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第18回セッションログ

ラッパン・ギャング密着24時 家政婦は見た!ラッパン・ギャングの凶悪素顔


ラッパンにはパワースポットと呼ばれる場所がある。
オーカスの使徒にとっては最高の、そうでない者にとっては最悪の場所だ。
それゆえ必ずオーカス様の神殿が建っている。

これは不届きにもオーカス様の神殿に土足で踏み込んで破壊の限りを尽くしたラッパン・ギャングどもの所業を再現した再現フィルムだ。奴らの手口を学ぶためにも心して見て欲しい。

偉大なるオーカス様の僕


  • シャドウ とてもたくさん
  • スペクター とてもたくさん
  • マリリス 2匹
  • ナイトウォーカー 1匹
  • マフィスタ様 1人
  • ジェスター・フラット 1匹
  • 変態ピクシー 1匹
  • オーカスの手下クレリック 6人
  • 中間管理職クレリック 1人
  • ウィザード 1人
  • ボスクレリック 1人

戦いは扉を開ける前から始まっている。オーカス様ビジョンによれば、この日も奴らはせっせと準備にいそしんでいた。

パスタはラッパンに向かう前にあらかじめガエルを呼び出して契約を結んでいた。曰く、オーカスの最後の神殿の扉を開ける直前にやってきて、全力でバフってくださいと。天使をアゴで使うとは奴も偉くなったもんだな。

ジーノフもまた扉を開ける前にほとんど終わっていた。外部からの干渉を一切断った状態で、ひたすらアンチマジックフィールドの焦点としてブラつくつもりだ。なんかマンチ臭いがそれが奴の本性だ。

そしてみんなにお馴染みの既にオークなのかどうか怪しいから「悪いオークじゃない」極悪人バールもまた破壊の限りを尽くそうとウズウズしていた。アイツは普通に叩いても死なないから頃合を見計らって分解するのを忘れるな。

そこまで準備しながらもラッパン・ギャングはあくまでも慎重だ。アンデッド探知マシン・ユランが扉の向こうからアンデッドの存在を探している。こんなこともあろうかと、扉の近くにはスペクターを2体配置しただけなんだが。

とりあえず、奴らを油断させるために、下っ端に極上の僧服を着せて、大司祭役をやらせてみたが、ありゃ駄目だな。気張って「オーカスの神殿に踏み込む不届き者は何者だ」とか言ってるが、声は何か裏返ってる感じだし、手もプルプル震えてる。人選を誤ったな。これじゃすぐに仕掛けが見破られちまう。

そのうち奴らも気がついたみたいだな。奥の壁が幻影でその先に本体が待ち構えていることに。まあ、まずは手下のスペクターとシャドウどもを送り込むことにしよう。奴らが弱ったところを叩く作戦だな。

こちらには昔ラッパン・ギャングの一味だった変態ピクシーとかフラットとかいう奴も準備してある。奴らの驚く顔が見えるようだ。きっと昔の仲間の姿を見れば戦い難いに違いない。

さて、いつものとおりバールが前に出てきたな。あいつはとりあえず全部ディスペルしてバフをはぐか。ホレ、おお、よく縮む。奴にはあれくらいの矮小さが似合いだ。

どれ、後ろに篭って出てこない奴らもいるな。少し燻り出してみるか。マリリスよ、テレポートで向こうに回り込んで後ろの奴らを刻んで来い。

そうそう、奴らに自由に呪文を使わせると面倒だな。手下どもよ、部屋の向こう半分をサイレンスで完全に静かにしてしまえ。まあ、パスタの奴がサイレンスの隙間を狙って移動しているが仕方あるまい。

ふむふむ、戦況は我が軍に有利に進んでおるようじゃな。おお、いいぞ、バールの頭をかち割ったか。これなら奴もめでたく死体になるだろう。どうれ、バールがやられたから奴らも引き上げるようじゃな。できれば何人か捕まえてカッパギたいが逃げ足の速い奴らだ。きっちり死体を持って逃げおったわい。こちらの損失はマリリス1匹と量産できるシャドウとスペクター。まずは上々だな。

どれ、奴らがどうなったかこの水晶玉で見てみるかのぉ。ちっ、パスタの奴は無事に神殿に帰りつきおったか。しかも2人もつれて。忌々しい奴め。ジーノフの奴は1人きりじゃな。近くにアサシンでもおれば襲わせるものを。運のいい奴め。バールの死体を担いだエクリプスとユランはどうなったかの。あいつらの足ではそれほど遠くへは逃げられまい。ほうほう、入り口で赤ドラゴンに捕まって色々巻き上げられとるな。いい気味じゃ。

しかし、奴らがこれで諦めるとは思えん。きっとまた来るに違いない。

ラッパン・ギャング・リターンズ


奴らは再びやってきた。今回もまた何やら作戦と称するものを立ててきたようだ。要注意人物のバールを見ると、やや、裸ではないか。この露出狂め。なになに、どうせアンチマジックフィールドから出ないんだから何を着てても同じ? それならかっぱがれるような物は持っていかないだと。なんという強欲な奴。奴には目にものを見せてくれるわ。

作戦を立ててきたとか言うが、前とあまり変わらんな。とりあえずマッドジェスター・フラットでも前に出しておくか。元奴らの仲間だからさぞかし戦いにくいことだろう。なんと言っても奴の持っているデッキ・オブ。メニー・シングはインチキだからな。いくらでもカードを引くことができる特製よ。これで奴らも混乱するに違いない。やや、なんということだ袋叩きにあっているではないか。奴らには仲間という意識すらないのか。悪魔よりも恐ろしい奴らめ! ハームをくれとか喚きながら戻ってきてしまったではないか。

さて、そろそろ頃合じゃな。バールが盾にしているアンチマジックフィールドを破壊するのじゃ。奴ら、まさかこっちにウィッシュの準備があるとは思っておるまい。ほれ、これで本当の丸裸じゃ。愉快愉快。あっという間にボロクズのようになっていくのぉ。まあ、いくらボロクズにしてもまだ動いているというのが玉に瑕だが。

まあ良い、それも奴を塵にすれば良いこと。ほれフラットよ。ハームしてやるからあの化け物を塵にしてこい。よしよし、うまく塵になったな。奴が一瞬持ちこたえた時はどうなるかと思ったがこれでOKだ。

さて、他のところはどうなっておる? むむ、なんということだ。由緒正しきオーカス様の僕であるマフィスタ様が膾切りになっているではないか! いったい誰がこんなことを。む、あのひたすらクルクル回っておるレイヴンとかいう奴だな。忌々しい奴め。ナイトウォーカーよ、あのデーモンをやすやすと切り裂くあの武器を折って来るのだ。

よく見ると戦況が悪化しとるのぉ。我が配下の魔術師はあのマンチ臭いジーノフのアンチマジックフィールドに付きまとわれて思うように戦えていない。フラットはエクリプスとタイマン勝負になっているが、ギャグを解さない奴が相手では分が悪いな。

とりあえず、あの後ろから次々と呪文を打ち込んでくるザックとかいう大砲を黙らせるか。奴はクレンチド・フィストで無限スタンだな。

だが、ここまで味方がやられると奴らを1人行動不能にしたくらいでは割に合わんぞ。ああ、なんということだ。ナイトウォーカーまでも1体やられたしまったか。いかん、先ほどマフィスタ様を膾切りにしたレイヴンがフリーだ。我が配下の大事な魔術師よ逃げるのだ。ああ、駄目だ。奴の方が足が速い。あっという間に膾切りになってしもうたわ。

もう1体のナイトウォーカーはエクリプスを良いところまで追い詰めているな。いいぞ、そこだ、やっちまえ。ああ、クソッ、パスタの奴がエクリプスを回復させおった。せめてもの嫌がらせにエクリプスの剣も折ってやれ。だが駄目だ。他の奴らも駆けつけてきた。奴が沈むのも時間の問題か。

配下のクレリックたちもそろそろ呪文が尽きる。もう駄目なのか、俺達は。だが、ここはオーカス様の大事な最後の神殿。この命に代えても守り通さなくては…

ザー

映像はここで一度途切れ 再び粗い画像が再生される


最後に残ったボスクレリックを集団でボコるラッパン・ギャング。その姿は地獄の悪鬼も真っ青なバイオレンスだ。嫌らしくも奴らはクレリックに止めを刺さない。気絶させて白いカーテンの前まで無理やり引きずって行くと、カーテンの目の前で喉を切り裂き、その血を純白のカーテンに浴びせた。奴らはこれで封印を解くつもりだ。

封印を解いたラッパン・ギャングはその奥へと侵入する。そこにはかつて偉大なるオーカス様に負けて封印されていた冒険者がいた。奴の名前はゴフレット。レベル26のクレリック。復活されてはまずいので封印をしておいたものの、今の奴は神の階梯を昇るために聖カスバートの元に修行に旅立とうとしていた。

奴はいう。「オーカスのことは君たちに任せた。私は昇天する」
待て待てとラッパン・ギャングどもが引き止める。何とかしてオーカス様の弱点を聞き出そうとしているのだ。そしてゴフレットの口も軽い。

「手からなぞの光線を出してプリズマティックウォールも破るぞ。1撃で。」
「知らない呪文で仲間が粉になったんだ。」

「もうわし昇天しそう」とか言いつつもペラペラと良くしゃべる。早く昇天してしまえ!

「ラベイジャーのことは良く知らない」
「生前の装備は好きに使っていいよ。一番すごいのはアーティファクトだからクレリック以外使わないほうがいいよ。メイス・オブ・カスバートだけど」

色々しゃべったあとようやく奴は昇天して行った。そしてオーカス様の最後の神殿は祭壇を破壊されてついに穢されたのだった。ラッパン・ギャング許すまじ。オーカス様よなにとぞ奴らに罰をおあたえください。ガクッ


こうしてオーカス信徒からの声は途切れた