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第8回セッションログ

 要約

出来事

・ダンジョン

新しい設定


・Cecilは敵だった
・Star Stelaから近い(300ft)ので、この建物(行政府)の地下までテレポートできた
・ショールンを助けた
・meeの人格の一人がシルバーワゴンで暴れて捕まって裁判を起こされたという記録が見つかった

次回の予定

・ダンジョン

経験点

4200点


 ログ


1

私は自分自身が体験したこの奇妙な出来事を後世の人達に伝える必要があると考えて、この記録を作成している。
確かに客観視して見ると、この記録は、あの忌々しいザンの記録のように、怪しげな、しかし大衆受けする通俗的な内容で、作り話だと思われてしまうかもしれない。
しかし、きっといつの日か私以上の研究者が(それが私ではないことを非常に残念に思う)、この謎を、現象を解決してくれることと信じている。


あれは、キャバラット大学の……確かアイラビエン21:2先生が問題発言で叩かれていた時期だったように思う。

私は当時、太古の遺跡から発掘した絵を調査していた。
この絵は炭素年代測定の結果から、ギャップよりもはるかかなた昔に描かれたものであることがはっきりしており、6人の無法者達が冒険をしている様子が描かれていた。絵画の技術は非常に高く写実的であり、また一方で、画家の情念がこもっている芸術的な絵だった。

私はインキの組成分析をしようと、サンプル取りをしていたが、この絵のあまりの美しさと……そして、その美しさとは対極にある禍々しさ……いや、それは対極にあるのではなく、その二つの要素が並列にその絵の魅力を引き立てていた……に取りつかれて、中々インクを削り取ることができなかった。
ピンセットを握りながら、絵に向かった、何時間が経ったのだろう、私がいつの間にか眠っていたようだ。

2

ここは建物の中だった。周囲は石造で、蛮人6人が肉体と肉体をぶつけ合いながら、不死の者達と戦っていた。不死の者は、人質を取っていた。しかし、何たる野蛮なのか、エンボイと思わしき人が「危険だから動かないでください」と喚きながら、人質に魔法と思わしき力をかけていた。

後に調査してみるとそれはチルシタリ(Tilsitari)と呼ばれる種族だった。粗野な戦闘が行われた後、チルシタリは逃亡し、蛮人共が生き残った。

蛮人らは「ヒャッハー本だ本だ」「いや、待てよ、本を読むと呪われる可能性がある」と無知蒙昧なことを叫びながら、本を貪り漁っていた。




3

さらに部屋を進んだ。スカムが沢山いたが、一人のミスティックがカラースプレーをかけて撃退した。先ほどの人質が……チルシタリがやってきたが、また逃亡していった。


ここは食堂だった。ソルジャーが綺麗に磨かれた食器を見て、驚愕、嗚咽していた。おそらく、このような文明的なものを見たことが無かったのだろう。

私も食器をじっくりと見てみた。デザインは非常に古かったものの、今でも儀礼用、装飾用として使えるレベルもの良いできたった。まるで鏡のように、私の顔がはっきりとうつっていた。

突然鏡にうつった私の顔が動き出し、鏡の中の私が、夢の中の私を憎々しげに睨み始めた。私は大驚失色し、逃げようとしたが逃げ出せなかった。逃げたかったのに逃げられなかった、ここは夢の中だったことに今更ながら思い出した。逃げ出したい逃げ出したい、早くここから出るんだ。



4

気がつくと蛮人らは別の部屋に進んでいた。ここは裁判所、大統領室きっとそういう場所だったのだろう。オペレーティブ?がまた後でここに来よう、と言っているが、そんなことせずに早く逃げ出すんだ。


地下まで逃げてきた、やってきた。
冒険者達は、この地下は星見台から近いから、テレポートできたのかなあと言っている。ここはテレポーターなのか、ならばさっさとポートオーソリティに話をつけて逃げ出してくれ。


5

時間が経過し、少し落ち着いてきた。私とは異なり、恐れを知らない冒険者達(そう、このとき私は少し蛮人共に対して少し尊敬の念を抱きはじめていた)は進んでいった。その部屋は食糧庫だったが、扉があり、さらに奥へと続いて行った。

奥に扉があったが、さきほど拾った鍵で開けることができたようだ。「どうせ、開けられないと進まない扉は「神」が開けられるようにしてくれているから、ローグとかいらないな」と

ああ、蛮人らはなんて愚かなのだろう、神の奇跡を信じ切っているとは。



6

さらに進むとそこは牢屋だった。牢屋には男の子が囚われていた。流石に野蛮人でも、子供を連れて戦闘をする危険性は理解できたようで、街中心部に送り返していた。

7

皆命知らずなので、要塞……とは名ばかりのバラック造りの建物(ただしこの時代としては中々良いつくりだったのではないだろうか)に再度突入していった。

そこは、兵隊たちが詰める宿舎で、コップに入ったコーヒーはすでに乾き黒ずみになっており、またミルクがチーズになっており、机の上には埃が地層を形成し、暖炉はすでに枯れ果てていた。

一人のソルジャー?あるいはオペレーティブ?が狂気に満ちた眼で「嫌な予感がする……」と映画のようなセリフを呟きながら、地下に目的のものがあることを示唆しはじめた。


8

そこには、隔離部屋があった。いや部屋ではなかった。そこは牢獄、ダンジョンであり、入口は一見分からないようになっており、厳重に封がされていた。

そこにはゴーストがさまよっており、冒険者達が部屋に入っていくと、「俺は殺していない、やっていないんだ」と言いながら、蛮人らを睨みつけた。
「憎い憎い、俺を嵌めたロールズもパジェットも憎い」
冒険者達に冷たい手で触った。
ふよふよとさまよいながら、それでいて、ひとつの意思を持ち冒険者に襲いかかってきた。冒険者達の野蛮な武器では、あるいは野蛮であっても神性さを持っていなかったので、中々対抗することが困難ではあったが、何とか倒すことができた。


壁を調べると、小部屋があり、そこにはミイラ化した死体があった。さきほどのゴーストに良く酷似していた。冒険者達は彼を埋葬した。

するとゴーストが再び現れた。現れ、ありがとう、と感謝の言葉を語り消えていった。消えていくのだと私は思っていた。思っていたが、そのゴーストは去り際に、私を見た。彼は私を認識していた。


9

私は目が覚めた。目の前には絵があった。絵の中にそのゴーストがいる……ことは無かった。私はコーヒーでも入れようとお湯を沸かしはじめた。鈍く光るポットに私の顔が見えた。当然笑ったりしなかった。

ポットから出てくる湯気を見てみると、その湯気が段々と人の顔に見えてきた。そう、あのゴーストだった。ゴーストは私を見て禍々しげに笑った。私は慌てて換気扇を回した。そのゴーストは消え去った。

きっと目の錯覚だったのだろう、私は研究室から出てロビーに向かった。ロビーにはまだ沢山のマスコミが押し掛けていた。いた、マスコミの中にさっきのゴーストがいた、眼の錯覚だったのかもしれない、しかし私は逃げ出した。看板の人の顔が、草が、空気が、文字が……全てが見える、顔が見えてしまう、私を睨みつけている。

 

 

 

  ∧_∧
  ( ゚Дメ)
  / ∪∪
  (  ノ
  )ノ

dklふぁs;jfけゎ;jfけゎ;jfけwぁ;
今も私は逃げ続けている。誰か助けてくれ、たすけて……。