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第40回セッションログ

97日目


研究所のStar Stelaを停止した一行は、最後のStar Stelaがある"パリ"に向かう。ツァンが案内してくれるそうなので、歩いてパリに向かう事にする。
ツァンは元々(オリジナルの)パリに住んでいて、パリNexusができた時に、一緒に吸い込まれてここに来てしまったらしい。パリと言ってもパリの全てがNexusになっているわけではなく、セーヌ川のほとりのごく一部だけがNexusとなってここに存在しているようだ。街の雰囲気は暗く、川からは何かが腐った臭いがする。あちこちから何かの気配はするが、姿は見せようとしない。何かを思い出しかけたまゆが言うには、知っているパリとは雰囲気がだいぶ違うようだ。
パリに到着すると、ツァンがまずは自宅に行きたいと言うので向かう事にする。歩きながらStar Stelaがある場所について聞くと、彼は川のほとりにある塔(エッフェル塔)を指さした。

しばらく歩くと、ツタに絡まれたアパートにたどり着いた。一行が近づくと、アパートの中のいた緑色の肌の人型生物がさっとカーテンを閉じる様子が見えた。ツァンが帰ってきたぞという演奏をすると、わらわらと人型生物たち(Leng Ghoul)が集まってきた。アックスが敵意はないと言い武器を収めるが、Commonは通じていないようで険悪な雰囲気。ユールがAkloで声をかけると通じたようで、その場は収まった。
彼らは元々パリの住人だったが、Nexusになった時にLeng Ghoulになってしまったそうだ。それでもツァンが演奏でいろいろしてくれたおかげでだいぶ被害を抑えられたそうで、ここの住人たちはツァンをリーダーとして慕っていたそうだ。

しかし、集まってきた住人が言うには「ツァンさん、あなたはここを長く空けすぎた。今はアーメルというごろつきが支配者になってしまったよ。」アーメルは元軍人のごろつきだったが、ツァンが不在のうちに力で部下をまとめて、今はキャプテンアーメルと名乗りこの辺りを仕切っているらしい。今のところ、部下がときどき乱暴を働いたりするだけですごく困っているというわけでもないが、今後どうなっていくか不安そうだ。
ツァンがその様子を見て一行に、アーメルをリーダーの座から引きずりおろして欲しいとお願いをしてくる。一行の目的であるStar Stelaとと直接関係するわけではなさそうだが、彼らの協力を得られれば塔に入るのも楽になるだろう、ということで引き受ける事になった。アーメルのアジトは分からないが、彼の部下なら知っているだろうという事で、まずはパリをうろついてごろつきをシメて話を聞く事にする。

パリの街を歩いていると、まゆの昔の記憶がフラッシュバックした。記憶を失う前にこの街(このパリよりもだいぶ近代的だったようだが)を歩いている時に赤いリボンを風に飛ばされて高い木の枝に引っかかってしまったが、時間が押していて取りに行けなかった記憶がよみがえる。特に行く場所の当てもなかったので記憶の場所に行ってみると、ねじくれた黒い木のてっぺんに赤いリボンが引っ掛かっている。魔法で飛べる今となっては簡単にリボンを取り戻す事ができた。腕に巻いて歌うと特別な効果があるようだ。

次はリューシンがなんとなくアパートの近くにある大きい建物(ルーブル美術館)に行きたい、いいものがある気がするといいと言い出したので、そちらに向かう事にする。中にはたくさんの芸術品らしきものが飾られていたが、顔が人間でなくなったモナリザ、目がカタツムリのようになったミロのヴィーナス、イエローサインの旗を持ったジャンヌダルクと冒涜的な絵や彫像ばかりだった。リューシンはこんなはずでは…といいながら少し正気を失いかけたが、気を取り直して他の場所に向かう。

次は大きい聖堂(ノートルダム大聖堂)に行こうとすると、青い制服を着て銃を手に持った4人のパトロールのLeng Ghoulに遭遇した。彼らは開口一番、「見ない顔だな。治安のためにマジックアイテムを回収している。持っているものを全部出せ」と言ってくる。アックスが逆に脅すが効果はなく、そのまま襲ってきた。
パトロール達は最初は腰に差していた警棒で殴ってきたが、一行が強いのを見てとると警棒を投げ捨て、反対側の腰に差していた銃を抜いて撃ってきた。メッカルが集中砲火されて倒れる。そのまま応戦しつつ、Wall of Forceで分断したら半分は捨て台詞を吐きながら逃げて行った。残りのうち一人を倒して最後の一人を脅すと、ようやく降参した。
話を聞くとアーメルはキャバレー・ドゥ・オブリをねぐらにしていて、部下はあと10人以上いる。ボスは大きくて、生意気言った部下の首を一発で飛ばした事もある、そうだ。ねぐらが分かったので捕まえたパトロールには悪いことはするなと言い含めて逃がし、キャバレーへと向かう。

キャバレーにつくと、店の前で見張りらしい数人のLeng Ghoulがやる気なさげにたむろしている。一行はどうやって目的を果たすか作戦についていろいろと相談したが、まずは観光客を装って入り様子をうかがう事にした。
武器を持った一行が店に入ろうとするのを見て、見張りはぼそっと「あのブタ野郎がどうなってもいいけど、俺たちを巻き込まないでくれよ」と言ってきた。
中に入るとテーブルは棺桶、シャンデリアは人間の骨製など、だいぶ趣味が悪い。その中で20人ほどのLeng Ghoulと、その中でもひときわ大きいアーメルが騒ぎながら飲んでいる。アーメルは周りの部下たちに絡んでいるが、うまく避けられたりしているようでどうも人望はあまりなさそうだ。
内部情勢が分かったところで一度戻って、作戦をもう一度考える。人望がなさそうなので、ツァンが帰ってきたことを喧伝すればほとんどの部下はこちらについてくれるのでは、と予想する。そこでまずはツァンに安全なところから音楽を演奏してもらい帰ってきたことをアピールしつつ、正当なリーダーが帰ってきたのでアーメルは既にリーダーではない、と部下たちの前で宣言するという作戦になった。

中に入り(Akloを話せる)ユールがそのように宣言すると、「うるせえ、いまは俺がここの法だ!」と言って襲ってきた。たくさんの部下たちは二人だけアーメルに付いて襲ってくるが、残りは予想通り、様子見とキャバレーの隅の方へと離れていく。
アーメルはRageして襲い掛かってきたが、事前準備などのかいあってバッフバフのメッカルとアックスがフルアタックすると1roundで倒れた。その様子を見て他の部下もツァン側に付く事で合意したようだ。

ツァンはそのまま、音楽で「これからエッフェル塔に巣食うシャンタクの掃討をする」と宣言する。元部下たちは手際よく高射砲などの装備を準備し、塔の周りを飛ぶシャンタクたちを一掃してくれた。

次回に続く