（忍殺ネタはシナリオ2冊目中盤あたりがもっともふさわしそうな気がするので、今回はネタ分薄めで行きます）
デス・フロム・アバヴ・ブラインウォール
前回のセッションでキコヌチームと何度目かのエンカウントをするも、肝心のキコヌ(Tengu Bard?)やDivine Casterと思しきハーピィなどを取り逃がしてしまう。
体勢を立て直し、またAmeikoの容態を確認するためキャラバンに戻ってきた一行。看病していたKoyaが言うには、Ameikoに憑いているのはLNのKami（≠Divine）のようだとのこと。流し込めば水や食べ物は摂取してるようだが、やはり衰弱してきているのは明らか。
それ以前の問題として、キャラバン全体として食糧が尽きかけている…。Kiriの類まれなるリソース管理能力により、この時点で3日程度しか猶予が残されていないという試算が出、キャラバンに焦りが見え始める。でもKoyaさんはScoutの仕事はしたくないようだ。まぁおばあちゃんだしね。
FeyのSpiveyさんは小さいのでキャラバンに食糧を提供できたりはしないが、Brinewall城の災禍を取り除いたあかつきにはキャラバンに同行してくれそうである（＝ScoutになってConsumption軽減）。
翌日、城に向かおうとすると、さっそくキコヌとハーピィが待ち構えていた。両者とも空を飛んでいる。ここまでお調子者だったキコヌもようやくシリアスな面持ちに。
「俺の仲間も3人まで減っちまった、絶対に許さんぞ！」
イニシアティブを取ったキコヌは演劇などはせず開幕Glitterdust、セーヴを通したPTは盲目にはならなかったが、Harfwolの新能力・Invisibilityは抑止されてしまう。
ハーピィ（名前あったと思うけど忘れた）はEntropic Shieldで嫌らしく防護されていたが、Risakaそれを貫通し特殊弾丸をお見舞いする。
「うおっまぶしっ」
閃光弾だ！ ダメージは低いがハーピィを1ラウンド盲目にしてしまう。その後もTouch（相当）でDeadly Aimを使うなど、着実にヘイト値を溜めるRisaka。怒ったハーピィはFlaming Arrowを含めた連射でRisakaに大ダメージを与え、瀕死状態に。
やっかいなハーピィを先に倒すべく、「起き上がる→射撃→伏せる」のルーチンを繰り返していたアタッカー陣だが、そこにクサリガマを手にしたキコヌが覆いかぶさる。空中から広範囲をThreatenするキコヌに、前衛陣は苦戦を余儀なくされてしまう。しかしHarfwolとDianの看護を受けたRisakaの銃撃の前にハーピィは落ち、キコヌも倒れる。
ところが死に際にキコヌはSteal Voiceという呪文をCurroに使い、呪いによってCurroは声を奪われてしまった。明日の朝になれば直るっぽいが、それまでは発声できない。死に際にキコヌはCurroの声でしゃべっていた…キモイ。
キコヌの用いていたクサリガマはユニークアイテム（マジックアイテム参照）、なんとGiant Waspを召喚できるようだ。スゴーイ。
ダークウッドでできた円盤も見付ける。あからさまにキーアイテムだ。
ユーレイ・ダンシング・オン・ハカバ・ダンジョン
ウザったいキコヌを黙らせたところで、ようやく本日の城探索タイム。柱に丸と三日月型の窪みが見つかった。過去に「１つの封印は２つの封印の先にある」みたいなヒントがあったよね？ さきほどのダークウッド円盤が１つの鍵なのだろうが、三日月型のプレートはまだない。後回しにし、別の階層へ。
KiriのEvilレーダーに反応のある部屋。ドアは半壊していたのでキックインすると、家具に押しつぶされたとおぼしき子供の死体、その上に子供のゴースト。DMいわく、Famine Ghostだそうな。
触られたCurroは非致傷ダメージを受けるが、同時にひどくお腹が減り、Fatigueになったうえに２日分（セーブ失敗で４日分）の食糧を食わないと癒されない飢えにさいなまれてしまう。そう、これはキャラバンリソースへのダメージだ！
機転をきかせたRosettaは家具を持ち上げて子供の死体を解放しようとするが、Ghostは依然として攻撃してくる。飢えで死んだゴーストはそれでは成仏しないし、障害を取り除いてもお腹が膨れるわけではないのだ。その後Kiriにも空腹攻撃を行い、クリティカル＆セーヴ失敗で8日分も腹ペコにしてしまうが、前衛陣の攻撃とDian・Harfwolによる癒し殺し作戦で無事成仏。
子供は死に際に床に絵を描いていたようだ。絵によるとどうやらキコヌやその部下のDire Corviによってこんな状態にさせられたようである。悪いやつだなー。
さらに進むとDesnaのShrineぽいのを発見。しかしDesna像はひどく冒涜されていて、羽根がどちらかというとPazuzuっぽくなってしまっている。これもキコヌのしわざか。
Shrineの隠し棚からいろいろアイテムを得る。
さらに進むと、なにやら生物の音がする部屋。中にはOgre。どうやらドアが厚くてEvilレーダーが通過しなかったようだ。
地下牢（本来の意味のDungeon）の牢番のようだ。「妹のカタキ！」とわめいている。どうやらBrinewall探索の序盤に出たOgrekinの兄のようで、PTを仇とみて襲い掛かる。
さすがはOgre、一撃でHP19点持っていくなど打撃は重い。でも多勢に無勢でした。
Ogreの護っていた牢獄にはボロをまとった女性が囚われていた。名をKeldaといい、Paradinによれば悪い人ではない様子。冒険者であり、2週間ほど前に北の方（Kalsgard）から船で来たが例のドレイクに襲われ、捕らわれたようだ。あれ…この地域に航路ってなかったんじゃ？
Harfwolの新能力「電波受信（Gift of Prophecy）」が発動するが、連れていくことに対するAuguryは「吉」。彼女単独、陸路で北に帰るのは難しいので、Caravanに参加してもらう方針で話をし、ひとまず城外のキャラバンキャンプに戻ってもらうことにした。
装備を整えたKeldaさんはとてもかっこいいバイキング風のバーバリアン。Kalsgardはまさしくバイキング（バーバリアン）の国なのだ。
牢獄のさらに奥に進むと、木の箱の近くにPharasmaの絵が設置されている…ところが近づくと絵が立体化したように見え、青い後光とともにしゃべりはじめたのだ。
「これより先、Brinewallの英霊が眠る墓場 争いを持ち込むことを禁じる 武器を置いて行くこと」
しかしKiriは当然のごとく武器を持ったまま侵入。行動を選びかねている他のメンバーを尻目に「墓場」の奥に進んだKiriは不意打ちを受けてしまう。Mirror ImageのかかったAberrationは、眼前のKiriを無視して部屋の外の後衛にDarkness→続けてUnholy Blight、身動きを取れなくしてしまう。
どうやらPharasmaの台詞もこいつの偽りであり、武器を持って入ってもよかったようだ…さっきのAuguryをここで受信していれば、とHarfwolは後悔。誰か忘れたけどSense Motiveをしていたが、相手のBluffを見破れなかったのだ。
後衛が暗闇の中で武器を拾ったり回復している間、前に立ったKiriはSmiteで勇敢に立ち向かうも、相手もSmite GoodからKiriにフルアタック31点を発揮し一瞬で瀕死状態へ。どうやらクソ生物・Half-fiendのようだ…だが複数本の触手を有していながらフルアタック回数が少ないのは、モンスター製作者の「良心」らしい。
Darknessから早めに脱出したDianがKiriをサポート、Spell-likeを撃ち尽くしたAberrationと肉弾戦になり、数人倒れたり起きたりを繰り返して辛勝。
墓場にていろいろアイテムを見つけるが、パズズの神像はパラディンが即破壊。別のシナリオ（Redhand）で似たようなことをして痛い目にあったというのに…。DesnaのPhylactery of FaithfullnessはKoyaにプレゼントしようとHarfwolが持っていたが、Spiveyがとても欲しがっていたので渋々渡す。それによってキャラバン仲間になってくれる意思をかためたようだ。三日月型のディスクも発見。
シージ・トゥ・ザ・スリーピング・サムライ
先のHalf-fiend戦でハンパなく消耗したPT。しかしAmeikoの容態がヤバイので日をまたがずに封印の柱に行く。ロールパンさえなければ確実に休むとこだったのに…。２つのキーアイテムをはめ込み、先にすすむ…すると、サムライ風のインコ男が立っており、刀を抜いて襲い掛かってくる。DMはなぜか毎ラウンド全員にPerceptionを要求してくる。
インコサムライがKiriに斬りかかると、Negative Energyの攻撃ののちにCharisma Drain、さらにFort失敗でNegative Levelまで来るオマケつき…ヤバイ。Risakaが攻撃を立て続けに受けてChaとLvがともに残り1になってしまうが、そのRisakaが3ラウンド目でPerceptionに成功し、幽霊の顔がAmeikoにとても似てることに気づく。これはいわゆるイベント戦闘なのだが、1セッション目で発見したKaijitu家の手紙の内容を誰も覚えておらず、キーワードをなかなか思い出せない。耐えしのぎつつ記憶を巡らせ、Curroが
「あなたはロクローという名前に覚えがありませんか！」
と叫ぶと、幽霊は戦意喪失し「このシールを息子に届けてくれ、ここはもう安全ではなく私では守れない」といった旨の遺言を残して灰となり消え去った。
部屋の奥のチェストを開けると、重箱のなかから玉璽なるものが出てくる…と同時に、全員にVisionがみえる。
- オリエンタルな武具をつけた、悪魔的なシルエットの軍隊が森から出てきて、Tianの集落（Minkai）でヒャッハー！
- 若い王族風の男の人と彼の友人。友人が突然大きくなったかと思うと、彼の鎧はJadeになり、剣を抜いて王族風の人を殺す。殺された者はエンペラー、シグレ・オブ・ミンカイ。実はKaijituは真の姓ではなく、Amatatsu。ミンカイの皇族の血筋の１つ（残り４つは断絶）。
- さっきとは違う若者がカタナを北国の人にわたし、対価を得ている。この若者はRokuro Kaijitu、本名Tsutoku Amatatsu。ミンカイから逃亡する途中、資金調達のためにKalsgardにて、Wolfenの商人フィン・スナエバルド(Fynn Snaevald)にSuisenというインテリジェンスソードを譲っている光景だ。
- Ameikoが、いつもと違うカッコで翡翠の玉座から目覚める。
…といったヴィジョンが、Amatatsu Seal、Warding Boxの詳細情報とともに1秒程度で頭の中に流れ込んできたのだ。アイテムについてはマジックアイテム参照。
さらにCirclet of Persuasion、Headband of Alluring Charisma +2といったカリスマフルなアイテムも見つかる。
城の探索はほぼ終えたが、城の外、灯台的な場所を漁り忘れてたので帰る前に行く。灯台を漁っていると3人のニンジャが出現。
「ドーモ、インヴィジブルです」
レベルの減っていたRisakaにアンブッシュし、一瞬で瀕死状態に。さらに、名前に違わず攻撃後にInvisible状態になる卑怯な戦術。移動ではAoOせず、スクロールを抜くなどの行動に対するAoOで阻害するなどの狡猾な手段を用い、さらに姿をあらわしたニンジャを斬り殺すと爆発四散（フレーバーではなく文字通りの爆発）、そのダメージで倒れていたRisakaがあやうく死にかける（プール経験点を用いてなんとか生き残るが）。
これもまた倒れる人が続出するが、なんとか２人めからは殺さぬように無力化し、あとで木に吊るして弓で殺して爆発を回避した。サツバツ！
ニンジャ・ヴァーサス・ヴァイキング
果たして、無事Brine Wallでのクエストを終えたキャラバンの面々。Ameikoもすっかり体調はよくなり、Warding Boxを受け取る。次の目的地はどうやらKalsgardのようだ。
その前にRiddleport経由でSandpointまで戻り、キャラバンを再構成する。長旅になりそうなのでAmeikoさんは酒場を売り払いキャラバン資金に変えた。
さっさとキャラバンをKalsgardへ。踏破済みということで、Sandpoint-Brinewall間はエンカウントなしとなったが、そこから先もかなりの長旅である（旅程）。
- Wooly Rhinoに遭遇、踏み荒らされる。とんでもないダメージを受けるが、４ラウンドで通りすぎていった。ダメージをうまく与えていればお肉を手に入れられていたようだが、残念ながらそこまでのダメージを出せず。
- Forest Drakeのつがいに遭遇 100ダメージほど食らうが撃退
- Forest Drakeにワゴンを壊されたキャラバンに遭遇 5人と10ユニットを連れて行くことで500gpの報酬
- 橋の流された河に遭遇、しかしSecurityで20を振り見事渡河
- その他、山賊、トロルの集団とエンカウント
途中の宿場村で休んでいると、Dianがカラスを見つける。ずっとついてきてるような…。よく見ると羽根の一枚が赤い。これはこのへんでは有名な、不吉の予兆みたいなものらしいが…。
Kalsgardに近づいてきたところで、河の橋のところでまたPerception。使い魔を得たDianがいい目を振る。
河からギーコギーコという音、Vikingの襲来だ！ キャラバン戦闘で普通に倒し、捕虜を1人とる……しかしいきなり死んでしまった。魔法的な何かで死んだようだが果たして。
キャラバンは彼らの船を接収。Aril's Hammerというようだ。
補足: Dian知識によるとVikingが付けていた腕輪(ライオンの刻印がしてある)はAsvig Longthewsという人物が部下に配っている物のようだ。Aril's HammerはKalsgardに着いた後で売った。船着き場の人が言うには、Rimerunners merchant guildが誰かに貸していたらしい。
（すみません、ココらへんから集中力がほとんどなくなり、Kalsgard関連の固有名詞をほとんど把握できていません。きちんとメモ取った方がいらっしゃいましたら補完してくれると助かります）
いろいろあったが、無事Kalsgardについたキャラバン。しかし、かなり剣呑な雰囲気である。
宿に泊まると向かいの屋根にカラスがびっしり止まってたり、ずっと後をつけられている感覚があったり…。
シティアドベンチャーは次回に回すが、ざっと情報収集。ヴィジョンで見たフィンという商人は存命のようだ。琥珀と鯨油を扱う商人であり、Tianのアンティークを集めているという。
あまりにも尾行がしつこいので、PT分割＆Stealthで混乱させて捕まえると、15歳のTian人であった。フードを被った依頼主に頼まれて、報酬と引き替えにPCの動きを見張るよう言われていたようだ。うまくやった際の報酬の受け渡し場所を聞き出すが、受け渡しに使うはずの樽はすでに撤去されていた。
先手先手に回られているPT。Ninjas Versus Vikingsと裏表紙に書かれているシナリオ冊子。Kalsgardでの情報収集は生半可ではいかなさそうである。
次回はデートタイムシティアドベンチャーのようです。
DMの補足
Amatatsu家とFive Stormsの追跡
森から出てきたOni達の軍団をまとめてFive Stormsという。彼らがMinkaiの5つの皇族を滅ぼしている時に、最後の皇族の唯一の生き残りであるAmatatsu TsutokuはAmatatsu Sealと共にMinkaiを脱出した。
TsutokuはCrown of the Worldを通ってKalsgardまで逃げたが、逃亡のための食料や資金が尽きたため、やむを得ず家宝の刀であるSuishenを売って物資を得て、さらに逃亡を続けた。
南方のBrinewallまで到達したTsutokuは、自分の身分を隠すためにRokuro Kaijitsuと改名し、Brinewallでガラス職人として生活する事にした。この時点ではOniはTsutokuを見失っていた。
しばらくは平穏に時が過ぎた。
Rokuroは息子(Lonjiku)を授かったが、息子にはAmatatsuの事は秘密にして育てた。
Amatatsu SealはBrinewallに隠しておき、Kaijitsu一家はMagnimarへと引っ越した。
その後、Sandpoint設立に力を貸し、Kaijitsu家はSandpointの名家となった。
それからさらに時は経ち、Oni達が追跡をあきらめたに違いないと思ったRokuroはLonjikuを伴って3隻の船でBrinewallに行き、Amatatsu Sealを取りに帰った。
Brinewallへ着くとすぐに、Brinewallをひどい嵐が襲ったため、すぐにはMagnimarに帰る事ができなくなった。この間、RokuroはどのようにLonjikuに秘密を明かそうかと悩んでいたが、Lonjikuはそれに気が付き、自分で行動を起こしてしまった。
LonjikuはRokuroに相談する事なくWarding Boxを開け、Amatatsu Sealを見た。すぐにそれを探知したOniはBrinewallを襲った。Rokuroは自分自身はBrinewallに残り、それ以外の者を船でMagnimarへと逃がした。
ひどい嵐の中を無理に出発したため、Lonjikuが乗った船は無事にMagnimarへと到着したが、残りの2隻(Kaijitsu Star, Kaijitsu Brossom)は途中で沈んでしまった。
Brinewallを襲ったOni達はRokuroを殺したものの、彼の息子は見つける事ができず、宝物庫に隠したAmatatsu Sealも発見する事はできなかった。Oniは沈んだ船にこれらが乗っていたと考え、Amatatsu一族を滅ぼす事に成功したと思い引き上げていった。
Warding Box
Warding Boxの中にはSealの守り神として1体のKami(LN)が封じ込められた。彼はLonjikuがWarding Boxを開けた際に箱の外に出てしまい、そのまま閉め出されてしまった。
Warding Boxの中に戻れないまま時が流れ、半分気が狂ったような状態になっていたKamiはAmatatsu家の者(Ameiko)が近くに来たのを感じると彼女とCommunicationを取ろうと思ったが、KamiがそうするためにはAmeikoの体に取り憑く以外の手段が無かった(他の人には取り憑けない)。
こうしてKamiはAmeikoに取り憑き、PCがSealにたどり着けるようにヒントを与えていた。なお、最後に宝箱が勝手に開いたのはこのKamiの手助けである。
ボーナスポイント
（0.5の補正は消しています）
・Kiri:0.4
・Harfwol:0
・Rosetta:0.4
・Curro:0.9
・Dian:0.3
・Risaka:0.8