーバー信徒(件のkukuriはノーゴーバーアイテムでもあったので)で前にやっつけたハイ・フェンの一味だったことが明らかになった。

式典

その後は特に何事も無く時間が経ち、式典の日がやってきた。オクタビオとシェンセンは、アシサジのエルフ達と一緒に帰ってきた。なんでもスカムのレンジャーとドロウニング・デビルが出たらしいが、普通に倒したとのことだった。サイプレスポイントからはカラフルな髪をしたデズナ(旅派)の神官がやってきた。また、VyreからはQueen of Delightsがやってきたが、なぜかゴーバッシャーズも一緒だった。彼等は、ルビーマサカーの後Vyreに逃げ出していたのだが、バージライが倒れたと聞いて戻ってきたのだった。なぜかというか流石というか、Queen of Delightsと仲良くなっていた。
式典では、Court of Governorが紹介され、彼等からジリアを市長に任命する旨の宣言が成された。その後、オクタヴィオの激流騎士団やメイハート家、ビクトコラ家などの名誉回復がなされ、また今回のトラブル解決の立役者としてシルバーレイヴンの面々やなぜかというかさすがというかゴーバッシャーズも紹介されていた。
ジリアはスピーチで、
「バージライスルーンが来てからこの街には色々なことがありましたが、これからは良い方向に進んでいくと思います。ただ、シェリアックスやニーダルの脅威に対抗していくためには、ラヴォネルは一つにならなければならない。そのためにはStrix、水エルフ、ティーフリングと言った種族の垣根を超えて、協力していかなければなりません。」といった内容を語り、来賓の方々を紹介するのだった。
式典や宴会も終わって翌日、ジリアは再びSilver Ravensを呼び出した。要件は二つ。
一つは、シェリアクスから手紙の返事が返ってきたということだった。手紙には、キンタルゴ契約を調べた結果、シェリアックスとしても軍隊を送ることは確かに出来ない、という旨の内容が回りくどいやり方で書いてあり、どうやらこちらのもくろみは大成功だったということのようだ。色々と細かい話を直接したいので、今度使節団を送るということだった。ジリアは、この使節団の対応も詳細化したらお願いしたいと言ってきた。
二つ目は、国庫に予算が無いので寄付して欲しいと言うこと。リエルと同じで、市民→バージライ→Silver Ravensと流れた金を元に戻して欲しいということで、30000gpが必要だとのこと。マグナスからかっぱいだものでとりあえず30000gpを工面して渡し、それ以外にも各人の裁量で寄付をするのだった。
しかし感謝するジリアに対してコーディアは冷たく、「いつまでも便利なシルバーレイヴンがあるとは思わない方が良いと思いますよ」などと言うのだった。コーディアとしては、もともと、なんで自分たちがこんなことを、こんな酷い目に、といった感覚は強く、逃げ出したいと思ったことも幾度もある。それなのに、いざ危機が去ってみると、変なあだ名をつけられて町の人達に噂されたり、自分たちほど苦労もしていないゴーバッシャーズなどもちゃっかり評価されていたりで、この街にはほとほと嫌気が差していたのだった。

テラパッシロン

式典も終わって身体が空いたため、それなりの危険もあると思われるテラパッシロンに行ってみることにする。
テラパッシロンはピラミッドで、北側にレリーフが、その頂上には東屋があった。北側のレリーフは魔法のようだったが、調べてもよくわからなかった。頂上の東屋は床に幻影があった、そこから中に入れるようだ。スピンテルがArcane Eyeを出して偵察した結果、中にはShadow Giant二体と、この前取り逃がしたVampireがいることが判った。他には特に敵もいなさそうだったので、バフをかけてDimension Doorで強襲することにした。
スピンテルが不意討ちからかけたResilient SphereでGiantのうち一匹は動けなくなり、もう一匹は解放仮面の急所攻撃でうっかり気絶してしまった。形勢不利とみたVampireは霧になって逃げ出したが、コーディアが霧に向かってダガーを投げつけ(どうやって跳ね返っているのか原理不明だが)まくったら実体化して落下した。というわけで、一瞬にしてカタがついてしまったのだった。
巨人達のお宝(ドラゴンのでは無い)を回収し外に出ようとするが、変な罠に引っかかってしまう。それは、Negative Energyダメージを受ける光線が飛んできて、当たると自分の脇にGreater Shadowが出てきて殴られてしまうというものだった。Str少なめのパーティに戦慄が走るが、思ったよりも出目が良くなくて大事には至らず、Dimension Doorで逃げ出すことに成功した。その後、Death Wardをかけたシリウスが罠を解除しに行った。
他にめぼしいものも無いので帰ろうとすると、ばっさばっさと音がして、Hugeサイズの黒いドラゴンが飛んできた。久しぶりに罠が動作したので、古巣に何があったのか覗いにきたらしい。ドラゴンは、なぜか宗教談義をふっかけてきた。彼は無神論者だが、人間達の信仰の形態に興味があるらしい。スピンテルが持ち前の知識を披露し何人かで支援することで、ドラゴンをうならせる議論をすることができた。感心したドラゴンは、巣を綺麗にしてくれたことにも感謝し、ここでニーダル(シャドウが好きなサルども)に対するにらみを利かせてくれることを約束してくれたのだった。
一行が戻ってくると、早速スルーン家から次の書状が届いていた。メナドー・ギャップのオークリブ・インで会合を開きたいとのこと。相手の使節団長は有名なバードのネレザ・リガリオという女性だそうだ。どうせ罠であろうからということで、シルバーレイヴンはジリアの代理としてオークリブ・インに向かうのだった。
(続く)