!27日目? 再び儀式をしてDreamlandのCaravan Seraiへ行き、内部の探索を進める。 昼間にYellow Kingがいたところを目指し通路を進んで行くと、通路からカーテンだけを隔てた部屋にある風呂場にChaoticでEvilな反応がある。部屋の中を見ると前と同じく、風呂桶にたまった黒い水から反応があるようだ。無視して通り過ぎた後に後ろから襲われるのも嫌だということで、リューシンが絵を描いて扉を作り閉じ込めておく作戦でいくことにする。リューシンがカーテンの前に行って絵を描き始めると、(予想通り)黒い水、Formless Spawnが風呂桶から出てきて襲ってきた。 扉を描こうとしていたリューシンが噛みつかれて即座に飲み込まれるが、影へのテレポート能力を使って脱出する。仕方なく戦う事にするも、周りに触手が生えていて攻撃が当たりにくい、Blind Slight、DR10/-、Fast Healing、触手4本のインチキモンスターで昼間は歯が立たず逃げ出した相手。とても苦戦するものの、ユールのFreedom of Movementがかかった前衛が根気強く殴ってなんとか倒した。Oozeの常で当然何も持っていなかったので、収穫なしで通路の先に進む。 二階へと続く階段がある部屋の扉を開けると、指と爪が長くて紳士っぽい服装の人が、書類がたくさん置いてある部屋の机の前で椅子に座って、宿の台帳を読んでいる。彼は扉を開けた一行に気が付くと指を一本立てて、ちょっと待てというような動作をする。下手に刺激して戦闘になったら嫌なので、おとなしく部屋の外で待つ一行。しばらく待つと台帳を読み終わったようで机に置き、「そんなところで突っ立ってどうしたんだ」と言ってくるので部屋の中へと中に入った。彼はMister Wanderlustと名乗り、「数学と会計の話ならなんでも聞いてくれたまえ」と言う。アックスが昼に宿にいた人たちはどこに行った?と聞くと、チッと舌打ちして無視した。リューシンが絵の遠近法で大きさを正確に書く方法を聞くと琴線に触れたようで、細かい計算の仕方まで聞いても無いのに早口でしゃべり続ける。…めんどくさいやつだ。 うまく数学に絡めて聞けばいろいろと語ってくれそうだったが、なんか面倒くさそうな空気を感じた一行。リューシンの知識によるとこいつはBogeymanというFeyで、Quicken Phantasmal Killerを飛ばしてくるヤバい奴なので戦闘にならなければいいや、と挨拶して通り過ぎようとすると特に止める様子もなくまた別の台帳を取り出して読み始めた。 昼間は階段を上ったところにYellow Kingがいたはずだが今は彼ははおらず、代わりに4体のDenizen of Lengが見張りをしていた。階段の下から一行が来たのを見ると、「あのヤロウなんでこいつらを通しやがったんだ」と言いながら(Mister Wanderlustはやはり彼らの仲間か何かだったようだ)襲ってくる。 数はそこそこ多いが、急所さえ付かれなければどうという事は無い相手。挟まれないように陣形を組んで戦っていると、下からうるさいぞ!と声がした。こいつらは大した事無いが、とばっちりでQuicken Phtantasmal Killerは食らいたくない。メッカルワが咄嗟にSilence Oilをぶちまけ、静かになったうちに敵を倒した。Mister Wanderlustも静かなら特に文句は無いらしく、二階に上ってくる事はなかった。 敵を倒し部屋を調べてみると、部屋の扉は外から壊されているし、部屋には争った形跡もある。どうやらYellow Kingは外からの侵入者に襲われたようだ。部屋の外には2体のShantakがいたので、話を聞いてみる。すると、Shantak3体でウェイラライという奴隷商人とその部下のDenizen of Lengたちを乗せてここに来て、そのうち一匹はウェイラライと誰か知らない人を連れて帰ったようだ。行き先を聞いてみると、Lunar PrisonというDream Landの月(Material Planeよりもだいぶ地表近くにある)にある、Moon Beastが統治する脱出不可能と言われる牢獄だそうだ。 状況からしてYellow Kingは無理矢理連れ去られた可能性が高い。Shantakたちに連れて行ってくれと頼むが、ボスにここで待ってろと言われたからなあと渋るので、とりあえず今日の所は現実世界に帰りまた明日説得してみる事にした。 !28日目? リソースも回復したところで、再びShantakたちにLunar Prisonまで連れて行ってくれるようにお願いする。ユールが説得すると、中庭にいたNightgauntを倒してくれたのもこいつらだしなあという事で、連れて行ってくれる事になった。片道10時間かかり、最初は連れて行ったらすぐに帰ってくるという雰囲気だったものの、さらなる説得により三日までならLunar Prisonで待ってくれるらしい。 というわけで早速出発する。それぞれのShantakには大きなかごが付いていて、この中なら寒さなどの環境から守られるらしい。一匹に4人まで乗れるので、二頭に分散して乗って出発する。Shantakたちはどんどんと飛び、普通の移動手段では考えられないくらい高さへと上がっていく。 そのまま10時間ほど飛ぶと月の地表が大きくなってきた。石造りの建物が見えてきて、あれがLunar Prisonだと言うので少し離れた所に下ろしてもらう。かごから降りるととても寒いものの即死するほどではなく、空気はあるようだ。 Lunar Prisonには着陸場があり、今は何も止まっていない。調べてみると数日前に一体のShantakが降り、その上から二人が降りて建物に入って行った形跡を発見した。しかし、その後一人だけ戻ってきて飛び去った跡も残っている。Yellow Kingはここに捕まっているが、ウェイラライはその後帰ったという事だろうか。 牢獄の周りを調査してみるが当然建物に窓はなく、食料の搬入口らしい腕くらいしか入らなさそうな小さな入り口があるのみ。内部にどうやって入るか色々と議論した結果、まずはFamiliarに搬入口から入ってもらって中を調べて、問題なさそうなら全員Teleportで入るという作戦になった。 ユールのFamiliarが搬入口から侵入すると、中は食料庫だった。出口ははめ殺しの鉄格子のみで、隣はキッチンになっているようだ。キッチンから脱走できないような厳重な守りという事だろうか。牢獄の規模から考えてたくさん囚人がいそうなものだが、食料庫にもキッチンにも人はいないし、最近に食事を作った形跡もない。とりあえず特に危険はなさそうなので、全員でキッチンへとテレポートして侵入する。 キッチンのドアを開けると、隣は食堂だった。やはり誰もいないし、最近使われた形跡も無い。 部屋にはダブルドアが一つだけなのでアックスが調べようと近づくと、Dwarfの勘で横の壁の中に何か機械仕掛けがあるスペースがある事を見つけた。しかし、現時点では特に何もしようがないので、鍵がかかったダブルドアをKnockで開ける。 隣は小さい部屋で、部屋の両側の壁の中に何かの仕掛けがあるようだ。床が切れていて部屋ごと動きそうなので、エレベーターのような仕組みだろうか?反対側のダブルドアもやはり鍵がかかっていたのでKnockで開ける。 その先は巨大な部屋で、中には鉄格子で区切られた小さな独房のセルがたくさんある。独房はほとんど空だが、二カ所だけ人が入っている。両方とも女で、片方はこちらが何を言っても反応せず、ぼーと宙を見ている。もう片方の背の高い顔に傷のある女は一行を見ると助けを求めてきた。 彼女に話を聞いてみると、数日前に奴隷商人に捕まりここに来た。最初は独房は埋まっていたけど、次々と二階に連れて行かれて拷問されて死体だけ帰ってきた。もう一人はそれを見てて気が狂った、と言う。Yellow Kingの話を聞くと、彼も二階に連れて行かれたそうだ。助けるために独房の鍵がいる、というと、看守は二階にもいるし、入り口の方から来ることもあるそうだ。何かをすると先ほどの小部屋がスライドして入り口へとつながるそうなので、増援が来れないようにStone Shapeで壁の中の仕掛けを壊し、部屋が動かないようにしておいた。あとは二階へと進むしかない。おそらく激しい戦闘になるだろう…。 次回に続く