親愛なるカラス達へ
今、我々がともに住む「巣」が危機にさらされている。安心したまえ、これを案じているのは君たちだけではない。しかしながら、現状においては、私の小鳥たちと私は、身を隠しつづけなければならない。いずれ私たちは会いまみえることになるだろうが、それまで、組織をより強靭なものとし、有力者を味方につけ、力を蓄えることに専念するといいだろう。拙速に我々の「共通の敵」に立ち向かってはならない。この街を取り戻すときは必ず来る。しかし、時期を誤れば、我々は始まってもいない戦に負けることになるだろう。仲間を増やせ。準備しろ。辛抱強く。そう遠くない未来に、会って話ができる日が来るだろう。
そのときまで
キンターゴの赤バラ