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第24回セッションログ

モーリン:6ラウンド待ってやろう
クロード:剣が折れても代わりがあるもの
ブリオッシュ:マスヒールもミラクルもあるんだよ
アマレット:私、普通の女の子に戻ります
ヌメリケ:遂に見つけた、私だけのデミプレーン

Cillamar郊外に建つIo神殿に残された記録書”Io様の偉大なる高僧、Numerikae竜の軌跡”より抜粋


 粗筋

 Benthosの元愛人、Hasna'azharとの協力関係を得た我らStabilizersはそこで1度町へと帰還した。
 その夜、暫らくぶりに夢にてBenthosの気配を感じる。以前は彼奴の思想に半ば傾倒していたようなこともあったが、我が力も嘗てとは比べるもなく強大となった今となってはあのような赤トカゲ如きは屠畜を待つ子羊となんら代わり無い。この夢を通じた彼奴の囁きも我が腹の虫を刺激するばかりなのであった。

 迫る期限

 翌朝、なにやら町の雰囲気が剣呑である。思い起こせば昨夜は月が赤く染まっていた様な気もしたがまあ詮無きことだ。Morlinは酒場で朝から宴を始め、雰囲気を打破せんとしていたようだが焼け石に水であろう。
 何時もの如くPlane ShiftにてDeamon holdへと出立せんとする我々は、いきなりの呪文の失敗に出鼻を挫かれる事となる。聡明なるIo様に助言を請うに、『歩いて行け』との簡潔にして洗練された全く無駄の無いお告げを頂くこととなった。
 解決策は分かったものの少しは原因を探るべくChauntessaの元へ旦那の呪いを解く目処がついたことの報告ついでに相談に向かうことと成った。
 Chauntessaによると、Deamon holdからBurning Maze及びBenthosの巣は元々material planeに存在していたという。そこでBenthosがゴーストになった際の力に引きずられてデミプレーン化していたという仮説が立つ。恐らくはBenthosの力がよりmaterial plane帰ってきたことによってBurning Maze等も元の位置に戻ったのだろう。
 material planeに存在した頃のBurning Mazeの入り口はドゥエルガーの砦の堀の下、横道に入ることで辿り着けるとの情報も得た我々は早速徒歩にてCastle White Rocへと向かうこととなった。
 このときChauntessaの眠り続ける夫を少しばかり拝見したのだが、そやつが何と人型に化けてはいたが確かにドラゴンであったため、如何にして我が胃袋へ送ってやろうかと思考を奪われ、暫らく応答に難儀したものであった。

 ペルターズマンション

 かくしてドゥエルガー砦の堀の底で横穴を見つけた我々は、Deamon holdへの入り口まで辿り着いたのであるが、同時にアマレットが岩肌の一部にPath Wallをかけた痕跡を発見したのである。
 その先に何があるのか、アマレットはどうやってPath Wallの跡など見つけたのか、謎は深まるばかりである。
 ブリオッシュがPath Wallの呪文を模写するためだけに神の奇跡を呼び出し、我々は壁の奥へと向った。


 岩壁を越えるとそこには岩盤をくり抜いて作られた球形の部屋が広がっていた。その岩肌の滑らかなはるは恐らく、ディスインテグレイトによって掘られ、ストーンシェイプによって丁寧に処理されたのであろう、非常に良い仕事をしているものであり、いずれこの建造物が我が神殿の分館となる際には売りにもなることだろう。


 構造の把握もしておこうと足を踏み入れたところ、マジックマウスであろうか、甲高い若い女の声が響き渡ってきたのであった。
「お兄ちゃん!鉢植えのお世話を忘れちゃだめだって言ったじゃない!」
……ここの元の主の趣向についてとやかく言うつもりも無いが、どうやら最初の部屋は生活空間として作られていたようで、枯れきった鉢植え、描きかけの絵などが見られる。隣は寝室と書斎だったようで、本棚、毛布、机と椅子などが埃を被っていた。キッチンのオーブン、書斎の本、居間に置かれた用途不明の宝石など、魔法の品々も散見される。どうやら彼のブラックオスプレイのウィザード、ぺルターの生前の居室であったようだ。
「もう、お兄ちゃんたらちゃんと掃除しないと駄目だっていっつも言ってるのに!ホント、私が居ないと駄目なんだから」
 埃まみれの倉庫に入ると先ほどマジックマウスで語りかけてきた声が再度響き渡った。複数の箇所に仕掛けられているらしい。このような環境で落ち着いて生活できていたのであろうか。
「怪我したら危ないから実験中の防護はしっかりとね!」
研究室に入ると、何やら魔法的な黒板が鎮座している。先ほど居間で見つけた宝石がぴったりはまる穴が開いていたため、試しにはめ込んでみると黒板は軽快にしゃべり始めた
「ハローマスター!私の名前はシェール!御用は何でしょうか!」
どうやらぺルターの所有するインテリジェントアイテムらしい。主人の死を伝えると、新しい主人に仕えたいということで暫しの協議の結果、我が神殿に鎮座してもらうという案はあっさりと蹴られ、クインタスの元に届けることとなった。いずれあの黒板には神罰が下ることであろう。

黒板をポータブルホールに放り込み居間に戻ると、どこから現れたのかこの建造物のガーディアンが待ち構えていた。
その異形の周囲の空間はやや捻じ曲がっており、本体は時間的な歪みを利用して2体に分身し、さらには噛まれると分解されてしまう恐ろしい敵であった。裏を返せばそのようなガーディアンをそのまま手に入れば防備は優秀であろう。そういった考えから、我がマーシフルハームによって殺さず生け捕りにしたのであるが、なんとそ奴は打ち倒され負けを悟った時点で解けてしまったのであった。

黒板が知っていた隠し部屋には、ぺルターのミイラが鎮座されていた。当然、そこには財宝も多く、スタビライザーズの面々で分配したのだが、ぺルターがジョークグッズとして作った碌でも無い効果の手袋にクロードが呪われるという悲惨な結末でぺルターの住居の探索は幕を下ろした。



その晩もまた、ベンソスと夢で対面していた。
ベンソスは語りかける。マテリアルプレーンなど不要だと。新たに手に入れたデミプレーンさえあればいいだろうと。
我が胸中に渦巻くは、マテリアルプレーンのことなどどうでもいい。目の前の巨竜を如何にして捕食せんかという欲求。腹の虫は暴れまわる。
この日を境にベンソスの夢を見ることは無くなった。

それはそれとして遂に手に入れたデミプレーン内にイオ様の神殿建造を始める。

 バーニングメイズ攻略

いよいよ満を持して我々はバーニングメイズの奥へと向った。
向う先にはバーニングメイズに始めてやってきた際、モルトがプライングアイズで索敵した巨大な生ける溶岩が待ち受けていた。奴はウーズであるにも関わらず高レベルのドルイドでもあり、その呪文で我等スタビライザーズを苦しめたが、我がグレーターハームの前に脆くも崩れ去ったのであった。


 マグマウーズを退け、その先に広がる広大なマグマの海をエアウォークで進んでいると、中程に見えた小島になんと金銀財宝コインの山があるではないか。ベンソスもアンデッドになっているとはいえドラゴン。巣には宝を溜め込んでいたということなのだろうか。しかしながらここまであからさまに取ってくれと言わんばかりに置かれていると怪しいというもの。サモンモンスターでエアエレメンタルを呼び出し、調べさせることにした。
 呼び出した我が従僕がコインの山に近づいたそのとき、コインの山はいきなりその身を起こし、襲い掛かってきた。それらはただのコインではなく、コインゴーレムだったのだ。コインゴーレムは起き上がると、空中に直立する我々の姿を捉えると同時に徐に体からコインを放出し始めた。これはとても強力な攻撃で、もう一度食らえばパーティも壊滅しかねないほどのものではあったが、それ以上に、コインが溶岩に沈んでいく様には耐え難い思いを掻き立てられたものであった。
フリージングスフィアで溶岩を固めたりしつつ、なるべくコインに損失が出ないよう戦った結果、倒したコインゴーレムの残骸からは総額11万gpと、大収入を得ることが出来たのだった。



 マグマの海を渡りきると、そこはもはやバーニングメイズを抜けており、さらに奥に、地下へと続く如何にもな通路が見られた。ブリオッシュがまたも神の奇跡で持って奥の様子を覗き見たところ、ギスヤンキやファイヤジャイアント共がなにやら怪しげな儀式を執り行っている様子だとか。恐らくは念視からの防護によって隠されているだけで、ベンソスやザムクラスも居ることだろう。我等は一度拠点へ戻り、準備を整え、最後のディナーへの心構えを新たにするのであった。

⇒To Be Continued……