ハンパリウム(Hamperium)
AstriteおよびDarkmatterの前身、いうなれば幼少期に当たる金属。また見方によってはそれらの金属の「原材料」ともいえる。
つや消し黒といぶし銀の白がマーブル模様に混在しており、パッと見はコントラストの強い大理石。
金属のくせに脆く、鍛造する際は極めて慎重に扱わないとすぐ欠ける。AstriteやDarkmatterのように硬くはない(金程度)ので鍛造は不可能ではないが、そのままでは武器や防具として扱うにはあまりにも柔らかく、脆すぎる。
この金属は周囲の属性(善と悪の軸)に影響される。これによって、AstriteにもDarkmattarにも成りうる。
たとえば、地下深くにハンパリウムの眠る未開の地に国が築かれ、長きに渡り善政が敷かれたとすると、地中のハンパリウムはその善の雰囲気の影響を受けて、数百年の時をかけてAstriteに変化していく。悪政が蔓延ったなら逆にDarkmatterへと変化する。
しかしながら、重度の悪属性や善属性に支配された次元(BaatorやCelestiaなど)に運ばれたうえで何らかの処置がされた場合、この変化は一週間程度で終了してしまうという。知性を持つAstriteやDarkmatterは、たいていはこうして作られたものである。5割以上の変化が完了したハンパリウムは、そこから逆の属性に変化することはない。
この特性のため、地下から切り出されたハンパリウムの結晶は、属性効果を遮断する魔法のかかった金属製のチェストに入れられて保管される。
また、善のオーラを持つ者や他のAstriteが触れると、触れた場所の周囲だけ黒色が抜ける(悪やDarkmatterの場合は白が抜けて黒くなる)。しかし離すとすぐ元に戻り、素材の特性がこれによって変わることもない。
変化を終えたものを含め、物質界にはほとんど存在しない。外方次元界でもすでに変化を済ませたものが多く、ハンパリウムとして見つかることはまずない。
実質的な主産地は混沌界リンボであるが、産地と呼べる産地もなく、たまに数十ポンドの結晶が見つかる程度。まれにアストラル界に漂っていることもあるという。要はものすごいレアメタル。
…と、適当に設定しましたが、なにぶん適当な設定なので後のDMは適宜改変されてかまいません。