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RoG Log8

このセッションではDMがファンブル表を忘れたため、クリティカル・ファンブル表ルールは採用されていない。

1日目
パーティーメンバーは世界樹から帰ってきたペプラーラリックアネルバアッハーブイナオサナイ、そして『祭り』のためにやってきたラリックの弟、華麗にシャベルをふるうヒグホウルだ(もっとも、ラリックは弟なんかいたっけなーと始終言っていたが)。ちなみに、『祭り』とは、ヴェイロアとピッタンの共同の儀式のことで、100人の死体を埋めて、その上に種をまいて頭も埋めるというもの。記録達成のためには、悪だったら殺してもよい。
 パーティが朝ご飯を食べていると、突然宿のドアが開いて、黒いローブを来た8人のWizardがやってきた。彼等こそCircle of Eight、このOarthの秩序のため善悪のバランスを陰でコントロールする最強の魔道士達だ。彼等はパーティを取り囲むと、言った。
「つい最近、Gary Gygax氏がUpper Planeへと旅だった。このシナリオ、Ruin of Greyhawkは、もともと氏が作ったシナリオの焼き直しである。このシナリオの最後を遊ぶにあたって、彼に敬意を示したまえ。黙祷。」
黙祷が終わると、Mordenkinen先生が不思議な呪文をかけてくれた。
「これは異界の呪文『evac』。頭の中でこれを唱えることで、ここ、Green Dragon's Innまで全員が帰ってこれる。ただし、使用回数はパーティで二回だ。このシナリオのラスボスは強いので、テコ入れというわけだ。じゃ、がんばれよ。」そう言って、Circle of Meta Eightは去っていった。
 ダンジョンへ向かう。前回と同じ8方向へ通路が延びる地下までやってきて、まだ開けていない扉を開けると、その向こうには砂浜と、海が広がっていた。絶句するパーティ。雲一つ無い空も見える。砂浜には二隻のボートが用意されており、どうにもこまったみなはそれに乗ることにした。船に乗ると、それは勝手に進み出した。数十分穏やかで美しい海にゆられていると、向こうに島が見えてきた。中心に火山を抱く、ジャングルに囲まれた島だ。船は、どうやらそこに上陸できる岸辺を目指しているらしい。岸には一匹のApeが座り込んで、何かを食べているようだ。
近づいてみると、Apeが食べているのはプレシオサウルスの死体だということが分かった。よくよく見てみると、Apeのサイズは尋常ではない。船が近づいてくるのを見ると、Apeはプレシオサウルスの頭を引きちぎり、代用武器にして襲いかかってきた。
すさまじい攻撃力だったが、それしか能がないうえ、二ラウンドでプレシオサウルスの頭はぐっちゃぐちゃになって使い物にならなくなってしまった。で、倒された。
 島に上陸して、イナオがもつザギグの鍵の導きに従って進むと、草原の真ん中に紫色のジグラットがたっている。そこに近づくにつれて虫の気配が消えてきたことなどに恐れをなし、他のメンバーを200ftほど向こうに残してアネルバは一人ジグラットへ偵察に行った。アネルバがそこに登ると、その上面にはプールがあるということがわかった。しかし、そのプールからぼこぼこと泡が立って、大きなティラノサウルスが出てきた。ティラノサウルスはインヴィジしたアネルバには気がつかなかったが、200ft向こうのパーティーを見つけ、そちらにむかって走り出した。
このティラノサウルスはDormant KingというSpellwarped Tyrranosaurusで、アネルバが援護のために撃ったMagic Missileは吸収され、ティラノのACを2上げた。しかし、FreedomイナオをSwallow wholeできずに、殴り殺されてしまった。
今度は全員でジグラットに登ると、プールから変な球体が出てきて、各人にぶつかってきた。これに触れられた皆は、どこかへテレポートしてしまった。
テレポートした先は、上も下もない不思議な空間だった。実はここは、Zagig神その人の思考の中、Sphere of Thoughtと呼ばれる場所であった。そこに浮かぶSphereに当たると、うっかりWisやなにかがDrainされてしまう。イナオなどが悲鳴を上げる中、ラリックはひときわ大きいSphereの中に入った。その中には、もう一人のラリックが!ラリック’は何も言わず、襲いかかってきた…
…が、攻撃的な呪文もなく、Str8、武器はSpiked GauntletなのにACは20越えという不毛な戦闘のため、まったく決着がつきそうにない。結局、d20の振り合いで5回で勝負をつけることになり、二勝二敗にまで持ち込まれたが、200XPで振り直しをすることによってラリックはかろうじて己に勝った(ちなみに、負けるとALが反転したコピーが出てくるところだった)。そしてラリックはザギグキーのかけらをみつけ、彼がそれにさわるとPC達は八叉路の広間にもどってきた。

2日目
 同じく八叉路広間から、前回テラが飛ばされていったアビスのホロウズハートに行くことに。飛ばされた先は崖の底。イナオのキーは上を指している。FlyやAir Walk(足りないからおんぶもあった)でどんどん上昇していくと、巨大な心臓みたいな祭壇で祈っているラクシャーサとティーフリングを発見。
で、虐殺した。まじラクシャーサは無理。あ、ついでにザギグのコピーもいたが、Rod of Wonder毎ラウンド使えとか、本当にあり得ない。もちろん瞬殺された。このザギグコピーは、やはりかけらを持っていた。最後のかけらをつなげると、ザギグキーはなんだか遊戯王の千年パズルみたいなものに変わった。
また八叉路に戻るも、ヘズロウはあんまりいやだ、ということで一度チキン帰った。

3日目
 ヘズロウ対策をしっかりして、Greyhwak Ruinのさらに奥へ。完成した千年ザギグをかざすと全ての扉が音も立てずに開く。結局、ヘズロウのいる空間にはSilenceでBlasphemy対策、後衛のところにはGlove of InvulnerabilityでUnholy Brightを防ぐという戦法で突入。へずっちの部屋はなぜかその中心に向かって三段のすり鉢状になっており、前衛陣が突入して初めてその意味が分かった。1段目は冷気ダメージ、二段目は冷気と電気ダメージ、三段目は氷と電気とNegative Level。ヘズロウはResistがあるので、二段目まではOK!という嫌な構造になっていたのだった。でもけっきょく、ヘズロウはぼこぼことなぐられ、一人が奥へ逃げ込もうとしたけれど、結局やられてしまった。なお、イナオはこのあたりで無理矢理アライメントポイントを下げてNon Goodに調整していた。
 今まで行ったことのないヘズロウの奥へ進んでいると、むこうから悲鳴が。あわててそちらへむかうと、そこはもともとはボカブの神殿だったのであろう場所だった…が、今はひどいことになっている。天井からはしたいがぶら下がり、ボカブの神像は角が生えてたりスペルブックを食べてたりとひどい有様。そのうえ部屋の一段高いところには台があって、そこにはGreyhawkのボカブ神殿で見た司祭、ライアンが寝かせられている。その脇には、なんとあのRiggbyが禍々しい短剣を持って立ち、今にも突き刺そうとしているではないか。ライアンはPC達を見ると、助けて、と叫んだ。一方Rigbbyは、「ボカブ神への生け贄を邪魔するな!」と叫んでパンチで殴りかかってきた。ヒグホウルはライアンを守るため、その周りにWall of Stoneを張った。Rigbbyはブラスフェムという汚いUndeadになっていたが、一匹だし、殴り系だし、ということで、すぐやられてしまった。ライアンを助けようと石壁をなぐりはじめると、上から声がする。
「石壁で閉じこめるなんて、ひどいじゃない?」
見ると、ライアンはWall of Stoneの上に足を組んで座っている。こりゃどう見ても敵だ、ということで攻撃を仕掛けると、ライアンは真の姿であるLilitu Daemonの形になった。なんかSpiked Chainを持っている。そしておもむろに「Divine Might!」と叫ぶと、Cha38=+14dmgで、Spike Chain3回攻撃+脇から生えた4Stinger攻撃を放ってきた。すいません、もともとはDivine Mightなんてついてなかったんですが、出来心で…。
他にも、DC29のSlay Livingを撃ってきたり(これはラリックが耐えた)、二回もHealで全回復したりしたが、最後には倒された。くそー、Slay Livingで一人は殺せるはずだったんだが…。
ここで、一旦帰った。Rigbbyの死体はBoccob寺院に届け、Demonを殺したことを報告すると、Boccob寺院は2万gp分のキャスティングサービスを約束してくれた。

4日目
 偽ライアンの先に進むと、そこは元Zagigの研究室だった。人影はない。テーブルの上には、シミュラクラムに関する書物と、修理材料が転がっていた。部屋には9つの小部屋がついており、各部屋には各呪文のschoolに対応したマテコンなんかが収納されていた。そのなかのUniversalの部屋でアネルバは隠し扉を発見し、奥に進んだ。通路を少し歩くと、巨大で重厚な扉がある。千年ザギグを掲げると扉は開き、中には中くらいの部屋と、壁のところにポータルらしきものが見える。
しかし、部屋にはDiamondでできた明らかゴーレムなやつらがいた。しかし、アネルバがインビジして入ったところ動かなかったので、Invisi Sphereでやりすごすことになった。そして、ポータルに全員が入ろうとするが、なんとこのポータル、1ラウンドに一人しか飛ばさないポータルだった。
 最初にやってきたのはイナオだった(確か)。イナオは、中に浮かんだ円盤じょうのものの上に立っていた。円盤からは数本の光の触手がのび、何本かは壁にある謎の巨大宝石にくっついている。その中には、Iuzがいるようだ。Iuzの牢から時折光のようなものがはしり、触手を通って別の触手の先へと送られている。そこには、ウィッチクイーン、イググウィルブのシミュラクラムがついていた。ただし、5人いた。
 混乱するイナオに向かってイググウィルブ(仮)四人からからビームが4本飛んできた。これはすごいビームで、FortSTに成功するとDaze、失敗するPararyzeというもの。もちろんイナオはパラライズした。このあと人が一人ずつ転送されてくるも、パラライズしたり、イググウィルブが唱えたBlack Tentacleに捕まったり、アネルバはメイズをくらったり、とにかくいろいろひどい目にあった。ペプラーはパラライズした後クーデグラされて危うく死ぬところだった。さっさとメイズから帰ってきたアネルバは、これはもう無理だとevacした。そして、IggwilvはIuzからエネルギーを得て、1HD成長した。

5日目
 早くしとめないとどんどん成長していくということを悟ったTwinsは、決死の覚悟で特攻することにした。Freedom of Movementがあれば、多少ましだろう。そして何より、1ラウンドに一人転送があり得ない。そこで、Portable Holeに数人を詰め込み、アネルバがInitiativeを取って、広げるという博打作戦に出ることにした。もしビームDaemonにイニシアチブを負けたら…Anelvaは行動できないまま、Portable Holeも広げられることはなくなってしまう。ただし、一応その時にそなえて、アッハーブサナイは1ラウンド遅れて入ることにした。
かけうるバフを全てかけ、ポータブルホールにしまわれる主力陣。アネルバはポータルに飛び込み…普通にInitiativeに勝った(Alter Fortune使ったかも)。そして広げられたポータブルホールから一斉に飛び出る前衛達は、敵のDaemonのAt Will Targeted Dispel Magicにばりばりとバフをはがされた。そして、IggwilvにGreater Dispelを撃ったペプラーはSpell Turningで呪文が跳ね返り、バフを失う。イナオはメイズで飛ばされる。また、ラリックは飛行呪文をはがれ、円盤から下の地面40ft下まで落下。アッハーブは一度チャージしてIggwilvに大ダメージを与えるも、やはりFlyをはがれ、Otiluke's Resilent Sphereで閉じこめられる。また、ペプラーはIggwilvのDisintegrateで粉になり、ヒグホウルはPortable Holeの穴10ftから出られなくてぴょんぴょんしていた。そんな中、状況の打開に走る(微妙に逃げる)アネルバ。また、アネルバに「イナオを消したのはあの魔女だ!」とけしかけられ、デーモンの囲まれながらもAdamantine矢でIggwilvのhpを削るサナイ(ただし中の人は粉ペプラーのAloe氏)。どんどん傷ついていくサナイにヒーローイナオの帰還が待ち望まれるが…。
デーモンにぼこられて、ついにサナイが倒れる。
イナオ、様…」
しかしこの時も、イナオは帰ってこなかった。
デーモンはビグホールをいじめており、現状まともに動けるのはラリックアネルバだけ。アネルバは決断を迫られた。
1.アッハーブを解放し、突撃させる
2.evac
3.自分にFly,True Strikeをかけて突撃。
結局、Fly Scrollを抜くとアッハーブのいる位置まで到達できないということが分かって、Flyを自分自身にかけるアネルバ
そして次のラウンド、Quicken True StrikeからIggwilvまで心眼チャージ!

説明しよう。心眼チャージとは、True Strikeでミスチャンスがないのをいいことに、Mirror Imageがかかっている相手に目をつぶって突撃することである。

残念ながらアネルバのAtk Rollは1では無かった。Longswordに貫かれ、絶叫するIggwilv。その体からエネルギーがほとばしり、Iuzが封じられている宝石を直撃した。すると、部屋全体がぐらぐらと揺れ始める。そして、全てのGod Trapははじけ飛び、中に捕らわれていたものが出てきた。
まずはIuz。憔悴しきったOld Oneは、PC達の方を憎々しげに見ると、Teleportで去っていった。
次に牢から飛び出していったのは、武器だった。9つの真っ黒な武器が空を飛んでいき、そしてやはりどこかへとTeleportしていった。
そして現れたのは、Monk風の男。彼はだまったままPC達にうなずくと、消え去った。この男こそZuoken、彼のうなずきによってPC達はACとWill STに+1ボーナスを得たのだった。
最後に牢からよろよろと歩いてきたのはロビラー/ビラッロだった。彼にOrb of Oppositionを当てると、ピカッと光った後、真のロビラー卿が現れた。
そのころ、イナオはようやくメイズから抜け出してきた。そんな彼が目にしたのは、ぼろぼろになったサナイの体をGod Trapの残骸に押し込んで隠そうとしているアネルバ達の姿。
「これが俺が守ろうとしてきた人間達の正体か!」イナオはそうさけんだ。
そして、サナイを取り返す。サナイは死んでいた。
ロビラー卿は修羅場みたいのを見てちょっと引いていたが、「逃げないか?」と提案してきた。Teleportで城の外へ逃げると、城が蜃気楼のようにゆらめている。そしてしばらくの後、城はふっと消えた。こうして、Ruin of Greyhawkは、まるで最初からそこになかったかのように、姿を消してしまったのだった。同時にTwinsのGreyhawk Ruinを巡る冒険も終わりを告げたのだった。

後日談
イナオサナイの死体と共に宿に帰ってきたが、もはやTwinsと一緒に旅をすることはできないと分かっていた。サナイを復活させる方法を探さなければならない。
蘇生されたペプラーも同じ気分だった。Twinsにいると、いくら死んでもキリがない。その上、Iuzの呪いを運悪く食らってしまい、毎日Negative Energy Damageが入るという体質になっていた。
イナオペプラーはTwinsに別れを告げ、彼等の旅に出た。
その後、イナオサナイを蘇生させてHellに行った。一方ペプラーは本物のIggwilvに目をつけられ、その弟子になった。呪いを克服し、死んでも経験値が減らない体になるため、Lichになる方法を探求しているという噂だ。
ラリックヒグホウルは『祭り』を続行しつつ、故郷に神殿を建設するために帰って行った。なんでも、実は故郷は別の大陸にあるんだとか何とか。また、ヒグホウルがフードをはらいのけると、実はラリックの妹だったと言うことが分かった。もっと早く言えよ…。
アッハーブはファルシオンクリティカルに味を覚え、モルデンカイネン先生に口利きをお願いしてGreyhawkの死刑執行人となった。彼のファルシオンによって処刑されたものは幸いである。なぜなら、痛みも苦しみもなく死ねるのだから。そのため、アッハーブは位の高い貴族や身分の高い敵将などを専門に処刑する執行人になったそうだ。
アネルバラリックアッハーブのTwinsの残りの仲間と一緒に先祖の城、風雲アネルバ城を攻略した後、そこに隠されていた莫大な財宝を手にして大金持ちになった。今でも、雲の上を飛び回る風雲アネルバ城には一人の女Elfが住んでおり、気ままにくらしているという。
しかし、ごくまれに、アネルバはすこし寂しそうなまなざしで下界を見つめ、最後にはちりぢりになってしまったExpedtion to Ruin of Greyhawkの仲間達のことを思い出すのであった。

Fin.



DMの所感
イナオは主人公
サナイは萌キャラ(辛い)
ペプラーは…黒い
ラリックはおかしい(戦闘中はまとも)
アッハーブはまとも(登場シーンと後日談だけおかしい)
ヒグホウルは…まぁ、最終話だけだし、あんまりキャラ立ってない。でも実妹設定にはびっくり。
アネルバはおいしいところだけ持って行く
・お疲れ様でした。目標としていた古いD&Dのテイストはけっこう出た気がします。