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第6話

武勇の剣


正面から迫る軍勢を足止めしている間にドレゼン城内に突入して「武勇の剣」を奪還する部隊の志願者が募られる。我らOrder of the Righteous Mightと第1部隊はティーフリングへの偏見を返上するべくこの危険な任務に志願した。ドレゼン司令官であるアンチパラディンのヴェインに因縁があるイラベスもまた突入部隊に志願した。

エントランスホール

背後の軍勢を任せドレゼン城に突入する。正面の大扉を抜けて進むと両側に悪魔の像がずらりと並んだエントランスホールの奥にヴロック3体が待ち受けていた。これは危険と見たOrder of the Righteous Mightはすぐさま突入する。それを見たヴロックは例の踊りを踊り始める。

だがエントランスホールに待ち受けていたのはヴロックだけではなかった。両側に並ぶ悪魔像は4本腕のガーゴイルが偽装したものだったのだ。悪魔像を掩体にしようとしていたペンテシレイアはあっという間にガーゴイルに囲まれミンチになりかける。

ラオツェンの援護射撃を受けたサールディンが正義の鉄槌をもってヴロックの1体を倒すと残ったヴロックたちはバランスを崩して転倒しダンスは中断した。だがヴロックはこの程度で崩れたりしない。ヴロックがひと吼えするとヴロックを蹂躙しようとしていたシロップがスタンした。

後方ではオーディーがガーゴイル4体を引き付けつつ時間稼ぎをしていた。ペンテシレイアが倒れては起き上がりを繰り返すところから切り崩しにかかる。2体目のヴロックが倒れると残ったヴロックはテレポートで撤退した。ヴロックが撤退すると指揮官を失ったガーゴイルたちは降伏した。

みんなで固まって捜索をしていたは時間効率が悪いので、手分けして捜索することにする。イラベスは第1部隊の隊員を率いて右側を、単独行動することを望むカリアードは1人で正面奥に、そして我々は左側の捜索を行うことにした。10分後に合流してそれぞれの成果を報告することにして分かれる。

アイオーメディの礼拝堂

左側はアイオーメディの礼拝堂だった、そこにはアイオーメディの化身を自称する女とクルセイダー4人がいた。だがその言葉は妙に嘘くさい。嘘を見破ることにかけては右に出るものはないペンテシレイアがその言葉が本当か尋問を開始する。そしてサールディンのディテクト・イーブルが女が「悪」であることを暴く。すると自称アイオーメディの化身の鎧が割れて中から艶かしい女が現れる。サキュバスだ。周囲を固めるクルセイダーは昨日捕らえられた戦士たちでサキュバスにドミネイトされていたらしい。戦士たちはプロテクション・サークルの力で正気を取り戻し、サキュバスは征伐された。

礼拝堂には隠し扉があり、その奥には鎧を着た女の像と壊れて砕けたチェストが2つあった。隠し部屋の中を調べると更に奥に続く隠し扉を発見。そこには5体の像(手前に並ぶように4体、奥に特に立派なのが1体)と旗が置かれていた。これが目的に「武勇の剣」だろうか? だが調べてみるとあまり魔力を放っていない。系統はアブジュレーションをエヴォケーションだ。奥の像が着ている鎧もまた魔力を放っている。

何かの罠かもしれないのでオーディー1人が近づいて調べる。10フィート棒で遠くから突きながら進んでいく。旗のそばまで近づくと像の台座部分からミミックが飛び出してきて捕まえられそうになるが何とかすり抜けた。やはり罠だったようだ。

ヴェインとの遭遇

もう10分経つので一度広間に戻って合流することにした。右側は特に何もなかったようだ。だがカリアードが戻ってこない。心配になったのでカリアードを探しながら正面奥に進むことに↓。しばらく進むと肩で息をしながら立っているカリアードを発見した。サキュバスのデュエリストに騙されそうになったが、何とかタイマンで殺したらしい。カリアード恐るべし。

全員合流したところで情報交換し再度分かれて探索を進めることにした。カリアードによると左の方と右下の方にデーモンの存在を感じるらしい。そこで安全そうな左下の方をイラベス達に任せ、下のほうはカリアードに、左の方は我々で潰すことにした。

左の方に進むと通廊に3体のソクセルデーモンがいたが、すぐさま掃討し先に進む。その下側の扉に聞き耳を立てると何やらフンフンという声が聞こえる。これは何か待ち構えているなとわかった我々は十分な準備をして突入した。そこには3体のフィーンディッシュ・ミノタウロスとアンチパラディンのSVことサントン・ヴェインがいた。

しかしミノタウロスがあっさり倒されるのを見ると、ヴェインは残ったミノタウロス達に足止めを命じて自分はそそくさと逃げていった。

ヴェインの弟

ミノタウロスを始末しヴェインのあとを追う。扉を開けるとババウ4体とドワーフが守りを固めていた。リーダーであるドワーフはその発言内容から推測するとヴェインの弟らしい。だが、ヴェインの弟は最後まで命を張って戦う気は無いらしい。ウォール・オブ・ストーンで壁を作って追跡できないようにするとババウを残して逃げていった。残されたババウは始末された。

これ以上の追跡は無理そうなので一度撤退することに決めた。イラベスたちはデーモンには遭遇しなかったもののバーバリアン達が陣取っていてひどい目にあったらしい。カリアードは弱いデーモンにしか遭遇しなかったようだ。入り口まで戻って今日のところは撤退することにする。

禁断のナインドリアンエリクサー

野営して翌日の早朝、再度ドレゼン城に突入する。ヴェインの弟が作ったウォール・オブ・ストーンの壁を崩し、その奥にある階段から地下に進む。階段を下りていくと寒気で頭がクラクラしてくる。どうやらシャドウデーモンから作られる麻薬シャドウブラッドの作用のようだ。多分、奥にシャドウデーモンがいるのだろう。カリアードの助言によればシャドウデーモンで最も危険な攻撃は憑依攻撃なので、それに耐えられそうにない者はついてこないほうが良いだろうということだった。そこでイラベスとカリアードだけを残し、残りの者たちは上の階に戻すことにした。

地下に進もうとすると上から「ヴェインだ!」という叫びが聞こえる。地下に逃げたと見せかけて意表をついて上にいたらしい。急いで地上に戻る。するとそこにはヴェイン兄弟とスパイとして部隊に潜入していたヌーラと護衛と思しき3体のミノタウロスがいた。

ヴェイン弟:「やばいよ兄貴」
ヴェイン:「これを使うしかないな!」

そういうとヴェインは懐から怪しい紫色のポーションを取り出す。

ヴェイン:「ナインドリアンの力を思い知れ!」

そう叫ぶとヴェインは手にしたポーションを一気に飲み干した。そしてヴェインはばったりと倒れてしまった。それを合図にしたかのように戦闘が始まる。

謎のポーションを飲んで倒れて死んだと思われたヴェインが再び立ち上がった。その髪が不自然になびいている。ミノタウロスはすぐに蹴散らされ、ヴェイン弟はシロップにミンチにされ、ヌーラもまたシロップに齧られて降伏した。ヴェインは暴れまわったがついに討伐された。そのドサクサにまぎれてヌーラが逃げようとしたが、それをシロップに気づかれ噛み殺された。

ついにアンチパラディンのヴェインは討伐された。だがヴェインにあの力を与えた謎のポーションは何だったのだろうか。ヴェインが「武勇の剣」を持っていないか持ち物を漁ったが鍵束が見つかっただけで肝心の「武勇の剣」は見つからなかった。

地下へ

ヴェインは「武勇の剣」を持っていなかった。となると地下にあると考えるしかない。シャドウブラッドの瘴気の中を地下に進む。そこに待ち受けるババウを倒し、ドレゼン城とアビスを繋ごうとする邪悪な儀式を阻止し、ついに「武勇の剣」のもとにたどり着いた。だが「武勇の剣」は容易く手に入れられない。

そこには不自然にたなびくシャドウデーモンが待ち構えていた。シャドウデーモンはペンテシレイアに憑依して襲い掛かってくる。シャドウデーモンがペンテシレイアの中にいる限り、思い切った攻撃はできない。

だがシャドウデーモンの注意が「武勇の剣」から逸れた。その機会を見逃さずにラオツェンは「武勇の剣」に近寄りそれを手にした。手にした瞬間、「武勇の剣」の使い方がわかる。手近な壁に「武勇の剣」を広げ貼り付けると、ペンテシレイアに憑依していたシャドウデーモンは非実体を保つことができなくなりペンテシレイアから出てくる。そしてついに実体化したシャドウデーモンを囲んで殲滅した。

シャドウデーモンを倒したあと「武勇の剣」が置かれていた台座のあたりを調べてみると、ヴェインが持っていたのと同じ怪しい液体を5本発見した。きっと邪悪なものに違いないので破壊してしまうつもりで中身を捨てたが、液体は水銀のように丸まり決して地面にしみこんだり散ったりしない。結局諦めて元のビンの中に戻し、あとで処分方法を考えることにした。とりあえずビンはラオツェンが預かることにした。

ネロシャンへ

「武勇の剣」を地上に持ち帰ると敵はドレゼンから撤退していた。どうやらヴェインが死んだことが知れ渡ると潰走したらしい。とりあえずあの大軍を相手にしなくて済むことにほっとしていると上空から何か輝くものがやってくる。良く目を凝らすとシルバードラゴンだ。一瞬テレンデルブが蘇ったのかと錯覚するが、やってくるシルバードラゴンはテレンデルブほどは大きくない。だがそれでも十分巨大と言える大きさだ。その背中を良く見るとアネヴィアが乗っていた。

シルバードラゴンはやんわりと着地し自らをナムハイハスと名乗った。テレンデルブの一族らしい。今回は奪還された「武勇の剣」をネロシャンに移送するためにやってきたらしい。我々全員、「武勇の剣」と共にナムハイハスの背にまたがる。道中、ネロシャンの状況を聞く。アネヴィアはガルフリー女王からワード・ストーンを復活させる任務を受け、その儀式の準備を進めていたらしい。そして儀式の鍵となる「武勇の剣」を回収しにきたのだった。

ワードストーン復活の要となる「武勇の剣」そのものにはディメンジョナル・ロックの機能があるためテレポートで移送することができない。そのため世界最速の飛行速度を持つシルバードラゴンを迎えに出したのだった。

ネロシャンの状況は深刻で一刻も早く儀式を進める必要がある。儀式が完成すればワードストーンは復活し、それを予測していなかった敵に大打撃を与えられるだろう。ドレゼンも速やかに攻略されたので、ネロシャンを包囲するアポナビシャスもまだ「武勇の剣」が奪還されたことに気が付いていないはずだ。

道中、いろいろな敵に遭遇するがシルバードラゴンの飛行速度で振り切った。ネロシャンに向かう途中のワードストーンにも「武勇の剣」を触れさせて儀式を進めながらゴールを目指す。そしておよそ8時間ほどでネロシャンに到着した。

「武勇の剣」と共にガルフリー女王に謁見し、「武勇の剣」を渡す。そして我々もこのままネロシャンを守る戦いに参加して欲しいと要請された。ティーフリングである我々は、ティーフリングへの偏見を受けることなく戦えるように、大きな戦功を挙げ皆から信頼されている高名なティーフリングの騎士団長アシュナスのもとに配備されることになった。

ラオツェンは出撃までのわずかな時間にシャドウデーモンのところで発見された、ヴェインが飲んだものと同じものと思しき液体を調べることにした。この色合い、間違いなくナインドリアンクリスタルと関係がある。この液体の正体を知るためにラオツェンは思い切って飲んでみた。力を得る感触と共に何かが失われた気がした。しかも習慣性もありそうな気がした。

そしてネロシャンでの決戦の時は迫っていた。

ラオツェン記す。次回に続く)