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第9回セッションログ

エバラ:

強い!太い!やわらかい! 必殺剣をいろいろと使うさすらいの武芸者.

クロード:

粘り強い戦い方に定評のある前衛.影の力を引き出してねちねちと戦う.

ブリオッシュ:

敵をパン生地に混ぜて焼くのと回復が得意な神の子.エルフとは友達.

ぬめりけ

ぬめりけで変換したら「ぬめり怪」になるナイスな俺のATOK.
もとい「怪僧」というたとえが本当にしっくり来る怪しげクレリック.粘り怪というインチキ臭いお供がいる.

アマレット:

8時間チャージ30秒キープ.電池の持ちの悪さに定評のあるサイオン混じりのローグ.

モルト:

いろんな小技を使って小器用に立ち回る.なんか4版ウォーロードみたいなウィザード.

 


スタビライザーズは沼へ行った.理由は,そこに沼があるからだ.
沼は直径6ftってメモにあるけどたぶんもうちょっと大きかった.そして高さ30ftはあろうかという大きな岩に囲まれていた.
 

ヒドラを恐れるスタビライザーズが近づくと,沼の中からつがいのワイバーンが飛び出てきた.彼らはコンビネーションもばっちりに噛みつき,羽,羽,蹴爪,蹴爪,尻尾の6回攻撃で暴れ回ったので,エバラがスッ転んだ.
 

ワイバーンとは種族:竜なだけの劣等ドラゴンではなかったのか.これでは爪爪噛み羽羽尻尾のドラゴン乱舞と変わらないのではないのか.というか,普通のワイバーンはHugeじゃなくてLargeじゃないのか(アドバンスドされているから).そもそも何で2匹そろって沼から飛び出てくるのか(愛し合っているから).世論はそのような形で盛り上がり,フルアタックに蹴爪はなかったろう論が提唱された.
 

優しいDMによって蹴爪はなかったことになったので,死にそうに見えた何人かが生き残り,ブリオッシュの馬鹿みたいな回復力もあってスタビライザーズはワイバーンを打ち倒すことに成功した.
ワイバーンの愛の巣からは愛の犠牲となった者達の遺留品があったので持って帰った.
 

 良心にかける橋


次にスタビライザーズは東にある橋に向かった.何でかって?道がそっちに続いてたからだよ.
 
すると橋の上にはバリケードが張られているではないか.遠くからアマレット他が観察すると,バリケードはシャンブルシャンブルと震えていた.と言うかよく見たらドルイドっぽい奴が横にいた.
 
ドルイドは金属を身につけた奴はここを通さないみたいな事を言っていたが,クロードが鳥パワーでスタビライザーズみんなの分の金属製品を空輸したので快く通してくれた.
 

NEだったらしいけど,いい人だった.
 

 爆発しろ


橋を渡ると北の方にテント村が見えた.そして,スタビライザーズはがけの近くでゴブリン達が荷車で樽を輸送しているところに出くわした.そして幸いにもゴブリン達はスタビライザーズに気づかない.ゴブリン達はだいたい悪い奴(そして今回の敵であるトログーはバグベアやゴブリンを従えている)なので,臨戦態勢を取るスタビライザーズ.そして戦いの火ぶたが切って落とされた.
 
モルトのファイアボールが樽を満載した荷車に吸い込まれた直後,案の定大音響とともに荷車が吹っ飛んだ.土塊を巻き上げ,護衛していたゴブリンソーサラーたちの肉片をのせて,どこまでも遠くに.
火薬が爆発した後特有のツンと来る黒煙が晴れた後は,何も残っていなかった.

 ベイン!ベイン!ベイン!


スタビライザーズはスケルタルな砦に行った.なんでかというと,トログーがいるっぽいから.そんでもって,トログーは戦場にでっかい虫を差し向けてるけど,そのでっかい虫と戦うのはいやだったから.
 
いってみるとトログーは果たして……いた.トログーはまるまると太ったスパイダーイーターに乗っており,お供のバグベアバーバリアンを引き連れていた.もちろん(よだれを隠せないぬめりけが「いただきマース!」とか叫んだため)和解できるわけもなく戦いが始まった.
 
お供のバーバリアンはDMが「減ったから出すか」って言うぐらい瞬く間に倒されたが,トログーは手強かった.まず,空を飛んでいるため攻撃手段がない,次にACが高く攻撃が当たらない,そして乗騎への攻撃は一発目がキャンセルされる.極めつけに,Rapid Shotで撃って来る矢すべてに適切なベインがついている.速射ベインやめろよー!と思ったけどメイジベインじゃないだけマシだった.
 
スタビライザーズはRideチェックによる乗騎への攻撃キャンセルを巧いことを使わせ,大きめのダメージをスパイダーイーターにあてていく作戦に出た.攻撃役以外はできる限り光のシェルター(Wall of Light)に籠もり,ブリオッシュとぬめりけは回復連打の大車輪.そうやってどうにかこうにかスパイダーイーター(太)をたたき落とすと,地上に落ちてきたトログーを囲んで肉が軟らかくなるまでぼこぼこにしてぬめりけがおいしく召し上がった.
 
後からわかったことだけど,トログーはグレイドオブフェアウェルなるユニコーンの墓場にあるスクロールを求めていたらしい.スクロール?どこかで聞いたことあるような.ああ,ニョロが嬉しそうに読んでた厨二病っぽいあれね.


 未解決即死事件


まぁトログーも倒したし,この異世界は救われたよね,と思ってたけど,ユニコーン殺害事件が解決されていなかった.
そこでユニコーンがいそうな森の方へスタビライザーズは向かった.途中,森を北に行こうとすると「ドゥン,ドゥン」と言う音がして↑ボタンを押しても北に行けなくなったのでそのまま西に行った.
すると,ユニコーンが無残にも殺されて角をもがれているではないか.哀れに思ったクロードが近づこうとすると,なんか真っ黒なユニコーンが出てきた.その目は怒りに燃えていて,のぞき込むとユニコーンの見た最期の光景が映るとともにネガティブレベルがついた.
もちろん,土下座して逃げた.
 
クロードは土下座して逃げた先でユニコーンが見た最期の光景を皆に伝えた.映ったのは目隠しをした幼女を連れたレッドキャップ.幼女に釣られたユニコーンがふらふらと近づくとレッドキャップがユニコーンを絞めてしまった.なんだよ自業自得じゃねぇか!あと,ぬめりけ(の中の人)は興奮すんな!
 
よく考えたら幼女はなんかさらわれた奴っぽかったんで助けないとねということで,足跡を追うスタビライザーズ.こんな時こそプレステージの前提でとったTrackが役に立つのさ,とは生WisでSurvival振ったアマレットの言.
 
足跡を追ったり道なりに進んだりすると,山の麓にひび割れ,というか洞窟があった.表には真っ黒なユニコーン(というか,もっと邪悪な何か)が繋がれており,これが実にレッドキャップのアジトっぽい.
 
なので念入りにバフってゴーすると,レッドキャップが出てきた.メモに何もないところを見るとそれほど苦戦はしなかったようだ.黒コーンはHPが減ってくると強くなった気がするが,あっさりとエバラに首を吹っ飛ばされていた.
 
レッドキャップを屠って幼女救出.そういえばジェーって名前だったね,君.
あと,レッドキャップはユニコーンの角を大量に持っていたので,これも持って帰ることにした.

 食べなくてよかった


ユニコーン連続屠殺犯をぶっちらばして帰ると,ユニコーンを愛していた妖精村の人たちは感謝してくれた.フェアリードラゴンの言うことには,この角をユニコーンの墓場,ブレイドオブフェアウェルに埋葬してほしいとのこと.スタビライザーズはその申し出を受けることにした.
ぬめりけは食欲を隠そうともせずフェアリードラゴンを見ていたが,彼が「ボクはブレイドオブフェアウェルの番人で13Lvドルイドなんだ!」って言うと目をそらして黙った.夜襲して食べようとしなくてよかったね.サンビーム食らったらネバリケは動かなくなっちゃうよね…….

 塩の橋の向こう


翌朝,スタビライザーズはフェアリードラゴンとともにグレイドオブフェアウェルに向かった.妖精村の外れの草むらには朝と夕方にグレイドオブフェアウェルへの道ができるらしいのだ.なるほどはたして行ってみると異空間につながる不思議な橋ができていた.その不思議な橋の雰囲気は大変に不可思議で言葉にするのも難しいが,あえて言語化するなら「しょっぱい」が適切だろうか.
 
そんなこんなで塩橋を渡ってグレイドオブフェアウェルへと赴く.そこはライラックの咲く静かな場所.こんこんと湧く透明な泉が……あ,泉ないの?
とにかく,厳かな雰囲気をたたえた静謐な森だった.しばらくすると金色の長い体毛をまとったユニコーンが歩み寄ってきた.金のユニコーンは自分がグレイドオブフェアウェルの守護者ハイルネビュラだと名乗った.彼女はかつて伝説の冒険者PT――ブラックオスプレイ――に所属していたと述べ,自分がかつて人間だった頃の名がフリスネイラであると告げた.
彼女は続いてCastle WhiteRockの地下には危険な力が眠っていること,その力を封印するアイテムをブラックオスプレイの面々が抑えていること,レイヤーの持つスクロールがそのひとつであることを語った.
 
スタビライザーズは物語の核心に触れる話を聞き,殺されたユニコーンの魂のために安息を祈り,しょっぱい橋を渡って現世へと帰還した.
 

 穴熊少年

ジェーを救出して,アレ?なんか足りないと思ったスタビライザーズ.そういえばもう一人行方不明の子どもがいたのだった.生きてると良いなぁと思いつつ,記憶をたどってみると,バジャーがいて無視った洞窟があった.スタビライザーズがもう一度バジャーの巣穴をのぞき込むとバジャーが出てきて戦闘になって戦闘が省略され,巣穴の奥から子どもが出てきた.
子どもは身なりこそボロボロだったが元気で,どうやらバジャーに育てられていたようだった.このままほっといたら野生児になってしまうところで危機一髪だった.

 本当はもっと熱い戦いだったはず

司令官のトログーを倒したが,トログーの手先である巨大虫戦車は未だ残っていた.妖精村のケンタウロス達は残党を掃討するため,戦力を率いて出撃した.混戦が繰り広げられる戦場の中でスタビライザーズは巨大虫戦車と相まみえた.
 
巨大虫戦車は凄い勢いでトランプルしてきて死にそうになり,ついにはでっかい口がクリティカルしてエバラがぶっちらばってしまった.しかし,ぬめりけが「神よ!今一瞬の命を!」とラオウに殺された師父っぽい感じで祈りを捧げると,倒れたはずのエバラが立ち上がった!すげぇや不死身のヒーロー!
 
神様にインチキしてわずかばかりの時間をもらったエバラはウォーブレードの爆発力を十全に発揮し,クロードと協力して巨大虫戦車を戦場に沈めた.そして,不死身のヒーローは数分後,岩に寄りかかるようにして静かに息を引き取……じゃなくて瀕死になった.
 
こうして,ゲートの向こうの異世界は,ベンソスルサの子トログーの侵略から救われたのだった.