PC達はAbsalom Stationの中でもArmというドッキングベイがたくさんある所にアパートを借りて住んでおり、普段はWeb研修などを受けているが、健康診断のために本部に呼び出された。
スペースマンタ君が操作するドローンと一緒に、6人乗りの自動操縦小型モノレールに乗って目的地に移動する。
キャリバー「これに乗ってモンスターに突撃したら倒せそうだ。というか、この前の野盗って倒して良かったんだろうか。」
マンタ「武器を持って襲ってきた相手に反撃するのは合法です。」
ラニ「モンクなら脱法できるのか?」
マンタ「いえ、だめでしょう。」
などと話していると、突如モノレールのホロスクリーンがぴかぴか不自然に光り始めて、すごい速度で暴走を始めた。PC達は緊急脱出ボタンなどが分からなかったので、武器で扉を壊そうとしたが、アティオスやキャリバーの力では扉は壊れなかった。そうこうしているうちに、ついにモノレールは脱線して壁に激突してしまった。が、エアバッグなどのおかげで少し打撲を受けただけですんだ。
壊れたモノレールから出てみると、あたりの機械もみんなおかしくなっており、ディスプレイがランダムに明滅していたり、空飛ぶ車が逆走したりなんだりしている。スペースマンタ君のドローンは、外に出るとすごい勢いでどこかに飛んでいってしまった。
アレクシスは宅配ドローンに追突された人を治した。
町の人「ありがとうございます。なんかPCUも使えなくなってますが、何があったんですかね?」
見てみると、たしかにスマフォが使えなくなっている。みんなはWeb研修を思い出したが、Starfinder協会員は、「Absalom stationで災害が発生した場合、Starfinder協会員は現場で問題を解決しつつ、近場の協会本部施設に行かなくてはいけない」というルールがあるのだ。
スマフォが使えず、本部がどこにあるのか分からないので、とりあえず線路にそって歩くことにした。
しばらく歩くと、Free market駅という駅に着いた。駅の中からは煙が出ていてるが、モノレールに乗っていた人達などが人が集まってきているようだ。警備員を見てみると、ハイテク装備も動かなくなっている。
アレクシス「我々はスターファインダー協会のものだ」
警備員「この周辺でコンピュータが動作不良を起こす問題が起きているようだ。君たちの装備も大丈夫か?」
アレクシス「(クロスボウを取り出して)どうもコンピューターを使っていないので大丈夫のようだ」
警備員「おお、君たちはアナログ装備で固めているんだね。手伝いだが、救護とかは足りているから大丈夫だ」
と、ここで奥の方から爆発音と悲鳴が聞こえた。見てみると、セキュリティロボットが暴走している。
警備員「私たちは装備が使えないので、あのロボットを倒してもらえないだろうか」
ラニ「そういうことならこの者達は得意だ」
キャリバーが突撃したが届かず、4体のロボットからパルスショックレーザーでばしばし撃たれてしまう。しかしその後反撃クリティカルにより1体をカタナで両断した。
その直後、ロボット1体の体が赤熱し、爆発を起こした。どうもバッテリーが爆発した模様だ。キャリバーはこれに巻き込まれて倒れてしまった。その後、アレクシスがキャリバーを治した。
ジグは、「手間のかかる奴らだ」と言いながら倒れたキャリバーをカバーする位置に入り、アティオスが殴って削ったロボットをAcid Splash Spellstrikeで倒していた。最後の一匹はアレクシスのクロスボウとアティオスの爪で倒された。
警備員「こんなところにソラリアンの人達がいてくれて助かりました。皆さんのことはスターファインダー協会に報告しておきます」(PC達の鎧は軽装なので、防御型のソラリアンに見える)
警備員の人はSF協会本部までの概略地図を書いてくれた。それによると、フリーマーケットを突っ切って行くのが速いようだ。
大きな屋内施設であるフリーマーケットの入り口は自動ドアになっているが、動かなくなっているようで、こじ開けられていた。
入ったところにある広間には大きな広告ホログラフィクディスプレイがあったが、表示がおかしくなって変な文字の羅列が表示されている。広場には人が集まっていて、臨時の救護施設になっている。人々の中心になっているのは、一匹のTシャツを着たYsokiで、PC達に近づいてきた(Tシャツには、アバダールの聖印と、フリーマーケットのロゴが書いてあった)。
ドット「私はフリーマケットのこのエリアのリーダーをしている。スターファインダー協会の人達が来てくれて心強い。今何がおこっているのかは良く分からないが、情報収集しているところで、なにが起きているか知らないか?」
ラニ「我々も巻き込まれただけで良く分かっていないが、さっきの駅では警備ロボットが暴れたり、バッテリーが爆発したりしていた」
ドット「わかった、ではバッテリーを抜こう」
アティオス「こういうことは良くおこることなのか?」
ドット「いや、ゴラリオン太陽系史上初めてですよ」
魔法の影響を疑って、ラニやエスジールがディテクトマジックしてみるが、特に異常なところは無さそうだ。
アレクシス「特に助けが必要ということは無いだろうか」
ドット「いまのところは大丈夫だ」
というところで、近くの建物から悲鳴が聞こえた。見ると、建物の1つからスライムが出てきた。
ドット「あれは、閉じ込めてあったポリフォニックプラズマか!?」
ドットの解説によると、一部の宗教(ピュアオーディオ教)では、スピーカーの中にウーズを入れると音が良くなると信じられているらしい。ポリフォニックプラズマはそのために調整されたウーズで、普段はスピーカーの中にバリアで封印されているものの、今回の騒動でスピーカーの中から逃げ出したようだ。
ポリフォニックプラズマは大きいもの1匹、小さいもの2匹が出てきた。ラニがグリースで足止めをするが、近づいたアティオスを大きなプラズマが飲み込んでしまった。飲み込まれるとPin状態になり、抜け出せずアオティスはそのまま倒れてしまった。
インテグラが呼び出した鷹と小さいプラズマが戦ってる間に、大きなプラズマはジグのコインショットとキャリバーの斬撃でなんとか倒された。残ったプラズマは鷹とジグが片付けた。
ドットが、フリーマーケットの総力を結集した炊き出しを提供してくれて、これを食べるとみんな回復した(セラムとか入っているらしい)。
フリーマーケットを抜けると、セキュリティの展示をやっているパビリオンについた。何カ所かバリケードが張られている。
セキュリティガードが、怪しい奴だと誰何してきたが、ジグが近くの箱を蹴って凄むと逃げていった。そして、少しリーダーっぽい人が代わりにやってきて、リジスクと名乗った。
リジスク「このパビリオンには様々な兵器が展示してあって、野党のようなやつらが混乱に乗じて襲ってきたのだ。それで、バリケードを張っているのだよ」
アレクシス「身分を証明できる物は無いが、我々はスターファインダー協会のものだ。何か手伝えることは無いが?」
リジスク「我々のところにはセキュリティエンジニアもいて、装備も使えるようになっているので、大きな問題は無い。」
アレクシス「他の場所では、セキュリティロボットが暴走して襲ってくるようなこともあって、バッテリーを抜いたりといったことをしているよ」
リジスク「なるほど、貴重な情報をありがとう。情報のお礼に、良ければ車で協会まで乗せていこうか?」
キャリバー「動く車は貴重なので、他のことに使っては。我々は歩いて行けるので。」
リジスク「では、パビリオンを抜けるところまではご案内しよう」
リジスクに連れられて車で移動していると、突然右手から爆発が起きて、超大型の顔が無いロボットが出てきた。
リジスク「あ、あれはプロトタイプMOBSEC-21!なぜあいつが動いているんだ…そして私のジェットが…!?」
リジスクのジェットパックは暴走して、リジスクとともにどこかに飛んで行ってしまった。
プロトタイプの攻撃(ハンマーフィスト)は大変痛く、またHPも70点もあったが、インテグラがうまいタイミングで張る霧に助けられながら辛うじて倒すことができた。
戻ってきたリジスクに感謝されつつ、パビリオンを抜けることができた。
次に辿り着いたドリフターエンズは普段はネオンサインが輝く繁華街だが、今はその光はでたらめに明滅している。街の中には池や緑もあるが、どうもプラスチックでできた人工的なもののようだ。
街路の向こうで、普段このあたりにはいないようなロボットが6体暴れている。
ロボットは額から貫通するレーザーを5回も連続で撃ってきて、ラニとアティオスが倒れてしまった。レーザーはその1回で終わりだったものの、それなりのhpがあってAttackも悪くないため、大変に苦戦することになった。その後、インテグラの霧をはりつつ少しずつ数を減らすことが出来たが、キャリバーが倒れ、ジグも倒れ、最後にはアレクシスのクロスボウとインテグラのフレイムジェットで辛うじて最後の1体を倒すはめになった。回復リソースも無かったため、インテグラが持っていたSmelling Slatsをかがせて気絶したキャラクターをたたき起こし、歩いてLower Complexに辿り着いた。
普段はLower Complexの天井は映像で空を映し出しているが、今は暗い画面に文字の羅列が走っているような状況だった。衛生兵に回復してもらった後、Celitaさんに会って状況を確認すると、他の新人チームなどが辿り着いていなかったり音信不通の中、PC達が無事に辿り着いたことを喜んでいた。現在はアブサロムのハッカー部隊が対策を行っているらしく、ネットワークは徐々に復旧しているらしい。アレクシスが最後に襲ってきたロボットは、暴走しているようには見えなかったと伝え、その残骸を渡すと、Celitaさんは、ネットワーク攻撃を囮にした何か他の目的が合ったのかもしれない、と言っていた。
Lower Complexのネットワークは強いので、外周のネットワークを攻撃して、それの混乱に乗じて内部を攻撃するつもりだったと思われるが、今回はそれを防ぐことはできたらしい。特に、Pathfinder協会のトップはAIなので、ハッキングがあると大変不味いことになっていたそうだ。
PC達が救護施設で休んでいると、徐々に天井のモニタなども回復してきたようで、青空が戻ってきた。
その後、しばらくして、ニュースなどで今回の件はData Scourageと呼ばれることになった。PC達は、駅、マーケット、パビリオンから報酬をもらった。パーティに名前が付いていないのも不便だろうということで、「エインシャンツ」というバンドみたいな名前をつけることになった。