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第6回セッションログ

 キャスト

Lemregenov(Genov)

Wiz5 Mage of ArcaneOrder 4
30年間を純潔のままに過ごし魔術を使えるようになった男.

Tuji

Healer 8
道行く人にキュアを掛ける植物状生命体.一角獣に乗っている.

Rhatya

Clr4 Ordained Champion 4
礼儀正しいHextorの殴りクレリック.ツンデレかつ騎士っ娘.

Pasta

Clr7 Sacred Exorcist 2
わざとらしく高貴なEhlonnaのクレリック.チキンでしかも姫(ネトゲ的な意味で).

Eclipse9

Rog4 Clr1 Skullclan Hunter 2
対Orcus組織から派遣されてきた人.アンデッドの急所が見えるらしい.

Barl

Bbn2 Ftr2 Sor1 DragonDiciple4
竜に育てられたオーク.ストレングス・モンスター.


 

本日のRappan攻略は未探索の場所があるフロアから行った.未探索な通路の先に進もうとしたら,DMが「その先は迷路になっていてマッピングが面倒だから30分経ったって事にして先に進んでいいよ」と言った.実際には新聞の日曜版についてるような規模の迷路が部屋ごとに挟まっていてCompletelyに時間を無駄にさせるための仕掛けですとシナリオにも書いてあるので一同のシナリオライターのヘイト値が高まった.

次の部屋に行くとEclipse9が牛の鳴き声を感知した.このフロアで先日,一行はミノタウロス――それもテンプレートがついていてフリーアクションでイセリアルジョウント(もちろんSuでat will)する奴――と戦い,死ぬほど苦戦したのだった.悔しい記憶がよみがえり,怒りに腕をふるわせる一行が扉を蹴破ると,そこにはイセリアルジョウントしないミノタウロスが12体いた.彼我ともに大ダメージを出し合う戦いだったが,なぜかTujiがキュアマイナーウーンズを使うと7点ほど治るのでキュアワンドを使うことはなかった.ミノタウロスは数が多かったので経験値も結構もらえ,BarlのLvが上がってフレンジードバーサーカーになってしまった.

牛部屋の奥には扉があり,その奥にはまた30分迷路が広がっていた.30分経ったことにして迷路を抜けるとそこはT字路で,その先はまた30分迷路だった.途中でゴブリンが迷っていたが道を教えてやるとアイテムをくれた.

都合1時間半が経過したことになり,次の部屋の扉に耳を傾けると,モーモーと牛の鳴き声が聞こえた.うんざりした一行が消化試合と思って扉を開けると確かに牛っぽい生き物が4体ほどいた.
知識判定を皆が振ったが,目が悪く能力は分からず,ゴルゴンという名前だけは分かった.

「ほら、その、そいつすごく鼻息あらそうだから鼻息のかからない範囲に、こう……」
「ブレイクエンチャじゃ治らないんだよねぇ……」
「ストーントゥフレッシュは7thの上に死にセーブが……」

と臆病風を吹かし出すPL.だがPCはそんなことを知らない.そして、やけになって突っ込んだ奴の上にも、後衛だからとチキンなムーブをした奴の上にも,平等に石化ブレスは2発ずつ降り注いだ.

Pastaは9から成功だった.8が出た.ハウスルールで大量の経験値を払い振り直した.5になった.血を吐きながらもう一回振り直した.1が出た.死んだ方がマシだった.

石にならなかったPC達はBarlのマッシブが確定する程度の攻撃力もあってゴルゴンを肉骨粉にすることに成功した.ゴルゴンの寝わらを漁っていると怪しげな瓶が出てきた.瓶が鉄で出来ていたのでTujiとRhatyaが蓋を開けることを冒険者の勘により拒否.街に帰ったあとうるさいPastaが石になっている間に高値で売ってきたようだった.

 オルクスの神殿

ゴルゴン達を倒したあとにまだ行っていないところを進んでみると,いかにもなダブルドアがあった.漂ってくる強烈な悪のオーラがこの先がどうしようもなくアレなスポットであることを教えていた.そう,この雰囲気はオルクス神殿.
以前7Lvだった一行は別フロアのオルクス神殿をフルバフして強襲したもののEL14というどうしようもない物量に蹂躙されて全滅したのだった(DMいわく7Lvでクリアすることを期待される遭遇だったらしい.最終的には勝ったけどね).
またも物量に圧倒され虫けらのように地べたをはい回る屈辱の極みになるのは確定だった.

試しにPastaがディヴィネーションしたら「頑張れ超頑張れ」って答えが返ってきた.Genovがクレアヴォアイアンスで覗いてみたらグラブレズゥがいた.GenovがCRという単語に思いを馳せつつグラブレズゥ以外に目を向けるとボスらしきクレリックが一人と下っ端クレリックが5人とスペクターが2体としなびたドラゴンが1体いた.

人間の配置からサイレンスで呪文を封殺できると見た一行はディメンジョンドアによる強襲を考えた.Barlの打撃力であればグラブレズゥに殴り負けることはないと踏んでの強攻策である.GenovRhatyaBarlの強襲部隊が突入したのと時を同じくして対テロ特殊部隊のごとく扉を蹴り開けるEclipse9とPasta.挟撃はプロフェッショナルの流儀!

と思ってたら扉に罠があってEclipse9のWisがごっそり減った.うっかりプロ.

Barlは激怒狂乱でグラブレズゥを殴るが目がしけて思ったよりあたらず.そして下っ端クレリックズからいきなりディスペルマジック×5が飛んできて酷いことに.だが,何より酷いのはドラゴンだった.ドラゴンがボスごと突入部隊にブレスを噴くと68点と6点Conとかわけのわからないことを言ってきたため突入部隊が全員ぶっ倒れた.

Tujiはマスキュアモデレットウーンズ(なぜか5th)で突入部隊を35点ほど回復したが,生きていたのはBarlだけだった.
Barlは退却不能だったのでボスを殴ったところブレスでふらふらになっていたボスが天に召された.そのまま薙ぎ払ってグラブレズゥを殴るが致命傷を与えられず,Pastaの最後っぺたるハンマーオブライチャスネスもあまりダメージが出なかった為,3:1で痛み分けと言うことになった.だけどDMが「じゃあ,このボスは下層の神殿の強い人にトゥルリザかけてもらうからつぎ行ってもRepopね」と言っていたのであまり痛みは分かれていなかった.

「あのようなOrcusCultを放置しても良いものか」とPastaRhatyaは言っていたが優しいDM神が「あのエンカウンターはタフだし、呪文はあげますから他のところに行っても良いですよ」という趣旨のこと言った途端にお為ごかしは終了し,Lv上げという文化的な行動が開始された.

DM情報によると、一行はだいぶショートカットをしてハードなフロアに行ってしまったらしい.そのため,階段をひとつひとつ潰していくことになった.

 虎穴すぎ


このRappan Athukというダンジョン、やたら崖や流れの強い川や水中通路が多い.しかも崖にはご丁寧にも鼠が住み着いていてロープにかじりつくと書いてある.デザイナーはプレイヤーのリソースを削りたくてたまらないらしい.

そんな崖のひとつをGenovのFlyで飛び越えたEclipse9が偵察に行くと,その先には岩をくりぬいた滑らかな通路が伸びていた.シールド工法を実現するモンスターの名前を思い浮かべ渋い顔をするPL.
もうちょっと見てみるかと先に進んだところその滑らかな通路は毒まみれでEclipse9はSTを要求されてしまった.地に足を着いていてはいけないらしい.そんなにリソースを削りたいのか…….

虎穴に入らずんば虎児を得ず.Genovがギルドのサイトからマスフライをダウンロードして唱えてくれたおかげで一行はぬるぬる通路の先に行くことが出来た.
ぬるぬる通路の先には部屋があり,二体の石像がたたずんでいた.石像の出来がとても良い訳でないことを確かめると一行は部屋に入った.
石像の片方はクラウドジャイアントでもう一方はタイタンらしい.歴史の知識を要求され,Genovがチェックに通すとDMから紙が配られた.が,平易なD&D英語でなく古英語混じりの韻文だったのでPLが言語チェックを通せず,まぁ進めばいいかということになった.
宗教関係者はこの場所がお墓っぽいことが分かったが,このぬるぬる通路が明らかにまともでない方法で造られていたことから盗掘を受けているものと判断.慰霊のために立ち寄るけどやばそうだったらごめんなさいしようということになった.

先には扉が二つあった.聞き耳もディテクトイービルの反応もなし.一行が大丈夫だと思い扉を開けるとそこにはすっくと立つ半透明な巨人の姿が!

巨人はどうやら望まぬ霊体化を遂げたらしく「うぬらもOrcusの飼い犬ならん!!」と大変曖昧なご様子.Pastaは高貴な人物特有の困ったような目で天を仰いだがDM神が「呪文あげるから(ry」と言ったので野蛮な目つきに戻りイニシアチブが振られることになった.

Barlは強敵と見るや喜び勇んで突撃し激怒狂乱するもミスチャンスではずれ.その直後巨人の行動が回って来た.

「じゃあ,Barlをぼこぼこっと強打で殴ってプライマリとセカンダリがあたり.49点と47点.ターシャリはハズレね」

「なん……だと……?」

おかしい.どう見ても非実体の出すダメージではない.どう見ても筋力乗ってます本当にありがとうございました.てかそもそも非実体だから物質界での筋力−なはずなのに強打してるし!

もちろん、ちょっとまって下さいで口プロレスが始まり,非実体の接触に筋力と強打が乗るのはおかしいと指摘がなされたところでDMから問題発言が!

「あ、ほんとだ、接触って書いてある.ひどいなぁw」

ちなみに非実体のモンスターはエーテル界だと筋力を持っています.が,そんなこと問答無用で物質界でも筋力込みの値が接触攻撃と書いてあるらしい.もちろんFeat欄には燦然と輝くPowerAttackの文字!!

DM曰く

「どうせこのシナリオだから接触攻撃で強打したら強そうだってライターが思ったんじゃないかな.まぁ,書いてあるんだし諦めてよ」

こうしてクソマスターの大合唱はクソライターの大合唱へと代わり,一行は窮地に立たされた.
何せ,逃げても相手は非実体である.壁をすり抜けどこまでも追ってくる.しかも筋力と強打つきで.

もしかしてもしかしたらとPastaが14HDまでAffectする退散を行ってみたがもちろん通じる訳もなかった.TujiがマスキュアモデレートでBarlごと回復させたところ意外にダメージが通ったので,筋力はあってもさすがに耐久力は−だろうと踏んだ一行は癒殺する覚悟を固めた.BarlRhatyaも攻撃に参加し一撃を重ねていき,Pastaは懐のヒールスクロールに手を掛けた.ここでヒール砲が決まれば戦況は一気に逆転する.

だが

DM「まぁ、そうだよなぁ、これはやるよなぁ、強打全部ね」

という大人げない発言によりBarlは75点食らってお陀仏.うわー、スイカ割りのあとのスイカみたいー

そしてPastaの番,ヒールで手を光らせて近づこうとするがそこにそびえるのは強大なThreatenArea.あの強打全部AoOを食らえば70点は堅い.そしてPastaのHPは76点である.その時、隣で覚悟を決めて微笑むGenov

「ミラーイメージがある俺がおとりになってAoOを使わせる.だから奴を必ず……」

そしてBパート最後の劇画調エフェクトを掛けながら七体の鏡像を従えて走るGenov.格好いい!あんた輝いてるぜ!


「じゃあ,AoOするからd8で1だったら本体ね」

「1」

グシャ


だが,Genovには奇跡的に息があった.ギリギリ死の一歩手前で踏みとどまっていたのだ.


「でも50点超えてるからマッシブね(ダイスを振る)……(無言でフィギュアを倒す)」.


仲間を殺され怒りに燃えるPastaがAoOはないものと信じて決死のヒール攻撃を掛ける.この一撃で敵が倒れなければ次の敵のターンでPastaもボロ布確定である.絶対に外してはならない一撃……だが……


「あ、迎え撃ちあるから」

グシャ

耐えた.2点残った.血まみれになりながら凄絶な笑みを浮かべPastaは巨人に向かって手を伸ばす……

「と,その前にマッシブ(ダイスを振る)……(フィギュアを倒す)」


あまりの大惨事にPLは全員笑いが止まらない.そしてRhatyaの番

「奴は鈍重な巨人.奴の素早さではこれ以上のAoOは……!」

そしてRhatyaが懐のヒールスクロールに手を伸ばした瞬間

「惜しかったね,Dexは14です」

グシャ


こうして,TujiとEclipse9は逃げ帰り,Rappan史上わりとよくある規模の大惨事は終わりを告げた.

 予襲と復讐


あまりの不条理スタットに一行の怒りは爆発寸前.特に虎の子のHealスクロールと命より大事な能力値(ハウスルールでデスペナとして能力値ロスを選べる)を減らすことになったPastaはテールランプ並みに真っ赤っかになった.

高貴ぶりっこといえど一応は善人であったPastaが復讐の鬼と化したため,一行はインビジビリティ系呪文を掛けて巨人(実は混沌にして善だったらしい)をタコ殴りにするという凶行に出た.しかし巨人のベイルフルモーン(ゴースト能力)でRhatyaとEclipse9を除く全員が大恐慌.ご丁寧にも残った二人にはリムーヴフィアこそあれどトゥルーシーイングがかかっていなかったためRhatyaがほぼソロで巨人を打ち倒すという結果になった.

巨人のねぐらにはベルトが仕舞われており,Rhatyaが装備するとStrが+8された.そのアイテムは問答無用でRhatya専用アイテムになったのでStrが何より欲しいBarlは指をくわえていた.でも,Rhatyaはそれにふさわしい働きをしていたので咎めるものはいなかった.

Pastaは本来は善であった巨人をフルボッコしたことに対する自責の念に震えていたが、優しいEhlonna神(DM)が「向こうが確認せずに殴ってきた訳だし、正当防衛だから呪文(ry」と告げると適当なところで葛藤を切り上げてアイテム分配に参加しだした.

PC達は死ぬたびにアイテムをかっぱがれ、Rhatyaに至ってはマジックアイテムを一切装備していなかった.しかし,巨人を倒して手に入ったアイテムはどれも高価なもので一行は一気に赤貧冒険者から下流冒険者まで上り詰めた.


 土下座衛門先生降臨


売却益で楽しいお買い物や楽しいアイテムクリエイションを行い,身も心も癒えた一行はOrcusの野望を砕くべくRappan Athukへと向かった.

するといつか出会った盗賊達が道で襲いかかってきた.昔は盗賊のFireballで約一名が消し炭になったりしたが今となっては雑魚同然.リーダーのドッペルゲンガーは結構強いらしかったがBarlが強打全開にして二回ほど撫でると動かなくなった.Doppelgenger Rogue 9でCR12はボーナスモンスターだよね.
リーダーはそれなりによい武器を使っているようだったので当然はぎ取り,気をよくした一行はRappan Athuk内部を鼻歌交じりで歩いていく.あ,もちろん鼻歌はフレーバーですから忍び足はちゃんと振りますよ.

だが,いつまでもいい気になっている冒険者達がいい気なままで居続けられる訳はなく……ネズミ付きの崖のある部屋に来て「まーた今日もマスフライすっか」って段になったとき,Eclipse9が向こうから浮遊する何かが接近してくるのに気づいた.

Genovが知識判定を通したところビホルダーであることが判明.呪文を完全に打ち消すアンチマジックコーンと様々な一発ツモエフェクトを発揮するアイ・レイを使い分けるD&Dの名物版権モンスターだ.

ビホルダーと言えば楽しい楽しいアイ・レイ祭.怯えながらも皆順調にセーブを通し,アンチマジックコーンの隙をついて攻撃を重ねる.しかし,このビホルダー,ネズミ付きの崖の上に陣取っている.ダメージディーラーであるBarlがフライで飛んで殴ろうにもアンチマジックコーンがあるためなかなかたどり着けない.ジャベリンを投げたりしてみるもあたらない.
そんなこんなでだばだばしているうちに、Eclipse9が粉のつまったブーツになってしまった.
最終的にはBarlを連れたGenovがビホルダーの後ろにテレポートアウトし,Barlがスパイクトチェインを振り下ろすと戦闘は終わった.

今日は時間の都合上ここまで.

 結論

レイスストライク強打はやっぱり認めるべきでないことがよく分かりました.殴られて分かる痛みもある.