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第三回

 孤島の探索

名も知らぬ孤島で飲み水を探す事になったネリネバハンガカミカゼ、フレア、ホブノブ、ヴァンの6人。
低地の水は泥と塩が混ざっていて飲み水になりそうもないので、島の中央の方にある山へと探索範囲を伸ばす事にした。尾根沿いに島の中心の方へと数時間歩くと、山の中に小屋があるのを発見した。人が住んでいた場所があれば、飲み水も近くにあるに違いない。

小屋は山の中の小さな窪地の中に建っており、庭には巨大な木が立っている。近づいて探索すると庭にきれいな泉があるのを発見した。バハンガが水だヒャッハーと言って無警戒に近づくと、突然バハンガの体が宙に浮いた。上を見ると、木の枝に隠れていたらしいツタ男が2体いて、そのうち1体がバハンガの首にツタを巻き付け引っ張ったようだ。続けてカミカゼももう1体に吊られてしまった。
ツタ男は二人を連れて木の上の方に逃げようとする。ネリネがSleepで眠らせようとするも、ツタ男ではなくカミカゼだけが眠ってしまった。そうしているうちにバハンガがIcicleで自分を捕まえたツタ男を殴り倒して自力で逃げ出し、もう1体も飛び道具で倒された。

戦闘が終わって一息ついていると、好奇心を抑えられなくなったホブノブがこっそり小屋の中を覗きに行こうとする。裏手にある小屋のドアを開けると、暗闇の中に首を吊った人の死体と、死体に群がるウシバエの群れが見えた。と、死体の目がかっと開きウシバエの群れがホブノブに襲いかかってきた。獰猛なウシバエの群れに噛みつかれてあっという間に血まみれになるホブノブ。それを見てさっと逃げ出す他のメンバー。ホブノブはとっさに泉に飛び込んでハエをやりすごした。しばらくすると、ハエの群れはまた小屋の中に戻っていった。
ハエと関わってもいい事は無いので、さっさと水を汲んで帰る事にする一行。他の人が樽に水を汲んでいる間、ホブノブは近くの岩の穴に双眼鏡が固定されているのを見つけた。双眼鏡を覗いてみると、海沿いにある洞窟が見えた。どうやら洞窟を監視するために固定してあるらしい。しばらく見ていると、青い人型生物が人間を洞窟の中に連れ込んでいるのが見えた。顔はよく見えなかったが、あの特徴的なTricorn...遭難したと思われるSandaraのものだった気がする。いろいろと話し合って、なんだかんだで助けに向かう(あるいは、既に死んでたら装備を剥ぐ…3LV Clericだから良い装備をしているに違いない!)事になった。

 海中の洞窟

双眼鏡で見た方角に向かうと、入り口が海と直接つながっている形の洞窟があった。今は夕方なので洞窟の上の方は空気があるが、夜になると完全に水没してしまいそうだ。
泳ぎたくない一行は他の入り口を探してみる事にする。しばらく探すと、近くに深そうな縦穴を発見した。フレアがDancing Lightsを飛ばすと深さ50ft.ぐらい下に水があるのが見える。きっと先ほどの洞窟の奥の方だろうと踏んで、ここから奥の様子を見る事にした。軽くて隠れるのが得意なホブノブをロープで吊し、他の人は上でロープを少しずつ下ろしていくという作戦である。30ft.ほど下ろすと、8匹のStirgeがホブノブに群がった。慌てて引き上げ、Color Sprayで気絶させてプチプチつぶすも、その間に小さいハーフリングの血はかなり吸われてしまいフラフラになってしまった。
縦穴から潜るのも危険そうという事が分かったので、潮が引いた時に入り口から徒歩で入れるか試すべく、干潮まで待ってみる事にした。今はもう夕方なので、次に潮が引くのは明日の昼前という事になる。

次の日、小屋の死体が金目の物を持っていないか気になった強欲なヴァンとフレアは、小屋の中に向けてDetect Magicしてみた。すると、部屋の中にかけてある服のポケットから反応がある。Mage Handでハエに見つからないように運ぼうとしてみるが、ハエに追い回されてひどい目にあっていた。
潮が引いた時間に洞窟を見てみても、やはり徒歩での進入は難しそうだ。泳ぎが得意なバハンガが一人で中を見に行く事にする。入り口の辺りまで来ると、水中に隠れていた青い人型生物4体に奇襲を受ける。人型生物は下半身がタコのようになっている水ゴブリンのようだ。槍で突かれてあっという間に気絶したバハンガは、そのまま水ゴブリンに洞窟の奥に連れ去られてしまった。それを見たホブノブは、バハンガを助けるべく昨日の縦穴から単身ダイブする。持ち前の隠れ身で敵に見つからないように進んでいくと、同じ水ゴブリンがあと16匹以上はいる事が分かった。とても一人でどうにかできる数ではないので、結局そのまま縦穴から戻って来た。
敵の戦力を聞いてとても勝てないと思った一行は、Sandaraとバハンガはいい奴だったと言いながら水を入れた樽を持って船に戻る事にするのだった。


 覇権をかけた戦い

船に戻るとPlugたちが総出で船の外に出て一行を待っていた。なぜかみんな手に武器を持って構えている。
「水は持って来たようだな。だが、俺はもうお前らの顔、特にそこのクソババアの顔を見るのはうんざりだ。ここで死んでもらおう!」
すると、KroopがPlugに剣を向けて「いや、俺の方こそ酒も飲めない船なんてまっぴらだ。バハンガ…は見当たらないが、俺はお前らにつくぜ!」と言い返す。
Plug側に付いたのはMaster Scourage, Tam, Maheem, Congward, Scrimshaw, Medlar, Shivikahの7人、一行側に付いたのはKroop, Owlbear, Rattsberger, Turlach, Tibbsの5人。海賊たちの戦いが始まった。

始めのうちは押され気味の一行だったが、ネリネのSleepで敵海賊の数人が寝ると流れが変わっていった。Kroopはヴァンと協力してScourageの急所を狙い、カミカゼがPlugを押さえながらフレアが炎の手でPlugを焼く。しばらく後にPlugとScourageは倒れ、残りの海賊は降伏した。気絶したPlugとScourageはそのまま処刑される事になり、かくして船の実権は一行に移り、カミカゼが船長を務めるカミカゼ海賊団(仮)が誕生した。


 仲間の救出

大人数の配下を得て、彼らを率いて行けば水ゴブリンも倒せるかもしれないと思った一行は事情を話し、(海賊たちの間では、そんなの助けに行かなくてもいいんじゃね?という雰囲気だったが)数人を同行させて再び洞窟に行く事にした。
人数が増えたとはいえ、水中での水ゴブリンたちとの戦いはかなり厳しいものとなった。たくさんのゴブリンに囲まれ、OwlbearとCongwardが死んだものの、何とか大半のゴブリンを倒す事ができた。そのままペットらしきタコなどを倒しながら奥に進むと、一番奥の部屋にバハンガ、Sandara、Rosieが浮木に縛り付けられているのを発見した。どうやらまだ生きているようだ。しかし、その前には女王らしき偉そうなゴブリンと、そのゴブリンが息子と呼ぶ巨大なゴブリンがいた。苦戦したもののそれ以上の犠牲を出す事なく撃破し、3人を救出して船に帰る事ができた。
船に戻りこれからどうしようか考えていたが、この広い海でよほど運が悪く無ければHarriganに鉢合わせはしないだろうし、船さえ補修してカモフラージュすればばれる事はそうないだろうという予測の基に、独立して海賊になるためにはPlugが向かっていたようにBlood Coveに行って船を補修してもらうのがいいだろうという結論に達した。今いる海域から2日ほど航海すれば付くらしいので、まずはBlood Coveに向かう事にする。

 船大工たちの村

2日後、船は順調にBlood Coveに辿り着いた。目的地は小さな村で、ジャングルと入り江で外からは見づらく、こっそりと船を補修するにはもってこいの場所である。港に船を止めると、さっそく船大工頭が揉み手で迎えてくれた。見積もりしてもらって、船の積み荷全てと補修費がほぼ同額程度になりそうだったので、積み荷と引き替えに補修してもらう事にした。補修には1週間ほどかかるそうなので、しばらくはこの村に滞在する事になる。
次の日、最近は異常気象で熱波が来ているらしく、ジャングルがあるような地域である事を差し引いても大変に暑い。一行が酒場で適当に飲んだくれていると、休暇中の船大工たちが少しでも涼しい川辺でビールを飲みながらゲームをやるというので同行する事にした。川辺で飲んだくれていると、突然川の中から蛇の胴体に人間の頭が付いた生き物が出てきて「最近川の水が少ないのはお前ら人間のせいだ!」と言って襲いかかってきた。どうも暑さで頭がやられたらしい。一行が撃退すると、船大工たちが助けてくれたお礼だと言って補修費をまけてくれる事になった。
2日目、ネリネはこっそり作ったドラッグを船大工たちに売りに行こうとした。しかし、人口100人もいない小さな村で上手く売る事ができず、単に村人と船員に警戒されただけに終わった。この日から船にはドラッグを売ったヤツは竜骨くぐりの刑という掟ができた。
3日目、通りでだらだらしていると森の方から鳥のようなものの群れが飛んでくるのが見えた。すると、あちこちでヤツらが来るぞ!という叫びが上がり村人たちは慌てて家の中に駆け込んだ。一行も家の中に入ろうとしたが、ホブノブが転んだ子どもを助けに行ったのでなし崩し的に外に留まる事になった。鳥に見えたものは実は巨大な蜂で、外にいた一行に襲いかかってきた。かなり苦戦したが、船員たちが助けに入ってくれたおかげで何とか追い払う事ができた。
4日目、港に別の船が到着した。中から降りてきた船長はアンドーランの服を着た男で、メリルと名乗った。メリルは事情通らしく、船のシルエットを見ただけで一行とHarriganの関係に気がついたが、Harriganがあまり好きでは無いため特にトラブルは起きなかった。この辺りでは新しい船の船出の際には貴族の血を引く者が船名を洗礼するという風習があるそうで、シェリアックスの貴族の血を引くメリルが洗礼をしてくれる事になった。
ここから数日は特に何も無く、船の補修が終わった。メリルが船にワインをかけて洗礼を行う。船名はヴァンの発案でSinging Storm号と名付けられた。