!!第10話「古の足跡を追って」 {{outline}} !これまでのあらすじ 再会したアルシェイルの導きでバフォッメットカルトのアジトにしてナインドリアン・エリクサーの流通の重要拠点、Ivory Sanctumに突入したOotRMはグラブレズゥのジェリベスと一時的に協力し、見事ザンシールを討ち果たした。しかし、その直後再び現れたジェリベスから逃れるようにIvory Sanctumを脱出した一行は何とか持ち出したザンシールの所持品から碌な情報が得られず落胆したのだった。 !もう一度Ivory Sanctumへ ナインドリアン・エリクサーの供給を断つのはデーモンとの戦いにおいて重要であり、他に手がかりもないことからOotRMは再度Ivory Sanctumに向かった。今回は昨日とは違い、一時的とは言え共闘した相手をいきなり襲撃するのは仁義に悖ると言うサールディンの意見で一行はIvory Sanctumの入り口で大きな声で来訪を告げた。すると何とジェリベスが出てきた。彼女相手にもう一度中を調べさせてほしいと交渉を始めるサールディンだったが上手く行く筈も無く、焦れたペンテシレイアがさもないとザンシールのようにお前も退治すると脅迫すると戦闘になった。 敵はジェリベスとハエ頭のデーモン、そしてオーディーが子供の時に出会った禍々しい剣を持ったババウの三体。ババウの方もオーディーの事を覚えていたらしく、俺に勝ったらいいことを教えてやると言いながら襲い掛かってきた。いきなりテレポート&全力攻撃してきたババウにオーディーが瀕死にさせられたり、シロップが混乱してラオツェンに大ダメージを出したりと苦しいスタートで戦いは始まった。しかし、ジェリベスをサールディンが一人で抑え込んだため、残りの面子でババウに対することが出来、だんだんOotRM側に有利な戦況となっていった。 それでもまだまだ油断のできない戦闘が続くと思われたその矢先、あっさりと戦闘は終わった。ジェリベスが降参すると言い出したのだ。ハエ頭は不服そうだったがジェリベスに睨まれると黙るしか無く、ババウはオーディーに両親を殺すよう依頼してきたのはリフトーワーデンだと云う問題発言を残して何処かへ消え去ってしまい本当に戦闘は終わった。 バフォメット信仰をやめて改心すると言うジェリベスに皆心の中ではそんな話有るわけないと思いつつも身近にアルシェイルという実例がいる以上改心の機会を与えないわけにもいかず、結局サールディンがジェリベスをとりあえず許すと決めたので彼女から話を聞くことにした。 ジェリベスによると、ナインドリアン・エリクサーは数十本を前線に送ったとのこと。また、ザンシールを倒して唯一得られた情報、ナインドリアン・エリクサー供給路のより上流にあるThe Faneと呼ばれる場所については今は廃墟となっているサルコリスの都Dyinglightの事だろうと言った。話を聞くに彼女の(元)主人バフォメットはデスカリの企みを探る目的でデスカリに協力しているらしい。なお先ほど戦ったババウについてはMangvhuneという名でデーモンの傭兵だと教えてくれた。 その後ザンシールの部屋を捜索すると隠された資料を発見することが出来、そこからさらにいろいろと重要な情報を得ることができた。 まずワードストーンを砕いた方法について、ナインドリアンクリスタル製のノミを作りそれを用いることで砕くことができたらしい。ノミ以外にもナインドリアンクリスタル製のゴーレムも作っていると書かれていた。 次にナインドリアンクリスタルについてのより詳しい情報。それによるとデーモンロードキラーの異名を持つノクティキュラはMidnight Islesという支配領域をアビスにもっており、海と島々から成るその領域の島一つ一つが殺したデーモンロードの死体で出来ているらしい。そしてそれら化石化したデーモンロードの死体でできた島を掘るとナインドリアンクリスタルが得られるらしい。重要なことはその採掘はノクティキュラに隠れて密かに行われているという点でデスカリは正式にノクティキュラの協力を得たいと考えている様だった。ちなみに密掘の指揮はバフォメットの娘Hepzamirahがとっているらしい。 目的の情報を手に入れた一行はジェリベスに本当に改心したかまた確認に来ると伝え、ドレゼンへと戻った。 !Woundwyrm討伐 ドレゼンの街はまたもWoundwyrmに襲撃されたらしく城壁などが壊れていた。しかも今回は銀竜ナムハイアスがいても相手を倒せなかったというので、どうやらWoundwyrmは思っていたよりもずっと強いようだ。これまでのワールドウーンド探索でWoundwyrmの巣のおおよその場所はわかっているのでOotRMはDyinglightへ行く前にドラゴン退治を行うことに決め、準備を始めたのだった。 準備をする傍らオーディーとラオツェンはネロシャンを訪れていた。Ivory Sanctumで手に入れた資料を女王に渡すためである。しかし、前回訪れたときと同様に女王は姿が見えず代わりにアリティアンに会うことができた。彼は非常に忙しそうだったが、一行の働きを聞くと喜んでくれた。デーモン相手の戦況を聞くとテストラシアの軍勢がワールドウーンズ内部では機能しないため膠着状態であるのは変わらない様だったが、近々大規模作戦を執り行うとの事。どうやら何か策があるらしい。作戦の際には一行にも共に戦って欲しいと言うと彼は去って行った。 Woundwyrm討伐にはナムハイアスも協力を申し出てくれたので、一行は銀竜の背に乗って巣があると思しきエリアに向かった。目的の眼の無い竜はすぐに見つけられたが、倒すのは非常に大変だった。ナムハイアスを真正面から打ち負かしたというのは伊達ではなく、攻撃力がとても高くまた異常にタフだった。魔法抵抗が災いして補助や回復を受けづらいナムハイアスが死の危機に瀕したが、どうにか一行は犠牲を出さずにこの空中戦を制したのだった。 その後あたりを捜索しWoundwyrmの巣を見つけた一行はかなりの財宝をドレゼンに持ち帰り、復興のためにとその半分をイラベスに渡した。また、財宝の中にはドレゼン攻めで共に戦ったシェリンの神官のソシエルの兄弟の物も含まれており見せに行くと彼女は消息を教えてくれたことに感謝し使えるものは使って欲しいと言ってくれた。それから財宝の中には不思議なものもあった。鑑定した結果はただの+1ロングソードなのだが、ケリアンが握るともっと強い力を感じた。どうやらSword of the Planesの様なのだがケリアンと何か結びつきがある様だった。 !ワールドウーンドの蛮族 翌日、Woundwyrmが非常に強かったこともあり、もう一つドレゼンを悩ませていたドラゴン連れの蛮族ももしや侮れないものなのかもしれないと考えたOotRMはこれも退治しておくことに決め、襲撃地点から予想される蛮族の拠点を探していた。ほどなくしてそれらしい集落を発見した一行がそこへ行ってみると、そこには何とメイプルの故郷ベイルムーンの人々が暮らしていた。 メイプルがいた頃はワールドウーンドの外で暮らしていたはずなのに何故こんなところに?状況が呑み込めない一行の前に現れた族長はかつてメイプルをいじめていたマルハボックという男だった。マルハボックはメイプルの記憶では人間だったはずだがいまやばっちりとティーフリングになっていた。あまり強くなかったのでとりあえずマルハボックを気絶させると部族の他の者は戦意喪失したので話を聞いてみることにした。 それによるとベイルムーンではティーフリングは忌み嫌われていてメイプルはそのせいで追い出されたのだが、族長の息子のマルハボックも実はティーフリングだったらしい。ただ、特徴が大人になって現れたのでそのころにはマルハボックは強くなっており追い出すどころか逆に部族は彼に掌握されてしまった。しかもさらに悪いことにマルハボックはおかしくなってしまって祖先の地を取り戻すと言って逆らうものを殺し部族を引き連れてワールドウーンドにやってきたという。 結局、マルハボックがいなくなれば部族はワールドウーンドを出ていくと言うのでマルハボック一人を首謀者として裁きにかけるためドレゼンに連れ帰った。帰る前にメイプルは部族の人に両親の事や部族の事を聞いてみたが、良い情報は得られなかった。 !廃都Dyinglight Dyinglightはワールドウーンドの北西部、Frostmireと呼ばれる湿地帯に在ったサーコリスの都市の事である。PuluraというEmpyreal Lordの信仰が盛んで、ワールドウーンドが開いて間もないころそのPuluraから危機を知らされた住人達が避難したため今は廃墟となっている。OotRMはナムハイアスの好意で彼の背に乗ってこの地を訪れた。 ワールドウーンドの北西部は巨人の支配地域となっており、一行もすぐにそれを実感した。街を調べようと降り立つとフロストジャイアントの一団に襲われたのである。デーモンやドラゴンに比べればはるかに与し易い相手だったのでベイルームーンの時と同様に少し様子のおかしいリーダーのウィザードを気絶させその間に部下から話を聞くことにした。 部下の話ではウィザードは変な本を読んでから様子がおかしくなってしまったらしい。もしかすると呪文で治せるかもしれないと考えケリアンがヒールを唱えると予想通りウィザードは会話が可能な状態になった。ウィザード曰く、一族の過去の偉大な魔法使いが残したとされる書物の中にLexicon of Chaosという本があり、これを読んでいたら頭がおかしくなってしまったらしい。ケリアンがパラパラと見てみると確かに何やら危険なもののように思えた。以前見つけたオーディーが過去に亀裂に落ちたという洞窟の壁にかかれていいたものと同じ類の様だった。この本はいらないと言うので一応貰っておくことにした。 フロストジャイアント達は街に資材を採りに来るだけなので怪しい施設については分からないというので彼らと分かれ、とりあえず一行はPuluraの神殿に行くことにした。 神殿はかなり状態が良く、中もある程度物が残されていた。残された資料を漁っているとMidnight Faneという単語が目についた。一行の探すThe Faneと何か関係があるかと思われたが、どうやらこのあたりにあるPuluraの聖域の事らしかった。一行が更なる探索をしようとしたところでジャガリーからSendingが送られてきた。 !Undarin強襲 Sendingの内容はUndarinを攻めるので力を貸してほしい、というものだった。The Fane探しがまだ時間がかかりそうなこともあってOotRMはこちらを一旦切り上げてナムハイアスと共に南に向かった。 ジャガリーと合流して話を聞くとエイリールのお膝下Undarinには捕虜収容施設があるとのこと。今回はそこを襲撃し、仲間たちを救い出そうという計画らしい。そして、Undarinの街は4体のブロックに守られていて一行にはそいつらの相手をしてもらいたのだとジャガリーは言った。何でもそのブロック達は通常よりとても強く特に踊るのがとても速いらしい。非常に嫌な情報を聞いたので一行は入念に電撃対策をしてUndarinに向かった。 事前の情報通り街を守るブロック達のDance of Ruinは凄まじいダメージとスピードだった。迅速にブロックの数を減らさないと危険だと考えた一行は攻撃を集中させ、効率よく一体ずつ敵を落として行こうと試みた。ブロック達はダンス以外の能力も強化されていたが、サールディンの正義のオーラが上手く決まったこともあって戦闘はOotRM側の狙い通りに進み、結局そのまま押し切ることができた。 ジャガリーの方も一行がブロックと遣り合っているうちに首尾よく事を進めた様で作戦は成功し、一向共々皆速やかにUndarinの街を脱出したのだった。 !Storasta侵攻 捕虜救出を終えて、一度ネロシャンに戻ってきたOotRMを待っていたのは例の大規模作戦だった。一行の働きで作られたワードストーンを伴って進軍することでワードストーンの守りのラインを押し上げ、テストラシアの軍隊も機能するように戦うという作戦らしい。最初の侵攻目標は当然Storastaである。 決死の戦いの歌Song of Sarkorisで知られる街Storastaはあまりに多くの血が流され、それを吸って邪悪になってしまったトレント、Carrockが今は支配している。そのためか街は一面植物に覆われていた。一行がまず投入された戦場で待ち受けていた敵はヘズロウの部隊とそれを率いる呪いを捲く者だった。ケナブレスで初めて会った時はその強さに驚いたが、今ならば……。 続く。