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EP12

  前回のつづき:7つ首ドラゴンの伝承を探る

PC達にMiyuさんからコンタクトがあった。
プロニス文化の専門家Taarro氏が学会でAbsalomに来ており、会いに行くことに。
パトラス、Vesk6原生の猫型獣人エイリアンだ。
 
プロニスの昔話は語られる範囲が狭い・少ないことが特徴。これは、通常なら文明の進歩と種族の発展が紐づいているところ、パトラスという種族がある日突然勃興したがゆえに文明が薄いのでは?という仮説がある。
多頭ドラゴンについても何種類もの説話がある。8つの河があり、私達(パトラス?)はその河にそって暮らしていた。暑い河、寒い河、光る河、酸の河などがあるが、お話によって語られ方はさまざま。しかし河の描写については概ね似通っていて、河の数が変わってたり、海だったりする亜種がある。ドラゴンに例える集落もあるが、そうでない伝承もある。8つの河が7つになる話も多数あり、「力ある河」が敵からパトラスを守って消滅したという伝承もある。
 
7つ首をシンボルに掲げる犯罪組織がいるという話をするが、Vesk6の人々は集団行動が苦手なため、大組織は成立しないだろうと考える。
紋章を見せると、確かにこれはVesk6のドラゴン伝承に基づいた意匠であると語る。
すると、今7つ首ドラゴンをシンボルに用いている犯罪組織はこの伝承に乗っかっただけでVesk6とは直接関係がなかったりするのだろうか? まだ核心には至らない感じ。

  Eラーニング:宇宙資源法

宇宙にある資源の取り扱いについてのお話。ここで言う資源とはアステロイドはもちろん、スペースデブリも含まれるようだ。
惑星付近で衛星化している場合は惑星政府の所有。
そうでない資源は、小さいものは宇宙船に収める、大きい場合は上陸することで所有権を主張できる。

  謎の彗星を回収せよ

お仕事の時間。SF協会推薦の案件、深宇宙探査学会からの依頼だ。前回のお祭りでAlexiceが興味を持って寄付を行った組織である。
依頼者は研究者のSewadeさん。星系内で発見された彗星の回収を頼みたいとのこと。しかし彗星というのはモノの喩えで、実際は深宇宙からの人工物であると推測している。
対象が10ft.立方程度と極めて小さいため、往路はDriftを使えず、Absalomから通常航行で数週間の旅程。
正体不明の人工物のためトラクタービームでは破壊しかねない。実際に人が赴いて物理的な回収方法を試みる必要がありそうだ。Sewadeさんも付いてくるが我々がその人足として期待されている模様。報酬は1人8000crを保証、交渉により前金4000を貰った。
 
出港して1週間、後ろ(半日ぶん前)をつけてくる宇宙船に気付く。シグナルを解析したところ、Threaxの探査船のようだ。
今までの所業から、先にそっちを叩いておきたい気分。同行したSewadeは、彗星に先行してコトを済ませたいと主張するが、Vareiaは「うちらには捜査権がある」とBluffを通す。
しかしThreax以外にも競合もあるかもだし、一旦は無視してまずは回収を先にする方針に。

  異次元の色彩

目的の彗星に近づく。やはり人工物、人工衛星だ。というかぶっちゃけボイジャー探査機じゃね?
PC達はEox Fieldを装備しており真空の影響は平気だが、無重力のため飛行手段がないと移動はままならない。Air WalkはAirがないので使えない。とはいえ11レベルPT、飛行手段はなんとかなる。
宇宙空間に飛び出した面々はさっそくWillセーヴを要求される。落としたAtiothはOverwhelmな喜びワクワクを感じる! まあ状況的にワクワクするよね、とAesgirはオトモの異変を全く疑わない。
 
さらに近づくと、人工衛星からインコなネバネバ(Colour out of Space)が出てくる。Willセーヴを減らされたAtiothが遠くから耐久と魅力をドレインされる。
AesgirはVast Haste、IntegraがAccelerateのコトダマを使う。バリバリに増えた移動力でチャージしたAtiothのフルアタック2回、VareiaのMagic Missile(妙に効きがいい)でネバネバはあえなく消滅。
ほどなくデブリ群が飛来してくることがわかったため、Str33(最大荷重7200lbs)のAtiothが人工衛星をかかえ、Aesgirが甲板にTeleportすることで回収する。逃げ遅れてしまったVareiaは椅子を盾にしてデブリをしのぐ。
Atiothの能力値吸収はAlexiceのRestoration*2で無事回復。宇宙船内ならダイヤも作り放題でありがたいですね。
 
Sewadeは無事回収できたことに大喜び、船内の調査用コンテナで調査を始める。帰りはDriftで1d6日のため、スペースマンタ君はDriftの準備を始める。
人工衛星には表面や金色のディスクに未知の言語や図柄がかかれている。さらに中には表面が細かくデコボコした謎のディスクも(レコードだ)。
AesgirがComprehend Languageを使うと、船体表面には「ボイジャー」「接触注意」「USA」などという文字が。どういう意味だろう?
Integraが円盤を観察すると、金ディスクは「全宇宙共通の指標」について言及され、レコードディスクは表面のデコボコ自体が情報を示しているように思える。Sewadeはそれに対し持論を展開しはじめるが、大半のPCたちにはサッパリな内容だ。
Integraがサイコメトリをすると、ヒューマンが多数関わっている光景を見るが他の種族はおらず、なかなかに珍しい光景。人工衛星の在り方は「外宇宙に故郷の存在を伝える」ためのものだ。
レコードの音声データを解読してみると、55種の言語で「こんにちわ」という意味の単語がつらつらと流れてくるが、すべて未知語だ。また未知の星系や二重らせんの画像なども。

  ジャイアニズムドラゴン登場!

人工衛星を調査していると突然、時間が鈍化する。
研究室に7つ首のドラゴンが現れ、一瞥したケーブル類をクリーチャー化し、空間の裂け目からバケモノを呼び出す光景を認識する。

「他の文明との接触は許さん、これは私のものだー!」

気がつくとドラゴンはいないが、モンスター2種からの奇襲攻撃を受ける!
 
WillセーヴDC27を通して奇襲回避したインテグラが速攻で氷の壁を張り隔離。しかしCable SerpentはDimension Doorで脱出。
VareiaはDuplicate FamiliarでBarasa2号機を生成しSerpentに前線を張りに行く。対するSerpentは叫び、30ft.範囲に強烈な音波ダメージを振りまく。
 
大型のバケモノは人怪のStorm Ghost。ジャンプして脚を刺してPinしたりするらしいが、単純に全力攻撃もクソ痛いタイプ。
肉薄されたRanniはDimensional Slideで上空に逃げつつIcy Prisonを試みるが抵抗される。しかしそれでも効果時間中はEntangled+継続ダメージである。
Zigは精密さを増したカード投げでケーブルをスパスパ切り刻む!
 
Storm GhostはHail Stormを詠唱し、RanniはImmediateでGr. Dispel Magicによるカウンターを試みるが失敗。継続ダメージ場が形成される。しかしAtiothとAesgirはDimension Doorで、他はIntegraのDimensional Hop Massで脱出、Zigが射界を得てStorm君にSneak祭り。
範囲ダメージが蓄積していたAesgirがStorm君の全力攻撃で死にかけるも、Atiothの4本腕+2追加攻撃の猛襲で倒される。
 
先程の7つ首ドラゴンは幻覚ではなく実際に現れたようだ。「神格相当のなにか(アバター?)に出会う」実績が解除された。仮称ヤマタノオロチ-1と呼ぼう。
Threaxの船はこの事象の直後にDriftで逃げたようだ。もしかしてあの船からドラゴンが召喚されたのか?
人工衛星は音波や霰でボロボロに壊れ、Sewadeは傷心な様子だが、黄金ディスクは守れたのでまあヨシ。
 
Absalomに帰るとさっそくFitchさんが食いついてくる。写真をパシャパシャ撮るがSewadeさんは困り顔。
宇宙船オタクのFitchいわく、この人工衛星はかなり文明レベルの低い世界(今のPact World未満、PC達の出身世界以上)の出自のようだ。
目標物は多少壊れたもののディスクは無事で、目的は果たせたため、前金と別に1人あたま10000crが振り込まれた。やったね!