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20160911

レッドジル


コーディアがいつものように書店でバイトしていると、Dottariのおじさんが店に来た。話を聞くとDottariをクビになったらしい。愚痴含めて立ち話をしていると政治話嫌いな店主ににらまれたので、おじさんは「後でTooth and Nailで話そう」と言って帰って行った。
その頃Tooth and Nailでは、夜間外出禁止のせいで商売あがったりなカコルトクが早い時間から飲んでいた。すると、全身鎧を着た男が店に入ってくる。どうやらヘルナイトのようだ。彼はカコルトクに向かって歩いて来ると、兜を取り「前市長がいなくなる直前に目撃したのは君らしいが、話を聞かせてくれないか?」と話しかけて来た。その夜の話が終わった頃に店主のセトロナが「ちょっと、前市長の捜索は禁じられているでしょう?」と割と軽く話しかけてきて、二人はそのまましばらく会話をした後、ヘルナイトは帰って行った。後からセトロナに話を聞くと、彼はオクタヴィオといい、セトロナの従兄弟らしい。
コーディアがTooth and Nailに着く頃にはおじさんの他に、カコルトク、Thrashing Badgerが無くなったため飲む場所を変えたジェイコブ、シリウスも飲んでいた。
おじさんの愚痴を聞くコーディアだが、どうやら今のDottariはスルーン家の悪口を言う輩を捕まえるのが得点になるが、真面目なおじさんは最近暴れているレッドジルという盗賊団を追っていたためクビになったらしい。レッドジルを懲らしめたい、というような事を大声で話していると、いつの間にかカコルトク、ジェイコブ、シリウスも横で話を聞いていた。荒事はやだなあと思うコーディアに、懲らしめるのはいいけど別に金にもならないしなあと思う飲み屋組。おじさんから「ほら、君たち最近なんか活動してるらしいじゃん。その役に立つかもと思って、頼むよ」と頼み込まれ、とりあえずアジトのカフェに連れて行く事になった。
アジトではレクサスが書類を一生懸命仕分けしていた。先ほどの件を話すと、Silver Ravenの名声も上がるしいいんじゃないか、という事で殴り込みをかける事になった。スピンテルも呼びつけ、次の日の昼間(夜は外出禁止なので)に行く事になった。

次の日、一行がレッドジルのアジトに向かうと、家の前に武器を持った見張りが数人立っている。コーディアがよく見ると、数日前に追いはぎして来たやつらだ。向こうが先に気が付くと、「お、こないだはどうも。またお金を渡しに来てくれたのかな?」と挑発してくる。コーディアも「今日はこっちの方が人数多いぞ!」と反撃し、戦闘が始まった。
一行のクロスボウの前に状況が不利になった盗賊団は家の方に向かい「アネさん、出番です!」と叫ぶ。すると、家の二階から赤い髪の女が空を飛んで出てきた。「人間、コロス!」と叫ぶ女にScorching Rayを打たれピンチになる一行だが、クロスボウでなんとか制圧する事に成功した。
一方その頃、こっそり話を聞いていたロベリアは例のマスクを付け、単身敵アジトのそばの物陰に潜んで待っていた。見張りが一行とやりとりして隙ができると、素早くアジトの中に潜り込んだ。とはいえ特にする事もなかったので、金庫をあさり金目のものを懐に入れるとそのままこっそり脱出した。
レッドジルの生き残りをふん縛り、Dottariに渡すと「もう政治犯で牢屋パンパンだから、そんなの連れて来られても困るんだけど」と文句を言われる。どうもあまりにも牢屋があふれすぎているため、何人かをサリックス製塩所で強制労働させるプランになっているらしい。逃がさなければどういう扱いでもいいから、とごり押しして押しつけて帰って来る。

ドリー


カフェに帰ると、カコルトクの頭の中に声が響く。「書類があるから余計な仕事が増えるし、ない方がいいんじゃない?」一瞬その声に従いそうになるも、我に返ってあたりを見回してみると、妙なネズミがこっちを見ている。視線に気が付くと、ネズミはInvisibilityを唱えて姿を消し、その状態で話しかけてくる。彼はドリーという悪魔で、何百年か前の貴族とSilver Ravenを監視しろという契約を交わしたが、うっかり期限が書いていなかったためにずっとキンタルゴで隠れていたらしい。契約書から離れられないから、何とかして燃やして欲しいとお願いされる。悪魔と契約するのも気が引けるが、透明なやつと戦うのもなあと一行が迷っていると、なんか魔法っぽいのに憧れるコーディアが、悪魔と契約なんてそれっぽいじゃんという事で古い契約書を燃やし、新しくSilver Ravenのために対価で働く契約を結んだ。

サリックス製塩所


強制労働の話をすると、ラリアが顔を曇らせる。製塩所の工場長であるサリックスはラリアの恋人(の一人。ハーフリングはモテるらしい)なのだが、本当は罪のないはずの政治犯の強制労働なんてさせるような人ではないし、そんな話を聞いたら反抗しそうで心配らしい。政治犯を助けるのもSilver Ravenの仕事という事で、様子を見に行く事になった。

次の日、シリウス、ジェイコブ、カコルトクの定職無し組(コーディアはバイト、スピンテルは大学で忙しい)が製塩所に様子を見に行くと、途中の崖の上にガラの悪い見張りが数人立っている。話してみると、工場長はアスモデウス神殿から来たコスラニというドワーフに替わっていて、サリックスはすでに殺されたようだ。工場まで見つからずに行く事は難しそうなので、とりあえず引き下がる事にした。
例によってこっそり話を聞いていたロベリアは一行が話している隙に工場に忍び込むと、いかにも栄養状態の悪そうな人が強制労働させられていて、少しでも手を止めるとドワーフがメイスで殴っている光景が見えた。やはり一人ではどうにもならないので、帰ってラリアに報告する事にする。
両方の話を聞いたラリアは今にでも殴り込みに行きそうな雰囲気だったがなんとかなだめ、さすがに昼間には行けないので夜に、仕事の二人も呼んで殴り込みをかける事にした。

夜に全員で適当な変装をして工場に行く。見張りが明かりを炊いていたので、遠くからクロスボウで撃つと「助けてくれー」と叫びながら近くにあったベルを鳴らした。すると工場の方から6人の人間とコスラニが出てきて戦闘が始まった。
カコルトクが崖を登って地形の優位を取ろうとするも、逆に敵に囲まれてピンチになる。いつもの通り近くに隠れていたロベリアがとっさに助けに入ると、マスクで誰だか気が付かないカコルトクが「助太刀は助かるが、いったいお前は誰だ?」と聞く。返答に困ったロベリアは「わ、私は、解放仮面だ!」と答えた。
敵では無いようなので共闘するが、敵の数が多く、しばらく戦った後にカコルトクは海に飛び込んで逃げ出し、ロベリアも崖から飛び降り…ようとして落ちて、崖の下でひっくり返っているところをスピンテルに見つかり、這々の体で逃げ帰った。
二人が逃げた後、一行の残りもかなりピンチだったが、シリウスとジェイコブがなんとかクロスボウでコスラニを撃ち殺すと、他の者もあまりいい扱いを受けていなかったらしく、降参して帰っていった。
一行は強制労働させられていた人を助けると、他に当ても無いのでカフェまで連れて行った。彼らのうち何人かはSilver Ravenの活動に賛同し、仲間に加わってくれた。

ヴェンダルフェク


また数日後、今度はThrashing Badgerの近くのオイスターバーで妙な現象が起こっているという噂を聞く。元々静かに食事と酒を楽しむ店だったのが、店主がいきなり寝たり、何も無いところで転んだり食器を落としたりするらしい。単なる過労な気もするが、酒飲み組が様子を見に行く事にする。
店では、客が特に理由もなく暴れ出したり、シリウスと話していた店主が突然眠ったりと様子がおかしい。魔法ではないかと思ったジェイコブがDetect Magicすると、Invisiしていた羽の生えたヘビのような生き物が姿を現し、話し始めた。彼、ヴェンダルフェクは元々Thrashing Badgerに住んでいたFairy Dragonだが、Thrashing Badgerが焼けてしまったために近くのこのオイスターバーに引っ越して来たらしい。陽気な雰囲気が好きで、みんなを楽しませようとThrashing Badgerでもいろいろいたずらをしていたのだが、こちらでは全然楽しそうじゃないし、ますます人は減るしで困っていたらしい。いろいろと話して、Silver Ravenのアジトに連れて行くことにした。

猟奇殺人事件


そのまた数日後、カフェに一人のティーフリングの女性の客が来ていた。彼女の様子がおかしい事に気が付いたジェイコブが話しかけると、ここに来ると相談事に乗ってもらえるという話を聞いて来たそうだ。
彼女が言うには、1ヶ月ほど前からキンタルゴのある地域で死体の歯が抜かれているという猟奇殺人事件が数件起こっているそうだが、その前ぐらいから彼女の子どもが行方不明なので探したいが、当てが無いのでここに来たらしい。それは大変だという事で、例のごとく昼から暇な職無し組が調査に行く事にした。
シリウスが一番最近の殺人現場を調べると、近くの空き屋の塀の外に人間の歯が落ちているのを見つけた。怪しいと思い中を調べると、生き物は見つからなかったが暖炉のそばに祭壇のようなものがあり、たくさんの人間の歯が並べられている。どう見ても当たり過ぎるので、一度帰って他の人も連れて来ようとするが、天井の方に隠れていたやっとこを持った妖精たちに襲われた。
妖精はやっとこで攻撃してきて、こちらの歯を抜いてしまう。敵の数も多くピンチかと思われたが、さほど強くなくなんとか撃退に成功した。暖炉の中を調べてみるとルーンが書かれた子どもの死体が出てくる。誰が、何のためにやったのかは分からないが、先ほどの妖精を召喚する生け贄にされたらしい。
抜かれた歯は元の場所に戻してCureするとくっつきそうだったので、みんなで慌ててアスモデウス神殿に行き寄進をしてCureをかけてもらい、なんとか歯抜けにはならずに済んだ。

Hocum's Fantasmagorium


さらに数日後、レクサスがようやく書類を調べ終わった。書類には過去のSilver Ravenの業績について書かれていた。キンタルゴが危機に陥ると現れ、町を10回以上救った伝説的な存在であり、結成時のメンバーなどが分かった。
ここで、レクサスが不意に話し出した。彼の屋敷の事だが、書類の解読の合間を縫って何回か見に行ったものの、両親の死体も無いし、おかしい気がする。もしかしたら両親はうまく逃げられたのかもしれない。Hocum's Fantasmagoriumには昔ビクトコラ家と同じ目的の同士が集まっていたという情報もあるので、ここを調査してくれないだろうか、と。
調査する事にした一行が噂を調べてみると、そこはかなり前につぶれて廃墟になっているはずだが、最近Dottariが出入りしているらしい。もし本当にレクサスの両親が逃げ隠れているのであれば、急いで行かなければいけないようだ。一行はそのままFantasmagoriumに向かう事にした。

建物に着くと、入り口の鍵は閉まっていたが、レクサスから預かった鍵で開いた。確かに、ビクトコラ家と関係があるようだ。
中に入ると様々な変わった動物の剥製が飾ってあるが、よく見るとつぎはぎで作ったものや、ひどい物はぬいぐるみのような作り物もある。これでは流行らないはずだ…と思って一行が先に進もうとすると、2匹のゴリラの骨のようなものが動いて襲いかかってきた。一行が戦おうとすると、入り口から"解放仮面"が現れ、一匹引きつけてくれた。こちらはカコルトクが応援に行く。苦戦しながらもなんとか倒せそうかと思った時、奥への扉が開いて数人の修道僧のような服装を着た人が出てきて、一行に「ここはスルーン家の管理下にある!」と言って同様に襲いかかってくる。スピンテルのColor Sprayで戦闘不能に追い込むものの、一人がInvisiして一行の真ん中に回りこんでいたらしく、突然現れてChannel Energyを打ってきた。一行はボロボロになりながらも、なんとか全ての敵を倒す事ができた。カコルトクと解放仮面はまた共闘して少し友情が芽生えたようだが、やはりボロボロにされた解放仮面はまた入り口から帰って行った。
虫園と書かれた部屋では先ほどの修道僧が死んでいるのが見えたが、いかにも危険そうなので入らずに先に進む。
歴史の間と書かれた部屋には、5人の人間の死体が積まれていた。高そうな服を着て、焼けたような後がある。もしかしたら両親かもしれないと思い調べようとシリウスが近づくと、急に動き出して襲ってきた。倒して調べると、ビクトコラ家の印章指輪をしている死体があった。という事は、おそらくこれがレクサスの両親の死体で、単に屋敷から運び出されたから見つからなかったのだろう。
指輪だけ持ち帰りレクサスに報告するととても悲しい様子だったが、しばらくして立ち直ると「死体がそこに運ばれた理由も分からないし、昔の同士のものも何も見つからなかった。あそこにはきっとまだ何かあるに違いない」と言う。とは言うもののもう余力が無いので、次の日にもう一度調査に行く事にした。

次回に続く…