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第2回セッションログの変更点

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!!壁の目
昨日Winter氏とのやり取りで、井戸の中に居たGouleが居なくなったPharasmaの司祭であることがわかったため、引き揚げて調べてみることにした。
鍵が一つ見つかり、これにより今まで開かなかった司祭の部屋の鉄格子が開いたので手掛かりを求め皆で調べる。
どうやら司祭が個人的に使用していた祭壇のようで、経文や神像等が見つかるが有益な情報等は見つからない。魔法の杖と数枚の巻物があったため、有難く使わせてもらうことにする。

これで行ける場所は調べつくしてしまった。やはりあの「壁の目」をどうにかしなければならないようだ。一応、壁を破壊して他のルートを作ることも試みたが失敗した。

周到に準備(とは言っても人数分の耳栓を用意した以外は覚悟を決めるくらいしかなかったが)の後、あんなものは自分の斧で破壊してやると息巻いていたAxeが先頭でカーテンを押し開いた。
再び、「壁の目」があの悲鳴を上げる。同時に強いアンモニアに似た刺激臭を放つ液体が涙のように零れ落ちていた。

声の特徴は捉えづらい、というよりも幾人ものバラバラの人物が同時に喋っているように聞こえた。例えるなら泣きそうな幼い子供の声、か細い若い女性の声、語気の強い男性の老人など、認識できたのはそこまでだがもっとありそうだ。
耳栓越しにも伝わるその不気味さに身が竦み、正常な思考が奪われてゆく。声は何かを訴えているようだったが、化け物の戯言に耳を傾ける理由も無い。さっさと破壊してしまうべきと思い、槍を前に構えた。
まず初めにAxeが壁に突撃し斧を降り下ろした。辺りに石と鉄がぶつかる甲高い音が響く。
僅かながらも壁材が欠け落ち、効果は薄いようだが効いていないわけでもないようだと思った次の瞬間、瞳孔の中にある口がせり出てきてAxeに噛みついてきた。
予想外の反撃にたじろぐAxeの横から、騎乗突撃による槍の一撃をお見舞いする。
突撃の勢いも乗り、大差無いもののAxeの斧よりも大きな傷をつけることができた。
もう一撃加えるため、助走の距離を取ろうと下がった時、「壁の目」の傷がみるみる治っていくことに気が付いた。
我々の力では破壊しきれない。そう悟って絶望しかけた所で目が再度声を上げる。

「(私|僕|儂)はどうなっ(てしまったの|ちゃったの|ちまったんだ)......?」

発する言葉は毎度同じような内容だったのだが、この時になってピンとくるものがあったため、Youlの荷物から従業員室で見つけた手鏡を出してもらった。
「壁の目」に鏡を向けて見せたところ、目は感嘆とも困惑とも取れない声とともに静かに目を閉じ、それきり普通の壁に戻ってしまった。
 彼らは元々は人間だったのだろうか?確かめる術も無いが、これで安らかに眠ってくれたことを祈ろう。

!!肉塊の怪物
次の部屋はホールになっていた。
蜘蛛の巣がはっていて多少荒れているが、聖堂のような内装を残している。

部屋には扉がいくつもあるが、中でも大きなダブルドアの正面には楕円テーブル置かれている。ドアから見た向かい側には椅子が1つ配置されており、恐らくは正面玄関と受付なのであろうことが伺えた。
まずは外に通じる扉をと皆で集まってみてみるが、扉は開かない。
どうやら鍵が掛かっているというより、先の地震でドア枠が歪んでしまっているようだ。

如何にしてこじ開けようかと扉を叩いてみたり相談したりしていると突如、「ドン!」と強い衝撃音と共に外側から扉を激しく叩きつけられた。

驚いたまゆとLyushinが跳ねるように逃げ出し、私とAxeは武器を構える。
外の人間が異変を悟って開けようとしてくれている可能性もある。「何者だ!?」扉に向かって呼びかけてみるが返事はない。
Lyushinはバリケードにと机を動かそうと試みるが、焦りからか滑って上手くいかない。

そこでまた衝撃とともに扉に少しばかりの隙間ができる。
隙間からは中庭で見た黄色い霧が流れ込んでくる。
その霧の向こうには肉塊の怪物が蠢いている。(Hangry Flesh)

何となくは覚悟をしていたものの、実際に怪物が迫っていることを確認して浮足立った我々は、逃げるだの迎え撃つだの喧々囂々しているうちにまた衝撃と共に扉が少し開く。
戦うしかないと慌ただしく向き直ると、ちょうど次の一撃で扉が完全に開き、部屋に肉塊が入り込んできた所だった。

Axeがおどりかかり斧で切り付けると、切られた傷跡から肉が盛り上がり一回り大きくなった。
続く私の槍の一撃も同様で、肉塊はどんどん大きくなる。
部屋に完全に入り込んできた肉塊はまゆをつかみ上げ捕食せんと引き寄せる。

次のAxeの攻撃で遂に全長15フィートにも至るも、雷撃を纏いし我が槍を受け、続くYouleの爪により倒れる。
怪物との死闘で満身創痍のため暫しの休息をとっていると、肉塊の死体が溶け出し中から最初の牢獄で出会ったドッペルゲンガーが現れた。
既に息は無く、どうやら先の怪物に捕食されていたようだ。

近寄ったLyushinが肉塊の粘液に滑って転んだりしていたが、ドッペルゲンガーを調べると2つの魔法の品が見つかった。(バースデーアイテム)

一つはダイス。Meeが手に取ると、裏に居る全ての人格がざわつくらしい。Meeに特別作用するようだが他の者には何も感じられない。

もう一つは宝玉だ。どういうわけか私の槍にピタリとはまる窪みがある。そこに嵌めるとまるであるべき場所ににあるべき物が収まったかのようだ。微かに感じていた違和感、重心のズレが無くなり実によく手になじむようになった。宝玉自体の魔法の力が槍にいきわたり始めている。時期に槍自体が魔法の武器になるだろう。
 
 なぜこのようなものがここにあるのか?元々槍に付いていたものを奪われたのだろうか?それともここに、この槍に関わる秘密が隠されているとでもいうのだろうか。

!!鳥籠
扉の向こう、霧の奥からは肉塊の怪物達が蠢く気配が伺える。
1体でも手こずった相手だ。この先を行くのは自殺行為だろう。
正面からの脱出は諦め、閉じた扉をバリケードで固めて他に手掛かりは無いか探索を進める。
 
ホールから続く扉の内、外に続いているものを避けて1つを開く。
部屋に入ると、一面の壁が崩れていて隣の部屋の様子が伺える。
目に入ってくるのは6人分の亡骸だ。何れも顔に布が被せられた上で絞殺されていた。
向こうの部屋の扉もホールに繋がっているが、中からバリケードをで固められている。
他には何もないようなので、死体を検分した後立ち去った。
 
次の部屋は壁一面に鹿の剥製のトロフィーが据え付けられており、一つ置かれた鳥かごには2羽の小鳥が留まっているが、これも剥製のようだ。
また、向かって左右にそれぞれある大窓からは庭の景観を望めるようだ。
ここはどうやら患者との面会室のようだ。
 
そんな中に、2体の黄衣を纏った死体が存在感を放っていた。
1体は床に、1つは壁の鹿の角に引っかかっている。
 
部屋に一歩踏み込んだ時、鳥籠から「チチチ」と鳴く声がした気がした。
次の瞬間、Axeは体が一瞬浮き上がりそうになったが、何とか踏ん張ったようだ。
Axeが「あの鳥が怪しい」と叫ぶのを受け、私は鳥籠に駆け寄って扉を開いた。
続いて駆け込んできたYoulが2羽の内1つを抜き出して床に落とす。
部屋には外に繋がる勝手口があり、Axeはもう1羽の剥製を鳥籠からつかみ出すとその勝手口から外に投げ捨てた。
私もまた体が浮き上がりそうな感覚に襲われたが、Youlが取り落とした剥製をつかむと外に放り捨てた所、何某かの干渉は収まったようだった。
 
その間Lyushinは両側の窓から外を伺っていたが、特に何もなかった。
黄衣の死体から物資を拝借し、探索を続ける。

!!穴掘り蝙蝠の群れ
勝手口から道が続いており向こう側にも扉がある。
Axeが一歩外に出ると、突然地鳴りが聞こえてくる。
恐らく地中を何かがこちらに向かってきているようだ。
部屋に戻って待ち構えるも、去って行った模様。
 
Axeが適当な物を拾って庭に投げ込んでしばらく待つと、その落下地点に首の無いコウモリのような姿をした虫の群れ(Swarm)が地面から一瞬現れて戻って行った。
MeeがOpen/Closeで向かいの扉を開こうとするが、鍵がかかっていたようで開かないので後回しにすることになった。

!!夜鬼
次は中庭側の扉を開けた。
例の霧が立ち込めていて20ftほどから先はまったく視界が効かないが、上空からバサバサという羽音と、人間ほどもある影が見える。
 
先陣を切り霧の中に飛び込むと、影の正体である無貌の怪物と対面する。
Nightgauntだ。何故だか私はこの怪物の事を知っていた。
胸の奥から恐怖が込み上げ、私の正気の糸が切れてしまったようだった。
ここからしばらくの記憶がやや曖昧になっている。
また、記憶を失う前のことを少し思い出したのかもしれない。
この時から、この槍は非常に大事なもので、誰にも触らせてはならないと思うようになった。
 
槍の一撃をお見舞いしたが、Nightgauntに捕まり高いところから落とされ重傷を負う。
Axeがクロスボウを撃っているのを見て、朦朧としながら私もジャベリンを投げていた。
Youlが何やら喋っていた事を復唱していたような気もする。
Nightgaunは続いて、私の乗っていたポニーに狙いをつけたらしい。
薄れゆく意識の中、我が愛馬の断末魔の声を聞いた気がした。
 
Nightgauntには勝てないと悟った皆は、ポニーが攻撃されている間に意識の無い私を担いでキャンプまで撤退してきたらしい。

!!人面鼠
キャンプで傷の治療を済ませ、私も正気に返ってきたところで他の部屋から探索を続行する。
入口正面のダブルドアの先には壁面全て本棚の書庫になっていた。
本棚は2段構成になっており、各面に各々、壁に沿ってスライドする梯子が設置されている。
 
部屋に入るとこれまで意味は分からないが何度か聞いてきた言葉、Aklo語で叫ぶ声が聞こえる。
Youlが声の方に向かうと人の顔をした鼠がこちらに呪文を放ってきた。
 
敵はテレポートして逃げ回りつつ、Rat Swarmを呼び出してきた。
Lyushinが幻術で視界を塞いだりしつつもAxeが詰め寄り、順に切り倒していく。
2体殺したところで透明になった残りの1体を逃げていった。
後日判ったことだが、ここで鼠に齧られたことでほぼ全員病気にかかってしまったようだ。
 
部屋を見て回ると奥の面の本棚で、一番下の段にごっそり本が抜けている箇所があった。
奥には穴が開いており、隣の部屋に通じているらしい。
Dancing Lightを飛ばすと、人面鼠の声が聞こえてきた。
 
穴は人間が通るには狭いため、奥の扉から回り込んで制圧することにした。
奥のダブルドアを開くと甘ったるい防腐剤のような匂いが充満した廊下に出る。
左手のドアから正面奥の扉まで、何かを引きずったような、粘液状の薬品のような後が地面に残されている。
一先ず目の前の問題から対処すべく手前右の、人面鼠の居るであろう部屋を開ける。
目に入るのは2体のDire Rat。恐らく人面鼠も何処かに潜んでいることだろう。
 
戦いは苛烈だった。
Dire Ratは防護魔法をかけられているらしく、有効打を与えられずに手こずることに。
また、先ほど逃げた人面鼠に加え、別の人面鼠がもう一匹現れ後方から攻撃してくる。
新しい鼠はソーサラーだったらしく、解けた金属の塊をぶつけてくる強力な魔法を使ってきた。
それでもDire Ratを切り伏せ、人面鼠に迫るがショッキンググラスプを受けて私、Meeと続け様に倒れる。
最終的にAxeの斧が何度か命中すると、死ぬまで戦う理由もないと降伏してきたため、しばり上げて尋問することに。
Manbyという名前らしい。
 
尋問の内容を以下に記す。
Q:なぜここにいた?
A:彼らRatlingは狭いところが好み、魔法の書等を食すので図書館は非常に居心地が良かったらしい。
 
Q:どこからどうやってきた?
A:元々居た巣から、4日前の地震で亀裂ができて繋がったらしい。
 
Q:最近起きてることについて何か知っているか?
A:(最近起きていることについて共有するため、LyushinにDetect Thoughtsをかけた)
初日に皆が見た悪夢に現れたボロボロの黄色い布を纏った怪人ついて知っているらしい。
タターマンと呼ばれ、シュレッドマン、ファイナルドリームといった別称を持つ。
昔からブライアストーンアイルに存在し、ブライアストーンウィッチの手下でハスターの信徒。
見たものを夢の中で付け狙って殺すという話らしい。
 
Q:黄色い霧について知っていることはあるか?
A:何も知らない。
 
Q:ブライアストーンウィッチはまだ生きているのか?
A:何百年も前の話だし判らない。
 
元の住処の戻ると言うのでManbyはここで逃がすことにした。

!!図書館
キャンプに戻り図書館を見つけたことをWinterに報告すると、このAsylumは元々大学だった所を改装したという話を聞く。
貴重な資料も多く、この辺りの情報を集めるにはうってつけらしい。
 
早速皆で図書館の資料を調べ始める。
Axeが非常に重要そうな資料を探し当てたため調査は予想外に順調に進み、この日1日で調べつくすことができたようだった。
調査結果の要約を以下に記しておく。
 
!ブライアストーンアシラム
AR4585にCount Haserton Lowls I世とファラズマ神殿により建設。
人道的なメンタルケアの確立を標榜しており、外科的施術などは排斥していた。
 
!ブライアストーンアイル
AR4315、Captain Anoch AthertonによりThrushmoorの町及び河上の交易を水賊から守るため、砦の建設を始める。
心霊現象が多発し、特にCaptain Anochが死んだ時期は一番酷かった。
AR4584、Haserton Lowls I世とファラズマ神殿が合同で行った作戦で心霊現象を鎮圧。
 
!Captain Anoch Atherton
表向き、砦の建設中の事故で死んだ事になっているが真相は違う。
どうも、ある日忽然と姿を消したらしい。
行方不明になった1週間後、街なかの四つ辻に彼の内臓がバラまかれていたらしい。
これを受けて砦の建設は中断された。
ブライアストーンウィッチの領域を犯したがための呪いだといわれている。
 
!ブライアストーンウィッチ
Thrushmoorで語られるフォークロアに名前が挙がる。
度々起きる失踪事件は彼女による神隠しとされているのだ。
 
その名前が確認できるのは古くは4000年代前半にまでさかのぼる。
元々スラッシュムーアはサイコポンプの教団が開拓した町だった。
そのころは入植者と協力関係にあったらしいことが伺える。
彼女の従者としてタターマンの名前も出ている。
 
ブライアストーンウィッチは伝説ではなく実在の人物だったらしい。
あまりよく知られていないカルトに傾倒していて、Thrushmoorの入植者達と秘術の研究に邁進していたらしい。
また、彼らの指導者の一人でもあった。
 
当時のファラズマの異端審問の記録に、Thrushmoorとブライアストーンウィッチのことが挙げられている。
ファラズマとその従者の名前を騙る悪質なカルトとされていた。
 
カルト認定されたThrushmoorは中央と袂を別ち、内戦状態になっていたらしい。
しかしある時から音沙汰無くなったため、中央の伝令が行ってみるたところ人っ子一人いなくなっており、壁におぞましい染みが残るのみだったと言われている。
このことはThrushmoor Vanishingと語り継がれている。
 
最初の入植者の娘による書きかけの手記によると、ブライアストーンウィッチはMother Ariadnahと名乗っていたらしい。
Father Gierde、Father Weavewood、Mother Zandalusと共にCouncil leaderを務めていた。
 
ある時、議会に偶々同席していた子供が夢で見るタターマンについて尋ねた。
「そんなこと聞いちゃいかん」と親が責める中、Mother Ariadnahは「それはただの夢で、子供を傷つけるものではない」といったことを語ったらしい。

!!幕間
キャンプの薪が足りないので、補充のため家具の解体を手伝った。
Axeが手際よく作業を進めていたため、デンマンさん(元コック)に褒められていた。
また、Lyushinが図書館から比較的娯楽性の高そうな本を見つけてきて差し入れていた。
 
夜毎見る悪夢の正体を掴むべく、私は再度キャンプの外で眠ることにした。
 ―――黄色い霧の中を当て所もなく彷徨っていた。
 ―――夢を見ていた。
 私は黄色い霧の中を当て所もなく彷徨っていた。
 延々と歩いていると、ある時ごく周囲の霧が晴れた。
 白い長髪を後ろでまとめた、やつれた男が近くに立っていることに気が付く。
 何かに苛立ち、忙しなく体を揺すっている。
 私と同じ方向に向かっているようで、ふらつきながら追い越していったと思うや、肩を落とし立ち止まる。
 今度は私が追い越そうかというところで天を仰いで叫びだす。
 「俺たちは完全に迷い込んだ!逃げられない!」
 「一体私が何をした!」
 またしばらくすると私を追い越して行く。
 目が覚めるまでそのような事を何度も繰り返していた。