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第19回セッションログ

 あらすじ

テンサーにRod of Lawの一部を譲ってもらうため,ダークサン風味次元界へと向かったスタビライザーズ.

片道切符で向かった先には乾いた世界と渇いたルールが待っていた.

今回のルールは「魔法を使うと何かが起こる,超能力は大丈夫」である.

15とか16LvのPCで呪文無しは考えられない,スペルジャンキーどもの明日はどっちだ.

 インフルエンザの弱虫(STR1)


「私がまずこれから自分にバフを掛けます.それからみなさんのためにバフを掛けます」
 
ぬめりけは驚くスタビライザーズを前に続けました.
 
「しかしお願いがあります.どうか私が呪文を唱えている間は,決して障子を開けないでください.まぁダークサンに障子とかあるわけないけどポップしたんだよポップ」
 
そうして部屋に入るとぬめりけは障子を閉めてしまいました.
しばらくすると部屋からは呪文を織る音が聞こえてきました.
 
とんとんからり
 
とんからり
 
とんとんからり
 
とんからり
 
 
「デスネル!」
 
 
「!?」
 
すみません,不適切な音声要素が紛れ込みました.
 
……すると玉手箱の中からもうもうと白い煙が立ち込めて,部屋から出てきたぬめりけは髪が真っ白になっていたのです.こうしてWild Magicによって引き起こされたAgingのせいで中年ぬめりけは一気に老年になりましたとさ.めでたしめでたし.

 可燃ごみ

何事もなかったように(ぬめりけはRestorationで若返った)ゾンビの泉の向こうへと向かう.するとそこには大きなクレバスと別方向へと進む通路.
 
どうせクレバスの中に何かいるんだろうとチキってうだうだするスタビライザーズ.
Amarettoが覗くとクレバスの中にはイタチ?みたいな変な生き物がいた.
 
いきなりでかいやつが出てきて腕でぬうっと掴んでハイオシマイとかそういうことはなさそうだったが,結局クレバスを超えるのはやめた.
 
クレバスじゃない方の通路はメリケンな感じになっていて,メリケン扉のうちのひとつは柩の並んだ部屋だった.絶対いるんだろうなぁと思ったらやはりいた.柩が動き出すと蜘蛛の巣に覆われた死体が襲いかかってきた.

どうやらウェブマミーというタイプの死体らしい.なんというかウェブでマミなのでとても火に弱そうである.ぬめりけが調べたらやっぱりVulnerability to Fireをもってたので,Amarettoが全力でEnergy Boltを叩き込んだところ80点が120点くらいになって大変威勢よく燃えた.
 
あとは適当にエバラが殴ってノーダメージでフィニッシュです.

 緑は汚いリターンズ

先に進むときのこと苔で覆われた部屋があった.いつものローグバッチでSpot 42って言ってると,保護色で隠れたつもりになってるが全然隠れていない緑色の苔むしたクモが部屋の中にいるのがわかった.お腹が空いていたのか襲いかかってきた.
 
このクモ,毒があったり針を飛ばしてきたりと普通にスパイダースパイダーしてるのだが,イマイチ正体がわからない.Verminかと思って調べてみるがそんな虫はいない.魔獣かと思えばそんなこともない.Amarettoの異形お断り攻撃もダメージが増えたりはしない.エバラがトリャッと会心のスイングで斬りかかるもクリティカルした様子はない.ということはConstruct?Undead?いやいや,ぬめりけの不浄の視界には「生きてます」との表示がくっきり.
 
倒したあとでわかったことだけどこのクモは植物らしい.なんなんだろうな,植物って.

 クモ!クモ!クモ!

次の部屋にはまたクレバス.またかよ,と以前よりも警戒せずにのぞき込んだAmarettoだが,クレバスの底には薄暗い闇が渦巻いておりイマイチ下が見渡せない.Claudeの提案でDaylightをぶち込むことになり,石にDaylightをかけて投擲して後ろ向いてしゃがむ,という特殊部隊ムーブでクレバスの制圧にかかった.

だが予想に反して反応がない.ん,と思って18秒ほどしたところ,何かがカサカサと登ってくる音がした.
 
全員が戦闘態勢を取ってクレバスの方を向くとそこには結晶質の身体に溢れんばかりの光をため込んだクモが!
 
そして当然のごとく放たれる七色の光の洪水!上がる悲鳴!振られるd8!8を上にして止まるd8!追加で上がる悲鳴!
Amarettoは高RefのEvasion持ちでWillも高い,ぬめりけはClericなのでWillが高いのに加えて属性防御重ね掛けで属性攻撃をほとんどシャットアウト……と耐Prismatic性に優れていたはずなのだが……七色の光にはなんでか青い光が多く含まれており,Fortが低いAmarettoぬめりけは顔面ブルーレイ.
 
そして,光の奔流が収まると石像が二つ残されていた.これには思わずClaudeもエバラもつられて顔面ブルーレイ.
 
クモ自体はそこまででもなかったので,Claudeとエバラが頑張ってガッシャンガッシャンやったら壊れたが,わりとどうしようもなくなったので帰って休憩と相成った.
 
ちなみにこのクモ,光呪文に1R以上晒されるとためた光をPrismatic Sprayとして放出でき,ためればためるほどDCが上がるらしい.そしてその巣は結晶質でよい矢の材料になるんだとか.

 パワー万歳

翌日,もう仕方ないので,最初の小さな生き物がいたクレバスを超えて先に進んだ.
エバラはいつの間にかよさげなベルトをしていた(ガラスのクモの部屋で拾ったんだっけ?)
 
しばらく進むとひび割れのようにいくつもの通路が入り組んだ場所に出た.壁は裂け目だらけである.そしてその裂け目から首を出す小さな生き物.
 
わぁー,オコジョみたいで可愛い〜 牙むき出しにしてる〜 うわっ,結晶質のものぶつけるのやめてください
 
小動物は普通にPsilike Ability持ちでCrystal系のPowerを使いまくってきた.
エバラはベルトから流れ込む力を活かしてすごい勢いで小動物に斬りかかっていったが,すぐぶっちらばしてしまったのでちょっと斬り足りない様子だった.

 きゅうきょくキマイラ

ひび割れた通路のうち最も太い通路をたどっていくと,開けた部屋があり,中央に巨大なクリーチャーが鎮座していた.Amarettoのメモには「首3つのキマイラに襲われた」と書いてあったが,逆に首の数が3つじゃないキマイラがどれだけいるのか知りたい.
 
キマイラはその背の後ろに何かを守っているらしく,儀式が終わるまで云々,というようなことを言っていた.これはもしかするとこの謎のクソッタレ空間を作り出した主の下僕ではなかろうか.
 
押してまかり通る旨を告げると,もちろん戦闘となり巨大キマイラは,竜の口から氷のブレスを吐いてきた.これに当たると大ダメージの上に氷漬けになって動けなくなり窒息に至るという剣呑なシロモノである.早速Claudeは捕らわれてしまうが,次の瞬間Amarettoが通常の時間軸から外れた時間軸に転移し,カットインが入ると同時にPPが半分になってバッフバフになって帰って来た.
 
次のラウンドには雨のごとく矢が降り注ぎ,氷漬けから救出されたClaude,エバラの活躍
もありキマイラは瞬く間に大地に沈んだ.やっぱり2Rで戦闘が終了したので,エバラは不完全燃焼気味だった.

 恐怖のネズミ人間

斃れたキマイラの向こう,ドアを開けると,たくさんのネズミ人間が儀式をしていた.
一人,自身そっくりの像(ネズミっぽい)を抱えて豪奢な衣装に身を包んだネズミ人間がおり,どうやらこいつが
この異変のコアらしかった.
 
ネズミ人間(ボス)は「ようやくここを抜け出す術が見つかったのに」みたいな事を言っていたが,その儀式は(確か)ヤバイ次元界を物質界に繋げる系の儀式であり,敵対的であったため戦うことに.
 
ネズミ人間(ボス)はあまりにご無体な強さだった.9thまで出るWildMageがフルの戦闘態勢で挑んでくるのである.もはや一体いくつBuffがかかっているのかも定かではなく,その身体に刃を届かせるためには比喩でなく十重二十重の防御をくぐり抜けねばならない.回避壁とかそういうレベルではない無敵防御である
 
具体的には

  • Wild Shield(合計で10LV分まで呪文を無効化)
  • Superior Magnetism(金属武器による攻撃は近接で-10,射撃で-40のペナルティ)
  • Stone Skin(2版Ver. 物理攻撃を10回近く無効化)
  • Seven Eyes(物理攻撃,魔法攻撃,Dispel等の効果を2回まで無効化)
  • Mirror Image(定番)
  • SR(定番)
  • AC(Buff諸々込みで約40)

で防御を固めており,そしてこれらの無敵防御の後ろから2版仕様の外道呪文を連発してくるのである.50点以上の範囲攻撃は日常茶飯事であり,6th以上の呪文をすべてDispel Grへと変換可能なBriocheを以てさえ,Dispelを届かせることはできなかった.
 
どう考えても長引きそうなこの戦い,やたら嬉しそうだったのはエバラである.エバラの素敵なベルトはラウンドを追うごとに多くのSTRをエバラに提供していく.そして戦いが3ラウンド目にさしかかったとき,エバラのSTRは+8され,WillSTは+4にまで上昇.そして周りの全てのクリーチャーが敵に見えるようになっていた.
 
ただの困った人であった.
 
ただ,それでもネズミ人間(量産型.Cone of Coldとかなら撃てるので結構厄介)を執拗に追いかけて肉塊に変える様は頼もしく,皆が一歩引いて畏敬の念を表すほどであった(決してNearest Creatureになりたくないわけではない).
 
ネズミ人間(ボス)の防御は特にSuperior Magnetismが凶悪で,まったく攻撃があてられない.このダークサン風味世界のあちこちで発見され,失笑と共にインベントリに投げ込まれていた非金属武器をフルで動員し,バックファイアに晒されながらもほぼ全ての呪文を撃ち尽くす長期戦の末,ようやくネズミ人間(ボス)を打ち倒すことが出来た.
 
そして,ネズミ人間のあとにはネズミの像が残された.次元界の浸食も止まったのでどうやらこれで一件落着らしい.
 
あとでわかったことだが,ネズミ人間(ボス)は元人間でこの世界に迷い込み,出ようと試行錯誤を重ねるうちにこの像に出会ったらしい.そして像の力と共にあるうちにその姿は像に近づいていき,元の世界に帰るという目的も,いつの間にかヤバイ儀式を行うという目的になっていたのだという.
 
次元界の侵食も片がつき,帰還したスタビライザーズがテンサーに面会すると,テンサーはRodの欠片を渡してくれた.そしてテンサーはぬめりけが取り出したネズミの像に目を止めると,面白そうだ,と買い取ってくれたのであった.