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第十四話

今回ウルバノはお休み。

 前回のあらすじ

アラバスタートライデントにドレシッサを助けに来た開拓団は、ピカピカ光るポジティブエナジーのモンスターに何度も眼を焼かれながらもネクロな機械を操る変なアボレスを倒し、塔を上へ上へと昇って行った。そしてクロックワークの工房の先でついに噂のクロックワーク、ゾーチャットリーと出会ってしまった。

 ゾーチャットリー

そこは講堂のような場所を実験室に使っていたという感じの場所だった。奥には演壇、壁沿いには実験台などが並んでいる広い空間にその一際巨大なクロックワークは待ち構えていた。弾力のある素材と金属で出来たクラーケン、ゾーチャットリーは流石の強さだった。

触手で組み付いてくると予想はしていたが、内二本が特に長く離れていた後衛もあっさり捕まってしまった。しかもスミを吐き、辺りを真っ暗にしてきたためヴィクターは正確に急所を突く事が出来ず、キャスターはターゲットが取れず有効な手が打てない。もちろんゾーチャットリーはこちらの場所が分かるらしくうかつに動くこともできない(Combat Reflexesもしっかりと持っていた)。ご丁寧な事にスミに毒性(str dmg and nauseated 要2連続成功)まで付いており、準備もリソースも足りていない一行は団長を残し壊滅してしまった。

スミにやられ階下に避難していた団長が、皆の悲鳴が止みスミが晴れた頃再び講堂を覗くと、丁度ゾーチャットリーが触手で器用に扉を開けて皆の死体を塔の外へと捨てているところだった。急いで外に出て死体を回収しようとする団長はそこで意外な人物と出会った。
それはドレシッサでなんと自力で脱出してきたらしい。一体何のためにひどい目に遭ってきたのかと思ったが、とにかく死体を回収し、ドレシッサと共にタラサントリーまで戻るとドレシッサ母、アネモラが感謝して蘇生費用をいくらか出してくれたので皆生き返る事は出来た。

 鮫竜

ゾーチャットリー相手に為す術無くやられた開拓団の面々はかなり心が折れていた。それでもオチミュアのことを考えるとやはりアラバスタートライデントには行かねばならない。どうにか自分自身を鼓舞して再び立ち上がった一行であったが、しかしその前に恐るべき脅威が立ち塞がった。

タラサントリーを出立してすぐのランダムエンカウントの結果現れたのは、サメの頭を持つ超巨大な蛇だった。トレイシーが言うにはこのCetusと呼ばれるモンスターは見た目に反して竜の一種であり、侮れない相手であるらしい。
移動中だったので長時間のバフしか掛けていないが、リソースは十分。負ける事は無いと思われた(ランダムエンカウント表のかなり低い目の方のモンスターだった)が……。

先陣を切って接敵しようとするヴィクターが念の為acrobaticsすると、やはりCombat Reflexesを持っていたらしくCMDは66だと言われる。高っ!当然失敗し、AoOされ99damage and grab。えっ、クリティカルしたとはいえダメージでかくないですか?しかも敵の手番でConstrictされた上にSwallow -Wholeされてしまう。これはまずい、大ダメージを喰らっているのに回復が出来ない。

いきなりメインアタッカーをぱっくんされてしまい慌てる一行。団長のMagic Jarに一縷の望みをかけるがSRに阻まれ上手く行かない。
結局、順番に一人ずつ飲み込まれていき、Resilient Sphereに立て籠もって難を逃れた団長以外はおいしく食べられてしまった。

またも一人タラサントリーに逃げ帰った団長はリルキマタイに助けを求め、占術でCetusの排泄物を探し借金して4人をResurrectionしてもらったのだった。

ちなみにこのCetus、他にも噛みつきにFreedom of MovementやFly等を解呪する能力があったり、判定にディスアドバンテージが付くオーラを持っていたり、Fast-SwallowやGr. Vital Strikeまでもっていたりとやりたい放題のくせにCRは何とクロックワークオウムガイよりも低い13。このモンスターを造った奴は誰だあっ!

 サメに比べれば

アラバスタートライデントに行くどころかランダムエンカウントで惨敗した開拓団は今度こそ本当に心が折れ、現実逃避にアンコラトー島の探索していない所を漁ることにした。もしかしたら何かいいものが眠っているかもしれない。そう考えて。
もちろんそんなわけも無く、ただ冬虫夏草みたいな植物に寄生されるも再生能力のために死ぬこともできないスクラグ(水棲トロル)を助けただけだった。

しばらく時間がたったことで落ち着きを取り戻した一行は、Cetusに比べればゾーチャットリーなぞかわいいものだという事に気付き、今度こそアラバスタートライデントを攻略することにした。ただもう海は嫌なので、アルコーが新たに神様から授かったWind Walkの呪文で空から行くことにした。どうでもいいことだがサメことCetusは1200ft.上空までジャンプして噛みつく事が出来るらしい。このモンスターを(ry

ゾーチャットリーとの再戦はFreedom of MovementとDelay Poisonを全員にかけた上に、スミ対策にイスカがControl Waterを使ったのであっさりと勝利した。ゾーチャットリーの攻撃は一発10数damageだったので一行の心は大変安らいだ。

 Timeless demiplane

アラバスタートライデントをさらに上へと昇ると、そこには向こう側に森が広がるゲートと思しきものとイムーヴァブルロッドによって空中に固定されたひっくり返したお椀のような物体があった。何らかの魔法装置であることは明白なので団長がいろいろといじくってみると半球にくっついていたキューブが一つとれてしまった。そして、突然黄金の鎧を着た黒い巨人がテレポートしてきた。

この巨人、マールートはアブダックと名乗った。その目的はリッチになって死から逃れたオーベロンに死刑を宣告することらしい。今までは魔法装置のせいでアラバスタートライデントに入る事が出来なかったが入れるようになったので来たそうな。目的が一致しているので協力を頼んでみたがゲートを通れないと断られた。その代わりにゲートの先Omen dominionについて教えてくれた。

Omen dominionは昔からあるdemiplaneでアラバスタートライデントはそもそもこのdemiplaneへの入り口を囲む様に作られたらしい。この中では年を取らず、睡眠も食事もいらない。さらに予言の力が今でも失われずに働いている(中にいるとForesightが掛かる)そういう場所だそうだ。

一通り聞いたので意を決してゲートをくぐるとそこは森の中の道だった。風に揺れる木の葉の音も虫の声も聞こえない静寂の中を進むと巨人サイズの家があった。家の前には何も乗っていない台座のようなものがあり、近づくとそれは映像を映し出した。
映像はローブの人物を従えたオーベロンと思われる人物が3体のサイクロプスを叱りつけている様子だった。サイクロプスたちは何やら思う所があるらしくローブの人物と目配せをしていた。

ドアをノックすると出てきたのはやはりサイクロプスだった。単刀直入にオーベロンを倒すので協力して欲しいと伝えると最初は難色を示したが、少し説得すると首を縦に振ってくれた。思った通りサイクロプス達はオーベロンに不満を持っていた。

サイクロプスから聞き出したオーベロンの居場所に向かうとオーベロン側も予期していたようで一行を待ち構えていた。オーベロンの話と先ほどのサイクロプスの話から推測するに、ごく最近ローブの人物(恐らくオチミュア)にオーベロンは騙されて世界を破壊する兵器Doomsday Machineの保管されているCompassという場所の情報とフィラクタリーを盗まれてしまったようだった。
一行はフィラクタリーを取り返して欲しいと頼まれたが、そこはかとなく狂気を感じるリッチに皆(アルコーを除く)は否定的で結局殴り殺してしまった。

なおサイクロプス達は付いてくるというので、アンコラトー島で昔助けたサイクロプスの世話を任せることにした。

 Doomsday Store

Ioun Stoneを開発するSpindle Solutionの秘密の部署Compass。そこにはゴラリオン全土の形を変えてしまえる程の最終兵器が保管されているという。その場所はMordant Spireのエルフ達が調査しているアンコラトー島南方の島、その中ほどの湖にあるとオーベロンの話から判明した。
Veiled Masterオチミュアは開拓団に先行して既にそこに向かっていることだろう。

一行も急ぎ向かいつつ二エランに報告をすると、調査は難航していると返答があった。スカムやフェイスレスストーカーの妨害が激しく、しかもどうやらPort Orchidに侵攻してきそうな様子であるらしい。
とりあえずイスカが今後の方針を決めるために占いをすると、リルキマタイに助力を求めよとのこと。借金返済の事もあるのでタラサントリーに向かうとリルキマタイは力を入れて占うと言うのでその日はタラサントリーで休むこととなった。

翌日、リルキマタイの元へ行こうとする一行の前に障害が立ちはだかった。それはあの伝説のプランクタ、Ruinquakeだった。
Ruinquakeは爆発してバラバラになって広範囲を攻撃してきたリ、攻撃するとマグマが噴出したりと噂通りの強敵振りを発揮してきた。
しかし、サメドラゴン程の絶望感は無く、イスカとヴィクターが順当に打撃を与えていくとやがて本物の瓦礫の山へと変わった。

リルキマタイの亀甲占いは、Port Orchid防衛は味方に任せて直接Compassに向かうが吉と出た。また最後に選択を迫られるので間違えてはいけないらしい。何の事だろうか?

アンコラトー島の南方の島を上空から眺めるとCompassの場所は簡単に見つけられた。湖に不自然な穴が開いていて、水が流れ落ちている。その中空にはプラットフォームが浮いており、これが入り口なのだろう。降下していくとプラットフォームに小さな人影があった。

それはWyrwoodでGardenerと名乗った。その名の通りこの近くで植物を育てているのだが、最近モンスターに荒らされて困っているとの事。ここにいたのはどうにかしてくれる相手を探しての事らしい。助けてくれれば、この入り口を起動させてくれるという。助けるのは全く吝かで無いが、今はとにかく急ぎたい。もしかしてと皆が団長を見ると、果たして団長は入り口を無理やり起動してしまった。

入った先にはあのアンコラトー島探検の初期によく見かけたアズラント人の幻影の本人がいた。ゴーストとなって。
そして、ゴーストは言った。侵入したオチミュアより先に最終兵器を停止させて欲しいと。

詳しく話を聞くと、このCompassという場所はResearch, Test, Applicationという3つのWingから成っており、それぞれのWingに最終兵器を停止させるための鍵となるIoun Stoneがあるとゴーストは教えてくれた。

開拓団はオチミュアの手下や恐らくあるであろうCompassの防衛機構を突破し、最終兵器を止める事が出来るのだろうか?
そして古代の最終兵器とは一体如何なるものなのだろうか?

続く。