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第9回セッションログ

 いままでのあらすじ


一行はBaba Yagaの小屋の中にあった謎の遺跡でBaba Yagaに関する手がかりを得た.
遺跡を守るGuardian曰く,

  • 上弦の月に乙女(Maiden)を探せ
  • 満月に母(Mother)を探せ
  • 下弦の月に老女(Crone)を探せ

 
とのこと.そして,それらのメッセージとともに手に入ったメダルに書かれていた単語「Artrosa」.
 
首を傾げながら遺跡を踏破し,小屋から出てみるとそこは未開の土地Iobalia
いきなりBaba Yagaを敵視するFrost Giantたちに襲われたが,鳥小屋乱舞もあってこれを撃破,
Frost Giantと敵対するCentaurたちと友誼を結ぶことができた.


 Centaurの集落


Centaurたちは一行がBaba Yagaの使者であると知ると敬意を持って迎え入れてくれた.
古くからの言い伝えでBaba Yagaの使者が来たら大切にせよというのがあるらしい.
その晩は歓待を受け,宴となった.
 
Centaurたちに聞いたところ,Artrosaというのは北の方にある聖地で,
そこには半マイルほどもある女性の裸身像が三つ並んでいるらしい.
一行がそこに向かうというと,族長はガイドを付けてくれるという.
 
そうして紹介されたのが若い女CentaurのEldijaだった.
 
和やかな雰囲気の中,夜は更けていく.Centaurたちにペースを合わせ,
冒険譚を肴に火酒をパカパカ開けていると,SputnikaとEldijaが酔い潰れた.
宴はお開きとなり,族長たちは自分の幔幕に戻っていった.
 
いそいそと眠り込んで寝息を立て始めた一行は,幔幕の中にテレポートアウトしてくる存在に気付かなかった.
 
KirsikkaとNassが気づいた時にはもう遅く,一行の寝床は青い肌と白い髭をした猿のような生き物に囲まれていた.
 
青猿はいきなりRighteous Mightを唱えて巨大化.幔幕の中は非常に狭くなった.
 
慌てて飛び起きて干戈を交えるも青猿のDRに阻まれ有効だが出ないまま,爪爪噛みで一人また二人とダメージを受ける.
おまけに青猿は連続して冷気のブレスを吹き,Kirsikkaが倒れてしまった.
 
Vanishして幔幕の外に出たArlがFireballを打ち込むと大勢は決した.
青猿はSRと炎抵抗があったが何故か同時に脆弱性があり,炎の中で次々と倒れていった.最後の一体に止めを刺すとその姿は消えてしまった.
騒ぎを聞きつけてCentaurたちが出てきたが,Kirsikkaは冷たくなったまま,その体温が戻ることはなかった.
 
族長たちもその正体はしらないという.ただ,どうやらDemonの一種であるようで,KostiticheカルトのFrost Giant共のやったことではなかろうかということになった.
 
その日,Nazhenaの呪いでSputnikaは悪夢を見た.そして,命が尽きたはずのKirsikkaも醜く化け物じみた老婆の顔が迫ってくる悪夢を見たのだった.


 Virnirn


翌朝,Kirsikkaが起きてきたことでCentaurたちは面食らっていたが,一行は出発の準備を進めた.
Eldijaにこの辺りの地理を効いてみると,Virnirnというケンタウロスの街が近くにあるらしい.
幸いにして月が満ちていくまでには時間があるため,アイテムの処分を兼ねて一行はVirnirnに向かうことになった.
 
20マイルほどを一日で歩くとVernirnの街についた.Virnirnは人口の95%がCentaurで少しだけ人間その他が暮らしている.
数千人規模の比較的大きな都市であり,集落に毛が生えたくらいと思っていた一行は新鮮な驚きを持って街に入った.
 
早速アイテムを処分し,Magic Itemを探す.なんとこの街にはAvadarのClericがおり,Casting Serviceを提供してくれることがわかった.
Remove Curseが出るらしいとのことで呪いに苦しめられているSputnika,Kirsikka,HelveticaはRemove Curseを出してもらう.
一回300GPのリムカガチャである.
 
結果はまぁ,Avadarは商売の神様だからね.


 Artrosaへ


Virnirnでアイテムを処分し,ワンドを補充し,リムカガチャに重課金(重大な呪いが解けるまで課金する,の意)した一行は改めてArtrosaを目指した.
 
途中の雪原で向こうからシカに乗った骸骨のような生き物が近づいてきて,襲いかかってきた.
 
骸骨のような上の人はCold RiderというFeyで下のシカはIobalian Giant Elkというご当地シカだった.
Cold Riderは威勢がよかった割には意外とあっさり倒れ,戦利品としてHorn of Fogを残していった.
 
Cold Riderを退けて一日ほど進むと,周囲は切り立った渓谷となり,やがて高さ1000ftはあろうかという巨像が3つ見えてきた.
 
巨像はいずれも裸女の像で,確かに伝承通りひとつは若い女性(Maiden),ひとつは妊婦(Mother),ひとつは老婆(Crone)の像だった.
 
この辺りの言い伝えではこの像の頭頂部に入口があるとかないとか.今の月は満ちていくところであるし何にせよ求めるものは像の中であろうから
とりあえず登ろうということで頑丈で崖登りが得意なKirsikkaにRing of Featherfallを渡してMaidenの像に先行偵察に行ってもらう.
 
何十分か掛けて中程までKirsikkaが登るとオゾン臭とともに青白い火花がKirsikkaの周りに散った.
姿は見えないが何者かが電撃を与えてくる.まずいと思ったKirsikkaはそのままダイブしFeather fallでゆったりと降りて戻ってきた
そういうことをするのはWill'o'Wispに決まってるが,わからなくても電気ダメージ食らったんなら対策しても悪くないよね,ということで,今度はKirsikkaにResist Energyを掛け,変身して空を飛べるNassと,Fly(perfect)でImmunity to Electricityな御猫様とで行ってもらった.
 
Will'o'wispは完全に無力化されてバチバチとやっていたが諦めて去っていった.
 
登り切ると,Maidenの像の頭頂部は十分な広さがある台地のようになっており,木まで生えていた.
 
そして,あたりを見回すKirsikkaたちの前で一本の大きな(Huge)木が動き出し,Commonで問いかけてきた

「試練に答えるかさもなくば生贄を捧げよ」


形勢不利と見たKirsikkaは再び「サラバダー」とDive & Feather Fall.
Feather Fallがとても保たない高さなのでそのまま途中の岩棚を掴み,下で待つ仲間との連絡には御猫様が向かうことになった.
 
降りてきた御猫様の言葉に全員で脅威に立ち向かう必要を悟ったArl&DianaSputnika はSpontaneous Caster特有のSlotの多さに物を言わせてEldija含めて全員を飛ばす&Resist Energy.
途中のWill'o'wispを華麗にスルーして,一行は誰一人として欠けることなく全員で頂上に降り立った.
 
再び木が動き出し,試練か生贄を求める.
今回はもし決裂してもなんとかなる戦力なので,試練に答える用意があると告げる.
すると木は謎掛けをしてきた.

Midnight, Morning, Bright Sun?

Spoke thee with but one.

Accursed now you be,

For he befell the wrath

Of two times seven.

Oh tell me, who is he?


芝居がかった言い回しもさることながら問いの内容が断片的すぎて条件に合うものがさっぱりわからない.
とりあえず当てずっぽうで色々言ってみるも当たらず.
 
Helveticaが3に関係する今までで意味深だったものということで「Baba yagaの三騎士」と適当ふかしてみたところ,
木はニヤリと口元を歪めた.

「なるほど,ではその真の名はなにか?」


そんなもんわかるわけねーだろ!シナリオにも書いてないんだぞ!これがDMの!そしてPLたちの答えだーッ!!(Initiativeが振られる音
 
InitiativeをとったKirsikkaHelveticaで囲んで攻撃を加えると木は後ろに下がって何事かしようとしたのでHelveticaがStand Stillで動きを封じた.
それならばと精神集中を通した木の目が妖しく光った.

「後ろの魔術師が鬱陶しいからぶっ殺してきなさい」

「はい,Helvetica後ろの鬱陶しい魔術師をぶっ殺します(フワ〜」


胡乱な笑みを浮かべたHelveticaは後退し,Arlにふらふらと近づいていく.
しかし,あわや,というところでHelveticaは奇跡のような出目で踏みとどまり,Arlに向かって振り下ろそうとした剣を止めた.
 
HelveticaがDominate Person(DC:22)を破ったことで大勢は決した.
木の触手6連撃が炸裂して一瞬でSputnikaがマットに沈んだとか些細なことだった.
君普通に殴ったほうが強くない?


 Maidenの像の中へ


木(誰も調べなかったけどWitch Treeという名前だったらしい)を倒して探すとMaidenの像の中へと続く落とし扉が見つかった.
中に入って行くとそこは通路となっており,像の下の方へと下っていく作りになっていた.
玄武岩の壁に連綿と,春をイメージした彫刻が彫られていた.
 
しばらく進むと少し開けた部屋で階段は折り返していた.
 
踊り場ともいうべき部屋の北の壁には若い裸婦が彫られており,東の壁には上弦の月を眺める若い女性の絵が彫られていた.
どうにも,ここはMaidenの像ということでイメージは統一されているらしかった.
 
その部屋にはEttin Witch(名前をグラグラと言った)がいた.片方の首がMisfortuneを延々とCackleしつづける間にもう片方の首が身体を使って殴るというスタイルだったが多勢に無勢で瞬く間に倒された.
 
踊り場を抜けて先に進むと,一行はFrost Giantと出くわした.Frost Giantは「侵入者だ!Guardian共が攻めてきたぞ!」と叫んで戦闘態勢を取る.
像を守っているのはどちらかと言うとFrost Giantたちの方ではないかと思うのだが,Baba Yagaの護り手とかそんなような意味なのだろうか.とにかく戦闘になった.
 
HelveticaがFrost Giantに張り付いて戦線を維持,奥からの増援に備えていると,増援がやってきた.Teleportで.
 
やってきたのは幔幕で我々を襲った白い髪の悪魔.6体くらい.
経験を積んでKnowledgeを通したDiana(の師匠の猫)曰く,アンドラズクという一種のDemonとのこと
移動困難な縦長の通路で戦線維持というコンセプトをひっくり返すTeleport強襲.いきなり苦境へと追い込まれた.
 
NassやKirsikkaが対応するもアンドラズクはそれなりにタフで倒しきれない.瞬く間に被弾/ダメージが蓄積.
やばいぞDPR上げろ,という声がFrost Giantと剣を交えるHelveticaの耳に届く

「はい,Helvetica DPR上げます(フワ〜」


ChallengeをしてDPRを上げたHelveticaだったが,直後Frost Giantの斧からいい感じの一撃が飛び出たのでダメだった,
戦線とは何だったのか.階段の足元に気を取られ,なかなか回復も届かない.
 
前衛が倒れれば中衛が,中衛が倒れれば後衛が.皆が皆起き上がりこぼしとなりながら必死にアンドラズクの攻撃に耐えて,なんとか削りきることができた.
さすがに無理なので一旦道を引き返し,Maidenの像の頭の上で野営をすることにした.
 
Nassの呪文のお陰で吹きさらしの岩棚が瞬く間にGood berryの出る素敵な野営地となった.
なんとか眠る一行/就寝中に飛来する大きな影/炸裂する凍結ブレス
Frost Drakeの夜襲であった.
 
ただ,遮蔽物もない空中で炎にVulnerabilityのある大きな生き物が飛んでいる,その状況は敵が多数の場合と並んでArlが得意とするところ.EmpowerされたScorching Rayが何本か当たると,Frost Drakeは叫び声を上げて落ちていった.
 
夜が明けたら再びMaidenの像を探検しよう,となったところで次回へ続く.