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第1回セッションログ

 キャスト紹介

悪名高きRappan Athuk。挑戦した冒険者の全員が死亡したというステキダンジョンに挑むのは以下の六人である。

Barl Mothlee

CG Ork Ftr2/Bbn1/Sor1
BrassDragonに育てられたOrcの蛮人。育ちの後ろ暗さを感じさせない好青年である。天稟と努力と魔法によって強化された筋肉から放たれる一撃は強力無比。でもチキン。

Lemnes Genov

TN Human Wiz4
30を過ぎても清い身体でいたために魔法を使えるようになった男。高い知力と可用性の高い秘術呪文でパーティをバックアップする。左手を押さえたらドキドキのサイン。

Pasta Peperoncini

CG Human Clr4
自分が亡国の姫であると信じ込んでいる女司祭。基本的に命を尊び仲間を守る善意の人であるが行動の端々に野蛮で自己中心的な本性が覗く。しかもチキン。

Flat "Anonymous" Verage

LG Human Rgr1/Rog3
家族をOrcus信者に皆殺しにされ、絶望したところを信仰に救われたローグ。神の名において社会の病巣を摘出する正義のエージェント。ついでに神の名において何かと割を食う人。

Tuji

CG Kiloren Hlr4
戦場を駆けめぐり傷ついたものを敵味方関わりなく癒すヒーラー。こっちは本当に善意の人。キュアマイナーで8点ものHPを回復せしめるミスターキュアウーンズ。

Ury Dyisky

TN Human Clr2/Wiz(Conj)1/Master of Shrouds 1
殺された恋人の霊と共に歩み続ける呪い師。非実体Undeadや「Fシリーズ」と呼ばれる魔物を使役して戦う。

 悪夢の始まり


サシーン(仮称)の街でBarl,Geenov,Pasta,Flatの四人がRappan Athukに行く相談をしていた。彼らはそれぞれの理由からRappan Athukへ行くことを思い立ち、志を同じくするものとして集ったのだった。彼らは自分の聞いた噂話を寄せ集め、つき合わせてはみたものの、かのRappan Athukへの入り口がどこにあるかはまったくわからなかった。かくなる上はフィールドワークあるのみ。そのような結論に至りながら一行が腰を上げられないのはサシーン郊外の治安状況が原因であった。

野原は山賊で満ち、森は野獣たちの縄張り。海岸では赤竜が羽ばたき、街道を吸血鬼が闊歩する。嗚呼、偉大なる先人達は何を思い、考えてこの地に根を下ろしたのか。素朴な疑問を抱きつつもそんなデンジャラスでロクでもないサシーン郊外を調査しないと、大魔宮Rappan Athukへの道は開かれないのだった。

議論の末に、補給が最重要事項であり時代は安近短であると判断した一行は、もっともサシーンに近いエリアを調査すべく、酒場を出たのだった。

すると、酒場の前の往来でBarlが二人組に液体を掛けられ五分ほど祈られるという猟奇事件が発生した。何事かと思ったら噂の通り癒し魔であった。この通り癒し魔はTujiと名乗り、隣にいるUryという男と冒険をしているらしい。Barlらが街のそばにRappanAthukへの入り口を探しに行くというと、TujiとUryは「奇遇ですね、僕らもRappan Athukへの入り口を探しに行くところだったんですよ」と言って、Barl達の30ft後ろをついてくるのであった。

 アウトローキャンプ


サシーンからほど近い野原を歩いていると、Flatがテントが立ち並ぶ集落を発見した。テントの前には大変目つきの悪い武装した男が立っており、近寄って挨拶をすると怪訝な目でこちらを見て「この場所を衛士隊にばらしたらぶっ殺すぞ」などと大変柄の悪いことをおっしゃる。

そういえばこの付近はたいそう山賊が出るのであった。

Pastaが「あなたの健康を祈らせてください」と嘘をついてDetectEvilを唱えると、ビッカビカであった。善人であるPastaとFlatの間にExaltedConnectionが張られ、「やっちまうか」「やっちまおうぜ」的な意思疎通がなされたが、テントに目を向けると50人以上の目つきの悪い人間が見受けられた。そして、善人達は正義の心と葛藤するふりをして山賊達に背を向け、街道へと戻っていった。

 夜が来る!


アフターファイブはワンダリングの時間である。殊にこのシナリオにおいては無警戒な野営は死を意味する。そして、警戒した野営も死を意味するのである。

一行が良さそうな野営場所を見つけて下準備をしていると、TujiとUryの二人組が現れ「奇遇ですね、僕らもこの辺で野営するところだったんですよ」と言ったので、六人三交代で野営をすることになった。

Rappan Athuk名物の1/30minワンダリングチェックはDMの温情により1/4hourワンダリングチェックになった。それでもこれはRappan Athukである。トロル避けの火を焚き、毛布にくるまって恐怖に震えながら一行は眠れぬ夜を過ごした。幸いにも夜襲はなく、一行は無事に朝日を仰ぐことが出来た。

眠れぬ夜というのはフレーバーで実際はきちんと呪文も回復した一行はRappan Athuk探索行を続けるのであった。今日はもう少しサシーンに近いあたりを調査してみようということになると、TujiとUryが「奇遇ですね、僕らもそのあたりを探してみるつもりだったんですよ」と言ったので、六人で調査をすることになった。

 バグベア砦


少し足を伸ばして草原を調査していると、今度はうち捨てられた砦が現れた。Genovの知るところによれば、この砦はドラゴンの侵略からサシーンの街を守るためのものであったそうだ。その侵略があまりに苛烈であったためこの砦はうち捨てられ、今は野盗達の住処になっているらしい。どうせまたたくさんいるんだろうなと思ったらたくさんいたので帰った。

 デーモン蜂ピット


翌日は海岸沿いを調査することになった。すると、例の二人組が「奇遇ですね」と言った。

岩だらけの海岸を歩いていると、あら不思議、地面にポッカリといくつか穴が開いている。異なことぞ、と思って見ていると、蜂が穴から出てきた。どうやら蜂の巣らしい。DMに「穴の直径いくつ?」って聞いたら、「10フィート」って答えが返ってきたのでみんなげんなりした。UryがFホーク(フィーンデッシュホーク)を召喚してつっこませると、Fホークは蜂に刺されて一発で死んでしまった。善人達は対応するKnowledgeを持っていなかったのでFホークのことは目つきの悪い鳥ぐらいにしか思わなかった。自然を大切にする(RPをして呪文をもらいたい)Pastaが「自然の生き物をいじめるのは良くないよね!」というようなことを言うと、みんなが予定調和気味に同意して、一行は海岸を去った。

 コボルド村


探索をしていると山肌に洞窟があった。洞窟の前には小さなトカゲ人間が立っていた。どうやら、ここはコボルドの巣らしい。物陰に隠れたUryがFホークを突っ込ませると、Draconicで悲鳴が上がった。もう一度突っ込ませるとまた悲鳴が上がり、十数体のコボルドが武装して出てきた。コボルドは雑魚の代名詞、十数体を屠ることはさほど難しくない。しかしこれはRappan Athukである。後ろの巣穴を検分せぬうちは十数体で全部と思わない方が良いのだ。DMがニコニコしていたので事態を重く見た一行は回れ右をして駆けだした。あとで聞いたら3桁いたらしい。

 難破船


海岸沿いには難破船があった。随分古いもののようで朽ち果てている。こういった船にはお宝があるのが常識であり、加えて難破船は砦やキャンプや地中の蜂の巣に比べて容積が小さい。容積が小さいということは中につまっているナマモノの数も減る訳で、これはとても重要である。冒険というにはいささか険の多すぎる旅をしてきた一行は、手頃な脅威を求めて船へと乗り込むことを決めた。と、その時、Flatがめざとく水面に何かの背びれを見つけた。海上を滑るように動く黒い三角形。海水浴場に出て観光客をパニックに陥れるアレである。試しにマジックミサイルを撃ち込んでみたところ、血の臭いに引きよせられて現れるいくつもの三角形が見えた。もう海はダメである。
ところが、彼らは4Lv冒険者。これしきでへこたれる冒険者ではない。クレバーなGenovは橋を架ける呪文、ダークウェイを用意してきたのである。
しかしながら、ダークウェイの持続時間はわずか。スクロールは一本。行きはよいよい帰りは怖いの片道切符である。顔を見合わせる冒険者であったが、Barlが「俺、ジャンプ得意だから向こう岸までロープをもってジャンプすれば大丈夫だぜ」って言ったので覚悟を決めて突っ込むことになった。

難破船は普通の難破船であった。腐りかけて破れた舟板を、潮水が黒く染めている。甲板でFlatが聞き耳を立てたが何かが中にいる様子はなかった。一行が甲板から船倉へと降りると、樽の影から何物かがはい出してきて、一行は囲まれてしまった。腐った身体を持つアンデッド、ゾンビである。そしてその中にて異彩を放つ一匹の魔物がいた。全身を包帯で包まれ塩水で湿った死体、マミーオブディープ(Rappan Athuk オリジナル)であった。汗ばむ手で武器を構え、視線を巡らせて敵の数を数える冒険者達。ゾンビ12、マミー1。多い、だが、無理な数ではない。
シナリオ始まって以来初めての戦いの火蓋は切っておとされた。

善人達が目を逸らしている隙にUryはRebukeUndeadを試みるも失敗。Barlがすごい筋力でゾンビを殴り倒して20点ぐらいダメージを与えるもゾンビは倒れない。これが12体、しかも脳みそ腐ってるとは思えないクレバーさで取り囲んでくるのである。一行の頭の中に撤退の二文字が浮かぶが、帰る手段はない。いや、あるけど高い。続くPastaがTurnしてみたところ意外にも効いた。どうやら4HDだったらしい。ここから冒険者達は活気づいて反撃を始めた。FlatとFシリーズの魔物が的確なフランクを行い、そこにBarlのスパイクトチェインがパワーアタック全部で振り下ろされる。Pastaもずっと俺のTurnを続けたのでゾンビ達はどんどん数を減らしていった。
 しかしながら、曲者はマミーだった。お肌カサカサ病の心配はないものの、こいつに組み付かれるとおぼれてしまいFortST失敗で10ラウンドの間アクションが取れなくなってしまう。まず手始めにFlatが無力化され、戦局の要であるPastaのTurnをやめさせるべくマミーは向かってきた。じわじわと広がる焦り、そして追い打ちのように掛けられる

「あ、ごめん、セーブなかった」

というDMの言葉。このモンスター作った奴バカだろ?バカですよね?
一行(主にアラインメントがChicken-Goodなやつら)の間に「もうだめだー」の空気が蔓延しだした。しかし、天晴れ最後まで諦めない男がいた。歴戦のヒーラー、Tujiである。TujiはCureModerateWoundsをキャストするとマミーをタッチ。波動を流し込んで大ダメージを与えた。そこに激怒も交えたBarlの一撃が加えられ、DRを抜いてマミーを倒すことに成功した。これにより戦況は決した。他のゾンビ達は無事Turnしつくされ、冒険者達は初の勝利を得たのだった。

初の勝利の報酬は大きかった。リングオブフリーダムと+1キーンカトラス、ホーンオブヴァルハラ、市価70000GPに迫る大盤振る舞いである。Uryが海に落ちそうになるハプニングはあったものの、一行はほくほく顔で街に戻って装備を調えるのであった。

 大きな栗の木の下で


アイテムを手に入れ調子に乗った一行は、翌日、大きな木のそばにあるほこらに遭遇した。ほこらの中には石棺があり、入るとなんか顔色の悪い人が出て行けとおっしゃる。ナレッジをリリジョンしてみたところどうやらヴァンパイアと判明。善人達の間で野蛮なオーラが活性化した。普段であれば冷静に判断して、面接会場を出るときのような丁重さでその場をあとにするところであったが、あいにくと慢心の精霊が一行にとりついていたのであった。汝忘るるなかれ、慢心の精霊の多く冒険者を屠りしを。

吸血鬼がなんぼのもんじゃいと持ち前のサベッジさでBarlが殴りかかったが、手応えがよろしくない。いわゆるダメージリダクションというやつである。Barlは用意よく銀の武器を持っていたが、ククリでは彼一流の強打が使えない。仕方なくスパイクトチェインで23まで当たりといってみたものの、ハズレってDMがにこやかにいったので一行の間で厭戦ムードが盛り上がったのだった。
この間、ヴァンパイアさんはワーグを12体召喚。処理が重いのでMobテンプレートがついて1体として処理されたが、このテンプレートが曲者。メチャメチャ強いでやんの。12体相手にするよりはマシだけどデッドリーな事に変わりなく、一瞬でFlatが瀕死になってしまった。これを機に一行の闘争本能は完全に逃走本能へとシフト。ExpediciousRetreatで自分だけは逃げのびようとするチキンイタリア風まで出る始末だった(ウィザード?いいえ、クレリックです)。「次は木を伐って日向を作って殺すからなバーカバーカ!」と捨てぜりふを残し、一行は警戒心新たに次へと向かうのであった

 夜襲


その晩、ワーグがウルフを連れて襲いかかってきた。その数3+10体。例によって例のごとくMobテンプレートがついたウルフが猛威をふるった。だが、それでもウルフパックトリップグダグダ地獄よりはマシであり、一行は自然の動物をしばき倒し幾ばくかの経験値をもらうことに成功した。自然を大切にするんじゃなかったのか、などと指摘される方もおられるとは思うが、「君子豹変す」とのことわざもある。高貴なる者は方針を改めるに敏でなくてはならないのだ。

 ギブ,テイク アンド ランナウェイ


一行が沼地に通りかかると一本の枯れ木が生えており、その上でハーピーが歌っていた。足下で寝そべるは6頭のダイアーなライオン。これが噂に聞くダイアライオントラップかと大分における「地獄巡り」の観光客のごとき表情で眺める一行。しかし、DMが語ったところによるとどうも話に聞くのとは都合が違うらしい。
ハーピーはただ歌っているだけであり、ダイアライオンはその歌に引きよせられてきたサムシングを食らうつもりでいるらしいのだ。何という自然の叡智。で、ハーピーは木の下にライオンがいて降りれなくて困ってるんだってさ。飛べよバカ!!

え、冒険者ですか?そんなもん逃げたに決まってるでしょ。


 デーモン蜂ピット再び


つぎのひ、のはらにいったら、おおきなはちさんがはちのじをえがいてとんでいました。はちさんのあしもとにはすあながあってそこからいっぱいはちさんがでていました。ねぇ、おじいさん、どうしてらっぱんあすくのくりーちゃーはじめんにばっかりすをつくるの?

 わるいやつら


もういい加減嫌になりつつも街道を行く一行。すると、向こうから衛兵達の一行がやってきた。彼らは「この辺も危険で月の明るい夜ばっかりとは限らないから俺たちに通行料を払ってみるとステキな旅が送れるんじゃないかな」というような趣旨のことをいった。どうせてめえらにマージン払わなくてもこちとらランダムエンカウンターで死ぬんじゃ……ではなく、なんたる腐敗か。なんたるゴミローフルか。このような腐敗官僚をのさばらせておいて民の平和が保たれるのだろうか。冒険者達の財産が保たれるのだろうか。CGのPasta,Barl,Tujiの心には怒りが、LGのFlatの内には葛藤が生まれた。そしてPTの総意が「天誅」の二文字になろうとしたまさにそのとき、あくまで冷静なTujiが人数を数えると衛兵は18人ぐらいの集団だった。

「お仕事お疲れ様です!!」

一行は威勢よく敬礼しながら、軽くなった財布をもう片方の手でもてあそぶのだった。

 最終グダグダ兵器


幾度ともしれぬ逃走の末、一行はようやくラッパンアスク墳墓寺院の入り口らしき場所に辿り着いた。そこには汚らわしい障気が充ち満ちており、一行は自分たちが大きな危険に直面していることを悟った。だがしかし、そもそもこの辺一体がろくでもないオーラに充ち満ちているのだ。そう、これだけ戦いを繰り広げながら、敵の数が1桁であったことは一度もない。こんなゴミ野郎なシナリオは初めてだ。私事になるが、みんなにあれだけ最低最低といわれた私のシナリオだって、これに比べりゃ胸を張ってプレイヤーフレンドリーと言える。

一行は次の戦闘がラッパンアスク入り口を巡るグダグダの終焉たれと願い、剣をとって歩みを進めた。それが新たなるグダグダを引き起こすとも知らず。

 緑は汚い


緑は汚い。これは普遍の真理である。その起源はアーサー王伝説に出てくる不死身の緑の騎士にまで遡るといわれる。起源の真偽はさておき、グリーンスポーン汚いフィーンドなどを代表に緑色の奴はいつだって正義の騎士たちを苦しめてきた。そしてまた、今回も。

障気に満ちたRappan Athukの霊廟、そこに奴らはいた。奴らは緑色の石で出来た石像の姿をしていた。その数8。DMがメタエンカウンターフィートの≪遭遇最大化 Maximize Encounter≫をとってるのではないかと訝しんでみたが、どうやら本当にシナリオに固定値で書いてあるらしい。そして、奴ら、グリーンガーディアンは侵入者を見つけるとその羽を羽ばたかせ、襲いかかってきた。

彼らの一撃は大したことはない。だが、彼らは爪爪噛み角の四回攻撃であり、両爪があたるとFort失敗で10ラウンドパラライズとわりとどうしようもない。それが8体である。RemoveParalisisがそんなに数ある訳でもなく、なにより、その圧倒的な数の前では蓄積ダメージが脅威となる。一瞬にして前衛のHPは底をつき、ついにはFlatが倒れてしまった。Barlがぶん殴って見るもDRに阻まれ、オマケに奴らはめちゃくちゃタフである。クレバーなUryとGenovは撤退を決意。赤字覚悟でDimensionDoorのスクロールを読み始めた。蜘蛛の糸にすがる咎人のごとく彼らに群がるPastaとTujiとBarl。だが、Uryはスクロール発動に失敗、Tujiとともに彼らの手にかかってしまった。無事DimensionDoorで逃げおおせたBarlGenovはともかく、Pastaは死地にたった一人で残された。様々なgdgd(その節は失礼をしてしまいすみませんでした)の末、Celerityドメインのお力でPastaは逃げおおせ、暗い顔をしてサシーンへと戻った。DMの温情でランダムエンカウントはなくなった。何と優しいDMであろうかとPL全員が思ったが、それがいわゆる「捨てられた子犬に傘をさしかける不良」の法則であることは明らかであった。

サシーンに戻ると、愛用の剣をなくして途方に暮れるFlatと虚弱になったUry&Tujiがいた。このキャンペーンでは大変優しいDMのおかげで復活が大変お安く済むのである(しかも経験値を減らしたくない貴方向けに能力値を減らすプランもとりそろえてございます)。そして無事合流した一行は、6人揃って途方に暮れるのだった。

 マンチ vs. マンチ


「これではどうしようもない、奴らを倒すまでの間、パーティを組みましょう」

Uryのいまさらすぎる提案は一も二もなく受け入れられた。確かにどうしようもない、それが皆の意見だった。しかし、三人寄らば文殊の知恵、PLは6人。それも頭が回ってプラグマティストの3.5eプレイヤーが6人だ。サシーンの宿にてブレインストーミングが行われ、その結果、

「Wall of Stoneでコの字型の陣地を作成し、フルアタックの数を制限、しかる後に上空にFogCloudを展開して空からの攻撃もシャットアウト」

という作戦が編み出された。もちろん、コの字陣地で前衛を張るのはBarl、そのダメージは後ろでスクイーズしている(-4ペナルティって回復する分には要らないもんね)TujiとPastaの癒殺コンビが癒しきる。そして残るUryとFlatとGenovは空に向かって未習熟タワーシールドを掲げ(これはさすがに無理だろうということで却下)、敵の後方ではFシリーズが挟撃を受け持つという無敵の布陣。端から見ると何をやっているのかまったくわからないが、結構有効な作戦である。

先日のスクロール発動ミスを重く見てWall of stoneは2枚購入。RemoveParalisisとRemoveCurseも買い込んで一行はリベンジへと乗り出した。奴らは変わらずそこにいて、一行を見つけると襲いかかってきた。しかし、今回は準備万端である。イニシアチブをとったPastaが即時にWall of stoneを展開。続いてGenovがFogCloudを生みだし一行は体制を整えた。だがしかし、そこまでやっても戦いは厳しい物となった。筋力チェックに成功した個体によって壁が破壊され(これは後に計算ミスと判明。どうやっても壊せなかったそうな)完璧な布陣は大混乱に陥った。それでも、Barlの異様に高い攻撃力と、上手いこと両爪があたらなかったこともあって、一行は割り込んできたグリーンガーディアンを排除。Genovがバックアップのスクロールを起動して再び陣地を構築した。そして、BarlのRageが切れそうになるほどの死闘の末、一行は8体のグリーンガーディアンを屠ったのであった。

残されたものは200GP相当の宝石が16コ。これは、グリーンガーディアンの眼の部分にはまっていた物らしい。だが、これを調べたところ恐ろしい事実が判明。どうやら、この宝石を破壊しない限りグリーンガーディアンは何度でも復活するらしいのだ。それも、DispelしたあとにRemoveCurseしないと破壊できないそうな。結局、金はろくに手に入らず、キャスティングサービス代が出て行っただけであった。汚いなグリーンガーディアンさすが汚い。

 ボーン・トゥ・キル


無事,いや無事じゃない,とにかくRappanAthukの入り口を開拓してLvも5になった一行は,地表にそびえる三つの霊廟を探索することにした.しかし,うち二つはもぬけの殻,一つは石棺が安置してあるだけだった.嫌々ながら石棺をあけると黒い骨が出てきて襲いかかってきた.この黒い骨はなんかすごくネガティブなオーラに包まれており,殴られるとStrが下がるらしかった.StrがアイデンティティであったBarlは殴られてStrが下がり,自己同一性の拡散というきわめて実存的な問題を抱え込むことになった.Pastaはそんなこと関係なしにPasta砲(Hammer of Righteousness)を撃って自分のStrを下げていた.Restoration,Lesserのスクロールが全部飛んだものの,骨は思ったよりもデッドリーではなかった.なぜなら一体しかいなかったから.しばらく小突いていると骨は「なんか勝手に入ると死ぬからよろしく」みたいな捨て台詞を残してバラバラになった.一行は霊廟の外に出ることにした.

グリーン汚いガーディアンとの死闘があった広場も今は不気味な静けさをたたえている.そしてその広場において異様なまでの存在感を放つ構造物があった.それは井戸であった.

行き場を失った一行の目に,それは鮮烈な驚きを持って飛び込んできた.もしかしたら入り口はこれではないのか.一度疑念を抱けばそこから目を離せなくなる.井戸,いどまじん,SADAKO……様々な言葉が一行の頭の中に去来する.だが一行は知っていた.感じていた.降りたら生きて出られる訳がないと.

思い詰めた一部の連中が井戸に引き寄せられるように動き出したとき,Flatが銅像を発見した.というか,堂々とど真ん中に安置してあったけど誰も気づかなかった.Flatが銅像を調べると,鍵が出てきた.バイオハザード的なわかりやすアドベンチャー気分に浸りつつ霊廟の石棺のところにいくと鍵穴が見つかった.鍵を突っ込んだら石棺がスライドして階段が出てきた.なんか実は骨の在りし日の姿があの銅像だったらしい.

「鍵がなくても最初から石棺動かせば階段は見つかったんだよ」とDMが笑顔で言った.

「部屋内全員Fort(DC:50) or Dieだったけどね」

 動かない骨はただの骨だ


地下に潜ると,そこはRappanAthuk本陣.どうしようもないフィールドマップに翻弄されてきた一行は震え上がり,死んだ死んだと連呼しながら探索を開始した.しかし,実はフィールドマップの方が難易度が高く,1Fはそれほど危険があるマップではなかった.たまにスライムが落ちていたり,"Inanimate Skelton"が入った石棺などはあったりした.わざわざInanimateと書いてあるということは前置きがなければSkeltonは動くとでもいうのだろうか.

といったところで,時間切れにより本日のRappan Athuk攻略はお開きとなった.

 結論

Rappan Athuk >>> 世界樹の迷宮II >> 私のつくるシナリオ > みんなのシナリオ