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第13回

0.

かつてゴラリオンに栄えていたというタッシロン文明のルーンロード、カーゾーグが目覚めようとしているようだ。高貴なElfの訓練を受けた戦士である私としては、これを阻止しなければならない。我々は彼の復活を阻止する力を秘めた武器を求めてルーンフォージと呼ばれるDemiplaneを探索していた。

1.

残っているのはGluttony(Necromancy), Envy(Abjuration), Pride(Illusion), Sloth(Conjuration)のルーンロードの研究所だ。まずはGluttonyの研究所(Bloated Necropolis of Gluttony)へ行くことにした。
最初の円形の部屋に入ると、突然6つの隠し扉が開き、それぞれの中から全身にゴキブリを身にまとった人型のものが出てきて、我々に襲いかかってきた。見た目の割にしぶとかったが、リリーの味方をも巻き込んだFireballもあって敵はすぐに倒れた。倒した敵をよく見てみると、全身に包帯を巻いたUndeadの周りにゴキブリがまとわりついていただけのようだ。そういえば、さっきこいつに殴られた傷が熱いような…。…気が付くと、私はゴキブリと共に地面に転がっていた。仲間の話によると、どうもMummyの腐敗病にやられて我を失っていたらしい。
私とした事が、不覚を取った。
その次の部屋も円形の部屋だった。今度は6つの普通の扉があり、それぞれブドウ、パン、チーズ、肉、キャンディを手に持った人と、手を胸の前で組み食べ物を待っている人が描かれていた。文字が書いてあったが、私の分かる高貴なElf文字では無かったのでケルダが解読した。すると、Gluttonyを信奉する者たちには6つの派閥があり、ここはそれぞれの派閥の倉庫となっているようだ。ちなみに、最後の手を組んだ人の絵は人肉食いを示しているようだ。他に行くところも無いので、順番に探索していく事にする。
人肉食い派の倉庫にはたくさんの魔法使いの死体が保存されていた。おそらく、他のルーンロードの研究者だろう。とりあえず火葬して次へ進む。キャンディ派と肉派の倉庫には何も無かった。チーズ派の倉庫を探索中には6匹のVampireに襲われてかなり生気を吸われたが、何も見つからなかった。
パン派の倉庫にも何も無いように見えたが、鼻のきくケルダが隠し扉があるに違いない、と言って扉を探し出し、先へ進んだ。最後の部屋は壁がクリスタルで出来た円形の部屋で、中央にはクリスタルの棺が置いてある。クリスタルは半透明で、棺の中には人間の死体が2つ入っている事が分かる。棺を調べようとしたハワードはイヤな予感がして手を引いたが、空気の読めないリリーが中の死体を解放すると言って棺を開けてしまった。すると、中から2匹のIncorporealのUndead (Dread Wraith)が解放されてしまい、戦う羽目になった。ミリヒキリュウのSheltered Vitalityの効果もあって辛くも撃破できたのだが、私とケルダはかなりの生命力を吸収されてしまった。仕方が無く、一度戻って体制を立て直す事になった。

2.

Planeshiftでストームゲイザーの山中に戻ってきたものの、大量の生気を吸収されていた我々はTeleportなどの移動手段を失っていた。我々はこの山中で一晩を過ごし、明日の朝にTeleportでリドルポートへと戻る事にする。
野営をしていたキリュウがふと空を見上げると、月を遮るように巨大な生物が横切っているのを目撃した。その生物はヒョウとヘビの頭を持つ巨大な四足獣で、奴の遠吠えでパーティーの大半は恐怖に陥ってしまった。さらに、奴は我々の目の前に降りるとAcidのBreathを吹きかけてきた。そのダメージは大きく、Dread Wraithに生命力を吸収されていたケルダは死んでしまった。奴はケルダの死体を食料だと思っているらしく、くわえて持ち去ろうとしている。Breathを避けたピンクパンサーがケルダの死体を取り返そうとかじりつくものの、Blink Dogとなってしまった彼の力は弱く、足の肉の一部がちぎれたのみで死体は持ち去れてしまった。
次の日の朝、リリーのTeleportでリドルポートへ戻る事にする。ケルダを蘇生するためには死体の一部が必要なので、ピンクパンサーがかじった肉片は大事に包んで持って帰った。
ケルダを蘇生するために町で一番大きいピーコック・スピリットの神殿に行くと、蘇生コースには上(5000GP)、特上(15000GP)コースがあるが、どちらも信心が足りないと失敗するらしい。死体が肉片しか無いので特上コースを頼むと、司祭がScrollを持ってきて読み始めた。するとScrollは偽物だったようで、何も起こらなかった。理不尽にも料金は払わされたが、2回目のチャレンジでケルダは無事復活した。…全ての装備品は持ち去られてしまったが。ケルダは大変にショックを受けたようで、我々は一ヶ月ほど休息を取る事にした。

3.

ケルダのトラウマも一部は癒えた頃、我々は再度ルーンフォージを訪れた。Gluttonyの研究所のブドウの倉庫を探索する。やはり最後の部屋は円形で、中央には石の棺が置いてある。棺を開けようとすると棺の横に立っていた粘土作りのガーディアンに攻撃された。これに応戦していると、我々が来た通路からゴキブリ付きのMummy, Devourer, Lichが何の前触れも無くやって来た。Lichは状況が不利と見るやWall of Forceを張って逃げてしまった。棺の中にはロード・アンクレディオスの死体とその副葬品、さらにタッシロン時代のワインが入っていた。さっきのLichはこのワインを取られたく無かったようだ。
我々は次にEnvyの研究所であるAbujrant Hall of Eager Stridingを探索する事にした。入り口にはMagic Mouthがかかっており、お前達のような無価値な者は出て行けと言われるも、無視して先に進む。中は激しい戦闘の後があり、徹底的に破壊されていた。奥の部屋の中央には赤く脈動するRodが地面にささっていた。ケルダがこれを手に取ろうとすると、Rodの脈動が突然激しくなり、周囲に強力なAbjurationの力を放った。これにより我々の魔法の装備品の大半は魔法の力を失ってしまった。このRodは不定期にこの力を発するらしく、危険なので破壊してしまう事にする。その部屋にはRod以外にもいくつかのフラスコが置いてあった。調べてみるとこれはエシロンと呼ばれる伝説のアイテムで、術者の生気を使う事なくMagic Itemが作成できるというものだった。他には何も無かったので次の研究所に行くことにする。
次はFestering Maze of Slothへ行くが、中の迷宮には特に目を引くものは無かった。

4.

最後の研究所であるShimmering Vails of Prideへと行く。途中、通路の左右に合わせ鏡が置いてある場所があり、罠のようではあったが通らないと先に進めないので、仕方なくまずキリュウが先に進んでみる事にする。すると、合わせ鏡の中からもう1人のキリュウが出てきた。さらに、通路の奥から4人の魔法使いが現れ、「この先は主の部屋です。侵入者には今から罰を与えますが、静かにしていなさい」と口をそろえて言った。戦闘が始まったが、キリュウはPhantasmal Killerで、リリーはEmpowered Fireballで倒れてしまった。
撤退し、ミリヒが二人をReincarnationで蘇生させる事にした。リリーは運良く人間に転生できたが、キリュウはKoboldになってしまった。しかし、Druidは見た目はあまり気にしないらしく、これからは町に行く時には犬にWildshapeして入るよ、と冷静に言っていた。
次の日、きちんと準備をして行きうるさい魔法使い達を撃破する。魔法使い達は死ぬと雪だるまになって消えてしまった。どうやらSimulacrumだったらしい。鏡はケルダのSolid Fogで姿が映らないようにして割ってしまった。
奥の部屋に行くと人間の死体があった。調べてみると自殺らしい。部屋には紙切れが散らばっており、いくつかを覗いてみると誰かの日記のようだ。我々は手分けして日記を集め、書いてある内容を解読した。

・死体はこの研究所の主のもの。何体ものCloneを使って生きながらえていたが、カーゾーグが目覚めてしまうという事実に耐えられずに自殺してしまったらしい。
・カーゾーグのいるシン・シャラストという場所は高い山の上にある。強力な魔法で守られていて、アストラル界を通じた手段での移動はできない。
・シン・シャラストを守る魔法には欠陥があり、ルーンフォージ・プールで強化した武器を使う事によって何とかする事ができるかもしれない。
・プールには6つの武器を強化するだけの力がある。武器を強化するにはそれぞれのルーンロードの徳を具現化したComponentが必要。
・PrideのComponentとしては合わせ鏡の破片が適切。LustのComponentはおそらく"アレ"だが、使う前に消毒する必要がある。

5.

全ての研究所を攻略した我々は、日記に書かれたComponentを集めるために再度それぞれの研究室を回った。Lustにはケルダが1人で行き、交渉の末"アレ"を手に入れてきた。帰ってきたケルダは何を考えているのかいきなりみんなの服を脱がせて何かを確認していた。GreedはPool of Elemental Arcaneの水、Wrathは最後の部屋にあった炎、Gluttonyはワイン、EnvyはRodのかけら(実はこれは誤りで、エシロンが正しいComponentだったようだが)、Slothは何も無かったので仕方が無くその辺りにいたSlimeを適当に瓶に詰めてComponentとした。
プールにComponentを入れようとすると、どこからともなく声が響き渡る。「よく来た、勇者たちよ。さあ、Componentと武器をプールに入れるがよい」我々はPrideとLustからDominant Morningstar+1を、GluttonyとWrathからSadistic Greatclub+1を作成した。プールの力を使い果たすと、広間にあったカーゾーグの巨大な石像が動き出し、襲いかかってきた。これを撃破すると、先ほどとは違う声が響く。「またお前達か!まあよい、これが最後ではない。マーマシュフの山頂で待っているぞ。お前達が復活した私に殺される最初の愚か者となるのだ!」
ルーンロードに対抗するための武器を手に入れた我々は、ひとまずリドルポートへと帰ったのだった。