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第3回セッションログ

 今回の登場人物

ジャンエバラ

攻撃力がやたら高い武侠.

ヌーメリケシメリー

ウィザードっぽいけどウィザードじゃないクレリック.

モーリンSオヴァ

防御力がやたら高い戦士.

クロードゴールドレイン

防御力と攻撃力がそこそこの魔法戦士.

マインドレイヤー

ニョロっぽいけどニョロじゃないウィザード.Abberationが嫌い.

アマレットディサローノ

ローグもどき.Abberationが嫌い.
 

 必殺武侠,止血者達に加わるのこと

エルフの武芸者エバラは,失われた秘伝書を追って,Castle WhiteRockに潜ることを決意した.
彼は街での聞き込みでWhiteRockに向かう冒険者の一段がいることを知り,酒場に向かった.
酒場では,がっちりしたドワーフの女と目つきの悪い少女,頭の周りを光る文字が回っている女,鱗の生えたおっさん,そしてローブから触手が見え隠れするサムシングがエールを酌み交わしていた.
あの個性的な一団が冒険者達だろうと思ったエバラは声を掛けた.
 
「Castle WhiteRockに潜っているというのはお主らでござるか?」
 
その声に応えて,ドワーフの女,モーリンが返す.
 
「アンタ,あたしらに何か用かい」
「ぜひ一緒に連れて行ってほしいでござる」
「じゃあ,まずは一杯だね」
 
そして交わされる杯.一気に杯を空にしたエバラを認め,モーリンは満足げに宣言した.
 
「これであたしらは仲間だ.旅は道連れ.仲良くいこうじゃないか」
 
このような一幕があり,エバラは冒険者の一団に加わることになった.
 
「お主らのチーム名は何でござるか?」
 
エバラがモーリンに尋ねると,モーリンは今相談中なんだと答えた.
 
エバラを加えてチーム名の相談は続き,"ニアデスウーンズ","ロックブレイカー", "ホワイトハウス","ダンジョンブッチャーズ","ロックスーパーマン"など,様々な意見が飛び交ったが,おもむろにヌーメリケが呟いた"スタビライザーズ"に決定した.

 お仕置き


スタビライザーズがCastle WhiteRockに向かおうとシラマーの街を出たところ,赤いカエル状の生き物が草むらから出てきた.
それは実際はログを書いていない場合に20面で15以下を振ると出てくる生き物で,DMが丹精込めて集めた1000を超えるステキd20モンスターの一種であった.今回はヌーメリケの中の人がログを書いていなかったため出現したのだ.
イニシアチブが振られたが,先行したモーリンは最近になって名誉に目覚めていたため,斧を振って「シッシッ」と声を立てることしかできなかった.
もちろん,お仕置きモンスターがそんなことでなりを潜めるわけもなく,大変にパワフルなチャージをしたのでヌーメリケが吹っ飛ばされてマットに沈んだ.
冒険開始直後にすっころがるクレリックに映画「ダンジョンアンドドラゴン2」を思い出してげっそりするスタビライザーズ.
前衛三人が前線を維持しつつ,Heal(呪文じゃないよ!)でヌーメリケを復帰させる.しかし,この角カエル,ACが高く,HPが多く,DRがあって,ダメージがでかく,Breathを噴いてきた.最終的にはGritter Dustで目がつぶれたところをタコ殴りにしたが,お仕置きモンスターだけあって強敵だった.
戦闘終了後にDMが「こいつのCRいくつだと思う?」って聞いたら,全員が2か3と答えていた.正解はCR5.d20にしてはまともなレーティングだよね.

 鈍器ーコング


カエルとの戦闘で疲れたのでその日は戻って休憩し,数日後にスタビライザーズは再びCastle WhiteRockへと旅だった.
 
前回攻略した3Fまで向かった.3FにはWhiteRoc部族なるOrcが住み着いているのだ.WhiteRoc部族はCloud Giantの血を引いているので大きくて強いぞ!というか,事故るぞ!
 
3Fは建物っぽいところと自然洞窟があったが,建物っぽいところに行くことになった.
建物部にシングルドアがあったのでアマレットが開けようとしたらなぜかダブルドアになった.
いったい何を言っているのかわからないと思うが(ry
ダブルドアの向こうは,丸い部屋だった.丸い部屋にはくぼみがあり,くぼみにはしなびたオークがつまっていた.
もちろん,部屋に入るとしなびたオークは動き出したが,ヌーメリケがターンしたのでコワーってなって終わった.
 
別のドアを開けると,そこはオークのボス,ドルジラ様の部屋だった.幸いなことに本人不在だったので,漁って帰った.金目のものとして翡翠のフルートがあったのでうっぱらったがこれがあとであんなことになろうとは…….ドルジラ様の部屋には隠し扉があり,その先には,このCastle WhiteRockのミニチュアジオラマがあった.今は水に沈んでいる部分が再現されていた.
 
次に別の部屋に行ったらそこは神殿だった.ラッパン的な記憶がヌーメリケとアマレットの脳を焼き,二人は苦しんだが,別にそんなことはなくてただの元ハイローニアスの神殿だった.特に何もないかと思って帰ろうとしたら,ニョロが「なんかここに出っ張りがあるニョロー」って声を掛けてきた.出っ張りを押したらプラチナ板が出てきた.やったね.
 
通路の先に進むと,上り階段の向こうに扉があった.いかにも何かありそうだったのでアマレットが調べたら本当に何かあった.具体的には,サンダーストーンがしかけられていて,不用意に開けるとひどいことになるらしい.これはつまり,小学生がよくやるアレだ.黒板消しを教室の扉に挟むヤツ.
ヌーメリケは姑息にもアマレットが解除したあとにサンダーストーンを拾って懐に入れていた.
 
扉を開けると,そこは井戸のある居室で,オーク達が休憩していた.オーク達は「イントルーダー」と叫ぶと樽を投げてきた.スタビライザーズが布陣するのは上り階段.オークの居室はその向こう.つまり,無慈悲な万有引力は樽をスタビライザーズの方へと誘うのだ.具体的には樽を通り抜けようとするとRefST or push & prone.ねぇ,なにこれ? なにこのドン○キーコング.DMは「他の部屋にいるオークも集めたよ!やったね!」って言ってた.ちくしょう何がやったねだよ.
 
オーク達が「イントルーダー」連呼でうるさいのでクロードは「『イントルーダー』をContingencyの合い言葉にしたらステキよね」とか妄言を言っていた.樽オーク達はそれなりに手強かったが,エバラ&モーリン&クロードの3TOPが大変に安定していたため,程なく掃討された.
 
虎眼流リスペクトな感じで「一人残せ」ってことでオークを一人残して話を聞いたところ.ボスであるドルジラ先生は大変強いらしい.しかも,側近の一人はBook of 9swordsなる武芸書を読んでたらしい.そしてそこでエバラの口から明かされる衝撃の事実.
 
「え,拙者は武芸の道は8swordsだと聞いているでござる.確かに昔は9つの流派があったでござるが……,今は亡き流派……White Raven流は一子相伝の暗殺拳故に廃れたはずでござる」
 
な,なんだってー!?

 インチキ前夜祭

残したオークから聞いた情報では,ドルジラ様は奴隷を使って採掘作業を進め,ついに埋もれていた先祖の遺産である塔を発見したらしい.
でかいの嫌だなぁ,武侠嫌だなぁ,と思いながらも一行は塔の方へと向かっていった.
 
塔の前では,ドルジラの側近がオオトカゲを連れていた.側近はスタビライザーズに気づくと「イントルーダー!」と叫んで襲いかかってきた.
 
側近も必殺!エメラルドレイザー!などを使う強敵だったが,くせ者はオオトカゲだった.このオオトカゲ,トゲだらけで殴るととげが刺さる.これも相当痛いのだが,さらなる問題はトゲをふり動かしながら通った場所を蹂躙する蹂躙攻撃である.この蹂躙攻撃を食らうと1d8本のトゲが刺さり,トゲ1本につき1d4のダメージを受けるのだ.レイヤーはうっかり避け損ねて1d8で6とか振って悶絶していた.死ななきゃ安い.
 
まぁ,一番びっくりなのはこいつがCR2ってことなんですがね!
 
モーリンが騎士の誇りによってトカゲを挟めなかったり,エバラと側近が必殺技対決をしたりといろいろあったが,なんとかスタビライザーズは敵を掃討した.エバラは必殺技の本を見つけたが第一章で終わっていた.一行は,「なんか忘れてるなぁ」と思いつつ街に帰った.

 インチキ祭り

教育も雇用もされないことによるクラスレベル喪失の危機を乗り越えるため,スタビライザーズは数日後,再びCastle WhiteRockへと進路をとった.
 
すると,向こうから大女がさらに大きい骸骨を連れて迫って来るではないか.皆が「うわぁ,向こうから来ちゃったよ」と思っていると大女――ドルジラ――はイントルーダー!……じゃなかった「よくも部下を痛い目に遭わせてくれたな,部族の誇りに掛けて貴様らを血祭りに(ry」みたいな事を言って襲いかかってきた.
 
そしていきなりぶっ放されるLightning Bolt 6d6.ドルジラは魔法が使えるとは聞いていたがまさかそんな殺戮魔法(低Lv時のFireballとLightning Boltはマジで死ねる)が飛んで来るとは想定外で聞いちゃいねぇと色めき立つスタビライザーズ.そして仲間の危機に際してアマレットの中の何かが目覚める!イヤー!ボーン!
ということでアマレットがEntangling Ectoplasmをドルジラに掛けた.あ,たった今覚醒した設定だけど,Practiced Manifesterあるんで4ppまでAugmentします.
 
一方,巨大な骸骨はドルジラ達Whiteroc部族の先祖であるCloudGiantの骨であるが,年代物らしく傷ついていた.しかしその膂力はいささかも傷ついておらず,立ちはだかったモーリンの意味不明なACをもってしても結構当たる.つまり,他のPCのACはクロードをのぞきほぼGOMIである.そして当たると非常に痛い.
 
骨の強さにドルジラは勝利を確信したのか,攻撃の手を緩めてEntangling Ectoplasmを引きちぎろうとしたが失敗.一手番を無駄にした.ドルジラはその後に部族の誇りたる巨大なモーニングスターで奮戦するも,エバラとクロードの重い一撃の前についに膝をついた.
 
問題は骨であった.主亡き後もぶんぶんと豪腕で攻撃を続ける.

骨特有のDRと年代物で傷ついてるという言葉を疑うまでの異常な耐久力があってまったく倒れる気配がない.ヌーメリケが治癒呪文で前衛を順繰りに回復しつつ,皆がDRを抜ける可能性があるのならば攻撃を行い,ダメージを積み重ねていくしかなかった.途中,エバラが殴られ
 
DM「クリティカルじゃない限り大丈夫なはずだよ……アッ……うん,大丈夫」
 
というハプニングがあったものの,激戦の末に骨は崩れ去った.
最後にはアマレットのAlchemical Fire,ヌーメリケのCureワンドまで攻撃に動員しての総力戦であった.
 
そして戦闘後にはかっぱぎタイム.(鳥が)強くなかったから忘れていたが,ドルジラは何か石像をつかって白い鳥を呼んで戦わせていた.その石像はWhiteroc部族の至宝Figurin of whiteroc.使用者の資質に応じた強さの白くて大きい鳥に変化するシロモノだ.この石像はクロードのものになった.
 
なお,アマレットは「くっ,なんなんだこの能力(ちから)は……『ヤツら』の使う能力に似ている……?」みたいな事を言ってたけどモーリン(Psychic Warriorをとった)が「あんたそりゃあPsionicだよ!」って言うと,「こっちだってPsicraft振った上で言ってるんだから空気読めよ」みたいな顔をしていた.おばちゃんと中学生の溝は深い.

 クサイ

 ドルジラ掃討後に塔へ行ったところ,インチキ骨が安置されていたとおぼしき場所の近くに,部族の旗などが置いてあったのでスタビライザーズは討伐の証に持ちさった(そして売った).
 
 そして次のフロアに進むと,何者かが岩で封じたと思われる通路があった.他の通路もあったけれど,見つけにくいものにこそ価値があると思った一行は岩をどけて進んだ.
するとそこにはオルガンがあり,妙に悲しげな音色を勝手に奏でるではないか.
常人には音楽にしか聞こえないが,Aquilyaを持っているアマレットはそれが助けを求めるAuranの言葉であると気づいた.
話を聞くと,声の主はオルガンに封じられているInvisible Stalkerのアエラエリス.召喚されたけど閉じ込められて帰してもらえないとのことだった.封印の解除には翡翠でできたフルート,ハープ,ドラムの三種の楽器――Sorrow Song Instrument――が必要らしい.どっかで見たような……というか,ドルジラの部屋で見つけたそれを古物商のカウンターに並べたのは我々だよねー,ということで帰り次第,買い戻すことが決定した.
 
アエラエリスはオルガン部屋の壁の一面がIllusoryWallであることを教えてくれた.その先に進むと,仕掛けがある扉があったので一行は引き返して,オルガン部屋の手前の分岐から別の通路へと進んだ.
 
通路を進んでいくと集落のような場所に出た.そこには数体のトカゲ状生物がおり,一行が近づくと警戒の仕草を見せ,強いにおいを発した.こちらをいぶかしげに見て武器を構えるトカゲ人間トログロダイトに対し,竜の血を引くヌーメリケは物怖じせずに近づいていき,朗々と言い放った.
 
ヌーメリケ「やぁ,鱗もつ同志諸君」
 
なんだいつもウィザード呪文ばかりつかってるがヌーメリケだってしっかりクレリックじゃないか,その証拠にこんなにも手慣れた様子で交渉を……
 
ヌーメリケ「臭いなお前」
 
返事はもちろん「イントルーダー!」.ですよねー…….
 
トログロダイトは瞬殺され,その後,近寄ってきた仲間によってヌーメリケは頭をひっぱたかれた.ヌーメリケは「なんて気の短い奴らだ」と憤っていた.
 
ファーストコンタクトとしては最悪に近い結果であったが,一行はトログロダイトの洞穴を進んだ.すると今度はもう少し大きな集落に突き当たった.数も多い.ヌーメリケも今度はちゃんと交渉する気だ.
 
ヌーメリケ「やぁ,君たち.臭いなんて思ってないよ」
 
おいィ?

 仁義なきカウンティング

幸いなことに,今度のトログロダイトは少しばかり気が長かった.話を聞くとオーク達とは戦争状態にあるらしい.ヌーメリケは我々がオーク達を掃討したからもうオーク達を恐れる必要はないこと,そして誠に遺憾なことではあるが,オークの残党が我々に追われてこのフロアに逃げ込み,隣の部屋にいたトログロダイト達を皆殺しにしてしまったことを告げた.まぁ,ほら,死人に口なしだよねー.
 
スタビライザーズを力ある第三者と認めたのか,リーダー格のトログロダイト,グリズリスクは「最近族長の頭がおかしい」という話を切り出した.族長ベンソックはこの付近に昔住んでいたベンソスルサなる赤竜にハーフドラゴンとしての力をもらったらしい.しかしベンソスルサが死ぬと頭がおかしくなり,モノリスを探し始めて部族のことを省みなくなり,部族の者さえ生け贄に捧げだしたらしい.つまりは,我々にその族長を殺してほしいとのことだ.無茶な奴らだ.
 
ただでさえ外皮+6なトログロがさらに+3で+9かよだるいなぁ,とか思っているとグリズリスクは重要な情報を開示した(なお,レイヤー(のPL)は冷静にACをカウントするゴミどもに笑い転げていた).ベンソックはベンソスルサを模した,赤い鎧を着ているらしい.こんな鎧ですか,とチェインシャツを着たクロードを指さすアマレット.首を横に振るグリズリスク.今度はフルプレを着たヌーメリケを指さすアマレット.首を縦に振るグリズリスク.
 
……最低AC27はいりましたー

 曖昧3cm

かっぱぎ目的でスタビライザーズはベンソック討伐の依頼を受け,洞穴を進んだ.途中で洞窟アナゴに襲われたりしたがこれを退け,ベンソックの根城に到着した.
するとそこにはティアマトの彫像があり,その前には大きな穴が口を開けている.そしてその周囲でベンソックが踊り狂って儀式を行っていた.
 
生け贄がどうのと襲いかかってきたので戦闘開始.ベンソックは高位のクレリックであり,テンプレートもある強力な敵である.しかし,曖昧なので行動がランダムなのだ.なのでベンソックはスタビライザーズに有効打をたたき出せない.
とはいえ,ベンソックのACは本当に堅く,スタビライザーズも有効打をたたき出せない.これはgdgd持久戦かと思われたとき,エバラの剣が怪しく緑色に光り,ベンソックの赤い鎧の隙間を容易く突き通した.
 
あれこそはエバラがドルジラの側近の本から学んだ秘儀,必殺!エメラルドレイザー!具体的にはタッチ殴り!
 
戦いは一方的な結果に終わった.
 
穴の中にはティアマトの彫像にはめ込まれていたとおぼしき宝石が落ちていた.なんでそんなところに落ちてるかって? ベンソックが外して穴に投げ込んだんだって.なんでそんなことするのかって? あたまがおかしいからしかたないんだって.
 
その次の部屋でまるまると太った蜘蛛(倒すと子蜘蛛が出るというびっくりサプライズあり)と戦って倒してそこで時間切れ.