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第20話

 第20話「嵐の王の影」



これまでのあらすじ


この世はデスカリによって破壊されようとしている。それを止めるためには、ワールド・ウーンズの中にある悪魔の本拠地、スレッショウルドに攻め入り、そこにおいて「パラドックスの大辞典」に書いてある手順に従ってこの世とアビスの間に空いた亀裂を閉じる必要がある。残された時間は、あと6日しかない。
正義の力団は、ラオツェンがかかわっているであろうディーモン・ロードについて調べるべく、(比較的友好的な)ディーモン・ロードのノクティキュラに会いに行った。ノクティキュラが忘却のデーモンロード、アリークスの事を思い出し、それを手がかりにしてケリアンの神秘の魔法陣がついに埋まるのだった。
すると、魔法陣からエイローデンの幻影が現れ、かつて戦ったデスカリの事や、今まで魔法陣が吸収してきた知識から推測されることを語るのだった。
(ついでに、ケリアンは本来の力を取り戻し、亜神となった。)

終末まであと5日と半日(ドレゼン


世界が終わるまで、後5日と半となった。エイローデンの精神体に会った後に行ったのは、サーレンレイのシミター(の欠片のシミター)の浄化だった。ドレゼンにある施設でアトーンメントしたところ、+5キーン・ホーリー・フレイミングのシミターとなった。(正気を取り戻した?)シミターは、なぜか自力で動いてラオツェンに殴り掛かった。ディーモンロードの力を持っているラオツェンは、当然+5シミターくらいにやられるはずもなく、片手で軽くたたいただけでシミターをいなした。
これはこれで立派な剣ではあるが、世界の終わりとはあまり関係なさそうなので、次はケリアンのプレーンの剣を強化してもらうべく、ワールドウーンズに住むドルイドの末裔に会いに行くことにした。ドルイドを探しに行ったジャガリー達に連絡を取ってみたところ、明日にはドルイドと引き合わせることができるように段取りを付けているということだった。このため、プレーンの剣については一旦保留にして、スタータワーに件を片付けることにした。

終末まであと5日と半日(スタータワー)


エイローデンの精神体に教えてもらったことをまとめると、将来デスカリと決闘をすることになった場合、スタータワーの守り人の力を使わないと勝利するのはほとんど無理だということだった。スタータワーに行ってみると現在の番人(悪魔のカイトン)は、オーディーに守り人になってもらいたいようだ。ペンテシレイアがうまい具合に話をして、番人から情報を聞き出すと、要は守り人になるということは、ゾン・クーソンの信徒となることが必須であるようだった。ゾン・クーソンは邪悪な神であることで知られている。ペンテシレイアは何とか信徒にならないで守り人の力だけを得る方法がないか聞き出そうとしてみたが、上手くいかない。オーディーが自ら希望して守り人になることを選択したので最終的にオーデイーの意思を尊重することにした。
オーディーは番人と2人だけで塔の中に入っていき、そして守り人となって帰ってきた。守り人となったオーディーは、全身から邪悪オーラを吹き出す異質な存在となっていた。正義の力団なのに、ラオツェンに次いでオーディーまでが悪に染まってしまった。果たして世界を救った後、この2人を善に戻すことができるのか。ペンテシレイアはすこし不安な気持ちになった。

終末まであと5日と半日(ソウル・ファウンドリー)


次に、イズに向かい、そこにいるはずのアンデッドになったテレンデルブを倒し、ドラゴンとして復活させることにした。テレンデルブは「ソウル・ファウンドリー」という場所にいることが分かっていたので、そこらへんを歩いていたマリリス・ディーモンをひっ捕まえて場所を教えてもらった。(もちろん、尋問の後、ちゃんとマリリスは倒しました。邪悪だから。)
ソウル・ファウンドリーと思しき建物までやってきたところ、すぐにテレンデルブの成れの果てのアンデッド・ドラゴンが襲ってきた。オーディーはインプリズンメントされるし、ペンテはメイズされるし、サールディンラオツェンはエナジー・ドレインをされまくるしで、大変ひどい目にあったが、なんとか倒すことができた。

その後、ソウル・ファウンドリーの中を探索し、サラマンダーを倒したり、ファラズマの使徒(サイコポンプ)を助けたりして、変態ドワーフのフィリーデッド・マンと対峙した。「なんだお前たち、切り身になりたいのか?」と叫びながら襲ってくるフィリーデッド・マンだったが、代わりに自分が切り身となってしまった。
奥を探索してみると、鎖に結ばれたヘンなドレッチ・ディーモンがいた。ドレッチはディーモンの中では最弱クラスなのだが、なんだかこのドレッチは特殊な能力を持っているようだ。なんだか気になるので連れて帰ることにした。他にもフィリーデッド・マンの実験・拷問の対象になっていた人たちが何人かいた。繰り返された拷問で頭がおかしくなっていたが、ペンテシレイアがアイオーメデイにもらったミラクルの呪文で治療し、連れて帰ることにした。

終末まであと5日(ラストウォールにあるガルフリーの別荘)


翌日の朝、いつものようにガルフリーに召集されて会議室に集まった。正義の力団としては、サールディンケリアンの正体と、テレンデルブの復活について報告した。また、オーディーがスタータワーの守り人となったことについても述べた。それを聞くと、ガルフリーは青ざめた顔をして「あなたたちには大変な犠牲を払わせることとなりました....。」と声を絞り出した。
ジャガリーは、グリーンフェースのドルイドと首尾よく連絡できたようだ。ドルイドは、なぜだかリッチとなって聖地を守っているらしい(GM注:デーモン達に聖地が奪われることを避けるためリッチになった)。
ガルフリーからは、「パラドックスの大辞典」の解析状況について報告があった。それによると、コーラムゼイダがケナブレスのウォードストーンを壊したときに使ったナインドリアンでできたノミと、ワールドウーンズにできた裂け目を最初に通った者の2つをファーカスとして使うと、裂け目を閉じる儀式の成功率が上がるらしい。
この最初に通った者が、あのドレッチなのではないかという意見が、会議で出されていた。

終末まであと5日(グリーンフェイスドルイド)


ガルフリーと別れた後、ジャガリーに引き合わせてもらったドルイドに会った。リッチとなっていたドルイドは、ケリアンの剣をみると「ついてこい」と呪われた森の中を案内していった。着いたのは、滅んだの残骸の中にあった祭壇。
そこでケリアンは、剣に力を与える祈りをささげ始めた。この祈りは、カラス人間のような恰好をしたディーモン・ロード(殺人のディーモン・ロード:シャックス)に途中邪魔されたが、オーディーが壁呪文でケリアンを守り、サールディンが接敵して(いわゆる)壁の役割をし、ラオツェンが弓を打ち込みまくることで撃退した。
こうして、ケリアンの剣はその真の力を発揮することができるようになったのであった。

終末まであと5日(悪魔の真ん中でホーリーワードを叫ぶ)


ナインドリアンのノミがイズにあるという情報を得たため、再度イズへやってくることにした。イズのどこに行けばいいかよくわからないので、またもやそこら辺を歩いているディーモンをとっ捕まえて尋問した。それによると、ディーモン向け高級リゾートのようなものがあるということだったので、そこを調べてみることにした。
入り口には用心棒のディーモンがいたが、賄賂を渡してやり過ごし、中に入っていった。受付のハエ頭ディーモンに施設の説明を聞いた後、ディーモンがたくさん集まっているという中庭に行ってみた。そこには高級リゾートのプールサイドでリラックスしてる風のディーモンがたくさんいて、いささか腹が立ったのか、ペンテシレイアが飛び込んでいってホーリーワードの呪文を唱えた。
突然の聖なる呪文を受けて、あたりは阿鼻叫喚となった。生き残ったディーモン達も、正義の力団の面々には全く歯が立たず、簡単に惨殺されてしまった。

その後、人体模型(皮のない人間)のような姿をしたアンデッドが「ワールドウーンドの穴を閉じたい者の使いだ」といって現れ、この館がデスカリの大神殿に繋がっていることと、ナインドリアンのノミがここにあることを教えてくれた。さらに館の主人(体中に傷のある女ディーモン)が元ノクティキュラの配下であったらしく、ノクティキュラと親しい正義の力団にいろいろ教えてくれた。彼女の顧客を大虐殺したのは正義の力団だっただが、あまり気にしてないようだった。

嵐の王


助言に従って、館のプールからテレポートすると、そこはデスカリの支配領域奥深くにあるデスカリの神殿だった。そこには大きな蜘蛛の頭部分に女性の上半身がついている、ドライダーのクレリックが待ち構えていた。彼女は自身を「ミストレス・アネモラ」と名乗り、正義の力団にデスカリに改宗することを強く勧めてきた。6人のうち2人がイーブルなので、付け入るスキがありそうに見えたのかもしれない。ペンテシレイアは逆にアネモラにアイオーメデイへの改宗を勧め、大声を張り上げての宗教勧誘合戦となった。最終的には戦闘となり、ペンテシレイアがぼこぼこに殴られている間に、サールディンラオツェンがダメージを与えて退治することができた。これによって、ナインドリアンのノミを手にすることができた。

アネモラに攻撃されて体力と回復魔法をかなり削られた一行が館から外に出ると、自分の支配する街で暴れ回っている正義の力団に気がついたコーラムゼイダに急襲された。この時、コーラムゼイダの言ったセリフから推測するに、あのドレッチは、やはり最初に裂け目を通った者らしい。コーラムゼイダは持っていた大剣でペンテシレイアの首をはねたり、サールディンの「スマイト・イーブル」に対して「スマイト返し」を行ったりしたが、強力な攻撃呪文に耐え続けたラオツェンがコーラムゼイダの物理攻撃範囲外から弓を何十本も打ち込むことにより倒した。

次回に続く