トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ PDF RSS ログイン

第10回セッションログ

 ラッパンギャングの面々

Barl

Orc Bbn/Ftr/Sor/Dragon Disciple/Flenzied Barsarker
ラッパンギャングのワントップ.20%ドラゴン.

Pasta

Human Clr/Sacred Exorcist
ラッパンギャングの支援担当.物質的には高貴だが精神面は…….

Lemregenov(Genov)

Human Wiz/Mage of Arcane Order
ラッパンギャングの魔法担当.P2P魔法交換にはまっている.

Eclipse9

Human Rog/Clr/Skullclan Hunter/Shadow Dancer
ラッパンギャングの偵察担当.影と見分けがつかない.

Zack

Human Wmg/Holy Scourge
ラッパンギャングのマップ兵器.弾幕が途切れない.

Raven

Human Rog/Rgr/Sco/SwSg
ラッパンギャングの戦技教官.怪しげな必殺技を使う.

Flatter

GrayElf Wiz?
ラッパンギャングの新入社員.地味な呪文が多い.


 備えあっても憂いだらけ

今回のラッパンギャングの目的はOrcusのLowerTempleの攻略.そのため,一行は準備を重ねた.スクロールを買い込み,プレイナー・アライで用心棒も喚ぶことにした.

ガエルを喚ぼうとしたところ,ワシントン条約に引っかかって喚べなかった.なので,レオナルのレオナールさんを喚んだ.レオナールさんはOrcus神殿をぶっつぶすという目的にいたく共感され,助力要請を快諾してくれた.

敵のだいたいの戦力は把握しているので,ディヴィネーションでアドバイスを求めることにした(コミューンは重いのでやめた).返ってきた答えは

「敵も全力で準備しています.テレポはやめとけ」

だった.つまり,「がんばれ,超がんばれ」ということである.

一行が決意を固め扉の前で周りを見回すと,ひとり,見慣れない顔のメンバーがいた.そういえば新規に入ったんだけど加入シーンをやるの忘れてたんだよね.ということでいきなり回想シーンが始まった.


 回想シーン


最近いろいろやらかしているラッパンギャングが求人広告を出した.その知らせに引き寄せられ,ひ弱そうなグレイエルフがラッパンギャングの根城(パスタ神殿)を訪れた.ドアを開けると身の丈10ft近いオークが悠然とたっており,侵入者を見下ろしている.おびえたエルフを見ると,オークは口を開き

「ピキー,ぼくわるいオークじゃないよ!」

と言った.エルフが帰ろうとすると愛想の良さそうな人間の女が出てきた.そして,Orcusの呪いを解くためやってきたエルフ,Flatterはいつの間にか正義の魔法使いと言うことにされ,ラッパンギャングの名簿に名を連ねることになったのだった.


 全滅オンライン


前回うっかりプロをやらかした事を覚えていた一行は,罠を解除するのも忘れない.バフで体をふくらませた一行が扉を開けたところ,虚空から声が響いた.

「わっはっは,Orcusにたてつく愚か者どもよ!また来おったか!」

Genov

「今日の我々はひと味違うぞ」

と言おうと思ったが,言うと場所がばれちゃうので心の中で言うにとどめた.

予言の通り,敵もまた万全の準備を整えていた.主力のドラゴン,クレリック,グラブレズゥは不可視状態になっており,室内全域にはフォビダンス,ディセクレイト,ディスペル・グッド(これは特殊で室内にいるOrcus信者全員に掛かるらしい)が掛かっていた.

敵のあまりの準備万端っぷりに恐れをなした一行はまず扉を閉めようとしたが,卑劣なるOrcusの罠によって扉は閉まらなくなっていたのだった.

そして,イニシアチブが振られ,戦闘が始まった.
魔法使いはフォビダンスを恐れて室内に入れず,ドア前で固まっていたところにフレイムストライクを打ち込まれてしまった.炎ダメージはレジスト・エナジーで止めたものの,半分の厳しさは止められない.なお,このフレイム・ストライクを放ったスペクター(元はUry)は壁から出てきてフライバイアタックで呪文を放ちまた壁に戻るという,実に汚い行動を取っていた.

先行してドラゴン(じっちゃん)との決着をつけに行ったBarlは壁から出てきたレイス?におそわれ,大ピンチ.このレイス?,Will失敗でヘルプレス一発ツモなHeartCrutch能力も恐ろしいが,それ以上にStrへの大ダメージが痛い.

グラブレズゥにはRaven,Eclipse9,レオナールさんが向かったが,ACが高いのでなかなかダメージを与えられない.

雑魚クレリックは分散して配置されていたが,露払いとばかりにBarlにぶん殴られたり,レオナールさんがロアーと吠えたところ麻痺したり.Zackのブラック・テンタクルでキュッされたりしてあっという間にいなくなった.

ドラゴンはブレスを噴いたが,これはさすがにGenovが割り込んで壁を作って止めた.

そうこうするうち,ボスクレリックが上空まで歩行してブラスフェミィを放った.サイレンス下にあったBarlは助かったものの,グラブレズゥにとりついていた三人は一気にDaze&Weakenしてしまった.

こうなるともうグラブレズゥに攻撃が当たらない.次のラウンド,ドラゴンは今度こそBarlにブレスを吹き付け,50点超のHPと6点Conを奪った.ブレス回復速度を上げる特技を取っていたらしい.実に汚い.

この局面でぼーっとしていたPastaはイニシアチブを読み違え行動喪失.

グラブレズゥはパワーワード・スタン.これでBarlが行動不能になった.本来であれば即座にPastaが突入してPanaceaをかけられる位置にいたのだが,先ほどの行動喪失により一手遅れる結果になった.

呪文ははがれ,前衛陣のStrはボロボロ.おまけに30を超えるACに阻まれて攻撃は当たる気配を見せない.こうなっては勝ち目がないので一行は撤退開始.レオナールさんは「ここは俺に任せて先に行け!俺も後で必ず行く!」と死亡フラグ立てを開始.
Pastaがパナシアでスタンは治したものの撤退途中でBarlが倒れ,Barlを除く全員が戸口を抜けたところでグラブレズゥが入り口付近の床にリバース・グラヴィティをキャスト.空を飛べないレオナールさんは哀れにも逃げ場を失い,非業の死を遂げたのであった.


 なごみ系焼き土下座


泣きながらパスタ神殿へと帰還した一行は,とりあえず手近な悪を倒して軍資金を拡充すべく,悪の魔法使いとトロールの群れに挑むことにした.一行は上空からトロールを発見し,即座に強襲をかけた.

トロールは10体ごとにモブになっていて,右手が当たると30+6d6,左手が当たると30+6d6,両手が当たるとRendで45+12d6という大変に危険なものであった.それが2体.加えて増援で同じものがさらに2体と魔法使いとボストロールがやってきた.

トロールモブはhpも300を超えており,大変にしぶとかった.ボストロールはいきなりディバインパワーをキャストしたので,一行はヒットダイスとBABを考えて少しげんなりした.

しかし,トロールはブラスフェミィを唱えない.トロールはパワーワードを唱えない.トロールはConにダメージの入るブレスを噴かない.そのあまりのまっすぐさに,一行は傷ついた心が癒されていくのを感じ,口々に「和む」「和むねー」「あー,和むわ」などと言い出した.

もちろん,ラッパンギャングが和んだところで容赦などあるはずもなく.ファイアーボール,フレイムストライク,ウォールオブファイアなどの範囲攻撃呪文がトロールモブを瞬く間に削り,Barlのファルシオンが振り下ろされるとボストロールも沈黙した.魔法使いはこっちの魔法使いに目をつけられていろいろ呪文をぶち込まれたので,呪文を唱える間もなく死んだ.

最後残されたトロールモブはウォールオブファイアの中心で助けてを叫んだが,Ravenが突如ウイグル獄長と化して「あーん?きこえんなぁー」と言い放ったため土下座して許しを請いだした.

Pastaは「利根川,誠意を見せろ……じゃなくて,助けを求めてるんだから止めてあげて!」って主張したけど,Zackが火を止めた頃には黒こげになっていた.ひどいよね.

弱い相手にはとことん強いラッパンギャングであった.



 Si Vis Pacem, Para Bellum


トロールの巣をあさったところ+6相当の武器をはじめとする大変ゴージャスなお宝があったので,Orcus神殿討伐のための貴重な軍資金になった.目的は手段を正当化しないって善本に書いてあったけど,まぁ,ほら,あれだよ!

多額の軍資金を手に入れた一行の二度目の準備たるや,鬼気迫るものがあった.グレーター・スペル・イミュニティやフォースケージなどの高Lv呪文スクロールを買いあさり,ありったけのバフをかける.消費した金額はスクロールだけで20000GPに迫り,戦闘開始時に残っていたPastaの呪文はわずか5つであった(0Lv呪文除く).

もちろん,プレイナー・アライでレオナルも喚んだ.出てきたのはレオナールさんの弟(以下レオナール弟)だったので,「お兄さんのことは大変,その,残念でした」と言ってお香典を渡し,神殿攻略を手伝ってもらうことになった.もちろん,空を飛べず散っていったレオナール兄の悲劇を繰り返さぬため,レオナール弟もバッフバフにされた.

 RAPPAN GANG STRIKES BACK!


部屋に突入したとき,不可視状態でなかったのはレオナール弟だけであった.ボスクレリックは「おまえら,プレイナーアライでよんだ奴だけ突入させるとか,人権無視も良いところだぞ」とか言って,トゥルーシーイングなグラブレズゥに「後ろに隠れてますって」とピンサーで突っ込まれていた.Genovも突っ込みたくてしょうがなかったが,位置がばれると嫌だったので黙っていた.

そしてイニシアチブが振られ,先手を取ったGenovから始まった.Genovはフォースケージをスクロールからキャストするも2以上で成功のところを1.Wisチェックでも3以上で成功するところで2をふり,3775GPは紙切れになった.

 ここから長いのでダイジェストでお伝えします


レオナール弟の咆吼が雑魚クレリックをなぎ払い,BarlのFalchionがレイス?に手痛い一撃を与えた.Eclipse9は「消える魔球」(SpringAttack中に影潜み→立ちすくみのボーナスを得たまま敵に一撃→姿が現れる→移動最終地点でもう一度影潜み)という真・チキン必殺技を駆使して渡り合い,レイス?の息の根を止めた.

RavenBarlと渡り合っていたグラブレズゥもダメージがかさみ,Pasta砲の前に膝をついた.ドラゴンはブレスをウォール・オブ・フォースで防がれると,回り込もうと動いた.が,GenovとFlatterの共同制作作品である壁に邪魔されなかなか回り込めない.

壁だらけの戦場,その上空でボスクレリックとRavenが空中決戦を繰り広げた……と思ったら早速両方とも飛行呪文をディスペルされて地を這う戦いになった.Uryスペクターはレイス?の敵を取るためEclipse9に「消える魔球 vs. 壁からフライバイアタック」の卑怯一本勝負を挑んだが,負けて成仏した.

ボスクレリックもやがて殴り倒され,残るはドラゴンのみ.しかしBarlは呪文のほとんどを剥がされ,予備武器のアーマースパイクでドラゴンと殴り合う状態.なんせ,あのBarlが10点台のダメージを出して戦っているのだ.4Lv時でも20点が当たり前だったというのに.

ドラゴンの高速治癒もあり,じり貧か,と思われた.しかし今回は撤退はない.かけた金額的に前のめりで死ぬしかない.長丁場で呪文を使い切ったキャスターの顔に,攻撃を当てられない前衛の顔に,あきらめの色が浮かんだ.しかし,オーブ・オブ・フォースで最後までダメージを出し続けるZackの姿に皆が元気づけられた.

そして,Eclipse9の光の剣がDRを無視して突き入れられると,地響きを立てドラゴンはその巨体を石床に横たえた.

最終的に飛び交ったディスペルの数は20発以上.彼我ともにほとんどのバフを剥がれる激闘であった.


 後の祭り


勝利を喜ぶ一行,レオナール弟も兄の敵が討てて満足な表情を浮かべていた.しかし,皆忘れていた.最後止めるべき魔物がまだ残っていることに.

そう,フレンジード・トラブルメーカーのBarlである.お約束のように狂乱を止め損ねたBarlはもっとも近くにいたレオナール弟に殴りかかった.直後,何とか正気に戻ったものの,レオナール弟としてはやっぱりこのド外道どもに対していろいろ思うことがあったのだろう,

「うわあぁぁぁん,もうこねえよおぉぉぉ!!!」

と言ってアルボレアへと帰って行ってしまった.もうこれからレオナルを喚んでも来ないらしいので,Pastaは「私は,私はなんてことを……」とか良心の呵責にあっていたが,Eclipse9が部屋をあさり始めると金のにおいに引き寄せられたのかそっちに行ってしまった.

その後,みんなしてOrcus神像をぶっ壊し,金塊へと変えた.クレリックの部屋をあさって邪悪っぽいものは焼き払い,使えそうな物や価値あるものは余さずラッパンギャングの軍資金になった.

勝利の凱歌を歌い,町に帰還した一行はアイテムを分配した.現金だけで55000GP,アイテム類を含めると100000GPを超える,超ゴージャス分配である.底をついたPT資金は10000GPまで回復し,各自が様々な思いを胸に道具屋を訪れるはずであった.

が,Pastaが良さそうなクロークを羽織ったところいきなり昏倒.皆がのぞき込むと欲望に浮かされた良い笑顔のまま事切れていた.

いわゆるクローク・オブ・ポイゾナスネスなのだが,アイデンティファイおよびアナライズ・ドゥエオマーは遺失呪文なので避けるすべはない(後で読んだらディテクト・ポイズンでわかったらしい……).

おうちに戻るまでがRappanAthukなのではない.おうちに戻ってもなおRappanAthukなのだ.

 結論

アイテム分配だからって気を抜いてはいけない.備えよ常に.