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第十一回

前回までのあらすじ

Cult of Devourer達を殲滅した一行だったが、ゲートを開けるオペレーションの途中でOstethは犠牲となり、しかも最悪のタイミングでCorpse Fleetの大艦隊がGate of Tweleve Sunsに到来!PC達は知らぬことだが、実はSunrise MaidenにはCorpse Fleetのビーコンが仕掛けられていたのだ(Perception not allowed)。太古のAIの導き手を失った今、彼等はどのような行動に出るのか?

Stellar Degeneratorへ

Corpse Fleetの旗艦、Empire of Bonesに突入するのではなく、一か八かStellar Degeneratorに突入することを決めたPC達。シナリオ的には全く予期していない展開なのだが、まぁそうなることも十分ありえるよね…。
一度決めたら道はたやすく開ける。コントロール衛星を飛び立ったSunrise Maiden号はピーチリーフの安定した(take10)運転で飛び交う閃光をすいすいと避け、Stellar Degeneratorに到着することが出来た。
Stellar Degenerator自体は起動はしており、バリアらしきものは張っているが、攻撃はしていないようだ(艦隊とやり合っているのはコントロール衛星群に搭載の兵器)。Sunrise Maidenが近づくと、一部バリアが解除されて、最寄りのデッキに到着することが出来た。どうやら、OstethがSunrise Maidenを何らか登録しておいてくれたようだ。

ゼリー状の気密ロックを通り抜けると、そこは広いハンガーだった。歩みを進めると、向こうからシナリオ1で出会ったような赤いガードロボットが8体近寄ってくる。ただし、ここにいるロボットは壊れていないようだ。
電撃攻撃が少しだけ痛かったとは言え、ガードロボット達はあっという間に粉砕されてしまった。その後、ネズミがセキュリティ機構に自分たちを登録したことで、ガードロボットには襲われなくなった。また、中央制御室と思われる部屋の場所も判った。

Gガン的コントローラ

中央制御室にはいくつか端末もあったが、調べてみると、この端末はKishaleeのもので、もともとStellar Degeneratorを作ったSivvという種族は、端末とは異なる制御方法を採用していたらしい。それは、ダイレクト・フィードバック・システムで、有機体の神経系とシステムを繋ぎ、直接的に機械を操作するものだった。繋いだユーザの得意な運動系にインプット・アウトプットを変換することで、コンピュータが得意でなくても複雑な機械を繊細に操作できるという機構らしい。
このシステムが使えれば、少人数でもStellar Degeneratorを動かせそうだが、Sivvと人間の機構は異なる。しかし、Kishalee達もこのDFSを一部改修していたようで、Kishalee用のデータは見つかった。ここで、前にKishalee用の再生装置を修理した経験を活かし、ネズミ、ピーチリーフ、フィラー、ピノがシステムを改修することで、Pact Worldの住人達でも装置を使えるようにすることが出来た。

操作ができるとしても、権限を越えてシステムを掌握するためには防御プログラムを突破する必要がある。防御プログラムとは、電脳空間上で物理的に戦えば良いということが判ったので、6人でシステムにダイブする。
電脳空間に浮かんでいたのは、青色のドラゴンだった。肩にはフリーアクションで発射できるランチャーを装備している。どうやら、防御プログラムは接続者達が思い描く強い生き物としてレンダリングされるようだ。また、接続装置を急ごしらえで作ったため、何人かは感覚と同期が取れず、混乱していた。
ドラゴンは、そこそこ痛いブレスを吹いたりそこそこ痛いマイナードラゴン乱舞をしたりしていたが、なにか搦め手があるわけでも、圧倒的な攻撃力を誇るわけでも無く、そのうちやられてしまった(Starfinderシステムだとドラゴンみたいな生き物はこうならざるを得ない)。

グラビティ・ブラスト斉射

システムを掌握した一行がモニタを確認すると、衛星上の兵器群はCorpse Fleetによりおおむね破壊され、艦隊はDegeneratorを取り囲みつつあった。慌ててシステムを確認すると、凄いダメージ(1000000000d100 × 10)を出す主砲のDegenerator Canon以外にも、大量の重力兵器が積んである。副砲のGravity annihilator(10d6 × 10)はSunrise Maidenの兵装の50倍程度の威力の重力波発射兵器で、とりあえずグラッグがこれを敵の旗艦目がけて撃ってみた。すると、経路上に無数にいた敵の小型艦船を粉砕し、相手のバリアを吹き飛ばし、敵艦の船体を半分ほど吹き飛ばした。敵艦も慌てて主砲のUltra Plasma Canon(9d6×10)を撃ち返してくるが、初撃で大ダメージを受けすぎたのか、ミス。
Empire of Bonesかなりの腕の乗り組み員が操作していると思われ、巨大な宇宙船にしてはアクロバティックな機動で何発か主砲を撃ち込み、Stellar Degeneratorのバリアを破って船体にダメージを与えるも、片や全長10Km、HP1050点に対して、Stellar Degeneratorは全長30Km、HP3200点である。技量で覆せるような質量差ではなく、Gravity AnnihilatorやGravity Canon(2d6×10)の斉射を食らって爆発四散してしまった。
残存する普通の大型船も相当し、辺りの宙域には無数の残骸のみが漂うばかりとなった。

提督の来襲

戦いは終わったとStellar Degeneratorの破壊方法を検討していると、艦内への侵入者が発覚。相手はUndeadのようだ。あれよという間にガードは突破され、コントロールルームに6人のアンデッドがなだれ込んできた。
information-extraction expertのdrow nihili:Kreth、密かに下克上を企むhuman pale strangerのMalakar、艦長のvesk mohrg:Ghurd Nashal、その右腕のメカニック、elebrian ghoul:Renzar、提督の僕でパワードスーツのアンデッドであるgatecrusher、そしてCorpse Fleetの提督であるelebrian necrovite:Admiral Serovoxその人の6人組、つまりは本来のシナリオに登場するNamedの敵全部詰め合わせパーティだった。

ピノはコントロールルームの高いところにある玉座的な場所で仁王立ちになり、彼等を待ち構える(ただし椅子の背のほうから敵がやってきたので、背の上から顔が出ているだけ)。そして、Admiralが、「まさかこの兵器を乗っ取って攻撃してくるとは思わなかったよ」、などと言っているのをスルーして強力な閃光弾を投げつける。結果、4人が目が見えなくなり、序盤の戦いはPC達の優位で進んだ。
plae strangerのMalakarは二丁拳銃で4回攻撃もしてくるインチキクリーチャーで、目が見えないにも関わらず確実に当ててくる。FillerがWall of Fireを張るも、これはSerovoxがGreater Dispelで打ち消し。とはいえ、Sarovoxは6Lvキャスターの貫禄を果たせない(というか呪文リストが悪い)。そうこうしているうちにMalakarは滅ぼされ、次いでGatecrusherも倒された。が、Morhgはブースターで飛行し、後衛陣を麻痺状態にするべく立ち回る。結果、ピーチリーフが麻痺させられて戦闘から除外されてしまった。
しかし、その内船長Morhgも倒れ、そのお供のエンジニアもエンジニア対決に敗れ、Serovoxは追い詰められる。ここで、彼は敵の一群の中に、アンデッドがいることに気がつく。そしてnecorviteの特殊能力:コントロールアンデッドが発動。Suseiは敵に操られてしまった。
しかし、Suseiの攻撃はGragには命中しないため、Suseiはオーラでダメージを与える作戦に変更。しかもポジショニングが絶妙に邪魔で、Serovoxは「使えない奴」とののしる(ただしNezumiはSerovoxに攻撃が当たらないので、Suseiを撃とうとしたりしていた)。そうこうしているうちに、Suseiは1日1回の再セーヴでコントロール状態から脱出。Krethは倒され、Servoxも逃げ回りながらExplosive Blastを撃っていたが、PinoがMoveを増やしたGraggに追いつかれ続け、切り倒されてしまった(SuseiはExplosive Blastに巻き込まれて動かなくなっていた)。

Stellar Degeneratorの最期

激しい戦いはStarfinder達の勝利で終わった。きっとあるだろうと思った自爆シーケンスはStellar Degeneratorには特段存在しておらず、とはいえ、重力兵器を暴走させれば、自壊させることが出来そうだ。
ただし、このためにはかなり最期の瞬間まで、絶妙なコントロールをする必要がある。そこで、Sunrise Maidenを持ってきて、Driftエンジンを起動させておき、操作が終わったらダッシュで船に乗り込んでDrift離脱、という方法で行くことにした。船側で待機するのはピノだったが、特段ここで裏切ったりすることは無く、またStellar Dengeratorの崩壊よりも早くPC全員が船に乗り込めたため(=Initiativeが良かった)、全員が無事に脱出することが出来た。
こうして、Stellar Degeneratorは重力崩壊を起こし、Gate of Twelve Sunsと共に圧壊した(太陽12個分の質量があるので、多分ブラックホールができた)。

PC達はAbsalom Stationに戻り、今回の事件を協会に報告して大きな名声を得た。また、Kishalee文明の第一人者として、その後も調査と冒険を続けたという。なお、滅びたSuseiは再びUndeadとして復活。結局、生者に戻ることは無かったそうだ。

(おわり)