タリカの娘
怪しい荷物
古物商のマッコイから運送の依頼が来た。荷物をパクトワールドまで運んでほしいらしい。報酬は15000クレジット。荷物はクレートに収められており、厳重に梱包されている。アブサロムステーションの依頼人に渡してほしいとのことだ。前金は半分。
マリクサ・リパブリックを出発し、ドリフト航行に入ると戦艦が2隻接近してくる。通信が入った。「そっちの船に我々のところから盗まれたアーティファクトがあるはず。おとなしく返せば良し、さもなくば死ぬか?」。軍艦のマークによると相手はホブゴブリンのギデロンオーソリティだ。ちゃんとした軍艦である。
「アーティファクトとはなんだ。我々はそんなもの知らない」
「お前たちが知らなくても、我々は把握している。何ならそちらの船を臨検させてもらう」
どう見てもマッコイノ荷物が怪しいので、逃げ出すことにする。
あっちはバリバリに軍船なので、まともに戦うと勝てない。
宇宙の暗闇に姿を隠してやり過ごす。向こうはこちらを見失ったようだ。姿を隠したままドリフト航行に移り、逃げ出すのだった。
アブサロムステーションまで4日。
タリカからの連絡
荷物を配達に行く。そこは学術街で考古学研究所だった。出所は詮索されなかった。
タリカから連絡があった。直接会って話がしたいとのこと。音声だけの通信だが声が沈んでいるようだ。普段からは考えられない。待ち合わせ場所の住所が送られてきた。待ち合わせ場所に行く。
移動中、100均やヌードリビトウィーンというラーメン屋が並ぶ商店街を通っていると、ラーメンを啜っていたヴェスクがおもむろに立ち上がり腰から銃を抜くと撃ってきた。周囲に響き渡る悲鳴。路地からさらに3人ヴェスクが姿を現す。全員がシアン30を撃つが、仕留めるに至らない。
一人倒れると奴らは逃げて行った。
タリカに指定された場所に到着。1階建ての建物で地下につながる階段がある。入口にはハイラックスの教会とある。ハイラックスはシレンのコミュニケーションの神で「みんなと繋がろう」がスローガン。ここで待っていると思われる。入っていく。
中にはシレンだけではなくいろいろな種族がいる。持ち寄りパーティーのようなことをやっている。ネームプレートとペンを渡される。ここに名前を書いてね。応対に出てきたシレンはハイラックスの宣伝でうるさい。アルマトランは社畜の習慣でコミュニケーションを取り始める。
アルマトランが引き留めている間にタリカを探しに行く。タリカを見つけた。隅っこの方でだれともしゃべらずため息をついている。
まずは仕事の話。前に一行から預かったオリファンとのデータを解析して糸口が見えたんだが、もう少し時間が欲しいとのこと。そこで一旦話を切るタリカ。言いにくそうに話しを続ける。データ解析をやる心の余裕がなく助けてほしいと。タリカには実はシャンという名前の娘がいるが、娘が行方不明になったらしい。娘はカンパニーのテラフォーミングプロジェクトに参加していて、テラフォーミング向けの生物が少ない星と聞いていたのになぜかたくさんの生物がいたらしい。当然エッジコープはそんなこと気にせずテラフォーミングを進めた。シャンはそれに異議を唱えたんだけど、それ以来通信が来ない。連絡をよこさないような娘ではないので何があったのか心配と語るタリカ。なのでその星にいて彼女を探し出し、できれば連れ出してほしい。タリカが出せる報酬はなけなしの1000クレジット。
開拓星はエンサというらしい。ウバタマは昔、テラフォーミングのため働いていた時にシャンと面識があるらしい。タリカの娘であることは初めて知ったようだ。シャンには世話になったらしい。
エンサはカンパニーによって厳しく入星が制限されている。入るためには何らかの荷物を持っていくしかない。その仕事も取ってあるので、それを受け取っていけば大丈夫なはずとのことだ。こちの仕事の報酬は6000クレジット。エンサはニアスペースなので、ドリフトでも少し時間がかかる。
荷物を受け取りに行く。自動倉庫のイソキのマネージャーが疲れた顔で荷物は自分で探せと言っている。荷物の積み込みは明日になるとのことだがそれでは遅すぎる。アルマトランは200クレジットを握らせて、早く積み込んでもらえるように交渉した。やってくれるらしいが、エッジコープのガードロボットが邪魔なので、それを先に始末してほしいらしい。エッジコープはお得意様だが、他にも客はいるし、職員にも無差別に攻撃してくるので迷惑とのことだ。ガードロボットを壊しに行くことにした。
ベイマックスのようなガードロボット4体を破壊した。
エンサ到着
エンサは海の惑星で陸地がない。エッジコープは陸を作っているらしい。原住の知的生物はいない。浮島を最初の拠点としてテラフォーミングを進めているらしい。エッジコープはリゾート開発を目的にテラフォーミングしているらしい。
ドリフト航行で4日かかって到着。海の色は濃く、深いと思われる。行くと宇宙船がたくさんいる。地表に降りるには厳密な制限があるらしく、待ち行列ができている。船の間をネゴシエータといわれるエッジコープの駆逐艦が飛び回っている。大型艦でいかにも強そうだ。地上に降りるときもネゴシエータがエスコートするらしい。
すると緊急連絡が入ってくる。許可なく飛び立とうとする船がいます。捕らえたものに褒賞を与える。
逃げようとするドリフトエンジンを搭載していない近距離用の船だ。サンロックティースのキャプテンシロバンだ。カンパニーのやつらは嘘をついた。エンサが海の星だとは知らされていなかった。俺たちの船は水中活動できるようになっていない。契約違反だ。奴らは船を接収すると言っている。俺たちはここから出ていく。
介入せず見ていると、船はネゴシエータに拿捕された。
海上都市エリシアに降りる。着陸してドリルを引き渡す準備をする。ふと見ると隣にウィンターモーンが停泊している。ニーバはこちらの姿を見ると、渋い顔をしている。この間の一件でこちらのことを調べたらしい。こちらがエッジコープと揉め事を起こしていることを知って大胆だといわれる。
ニーバはここにはマイニングのコンサルタントとしてやってきているらしい。ニーバが言うには、この計画はかなり無理があるらしい。資金も納期もだ。あらゆるところでコストカットされており、安全性はヤバいの一言。しかもその情報が外に漏れないように手を打っているらしい。もしかするとここから出ていけないのでは?
ニーバは手続きがあると行ってしまった。
待機しろと言われたので待っていると、水中から爆音とともにバイクのようなものが現れる。全員がエッジコープのマークを付けており、一人はラージサイズだ。ヘルメットを脱ぐとグリーンドラゴンらしい。名前はアバリン。ここの責任者で出世頭のバリバリの課長らしい。荷物を受け取りに来たようだ。荷物は自分たちで運び出すと言っているので、手下が船内に入ってきた。余計なことをしていないか、見ているが時間はかかりそうだ。
それまでの間、少し出かけることにする。町にはいていく。工事用の仮設住宅のようで環境は悪そうだ。
バーに行く。安酒が通常の1.5倍くらいの価格で売られていて、過酷さがうかがわれる。バーの店員にチップを渡して話を聞くが、情報は得られなかった。
海上都市を作るまでの初期は、もっと優秀な技術者もたくさんいて活気があったが、今は全く活気がない。有能なアバリンが予算を削れるところは徹底的に削ったらしい。
ツアーに出かけてエリシアの周辺を見る。この都市の下が怪しいので潜っていく。警備員に呼び止められて不審者として攻撃される。警備員を撃退して逃げて帰る。
地上に戻ってハッキングで情報収集をする。シャンはテラ5に同僚5人といるらしい。テラ5は300マイルくらい離れたところにあるらしい。またテラ5の見取り図も手に入れた。
潜水艇で出発
潜水艇にのって出発すると後ろから高速で追いかけてくる潜水艇がいる。こちらの船に衝突すると中から5人出てきて襲い掛かってくる。リーダーらしき奴が瀕死になって逃げようとしたが、チューファにとどめを刺された。残り2人は降伏した。
追っての船に乗り換えて出発。こちらは早いので快適だ。捕虜2人もいろいろごねていたが連れてきた。快調に飛ばしていると100マイル進んだくらいのところで巨大クラゲに衝突した。怒ったクラゲは超音波で潜水艇を破壊したので仕方なく外に出て戦った。船が壊れたのがメンディングで修理した。
現地到着。サンゴ礁の横に巨大構造物がある。足がついていて移動できるようになっている。しかし、一部壊れている。テラ5は海溝のそばにあり、足は壊れているので、これが本格的に壊れると海溝に転落しそうだ。中では赤い光が点滅し、警報が鳴っている。早く救出に行かなければ。
中央のムーンプールから内部に入る。壁には潜水用具が並んでいる。シャンとその同僚のものらしい。まずは管制室と思われる場所を目指す。南側の扉を開くと水が流れ込んでくる。慌てて扉を閉める。結構水が流れ込んでしまった。
水が入っていなさそうな扉を選んで開ける。管制室っぽいところに近づくと、中からテレパシーで助けを呼ぶのをウバタマは聞いた。扉を開けるとそこはラボで水槽にはウナギのようなものがいる。助けを呼んでいたのはこのウナギらしい。水槽から出たいようだ。ウバタマが操作すると、外扉だけでなく中扉も開いて水が流れ込んできた。水槽の扉は閉じられなかったので、何とか部屋の扉を閉める。
隣の整備ロボがいある部屋を開ける。中で男が一人気絶していた。回復させて話を聞く。ROVを使って足を修理するか、水中活動できるなら潜って4本の足をパージすれば水底に着床する。
ROVで修理を試みるアルマランを残して探索を続ける。ベッドルームでシレンを、その隣のダイニングでシャンと人間女一人を見つけた。隙間から入っている水に詰め物をしていたが、先に潜水服を着るように促した。隣のキッチンに行く。配管からに図が流れ込んできていたが、ティーファがバルブを閉めたので、これ以上、水位が上がらなくなった。
そうこうしているうちにダイニングの壁が壊れて浸水が激しくなったが、メンディングで補修して水を止めた。
先に進む。エネルギー貯蔵庫までやってきた。誰もいない。
中央に集まって話をする。施設は保全したいので足をパージして安定させたいらしい。外に出て船外活動する。そこでセイウチ星人を発見。もともと水中活動が得意なので、外から修理していたらしい。4人でタイミングを合わせてパージする。1本失敗して少し傾いたが安定した。
アンドロイドの人は最初にドリルが突っ込んできた部屋で死んでいた。
事故は発掘用ドリルが突っ込んできたせいで起きたらしい。
シャンにここでの仕事を辞めて帰ろうと提案するが返事はNO。この星には知的生命体がいるのだがカンパニーはそれを滅ぼそうとしている。その知的生命体は、さっき見たウナギで種族名アガリアンという。群れになると知性体として成り立つらしい。ウナギ1匹1匹は特定の感情や行動をつかさどうるだけだが、それが集まると知性になる。
カンパニーはアガリアンの住処になる海藻を刈り取ってバイオマス燃料にしており、集団として集まれなくなってしまうと知性体として成立しなくなる。それを止めずにはここを去ることはできない。
このアガリアンの情報をまとめてゼノシーカーに提出すると外圧がかかって工事が止まるのではないかと。それ以外にこの星の労働条件を外に持ち出しても問題になるだろう。情報統制されているので、それが外部に出ていない。それを何とか持ち出せば何とかなるだろう。
そのためにはまずアガリアンの大きな群れとコンタクトしてもっと情報を集める必要がある。
まずは関係のない人たちをエリシアに送り届けて出直すことになった。