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20231209

逆襲のアットホーム特急便

  アブサロムステーション(1)

タリカの話

辛くも謎の火炎放射器部隊を退けたアットホーム特急便の一行は、ひとまずは安全と思える場所まで逃げることができたので、助けたタリカに詳しい話を聞くことにした。
タリカの話では、強奪した物資の売却には成功したものの、会合のためにアブサロムステーションに到着したところで例の部隊の襲撃を受けたらしい。
なんとか一行の元まで逃げては来れたのだがオリファウントは奪われてしまっただろう。まあタリカの命があっただけでもめっけもんである。
何はともあれ何とかオリファウントを取り返さないと…。急いで空港に向かうことにする一行。移動手段として車を調達するかという話もあったが、途中の襲撃も怖いのでテレポートで空港へ。とは言えウバタマのレベルでは全員を連れていく事は出来ないので、シアンとチューファは後から追いかける事になった。
テレポートで先行したウバタマ、タイタス、フォー、アルマトランの4人が空港に到着すると、丁度オリファウントが2隻の戦闘艇に挟まれて飛び去っていくのが見えた。

決死のテレポート

ちょっと悩んだがもう一度テレポートしてオリファウントの中に入ってみることに。奪い返すまではいかなくとも、何か後を追うための仕掛けはできるかもしれない。
かなり危険な賭けだったが見事成功。相対速度の差で壁にたたきつけられて大ダメージを受けるがまあ良し。
出現したところは幸いにもレクリエーションルームで人はいなかった。見事潜入成功だ。
近くの部屋からハッキングに成功したものの、現在は追尾モードらしく残念ながら行先は分からなかった。仕方ないのでビーコン定期的に発信する様に仕込んでおく事にする
そちらも成功したので無理せずテレポートで帰った。コクピットを襲って船を取り戻すことはできるかもしれないが、その場合両脇の戦闘艇に撃墜されかねないし。
 
空港に戻るとシアンとチューファも合流してきたので一旦アキトンに逃げて潜伏しつつビーコンを待つかという話になる。
アキトン行きの定期便に乗ろうとしたら口座が凍結されていたのでみんなの財布の中身を確かめたところ、現金は全員で20000crd弱ぐらいだった。
定期便は200crdぐらいなので各自払って無事アキトンへ向かう事は出来た。

  アキトン(1)

流離いのアットホーム特急便

アキトンに到着すると事態はより深刻になっていた。レンタカーは現金払いで借りる事ができたのだが、宿だと現金払いも受け付けてくれない。どうやらブラックリストに載せられてしまっているようだ。
やむなく車中泊するが慣れない環境で疲労が蓄積していく。なお、シアンだけは昔はこんなのザラだったと涼しい顔をしている。
更にシアンはこういう時は警察に通報とかしない犯罪者のねぐらを襲って乗っ取るのが良いとか無茶なことを言い出すが、流石にそれはどうなんだという事で車中泊を続ける。
そのまま数日車中泊を続け、予定ではそろそろビーコンが来るはずの日になったが来ない。原因は色々考えられるが…、困った、どうしよう…。
 
問題はそれだけではなかった。
とりあえず宇宙船を確保しておかないと仮にビーコンが来ても何も出来ないので何とかしないといけないのだが案が無い…。
我々の現状をネットから分かる範囲で調べると、どうやら破産して信用度が下がってブラックリストに載せられている状態らしい。
アルマトランはそういえばE.J.Corp.はこういうやり方をする…、過去の同僚もこれをされて噂を聞かなくなった…と怖い事を言い始める。
大分絶望的な状況なので、一緒に逃げてきたタリカはもう何もかも諦めて辺境に逃げようという意見も飛び出す。
 
この件の黒幕と思われるレイソラとシンジンについて調べてみると、いつの間にか2人は手を組んだらしく、シンジンの系列の会社がレイソラの会社と輸送契約を結んでいる。うーん、最初にオリファウントを盗もうとしたのはシンジンなのに、いつの間に手打ちしたのだろう。片方だけでも手に余るのに。
ただせめてもの救いというか、E.J.Corp.やゴールデンリーグそのものに敵視されているわけではなく、あくまでレイソラとシンジンの派閥だけで動いている様だ。
であればこの2人をどうにかすれば我々にも救いの道があるのかもしれない。
ただ、レイソラは秘密主義で自宅の情報などは公開されておらず、シンジンは基本的にゴールデンリーグの本拠地にいるので殴り込むとか自殺と変わらないらしい。

  アブサロムステーション(2)

破れかぶれのアットホーム特急便

色々相談したもののあまり良い打開策が浮かばず諦めムードが漂いだす中、チューファとシアンの諦めが悪い組の提案で、アブサロムに戻って火炎放射器で襲ってきた連中の事務所を襲撃することになった。ひょっとしたらレイソラやシンジンにつながる情報があるかもと一縷の望みにすがる形だ。
なおそれまでに更に数日経過しているがビーコンはまだ来ない。バレたのかもしれないが分からない。
シアンが調べて襲撃してきた連中の事務所についてはあたりがついた。20人ぐらいの事務所らしい。流石に正面から突入は無理っぽい。
 

怪しい借金取立人現る

下調べをしているとスーツを着た男が突然近づいてきた。スマイル商会のジョンと名乗り、借金の取り立てに来たと言う。
どうも最近の豪遊の代金が入金処理を行う直前に口座凍結されてしまったらしく、3万GPの借金があることになっている。書類などを良く確認してみたが偽造というわけでもなさそうだ。これは払うしかないのか?手持ちがない事を説明すると現物払いでも良いというが3万クレジットか…
とりあえず3日は待ってくれるらしいのでいったん棚上げする事に。
シアン辺りから「こいつやっちゃえば良いんじゃね?」というアイコンタクトが飛ぶが無視された。
と言うかジョンはこちらに手を出させるためにわざと無茶な条件を付けている節がある。どうも正当防衛の名のもとにこちらをいたぶりたい様だ。6対1なんだがそれだけの自信があるという事なのだろうか。恐ろしい…。
 

組事務所侵入

正面からの突入は無理そうなので襲撃計画を練る。
色々話したが、結局インビジしたユバタマがディメンジョンドアで侵入して色々調べてくることにする。
とりあえず適当な人のいない部屋に侵入してハッキング。間取りは分かったので後は強襲するだけだ。
こんどは全員でインビジをかけてディメンジョンドアで社長室に突入。社長はインビジは見えていたようだったが、一人しかいなかったので特に問題なく気絶させることはできた。
ハッキングしてコンピューターを調べるとレストランで我々を襲撃してきたのは確かにこの組だったが、襲撃計画だけでオリファウントの接収には無関係だったようだ。外れか…。
そろそろ壁が破られそうなのでボスと端末を持ってとんずらこく。
 
ボスを起して話を聞いたがやはりそれ以上の情報は知らない様だ。
ボスはこちらの無計画さに呆れたのか微妙に親身になり、お前らが大人しく逃げるならこれ以上追うほどのメリットはないので大人しく逃げるのがおすすめと言われる。
メンツの問題なので我々が逆らい続けると向こうも引くに引けないらしい。
自分を殺しても襲撃の情報は報告されるという話なのでまあ大人しく開放することに。
 
どうも自力での打開は万策尽きたようなので、とりあえず他の人に頼れないかという事で多少は恩義を感じてくれていそうなエストライヤーに連絡したが音信不通だった。
どうも彼も経済的に干されたっぽいので田舎に逃げたのかもしれない。

  アキトン(2)

藁にも縋るアットホーム特急便

とりあえずアブサロムだと足がつきやすいのでアキトンにもう一度戻ることに。
すると丁度到着したころにウバタマの端末にオリファウントからのビーコンが届いた。ビーコンの情報を解析したところ、オリファウントの現在地はディアスポラだった。ものを隠すには都合の良い場所だ。
 
オリファウントの場所は分かったものの、まずそこまで行くための宇宙船が無いと厳しい。当然定期便が通っているような場所ではないのだ。
とにかく色々と足りないので手当たり次第にコネに当たってみることにする。
タイタスはニバ
ユバタマはイクサンダー
フォウはセヴァランナ
シアンはワイルドマジックに連絡してみる事にした。
 
ニバからはメカニックのディジーからの頼みを聞いてくれたら情報提供しても良いとの返事が来た。まあ山盛りの嫌味とマウントは無視しよう。
イクサンダーからはアブサロムのセーフハウスを提供してくれるとの返事が来た。ありがたい。頼みを聞いてあげておいて良かった。
セヴァランナからも返事が来て、レイソラのオフィシャルなオフィスの場所を教えてくれた。ここならレイソラの本拠地の情報が得られるかもしれない。
ワイルドマジックからは返事がない。流石にヴェスク帝国とのやり取りは時間がかかる…。
意外と助けてくれる人が多いことに一行は世の中捨てたもんじゃないなと温かい気持ちになったのだった。
 

  アブサロムステーション(3)

怪しい借金取立人再び

ニバの指定してきた待ち合わせ場所がアブサロムだったので、結局またアブサロムステーションへ。今回はセーフハウスがあるので大分安心だ。
すると昔ヴェスクに連れて行ったゴブリン達からメールが来ていて、ラッドロットという知り合いの連絡先を教えてくれた。ワイルドマジックが連絡してくれたのだろうか?
ラッドロットはレース好きの変わり者の Ysoki でアングラでレースを開催しているらしい。ゴブリン達も昔世話になったので、上手く気に入られれば力を貸してもらえるかもしれないとのことだった。色々変わったものを持っているので助けになるかも。
 
空港を出るとまた借金取りのジョンがやってきて「返済はどうなってるんですか、三日後と言ったのにいなくなるとかひどいじゃないですか」と言ってくる。
言っている内容は至極正論だが、慇懃無礼な言い方が気に入らなかったのか、もともと遵法意識が薄いためかチューファがつい「死ねぇ」って口にだしたら、ジョンは満面の笑みを浮かべて「わあ、殺されるー。これは正当防衛で反撃せざるを得ないー」と棒読みで言うと攻撃してきた。
こんな人通りの多いところで借金取りを殺すとかマズすぎるので皆手を出さずに一目散に逃げて行く。
すると流石に正当防衛と言い張れないと困るのか、殺意を示した(過大表現)チューファにターゲットを絞って追いかけてくる。高価なサイバネティクスで強化されているのか透明化しても見えているし、移動速度も60'なので逃げ切れそうにない。
追い込まれたチューファは路地裏で逆襲に出たがあっさり負けてしまった。ただ殺す気はもともと無かったらしく遅れてやってきたフォウに身柄は引き渡してくれた。
フォウは賢明にもチューファが身包みを剥がされるのを大人しく見ていた。チューファは最近買った最新型のライフルを奪われて大損した。結果的には素直に払っておけばよかった。
 

ニバとの会合

過ぎたことを気にしても仕方がない。気を取り直してその後セーフハウスに行ってニバ達に連絡を取る。
ニバの話だと、以前組事務所を襲撃した件で我々には賞金がかかっているらしく、お前らを売っても良いんだけどなーとここぞとばかりマウントを取られる。嫌な奴だ。
とは言え今は少しでも助けが欲しい。ディジーの頼みは、レイソラの下で働いていたおじさんが働きすぎで体を壊したのに労災もおりなかったのでE.J.Corp.にハッキングして労災が下りるようデータを書き換えて欲しいらしい。
普通だと無理だがディジーの手に入れた情報だと一応伝手があるようだ。
クリック・クラック・クラブという店オーナーのサールーという人物が伝説のハッカーで、しかも道を踏み外した人に妙に親切なので、そこに頼めばハッキング方法が掴めるかもという話だ。
いやー、俺は真っ当に生きてるから無理だけど、お前さん達なら多分気に入られるよ(笑)とか言い出すディジー。お前もか。ニバの悪影響受けてるなあ。
とは言え情報はありがたい。やれるだけの事はやると約束する。
 

クリック・クラック・クラブ

次はディジーに聞いた伝説のハッカーのサールーに会いに行く。
クリック・クラック・クラブはいかにもな下町にあり、前衛的なアートが壁に書かれていたりする。
店の中には八角形のステージがあってロボットが踊っていたり、壁際のゲーム機で遊んでいる人達がいる。
バーテンの一人がロボットで話に聞いた伝説のハッカー、サールーっぽいのだが、チューファが話しかけてみてもどうも要領を得ない。ガセネタだったのか?
色々説得を試みてみたが、どうもお前達は自力で何とかなりそうなので助ける気がしないと言われる。
そこでシアンがディジーのおじさんが困っている話をするとちょっと興味を示してくれた。
ただ代わりに店の雑用をしてくれというので手伝っていると、2人のアナサイトが近づいてきた。
彼らはかつてアットホーム宅急便が戦ったカマキリ型のアナサイトの友人だったらしい。
正直あまり良く覚えてはいなかったのだが、その事を正直に伝えてどちらも仕事だったのだと弁明すると、幸い謝罪を受け入れてくれた。話の分かる連中で良かった。
しかしこのまま何もせずに帰るのもスッキリしないのでゲームでの勝負を受けてくれと言う。それで気が済むなら安いものだと当然引き受ける。
2対2のスマブラ対決は正々堂々全力で行われタイタスが勝利した。アナサイトたちは悔しそうだったがそういう約束だったので大人しく帰っていった。
 
しかしそれを見ていたサールーは彼らが気持ちよく帰れるようにわざと負けてあげないなんて人の心が無いと言いだし、やはり協力はできないと言われた。
 

ラッドロットとジャンクカーレース

仕方ないので次はラッドロットの所へ向かう事にする。そこはジャンクを利用して作ったレース場だった。
ラッドロットは既にこちらの事を知っていたらしく、向こうから声をかけてきてくれた。
E.J.Corp.にハッキングする方法を聞いてみたがそれは知らないらしい。次にディアスポラに向かう方法が無いか聞いてみるとそちらはあるらしい。
ただしとても自暴自棄で明らかに愚かだけどその選択肢を選ぶ以外ない奴になら譲っても良いとのこと。
それを証明するためにレースに参加して勝てと言われる。
 
借りたカートにチューファがニトロをつけようとしてアルマトランに阻止されたり、カートに爆弾が仕掛けられてたりとトラブル続きだったが、シアンの命知らずなドライブと神がかり的なテクニックで圧勝した。
観客は大喜び、ラッドロットもかなり気に入ってくれたらしくおまけで火炎放射器をくれた。
無事に宇宙船、Rust Bug号を譲ってもらう事が出来た。10年ぐらい放置されているらしいがディアスポラまで持つと良いなあ。。
 

新たなる翼、Rust Bug号

残りはレイソラのオフィスだがその前に宇宙船を見に行くことにする。
とりあえずすぐに動かせるようにしておかないと。
 
Rust Bug号の中に入ると謎のスライムがいた。
背中に大きな銃がマウントされていてそれで撃ってくる。おいおいこんなの聞いてないぞ。油断してた。
とは言え一匹だけだったので難なく排除して宇宙船の起動チェックを行う。すると何故かエンジンが点火しない。どうもエンジンそのもののトラブルの様だ。
 
エンジンルームを見に行くと、ルーム内に小型のドラゴンの様な生物が大量に住み着いており、一斉に襲ってきた。
こいつは電気をまとっていてものすごいダメージを出すスウォームもどきだった。
一応武器を振れば倒す事はできるが何しろ数が多すぎて効果的ではない。範囲攻撃が必要だが狭くて味方やエンジンを巻き込みそうなので思うようにいかない。
阿鼻叫喚となるが運良くウバタマが Resist Energy の電気をかけてくれていたので何とか持ちこたえた。今日の占いでラッキーカラーが黄色だったとか。
 
このままエンジンルームで戦うとエンジンが壊れるかもしれないので戦いながら逃げて隣のレクリエーションルームに誘い込む。
すると何故か謎の異星人が乱入してきた。さっぱり状況が分からないがこいつも攻撃してきたので敵の様だ。実はこいつはレイソラの送り込んだ暗殺クリーチャーだったがスウォームの攻撃に巻き込まれたりしてサクッと死んだ。
なんかトゲを飛ばしてウバタマのDNAをチュウチュウするヤバいことをしていたのでさっさと死んでくれてよかった。
その後猛威を振るったスウォームもなんとか通路に誘い出されたところでFireballで焼き殺された。
 
色々と予想外のトラブルはあったが、幸いエンジンは致命的なダメージを受けてはおらず、なんとか飛行可能な状態にはなった。ディアスポラまでは持ってくれよ…。

To be continued...