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第22回セッションログ

 Castle Whiteroc探検隊のメンバー

アマレット

最近はただのマンチになりかけていたが、今回新技をゲットして中二病キャラだった事を思い出した模様。

クロード

イルーミアン。"LAなしとか信じられない"、"種族特技がクソすぎる"などの理由で様々なDMの世界で絶滅が危惧されている。

ヌメリケ

不審人物の見本。最近改心したとは本人の弁だが全くそうは思えない。トカゲグルメ。

ブリオッシュ

戦う菓子職人。最近菓子職人の部分は割となくなってきた。来世はウィスパーノームに生まれ変わりたいっぽい。

モーリン

歩く金属塊。ミスラルなので意外と軽いとは本人の弁。多分100人乗っても大丈夫。

レイヤー

歩くタコ。いまだ自分探しの旅の途中。哺乳動物ではないらしい。
 

 秘境 Castle Whiteroc への決死行!取材陣を待ちうける自然の脅威。

ダンジョン ―それは地上に残された最後のフロンティア。
中でもCastle Whiteroc地下に広がるそれは、今まで幾人もの探検家が挑み破れ去った人跡未踏の秘境である。
今回、我々取材陣は決死の覚悟でこの魔窟への取材を敢行した。
これは、その全てを映し出した映像である。
お茶の間の皆様にはいまだ世界には文明の手が及ばぬ場所がある事をご覧になっていただきたい。
 
今回、我々が訪れたのは秘境Castle Whiterocの中でもBurning Mazeと呼ばれるフロアである。
床のいたるところから蒸気が噴き出し、ところどころ溶岩がむき出しとなっているこのフロアの気温は何と華氏110度もあるのだ。
Endure Elementsの呪文がなければ、とても人間が活動する事など出来ない過酷な環境だ。
 
しかし、ここが天然の環境でない事は、奇妙なまでに滑らかな壁や約20フィートという一定の高さを保つ天井が雄弁に物語っている。
20フィートという高さは、すなわち大型クリーチャーは天井に手が届くという事を意味しており、空を飛んで攻撃を避ける事ができないようにというダンジョン製作者の悪意が感じられる。
また、事前に得た情報では洞窟にはSpellruin Ivyという植物が自生しており、この植物の周囲は天然のAntimagic Fieldになっているそうだ。この環境下で耐火呪文が途切れることは死を意味する。自然取材陣の足取りも慎重なものになる。
 

 新種発見!? Burning Mazeにて三つ首のゴーゴンに遭遇。

慎重に進んでいく我々が遭遇したのは3頭のゴーゴンだった。しかし、ただのゴーゴンではない。何かの影響なのか首が3つもあるのだ。
貴重な亜種である彼らを隠れて観察しようと試みたのだが、モーリン隊員の引きずるタワーシールドが彼らを興奮させてしまったらしく、容赦なくイニシアチブが振られてしまった。
え?3x3=9。9回頑健セーブですか?
幸いそんな事はなく、頑健セーブは3回だった。ゴーゴンは3つの首でゴアゴアブレスと攻撃するが、前衛陣のくそ高いACと頑健セーブに阻まれ、知識判定のために前に出たレイヤー隊員がうっかり石になったのが唯一の被害だった。
我々はアマレット隊員の指輪の力でレイヤー隊員を元に戻し、更に探検を継続することにした。
なお、ここに生えていたSpellruin Ivyは全てゴーゴンに食い荒らされており、貴重なその種子を採取することはかなわなかった。
 

 怨霊達の急襲!探検隊に襲いかかる生命力吸収の危機

先を進む我々が少し開けたところに出たところ、床の割れ目からもやもやと黒い霧状のものが湧いて出てきた。
その霧は寄り集まって人間を思わせる形を取ると、何と我々探検隊に襲いかかってきたのだった。
あるいは、このCastle Whiterocで無念にも倒れた先人たちの亡霊なのかもしれない。
そんなムービーシーンが挟まったにもかかわらず、なぜか5体ものドレッドレイスに1アクションで触れる距離で完全包囲という最悪の状況かつ不意討ちで戦闘が始まった。シナリオにそう書いてあるんだから仕方がないらしい。クソマスター。
炸裂する 2d8 CON ドレイン x5。前衛陣は何とかセーブを通したものの、ヌメリケ隊員とレイヤー隊員は既に半分干からびている。
とは言え、ドレッドレイス達の頑張りもそこまで。
頑健セーブに自信のない後衛陣がDimension Doorで逃げだすと、やむなく前衛陣と交戦する羽目に。非実体のミスチャンスのおかげでしぶとく粘るものの、AC自体は低いため、Power Attack全開のブリオッシュ隊員やDeadly Aimつき速射のアマレット隊員の手によって次々と滅ぼされていった。
その間、驚異的な出目で頑健セーブを通し続けたために結局被害はヌメリケ隊員とレイヤー隊員のCONだけで済んだ。
一時退却も提案されたが、思ったより被害が小さかった事もあり、我々取材陣は更に探検を継続することにした。
 

 Castle Whiterocの奥地にて原住民と接触。

前回のアンブッシュに懲りた我々はレイヤー隊員のプライングアイズの呪文を使って偵察を行う事にした。
その結果、ダンジョンのかなりの部分について判明した。
最初からこれをやっておけば……と思ったが、どっちみち床にもぐっているレイスは発見できないのでやっぱり不意打ちされたと思い直す。他にはファイアジャイアントやデストラカン、エレメンタルドラゴン、インフェルノキャットといったクリーチャーが生息しているようである。
偵察の結果、次のフロアに続くと思われる扉も発見されたが、一部の隊員から古代の装飾品や貨幣の発掘作業や、エレメンタルドラゴンの生態観察作業の学術的価値について強く主張があったため、それらの作業を行ってから次のフロアに進む事に決定した。
 
まずは原住民と思われるファイアジャイアントとの平和的接触を試み、文化交流を実現するべく彼らの居住地に向かった我々。
ファイアジャイアント達はデストラカンを家畜化しているらしく、超大型サイズのデストラカンに跨っていた。そう言えば以前接触したドゥエルガル達もデストラカンを戦力として使用していた。ここCastle Whiterocでは伝統的にデストラカンを飼いならす技術が発達しているのかもしれない。
文化交流を行うべく、にこやかな笑顔を浮かべて接触を試みた我々だったが、残念ながら待っていたのは非情な現実だった。
原住民たちはこちらの挨拶が終わるのすら待たず、イントルーダー!の叫びと共に襲いかかってきたのだった。
やむなく防戦する我々だったが、前衛ではファイアジャイアントの強力な連続攻撃が繰り出され、後衛にはデストラカンのボイスミサイルが炸裂する。意外とボイスミサイルの被害が大きい。逆に前衛陣のくそ高いACに阻まれてジャイアントの攻撃は空振りが目立つ。だが一撃辺りのダメージは大きいので前衛陣の表情から緊張の色は消えない。
それでも、レイヤー隊員のウォールオブフォースの呪文で分断などを行いつつ戦い、1体ずつ順番に片付ける事に成功したのだった。
これは非常に不幸な出会いだった。とは言え未開の原住民との接触では良く起こる事態ではある。過ぎた事は仕方がない。
我々は彼らの文化を研究するために、装飾品や所有物を一旦預かる事にした。後で彼らの遺族が申し出てくれば喜んで返却するが、それまでは研究の役に立ってもらう事になる。
レイヤー隊員などは、彼らの風習を学ぶためか、さっそくCloak of Resistanceを装備していた。研究熱心な事である。
 

 恐怖!!極彩色の食人ガエル

我々探検隊が原住民の所有物について標本の採取を行っていたところに、声をかけてくるものがいた。
見ると一人の人間と二人の巨人が連れ立っている。かれらもこのBurning Mazeの原住民なのだろうか。早速接触を試みる取材陣だったが、どうも様子がおかしい。
何の目的か分らないが、我々探検隊を倒しに来たといっていきなり襲いかかってきたのだ。あるいは我々の行動が現地人のタブーに触れたのかもしれない。未開の地の住人と言うのは我々文明人には想像もできない風習があったりするものなのだ。
ともかく降りかかる火の粉は払うしかないと判断した我々も応戦した。
人間は魔術師なのか奇妙な呪文を唱えると異形の蛙の群れを召喚してきた。その蛙達は何故か鋭い牙をもち、辺りのものをところかまわず齧り始めた。先ほど倒したファイアジャイアントとデストラカンの死体が見る見る間に骨になる。いや、骨すら残らない。
我々探検隊も蛙に齧られて大変な被害を受けてしまった。
更にお供の巨人二人はどこで学んだのか、東方の武術を身につけており、強力な投げ技と締め技を繰り出して来たのだった。特に投げ技を繰り出すジャイアントは厄介で、折角食人カエルの群れから逃げ出した隊員達をひょいと掴み上げると再びカエルの群れの中に放り込んでしまうのだった。
彼らの連携に探検隊は苦しめられ、クロード隊員とレイヤー隊員が気を失って倒れたりしたが、ブリオッシュ隊員とヌメリケ隊員の必死の回復呪文などで持ちこたえ、レイヤー隊員が投げジャイアントをウォールオブフォースで隔離したりして徐々に態勢を立て直し、どうにか勝利することが出来た。
奇妙な魔法を使う魔術師を倒すと、その体の中からドラゴンのような霊体が出てきて、その死体を抱えて逃走してしまった。同時に食人カエルの群れも消えたのでほっと一息つく探検隊だった。
 

 この後スタッフがおいしく頂きました

気を取り直した我々探検隊は、ヌメリケ隊員の主張に従い、幻のエレメンタルドラゴンもどきの姿をカメラに収めるべく歩を進めた。
彼らはドラゴンのように見えるが、実際にはそれは擬態であり正体はエレメンタルという非常に珍しい生物だ。通常はエレメンタル界の奥深くにしか生息しない彼らの生態は謎に包まれている。その生きている姿を観察することが出来れば非常に学術的に意味がある。
はたしてBurning Mazeの深奥部に到達した我々を待っていたのは、2体のエレメンタルドラゴンもどきだった。その姿はまさにドラゴンにしか見えない。
だが、ここでアクシデントが発生してしまった。我々の姿を発見したドラゴンもどき達は非常に激しい攻撃を加えてきたのだった。あるいは生殖活動中だったのかもしれない。もしくは巣を守ろうとしたのか。いずれも推測の域を出ない。
何にせよ、我々としては自衛のために応戦せざるを得なかった。ヌメリケ隊員のグレーターハームが2回うなり、あっという間にドラゴンもどき達は倒れた。所詮はエレメンタル。ドラゴンと違ってセーブが低い。
こうして謎に包まれたドラゴンもどき達の生態を解明するチャンスは失われてしまった。だが、我々は諦めない。いつの日か再び挑戦しに戻ってくることだろう。
 

 密林の王者!猛虎襲来

ドラゴンもどきとの戦いの後、次なる目的地である幻の植物Spellruin Ivyの群生地を目指して歩を進める我々に、更なる大自然の脅威が襲いかかってきた。
それは地獄に棲むといわれる凶暴な猫科の猛獣、インフェルノキャットの群れの襲来である。地獄は大自然じゃないとか細かい事言わない。
彼らは当然のようにアンブッシュからパウンスしてすごい勢いでひっかいてきた。猫のくせにその爪は的確に急所をとらえ、強烈なスニークダメージを与えてくる。その上ブレスまで吐いてくる。流石に地獄産のクリーチャーは一味違う。
だが、久々の獲物に焦りすぎたのか、パウンス後のレンドを忘れたりしていたため、隊員達は危ないところで攻撃に持ちこたえた。
そうなってしまうともうスニークダメージが期待できないし、突撃しないと攻撃回数も減ってしまうため、後は特にいいところなしでインフェルノキャット達は倒されてしまった。
 

 怪異発見!不死身の怪物インキーロード

ようやく長かった探検の末、我々探検隊はBurning Mazeの最奥部、Spellruin Ivyの群生地に辿り着いた。そこにはデストラカンが4体いたが、飼い主のファイアジャイアントは見当たらない。
さて、デストラカンは音波の反響で周囲を知覚しているため、事前にサイレンスをかける事でデストラカンからこちらを知覚できないようにし、その上でじっくりと生態を観察する事にする我々。
しかし、そこで思わぬアクシデントが。
デストラカン達が急におびえ出したかと思うと、床から黒い粘液上の物体が湧きだしてきたのだ。それは最終的に直径40フィート近くまで膨らむとこちらに襲いかかってきた。
とりあえずデストラカンの生態観察は諦め、先にこの巨大ブラックプティングを片付ける事にする。ヌメリケ隊員の知識によれば、ブラックプティングを倒す場合、まずは細かく切り刻んでいくつかのブロックに分けたあと、まとめてFireballなどの範囲火力で焼き払うのが最善との事。我々はヌメリケ隊員の指示に従い、その作戦を実行した。
しかし、驚くべき事にこの巨大ブラックプティングは全く応えた様子がなかった。事ここに至って我々探検隊はこれ以上の探検継続をあきらめ、速やかに撤退を行ったのだった。
 
なお、その後、伝説に詳しい現地人に聞いた話では、あの巨大ブラックプティングはインキーロードと呼ばれる怪物で、通常のブラックプティングと異なり、2つに別れてもHPが半分にならないのだそうだ。
我々人類が知らない秘境の奥には、あのインキーロードのような人知を超えた怪物が、今も隠れ潜んでいるのかもしれない。我々人間の営みなど、悠久の大自然から見れば、ごくごく小さなものにすぎないのだ。
 
 
 提供:Castle Whiteroc 探検隊 "Stabilizers"