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Nezumi

 ネズミ・シハンダイ(本名:ティクリキ・ティクラク)


背景


ティクリキ・ティクラクはysokiである.Akitonのスラムに寝起きし,非合法のドローンバトルで日銭を稼いで暮らしていた.
ある日ティクリキがAkitonのインフォスフィア上にあるAIコロシアムでドローンバトルの予行演習として自作AIを戦わせて連戦連勝していると,乱入を仕掛けてくるものがいた.ハンドルネームは「センセイ」.

ティクリキは自信満々に挑戦を受けたが完膚なきまでに敗れた.何かの間違いだろうと思ってもう一度挑んだが敗れた.二度,三度,敗れた.オンライン口座のクレジットが空になる頃,ティクリキはセンセイに教えを請いたいと申し出た.

センセイはしばらくの沈黙の後に快諾した.これからあなたをなんと呼べばいいかとティクリキが尋ねると,センセイは「センセイでいい」と答えた.センセイが言うにはそれは遠い昔に失われた国――Minkai――の言葉で「教え導く者」という意味であるということだった.

センセイはAIコロシアムでは負け無しで,インフォスフィアにしか現れなかったからその正体は誰も知らなかった.あまりにも強かったのでAIフォーラム上のある者はセンセイの正体が「Avadar corpが開発した特異点近傍級(ニア・シンギュラリティ・クラス)のAI」だと噂し,またある者は「超ウィザード級の電磁犯罪者」だ,「The Gap以前から生きている長命種」だと噂した.

センセイが伝える知識は高度で,ティクリキはついていくのが精一杯だったが,その知識を身に着けてティクリキは更に強くなった.
ある日,ティクリキは自分にもMinkai風の名前がほしいと言った.するとセンセイは「『ネズミ』がよい」と言った.それはMinkaiの言葉でysokiに似た生き物を指すらしかった.その日からティクリキは自ら「ネズミ」と名乗るようになった.

ネズミがセンセイに師事して何年か経ったある日,ついにネズミは一度だけセンセイにAIコロシアムで勝つことが出来た.
センセイはうなずきを示すエモートを送信し,ネズミに『シハンダイ』――それはMinkaiの言葉で「センセイに次ぐ者」「人に教えることを許された者」の意味だった――の位を授けた.

翌日,センセイはAkitonのインフォスフィアから姿を消し,二度と現れることはなかった.AIフォーラム上のある者は「Avadar CorpがAIの戯れに気づいて電源を落としたのだ」と噂し,またある者は「ついに年貢の納め時で逮捕されたのだ」と,「その生命は永遠でなくついには身罷ったのだ」と噂した.

ネズミは悲しみに暮れていたが,一通のメッセージが届いている事に気づいた.差出人はセンセイだった.そのメッセージは厳重に暗号化されており,ネズミはその後数ヶ月をかけてメッセージをクラックすることになった.

そのメッセージには「お前はまだ『先生』にはなれない.そう名乗るためには広く世界を見聞きしなければならない.Minkaiの警句にも「井戸の中に住む鼠は海の広さを知らない」というものがある」と書かれており,一つの座標が記されていた.その座標が指し示していたのはAbsalom stationにあるStarfinder協会の本部だった.

ネズミはドローンバトルで稼いだ財産をあらかた使い,シャトルの切符を買った.


特徴


  • 腕に「鼠」という漢字のホログラフィック・タトゥーを入れているよ
  • コンピュータとメカに強いよ
  • ドローンバトルが得意だけど,ネズミは1Lvキャラなので「近所のゲーセンで一番上手いやつ」くらいの腕前だよ
  • 殺人ドローンを連れているよ
    • ドローンの名前は「クロオビ」だよ